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今日は午前中に10種類近くの花を撮影したのだが、お昼を食べて帰りにもう少し撮影しようと思ったらデジカメが動かなくなってしまった。電源が入らないのだ。電池切れか? と、予備の電池に入れ替えてもウンともスンともいわない。カメラ屋に持ち込むと、「メーカーに送って調査する必要があります」とのこと。修理の見積が出るには1週間程度かかるという。それから修理に回したらどれだけかかるんだ!? データチップだけを返されたが、デジカメプリントに持ち込むのもおっくうで、今日のデータは封印状態になっている。 新しいデジカメを買いたいのはやまやまだが、それが許されないのが我が社の悲しい実情。当分は撮りためた写真の中からあまり古くないものをピックアップしていくしかないか。 そういうわけで今日の1枚は榊(さかき)の花(6月21日撮影)。これは昨年末あの黒い実を撮影した木だから間違いない。じつはこの神社にはクロガネモチの木があるので、クロガネモチの花を撮影しようとちょくちょく通っていたのだ。しかし、クロガネモチの花をとらえることはできなかった。今年はもう終わってしまったようだ。 と、諦めかけていたときにこの花をみつけたのだ。喜び勇んで何枚も撮影したのだが、なかなかうまく撮れているものがなく、申し訳ないがこの程度でご勘弁いただこう。 それにしても、カメラがなくては小学校調査にも差し障りがある。なんとか調達の道を考えなくては。
2006.06.30
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この花の名前を知らない人は少ないだろう。花好きな人ならまず間違いなく知らない人はいないだろうな。私も、この1年で「花好き」な人間に生まれ変わったと思っていたのだが、そもそも基本ができていないので、ごく普通の花も知らないということが多い。なにしろ去年まではタチアオイも知らなかったし、見たという記憶もないのだから…… というわけで、この花も最近タチアオイに劣らずよく見かける。特に川の畔などに多いようだ。特徴のある花なので、これならすぐに分かるだろうと思って写真を撮りためたのだが、なかなか名前が分からない。そうこうしているうちに1週間が過ぎてしまった。今日こそはと気合いを入れ直して調べること1時間あまり。ようやく判明したのがグラジオラスだった。 名前はよく聞くのだが、なにぶん花を見たことがないので、今の今まで知らなかったというトホホな話。相変わらず小学生レベルの「花壇の花」が分かっていない。まだまだこんなことがありそうだ。 気を取り直して最近撮りためたグラジオラスの写真をご覧に入れよう(1~5枚目)。 グラジオラスはアヤメ科グラジオラス属の多年草で、園芸品種は1000種以上を数え、切り花としても栽培されているという。名前はラテン語のグラディウス(剣)から来ているという。なるほど葉っぱがとがった剣形をしている。葉っぱが菖蒲にも似ているところから唐菖蒲(とうしょうぶ)という別名もあるそうだ。 あと5枚
2006.06.29
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ようやくクチナシとコクチナシの違いがはっきり分かった(と思う)のでご紹介しよう。まずこれが今日撮影した一重のコクチナシ。いろいろ調べても、コクチナシはクチナシに比べて花も葉も小振りだという程度の説明しかなく、「コクチナシってどんなものだろう?」と疑問だったのだが、私なりに分類すると、葉っぱが圧倒的に小さいようだ。この写真でも、葉っぱは花びら程度の大きさしかない。ここでは花を大きくとらえているが、もう少し引いて撮影すると花自体もそれほど大きくないことがお分かりだろう(1枚目)。これに対して数日前に撮影した一重のクチナシは、葉っぱが花の直径ぐらいある(2枚目)。しかも、花自体もコクチナシの花より大きいから、葉っぱの大きさが格段に違うということになる。 あと4枚 ここ数日の間に八重花も撮影したので比べてみよう。