今が生死

今が生死

2024.11.26
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カテゴリ: 仕事


妻が友人から聞いて万田酵素を買ってきていくつかの草花の根元にかけたら季節外れでも大きな花を咲かせた。

今80歳の脳出血後の患者さんと75歳の脳梗塞後の患者さんを受け持っている。いずれも意識がなく75歳の患者さんは気管切開して呼吸を行っており、両者とも食べられないので鼻から胃に管を入れて栄養を行っている。意識がないので肺炎などの感染症にかかりやすく、発熱を繰り返しており、いつも気にかかっている患者さんである。家にいる時でも「意識が出てくれればいい。発熱しないでいてくれればいい」と願っている。80歳の患者さんの奥さんは「前の病院にいた時からいつ命が無くなるか分からないと言われているので覚悟しています」とかなり冷静に受け止めておられるが、75歳の患者さんの奥さんはそれまで全く元気だったのに急にこのような状態になってしまって動揺が続いており、少しでも良くなってもらいたいと始終願っており、死ぬかもしれないことなどは念頭になく、発熱や痰が多くなったことなどに一喜一憂している。もしお亡くなりになったりすると大変なショックを受けられると思われる。
家族の期待は両者で全く異なるが、医師としては同じように接している。このように重症の患者さん以外に骨折後のリハビリや認知症患者さんのリハビリ等を担当しているが重症の患者さんも軽症の患者さんも同じように接している。朝の回診では私の受け持ち患者さんだけに声をかけるのでなく、他の先生の受け持ち患者さんにも声をかけるようにしている。
以上のことは医師として当然のことだが、中には金持ちの患者、貧乏人、重症患者、軽症患者、社会的地位のある人、無知の人などで対応が異なる人がいる。私の中にもそのように差別する気持ちが全くないわけではないが、長年医師として働いてきて、自然に修正が利くようになってきていると思う。
しかしいくら患者さんに対する平等の眼が育ってきても、医学的知識が低レベルなら何の役にも立たない。何歳になっても医学の勉強をおろそかにしてはならないと思っている。






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Last updated  2024.11.26 23:06:51
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