本日ピアノの発表会があった。ベートーベンの月光を土日は勿論、勤めから帰ってきてからの夕方と夜は夢中で練習した。おかげでスラスラ弾けるようになり、今までで一番自信を持って本番に臨んだ。開演1時間前にリハーサルがあり、あまりうまくいかなかったが本番になればと思って本番を弾き始めたが家で弾くのとは全く違った。頭と指が全く働いてくれなかったのである。とぎれとぎれの散々の演奏で全く落ち込んでしまった。
妻は「もうやめた方がいいね」と忠告してくれた。バイデン大統領は次期大統領候補者としては無理だと思われているが、奥さんと息子さんは候補者を堅持しなさいとお尻を叩いているらしい。わが家ではこれ以上恥をかくのは酷だから「やめなさい」と言ってくれた。潮時かも知れない。もう少し若ければ自宅で弾けるようになったのなら、発表会でもある程度弾ける調整力がある筈だが、歩くのもよたよたしているし、どこに指を置いたらいいかも分からない高齢者になってしまったのだと思った。
自分ではまだできると思っていたが現実は厳しいもので、努力をすれば、時間がかかっても必ず報わるものだとの私の哲学は老いによって見事に打ち砕かれてしまった。家でスラスラ弾けて舞台では全く弾けない。再起不能だと思われる。自分もいよいよおしまいなのかと思われた。悲しいことだがそれが現実だと思う。
家に帰ってきたらスイカが実っているのを発見した。少し救われたがスイカが大きくなっても老体がしなびていくことには変わりない。悲しい日曜日であった。
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