コクチナシ(3枚目)とクチナシ(4枚目)。この写真では花の大きさが同じくらいに見えるが、じつは花の大きさは倍以上違う。それにしても、葉っぱの大きさの差は一目瞭然だろう。 もう一つ気づいたのは、クチナシの葉は幅広で葉脈もはっきりしているが、コクチナシでは幅も狭く葉脈もあまり見られない。しかしこの点は私が確認したわずかなサンプルでの観察記録なので、あまり正しいとはいえないかもしれない。 あまりご信用なさらないように。 いずれにして、これで「葉も花も小振り」といわれる理由がお分かりいただけたと思う。それ以外に花の形や香りはほとんど違いがないのだ。ちなみに、コクチナシは樹高30~40cm程度で、地面を這うように育つという。また、コクチナシは通常は八重咲きで、一重の方が少ないようだ。 クチナシは静岡県以西の暖地に自生するアカネ科の常緑低木で樹高は3mを超えないという。果実は朱色に熟し、開く口がないのでクチナシというそうだ。乾燥に強く、花も美しく香りもよいので庭園や路側帯などによく植えられるという。
2006.06.28
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これも土曜日の発見。用宗(もちむね)海岸沿いの用宗緑地の周りを走っていると、路地の向こうにちらっと赤い花の咲く木が見えた。この写真がそれだが、この段階ではなにものか分からない。 最近は、ちらっとでも花の姿が見えると回り道でも近寄って確認する習性がついている。 近づいて驚いてしまった。この花はなんと、ブーゲンビレアだ! なにしろ私は、ハイビスカスも草だと思っていたくらいの常識はずれだから仕方ないが、まさがブーゲンビレアが木に咲く花だとは知らなかった。この木は高さ3mくらいになっている。調べてみるとブーゲンビレアは南米原産のオシロイバナ科の半つる性常緑低木だという。 インターネットで検索しても、花の説明がほとんどで、木本だということに触れているものは少ない。これが間違いなくブーゲンビレアだという証拠の花(苞)の写真もお見せしよう(1枚目)。 あと2枚 もう1枚、赤い花ついでにこれも広野海浜公園の近くでみつけたノウゼンカズラ(2枚目)。ノウゼンカズラは中国原産のノウゼンカズラ科の落葉ツル植物。幹から気根を出して樹木等に登る、這い登り型のツル植物だという。
2006.06.27
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土曜日は天気もよかったので、もう一度静岡市南西部の広野・用宗地区を訪ねてみた。なんとしてもハマナスが見てみたいと思い立ってハマナスの名所とされる広野海浜公園をめざしたのだが、ハマナスは咲いている時期が短いという。もう終わってしまったかもしれない。 途中、去年風船唐綿(ふうせんとうわた)をみつけたあの安倍川の土手で、きれいな花をみつけた。てっきり風船唐綿の花だと思い、今日の記事で紹介しようと思ったのだが、大違い、名前が判明するまでおあずけだ。 広野海浜公園に到着すると、やはりハマナスの姿は見当たらない。どうやら今年は時期を外してしまったようだ。かわりに、チラホラと赤い花をつけたザクロを何本かみつけた。名前を覚えたとたん、最近よく見かけるようになった。 近接する広野海岸公園を訪ねると、ここにもチラホラと赤い花をつけた木がある。てっきりザクロだと思って近づいてみると様子が違う。花をよく見ると、これはあの海紅豆(かいこうず・別名アメリカデイゴ)だ。ここには10数本のカイコウズが植えられており、さかんに花をつけていた。植えたばかりのようで、樹高はわずか3~4m程度のため、目の前で花を観察することができた。花のアップやつぼみの写真もご覧いただこう(1~3枚目)。 あと3枚 カイコウズはブラジル原産のマメ科の落葉小高木で、江戸時代に日本に渡来したという。メキシコでは花を生で食べたり煮物にしたりもするという。 なお、私は「海紅豆」という名が好きで使っていたのだが、正確にはアメリカデイゴの変種であるナンバンアカアズキが本当の海紅豆だという。 やっぱりアメリカデイゴといわなくちゃいけないのかな?
