今が生死

今が生死

2022.01.24
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テーマ: 自然界の力(3)
カテゴリ: 気分転換
土曜日にミレーの「種をまく人」を所蔵していることで有名な山梨県立美術館に行ってきた。徽墨会展を見るためである。書道は上達段階に応じて1級から10級まであり、その上が初段で2段、3段と上がって6段までありその上が準師範でその上が師範、でその上が同人でその上が審査員、と言う風に気が遠くなるような階段を登っていってやっと審査員に到達するらしい。私の妻は同人ということで知らない間にかなりの階段を登っていたのだなと思った。
その同人の作品がこれである。
欄の香やてふの翅(つばさ)に薫物(たきもの)す 
松尾芭蕉の句で「いい香りのする欄に止まっている蝶の翅にその香が染みこんでいることだろう」という意味らしい。その書が上手か下手かは自分は全くの素人なので分からないが県立美術館に飾って貰えたのだから毎日練習していた成果として目出度い事だと思う。
日曜日に私はピアノのレッスンに行ってきた。ロシア民謡の「トロイカ」をかなり練習してレッスンに臨んだので少しは褒めてもらえるかなと思ったが、それはとんでもないことで付点四分音符の付点部分が延ばしてないとか、弾き直しをしてはいけませんとか散々注意されて、褒められると思ったのにその反対でがっくりしてしまい帰ってきてからもピアノを弾く気持ちは全くなくなってしまった。もうやめようかなと思った。それ以外にもダメージを受けることが重なって昨日はどうしょうもない自暴自棄に陥ってしまった。妻は長い練習の結果、同人になって檜舞台に出して貰えたのに自分はもう10年以上ピアノを練習しているのに基本的なことが何もできていなくて、嫌になってしまった。
そして今日の月曜日。入院している患者さんを回診していると昨日の苦しみはなんのそので気分がだんだん明るくなってきた。そして極めつけは今日入院してきた96歳の女性である。脳梗塞で入院してきたがある程度会話はできる。今まで一人暮らしで炊事洗濯すべてしてきたとのことである。そして日記を毎日書いてきて昨年12月に脳梗塞で倒れる前の12/8まで毎日書いてきてその日記の厚さを両手を広げて示してくれたが何故だかその時昨日の苦しみが消し飛んで楽しくなってしまった。またピアノを練習していこうという気持ちが湧いてきた。
なぜ96歳まで毎日日記を書いてきたことを知ったらそんなに私の気持ちが明るくなったのかは分からない。先日私の70歳台の友人が1日も休まず日記を書いてきたことをブログに書いていたので凄いことだと思ったがこの96歳の女性ははるかにそれを超えており、上には上があるものだなと思ったことが気分を変えてくれたのかもしれない。
いずれにしてもどん底の感情も一晩でガラッと変わるものだなと思った。今は自暴自棄になって人を殺して自分も死のうという事件が相次いで起こっている。苦しくてどうしょうもない気持ちになるとそれがずっと続くのではないかと思うことが自殺や大事件に繋がってしまうのだと思う。
どんなに苦しくても一晩でガラッと変わることがあるので失望落胆している人は一晩寝て気持ちを逆転させてもらいたいと思う。





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Last updated  2022.01.24 22:28:35
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