2006.06.26
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昨日ご覧いただいた方にはまずお詫びを申し上げます。ベニバナヒメフウロと紹介した花はゼニアオイの間違いだったようです。間違った情報を出さないように確信のない場合にはその旨を書き添えているつもりでしたが、昨日の場合は完全に思い違いをして断言してしまいました。申し訳ございません。お間違いないよう再度ご確認ください。 さて、今日はひさしぶりに駿河区の小鹿(おしか)公園を訪ねてみた。片道30分ほどの距離なので、そうそう頻繁には訪ねられないが、灌漑用水池にスイレンがたくさんあるので、開花状況もチェックしなければいけない。 公園に向かう途中、みごとに花をつけたキョウチクトウをみつけた。最近いろんなところでキョウチクトウが咲き始めたが、この木はもう満開に近い。キョウチクトウは一重花の方がいいかな。 あと3枚 小鹿公園に到着すると、スイレンはまだ咲いていない。タチアオイやアジサイが咲き誇る中、花の終わった低木に大きな実がついている(1枚目)。これは何ものだ? おそらくツバキの木だと思うのだが、ツバキってこんな実がなるんだったかな? 続いて芝生の中にネジバナを発見。虫眼鏡を取り出して拡大写真に挑戦した。虫眼鏡写真も少しはこつがつかめてきたようだ。これならねじれが分かっていただけるだろう(2枚目)。ネジバナはラン科の多年草(おっと、知らなかった)。別名捩摺(もじずり)ともいうそうだ。 帰り道、こんな花を発見した(3枚目)。これは、おそらく白蝶草(はくちょうそう)だと思う。北米原産のアカバナ科の多年草だという。「白蝶」というが、ピンクの花もあるようだ。 さて、先ほどの実だが、調べてみるとやはりこれはヤブツバキの実のようだ。私がツバキに実がなることを知らなかっただけだった。考えてみれば、椿油というのはツバキの種を絞って採るのだから、ツバキに実がならないはずがない。この実は皮が厚く、熟すと3つに割れて中から大きな実が出てくるのだという。 ツバキの実に驚くとは…… またまたマヌケを晒してしまった。
2006.06.23
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私の「晴れ男」も神通力も弱まってきたようだ。午前中はなんとかもってくれたので、近場の4ヵ所を駆け足で調査してまわったのだが、昼頃からぽつぽつ来はじめて、1時間かけて移動して行った川根本町ではついに小雨の中の調査となってしまった。たいした降りではないので調査にはさして影響はなかったが、明日の調査は延期となってしまった。 今日は調査の途中で立ち寄った島田宿の片隅でみつけたこの花。もちろん名前は分からない。今日はあまり時間がないので名前調べは勘弁してもらおうかと思ったが、念のため K'sBookshelf さんで調べてみたところ、夏のピンクの花で簡単にみつけることができた。紅花姫風露(べにばなひめふうろ)というそうだ。地中海はコルシカ島原産のフウロソウ科の多年草。単にヒメフウロと呼ばれることもあるそうだが、日本産のヒメフウロという花があるので、ベニバナをつけた方がいいそうだ。 なんとなく葉っぱに見覚えがあると思ったら、ゼラニウムも同じフウロソウ科の仲間だという。 あと2枚 そのとなりではナンテンの花が咲いていた(1枚目)。最近つぼみをよく見かけるのだが、いよいよ花が咲き始めたようだ。しかし、赤い実でないとなかなかナンテンという名が出てこない。最近この花を見るたびに、「えーと、なんて言ったかな?」と名前を思い出すのに苦労する(やっぱり年かな?)。 もう一枚、これは藤枝市でみつけたエゴノキの実(2枚目)。写真では見て知っていたのだが、実物は初めて見た。ちょっとピントが甘くて申し訳ないが、なかなか面白い形をしているので、ぜひ探してみてください。6月23日加筆 またまた失敗してしまったようだ。 昨日はついベニバナヒメフウロと思い込んでしまったが、どうやらこの花はアオイ科のゼニアオイのようだ。間違いばかりで申し訳ございません。
2006.06.22
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私の「晴れ男」はまだ健在のようだ。さすがに金曜は難しいが、明日の木曜はなんとかもってくれそうだ。予定通り明日は小学校調査に行ってきます。 これで金曜までもってくれれば晴れ男も満点なのだが…… さて、今日の花はしばらく前から気になっていた草。葉っぱ全体が紫色で、不気味な雰囲気の草だ。どんな花が咲くのかと注目していたら、しばらく前から花が咲き始めた。今日は花もずいぶん大きく咲いている。私の腕でもなかなかしっかりした写真が撮れた。 この花はツユクサ科の常緑多年草、紫御殿(むらさきごてん)というそうだ。ムラサキツユクサの仲間で、乾燥に強い園芸植物だという。ツユクサというとはかなげなイメージなのだが、この憎々しい紫色の葉っぱがツユクサの仲間とは驚きだ。花の色が飛んでしまったが、全体像をご覧いただこう(1枚目)。 あと2枚 この紫御殿は小学校の校庭の片隅に咲いていたのだが、その隣りになかなかきれいな花が咲いていた(2枚目)。ちょっとヤグルマギクに似た感じだが花が大きい。直径5cm以上ある。この花は季節の花300さんには載っていなかった。そうなると名前を調べるのが大変だが、こんな時のために奥の手をいくつか用意している。 今回は月ごとに庭や野の花の写真を掲載してくれている「花のアルバム」さんの「6月の庭」から見つけ出すことができた。 北米原産のキク科の多年草、ストケシアというそうだ。別名瑠璃菊(るりぎく)といって、濃い瑠璃色の花が特徴だが、赤やピンク、黄色や白などさまざまな色の種類があるという。花期が長く夏場にも咲くので夏花壇に向くそうだ。
2006.06.21
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今日も好天が続いている。先週の予報では週の前半が天気が悪く、後半から回復するということだったので、今週の小学校調査は木、金に予定を入れたのだが、週が開けてみれば月、火、水が天気で木曜あたりから崩れはじめるという。 失敗してしまった。 慌てて昨日から、火、水に変更しようと当たってみたが、1件2件ではなく1日4~5件も予定を入れているため、そのすべての了解を得ることは困難で、結局予定通り。ただし、雨があまりひどかったら延期ということにさせてもらった。 頼みの綱は私が「晴れ男」ということ。過去数年、私が現地調査に行く日に雨に当たったことがない。 しかし、今度ばかりはかなりピンチだ。 さて、この写真は例によって虫眼鏡を使った拡大写真。あまりビントピッタリとはいえないが、とても小さな5弁の花びらと多数のおしべが見える。肉眼ではとても花とは思えないが、これがこの花の本当の花なのだ。さて何の花でしょう。 あと2枚 今日も天気がよかったので、久しぶりに葵区清水山公園を訪ねてみた。公園は一面の緑で、花はほとんど見られない。久しぶりなので背後の山に登ってみた。花の咲いている木はないかと探しながら登ること15分ほど、息を切らして頂上にたどり着いた。その間、花の姿はまったく見られなかった。 頂上を見回すと、一角にこの花がまとまって咲いている(1枚目)。ようやく今日の収穫があった。よく見ると、「本当の花」が咲いている花もある(2枚目)。 そう、これがガクアジサイの本当の花なのだ。ガクアジサイの説明に、「花びらのように見えるのは本当はガクで、中央のつぶつぶが本物の花です」とよく書いてきたが、そのつぶつぶの開いた姿を見たことがなかった。 ようやくつぶつぶの部分が「咲いて」いる花に出会うことができた。しかし肉眼でははっきりとは花の形が識別できない。 そこでこの虫眼鏡写真となったのだが、これがまた難しい。10枚ほど撮ってかろうじて使えるのがこの1枚だけ。 それでも、虫眼鏡ってのも案外役に立つもんですね。
2006.06.20
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今日は梅雨の中休みか、全国的に天気がよく、気温も上昇するという。事務所はクーラーが効いていたので気づかなかったが、昼に外に出てみると、案の定むっとするような暑さだ。しかしパトロールをさぼってはいけない。南部の登呂公園から高松公園を周り、静岡南警察署前にさしかかると、何やら赤い花をつけている木がある(1枚目)。撮影しようと近寄ってみると、我が社の樹名板がついている(2枚目)。これはラッキー! これが石榴(ざくろ)か! 初めて見たぞ。 樹名板をよく見ると、これもグリーンバンクさんの取り付けたものだ。本当にありがたいものです。 あと4枚 ザクロの花を見るのはもちろん初めてで、樹名板で名前を知って花の写真を何枚も撮ったのだが、帰ってザクロを検索してみると、どうも花の様子が違う。参考写真によると花弁は6枚で雄しべが目立っている。また、落ちた花は「たこソーセージ」のような形をしているという。トップ写真の右上にそんな形のものが見えるが、ほかの花とは様子が違う。 さらに調べると、花びらが散ると星形に顎がせり出してくるという。これが「たこソーセージ」のようなものの正体のようだ。さらに図鑑を調べると、花は緋色(時に八重咲、黄、白花もある)とあった。 するとこれは八重咲きの花ということだ(3枚目)。これでほっとした。もう1枚、つぼみの写真もお目にかけよう(4枚目)。 ザクロは西アジア原産のザクロ科の落葉小高木。4月の若葉が赤いそうだ。「紅一点」という表現があるが、これは中国の王安石がザクロの林の中に咲く花を詠んだ詩から出た言葉だという。
2006.06.19
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植物音痴の私が会社のブログでは知ったかぶりで樹名板の解説を書いていることは以前告白したが、この花もそれだった。当時のブログを見てみると、「ナツツバキは別名沙羅の木と呼ばれ、平家物語の『……沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を現す』にちなんで、寺の敷地内などに沙羅双樹として植えられていることもあるそうです。」などと偉そうに書いているが、当時の私はナツツバキの花も見たことがなかった。結局去年はナツツバキを確認することなく終わってしまったが、今年こそはとひそかに心に期していたのだ。 ようやく今日、街角でナツツバキの花を発見し、さっそく撮影した。すると、立て続けにもう一ヵ所でも発見した(1枚目)。これでようやく「しかし、釈迦が最後の説法をしたとされる本物の沙羅双樹は、インド原産の高木で、ナツツバキとは別種です。」と講釈をたれることができる。 あと3枚 今日はもう1種、タケニグサを紹介しよう(2枚目)。大きな葉っぱが特徴的だ。去年現地調査に行ったときに教えられて覚えたのだが、その時の写真を紛失してしまい、去年は紹介できなかった。山の中にしかないのかと思っていたら、今日偶然清水駅の近くで発見した。これはまだつぼみの段階のようだ(2枚目)。 タケニグサはケシ科の多年草でかなり大型になる。竹と一緒に煮ると竹が柔らかくなり細工しやすくなることから「竹煮草」と呼ばれるという。また、茎の中が空洞になっていて竹に似ていることから「竹似草」とも書くという。 たしかに、近くに折り捨てられていた茎はみごとに空洞になっていた。 その写真も撮ってくるべきだったな。
2006.06.16
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これは一昨日調査に行った三島市の小学校での一コマ。担当の先生に案内してもらいながら樹名板をつけたいという木の樹種を調査してまわった。校内で特に大きい木や、特徴のある木に名札をつけたいという要望が多いなか、この木は「子供たちが登るから」つけたいのだという。 今時は、落ちたら危ないからと木登りを禁止する風潮が強いなか、木登りを奨励している小学校があるとは、とても嬉しいことだった。さっそく樹種を判定すると、たまたま手持ちのある種類だったので、さっそく取り付けた。 樹名板を取り付けているとすぐに子供たちが集まってきて興味津々に見守っている。これでこれからは自分がなんの木に登っているか分かってもらえるだろう。 取り付けが終わるとさっそくわんぱく坊主たちが木に登りはじめた。ここは三島市立中郷(なかざと)小学校。この子は小学1年生だ。 我が社の樹名板、カナがふってないから小学校低学年には解説は難しかったかな? でも、名前だけでも覚えてもらえればいいか。 さてこの木はなんでしょう? といってもこの写真だけじゃ分かりませんよね。 答え
2006.06.15
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昨日今日と1泊2日で県東部の三島・函南地区をまわってきた。(財)静岡県グリーンバンクさんが、今年度県内の小学校などに樹名板を寄贈してくださることになり、その樹種調査のために8ヵ所の小学校や公園をまわってきたのだ。調査は専門家の仕事で、私は単なる記録係だったが、さすがに2日で8ヵ所は骨が折れる。調査結果の整理も急がなくてはならない。 一昨日予告したこの夏の面白い仕事というのはこのことなのだ。じつはこの夏、県内約50ヵ所に総計1000枚ほどの樹名板を取り付けることになった。スポンサーは(財)静岡県グリーンバンク。グリーンバンクは、ゴルファーの緑化協力金や多くの方々からの寄付金により、街の緑化活動に取り組んでいる「緑の善意銀行」だ(1枚目)。 その緑の善意銀行さんの「善意」により、この夏一気に1000枚もの樹名板を普及することができる。私たちにとっては嬉しいかぎりであり、会社にとってもとてもありがたい仕事だ。そういうわけでこの夏は、日記の休載も増えるかもしれないが、県内各地の花を採集し報告できると思う。 あと5枚 というわけで今日の写真は、箱根中腹にある三島市立箱根の里でみつけた箱根空木(はこねうつぎ)と空木の花だ。 ハコネウツギはスイカズラ科タニウツギ属の落葉低木で、主に海岸近くに生えるという。花は咲き始めが白く、だんだん紅色に変化するため、1本の木に白花や紅花が同時についている。「箱根」と名がついているが、特に箱根とは深い関わりはないそうだ。しかしこの箱根の里では花盛りで、やっぱり箱根に多いから箱根空木なのかと思いたくなるほど方々に咲き乱れていた(2,3枚目)。 ウツギは別名卯の花とも呼ばれる初夏の代表的な花だが、私は今日はじめて見た。専門家に教えられなかったら分からなかっただろう。箱根空木にまじってただ1本だけ、満開の花をつけて咲き誇っていた。ウツギはユキノシタ科ウツギ属の落葉低木。同じ「空木」の名があるが、科も花もまったく別物だ。本当にたくさんの花が押し合うように咲いている(4枚目)。あまりの花の多さに花びらにピントが合わせられず、枝先を切り取って草むらに置いて撮影したのが5枚目だ。
2006.06.14
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数日前、道ばたでコスモスの花をみつけた。ずいぶん早いけど、これはコスモスに間違いないよな。調べてみると、最近ではいつ蒔いても種を蒔いてから2ヵ月ぐらいで花が咲く品種があるのだという。6月のコスモスにはちょっとびっくりしたが、私の興味はその隣りに咲いていた花に集中していた。 葉っぱもコスモスとよく似ているのに、まったく違う花が咲いている(1枚目)。風で揺らいでなかなかピントが合わず、10分以上かけてなんとか見られる写真を撮って帰ってきた。コスモスの仲間だとすればキク科から調べはじめるが、どうにもみつからない。花の時期、花の色など、私にできるかぎりの手を尽くしてみたが、どうにも分からない。 あと2枚 数日前来社した顧問に尋ねると、写真だけでははっきりしないが、ヒエンソウの仲間かなとのこと。ヒエンソウ? 聞いたこともない。さっそくインターネットで検索すると、「飛燕草」と書くという。花の形を燕が飛んでいる姿に見立てたものらしい。デルフィニウム、オオヒエンソウ、セリパヒエンソウなどがヒットする。どうやらこれらしいが、さまざまな品種があるようだ。葉っぱの形から「セリ葉」ではなさそうだが、私は今これをヒエンソウとすべきかオオヒエンソウとすべきか大いに悩んでいる。 というのも、キンポウゲ科Delphinium(デルフィニウム属)は「オオヒエンソウ属」に分類され、かつてはこの仲間とされていたConsolida(コンソリダ属)は「ヒエンソウ属」として分離されたという。図鑑で見る限りでは1枚目はヒエンソウ属のルリヒエンソウに近いようだが、デルフィニウムとして鉢植えで売られている花にも似ているような気がする。 そうこうしているうちに、その数日後、今度は真っ白な花を発見してしまった(2枚目)。こちらは花が密集しているところから、デルフィニウムの仲間かもしれない。 以上、これらは飛燕草の仲間と言うことでご勘弁いただきたい。 なお、明日から出張のため、1日2日お休みさせていただく。この夏は面白い仕事をすることになったので、戻ったら報告しましょう。
2006.06.12
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いよいよ東海地方にも梅雨入り宣言が発表された。今日も朝から雨が降り続いたが、昼にはやんでしまった。降るのか降らないのか、はっきりしない天候が続いたため、外に出るのをためらってしまった。今日は撮りためた写真の中から季節の写真をピックアップしよう。 ふと気づくともうビワの実が色づきはじめている。私は勝手にビワは秋の果物だと思い込んでいたが、6月には収穫されて初夏の果物として出回っているという。ここでも私の季節感の悪さが露呈してしまった。そういえばビワの花は年末に咲くんだった。年末にビワの花を撮ろうと苦労したことを思い出した。なかなか低い位置に咲いている花がみつからず結局断念してしまったのだ。そのとき紹介していれば実の季節も覚えられたはずなのだが、必要に迫られないと学習できないものだ。 ビワはバラ科の常緑小高木で、11月から12月ごろに白い小さな花をたくさん咲かせる。数少ない季節の冬の花として、茶花に使われることもあるという。したがって実は5月から6月にみのり、初夏の果物として出荷されるわけだ。果物として全国各地で栽培されるため、自然の分布は判りにくくなってしまったという。 あと1枚 もう1枚、この白い花も名前調べるのに苦労した(1枚目)。どうやら梅花空木(ばいかうつぎ)だと判明したが、「空木」と名のつく花は種類が多く、また、ユキノシタ科のものとスイカズラ科のものがあって、今の私には収拾がつかない状態だ。 とりあえずバイカウツギはユキノシタ科の落葉低木で、空木(卯の花)の仲間だ。花が梅の花に似ていることからこの名がついたという。 ところが、スイカズラ科にハコネウツギやタニウツギなどという花があるというからこんがらがってしまう。
2006.06.09
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これは昨日みつけた花。この花をみつけた瞬間、私の頭の中には房藤空木(ふさふじうつぎ)の名前が浮かんだ。花がもこもこっと集まって突き出すというイメージが私の頭にあったのだ。最近この花をよく見かける。今日も街中をまわっていると、いたるところに咲いていた。これは今日の記事にしなくてはと、確認のため房藤空木を調べてみると、まったく違う花だった。そもそも葉っぱが違う。 一瞬呆然としてしまった。これだと思い込んでいたのがみごと空振りで、それではどこから調べればいいのか…… 落ち着いて考えてみると、なんとなく花びらがアジサイに似ているなと気になっていたことを思い出した。例によって季節の花300さんのアジサイから似ている花を見ていくと、柏葉紫陽花(かしわばあじさい)がみつかった。たしかに葉っぱが柏に似ている。 やはりユキノシタ科のれっきとしたアジサイの仲間だ。北米系の品種で、最近園芸ものとして有名になってきたという。普通のアジサイのように丸くならずに穂状に花びら(顎)がつくのが特徴だ。 もう1枚 もう1枚、これは今日みつけた花(1枚目)。一重の花なので一瞬名前が浮かばなかったが、匂いを嗅げばすぐ分かる。これがクチナシの一重花だ。八重花とはずいぶんイメージが違う。そういえば昔、子供のころ、この花を使って水車遊びをした記憶がある。当時はクチナシという名前も知らなかった。
2006.06.08
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これは先日の中田緑地での発見。花びら(ガク片)が星形で八重になっている。これは初めて見た(と思ったら、最近あちこちで見かけるようになった)。初めての発見時には感動して写真撮りまくった。調べてみると、ガクアジサイの園芸品種で花びらが八重になるものがあるという。墨田の花火という品種らしい。花びらのアップもご覧いただこう(1枚目)。 参考までに、その近くにあった普通のガクアジサイと比べてご覧いただこう(2枚目)。 あと5枚 ところで、最近よく見かけるユリの仲間があるのだが、園芸品種だと思うが、こういう花は普通はなんと呼べばいいのだろう? ご存じの方は教えてください。葉っぱのつきかたや上を向いて咲くところなど、よく似ているので同じ仲間だと思う。3枚目の白とピンクの花は“ロリポップ”としてネット通販で販売されていた。4枚目の黄色い花や5枚目のオレンジの花も最近よく見かけるのだが、なんと呼べばいいのか分からずもどかしい思いが続いている。
2006.06.07
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今日はこれまで行ったことのなかった静岡市北部をめざした。その名も静岡市葵区北。市街地の最北端といえる地域だ。まずはこの地域でいちばん大きな今宮公園に向かう。事務所から自転車で真っ直ぐ行っても30分以上の距離だが、途中寄り道をしながら1時間かけて今宮公園に到着。ちょうど草刈り作業の最中だった。芝生広場や自由広場などが整備されたゆったりとした公園だ。公園中央の水路脇に咲いていたこの花は、おそらくハナショウブだと思う。 ハナショウブはアヤメ科のノハナショウブを原種に改良された国産の園芸品種だ。湿地に生え、6月に咲くという。アヤメやカキツバタはもう終わっているから、ハナショウブで間違いないと思う。白花もご覧いただこう(1枚目)。 あと3枚 今日は朝から気合いを入れて、北地区にある公園の所在を調べ、一気に探険してまわろうと張り切って出かけた。いくつかの公園をハシゴし、最後に訪れた北大門公園では、近所の幼稚園児たちが遊び回っていた。犯罪者と間違われないよう注意しながら公園の周囲を見て回ると、片隅でクチナシの花を1輪みつけた(2枚目)。咲いていたのはこの1輪だけだが、この匂いは間違いなくクチナシだ。ただし、クチナシの変種で花も葉も小さいコクチナシというものがあるという。これはコクチナシかもしれない。クチナシの花は写真などでは一重のものをよく見るが、八重花の方がずっときれいだと思う。 その周囲にたくさん咲いていたのがこの小さな花(3枚目)。おそらくツユクサだと思うが、白花のツユクサってあまり記憶がないぞ。 調べてみるとこれがトキワツユクサだそうだ。私はツユクサといえば青や紫ばかりと思っていたが、トキワツユクサはほとんど白花だという。南アメリカ原産のツユクサ科の帰化植物だそうだ。
2006.06.06
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今日はあまり時間がなかったので、昼食を立ち食いソバですますと、あまり遠くない駿河区の中田緑地を訪ねてみた。ここは一方通行の道路にはさまれた中央分離帯を300mあまりにわたって緑地公園として整備した都市緑地だ。今日訪ねてみると、白から濃紅色まで、さまざまな色のタチアオイが咲き乱れている。タチアオイについてはいずれ写真レポートにまとめることにしよう。今日はたくさんの発見があった。 まずはこのキャッツテール。1ヵ月ほど前に覚えたばかりの名前だが、そう簡単にはみつからないだろうなと、実物を見るのは諦めていた。ところが、この緑地の片隅に、何気なく赤い毛玉のような花が咲いている。近寄ってみると、まぎれもない、あのキャッツテールだ。こんな所にあったとは! キャッツテールはインド原産のトウダイグサ科の常緑多年草。6月から10月頃まで咲き続けているそうだ。静岡にお住まいの方は、ぜひ一度見に行ってみることをお勧めします。真っ赤なネコジャラシのようなとてもかわいらしい花です。 あと2枚 続いてみつけたのはこの花(1枚目)。これは名前を調べるのに苦労したが、ヤグルマギクというそうだ。一般にはヤグルマソウといわれることもあるそうだが、「ヤグルマソウ」はユキノシタ科の別の植物があるのでヤグルマギクというのが正しいという。これは南東ヨーロッパ原産のキク科の越年草で、小麦畑の雑草だったものが品種改良されたそうだ。4月の終わり頃から初夏にかけて、青・紫・桃・白などの花を咲かせるという。 今日はもう1枚、中田緑地に行く途中の路地で今年もトケイソウをみつけた(2枚目)。この滑稽とも思える独特の雌しべの形は、去年初めて見たとき以来、私の記憶にくっきりと焼き付いている。トケイソウはブラジル原産のトケイソウ科の常緑・多年生ツル植物だという。これも6月から7月いっぱいくらいは咲き続けるというから、静岡の方はぜひどうぞ。
2006.06.05
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いよいよ6月に入り、本格的な夏の花も咲き始めた。今日はいくつか写真が撮れたので、またまたクイズ風にまとめてみた。みなさんはいくつご存じかな? じつは私は、その場で分かったのは1つだけ。あとの2つはたしかあれだと思うが…… 最近会社のブログで紹介したばかりなのにあまり自信を持てなかった。もう1つは調べてみるまで分からなかった。こんな調子である。 少しだけヒントをさしあげよう。 左上は虫眼鏡を使った拡大写真。とても小さな花だ。最近さかんにいろんなところで花をつけはじめている常緑樹だ。5月31日付の会社のブログで紹介しているのだが、実物を確認するまでは確信がもてない。写真を見比べてやっと自信が持てた。 ところで、ライブドアのブログがおかしなことになっている。今日になって突然接続できなくなってしまったのだ。 昨日の6月1日付で1周年のお礼と新たな決意表明をしたばかりなのに、そのとたんにこれだ。1年間作り続けて200種以上の樹名板リストができあがっているのに、まさかデータが消滅なんてことはないだろうな。 右上は代表的な夏の花。もう咲き始めた。これも常緑樹。葉っぱを見ればすぐに分かってしまうので花だけをトリミングした。 左下は最近よく見かけるのだが私は名前を知らなかった。これも虫眼鏡で拡大している。これも昨年6月に会社のブログで紹介しているのに、覚えていなかった。 右下は最近いくらか分かりかけてきたヒモのような花。手書きの名札を見つけてやっと安心した。これも昨年の6月に紹介しているのだが、最近になってようやく“なんとなく”分かるようになった。ドングリのなるブナ科の常緑樹だ。 自己採点が終わったら答えをどうぞ。 答えの4枚
2006.06.02
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静岡県庁のすぐ近くにあるバス亭周辺にちょっとした並木がある。今年もその木に実がついた。去年の私はこれを見てクリだと思い込んでいた。 しかし葉っぱが違うじゃないか! 当時はそんなことにも気づいていなかったのだ。秋の終わり、その近くでプラタナスの実を拾い、これもプラタナスだと思い込んでいた。ついさっきまで、プラタナスの実として紹介するつもりで調べていたのだ。 プラタナスの実 日本にあるプラタナスにはスズカケノキとモミジバスズカケノキ、アメリカスズカケノキの3種類があるという。駿府公園のプラタナス(1枚目)は実のつきかたや葉っぱの形からモミジバスズカケノキだろうと判明した。するとこちらはどっちだろうと文献を調べるにつれ、?? どちらも実はぶら下がると表現されている。スズカケノキは実がたくさんつく。アメリカスズカケノキは枝先に1個からまれに2個つくという。でもこの写真は、どう見ても「ぶら下がる」とは言えない。…… しばらく考え込んで図鑑をパラパラとめくると、この実の写真が目に飛び込んできた。 楓(ふう)だそうだ。マンサク科フウ属の落葉高木で、街路樹などによく使われる。葉っぱが3つに分かれるフウと5~7つに分かれるモミジバフウがある。じつはこの写真、プラタナスだと思い込んで撮影していたときにはあまり葉っぱに注目していなかったので、それを確認するために先ほど撮り直しに行ってきたものだ。こちらはモミジバではなくフウだ。 最近、花はいくらか分かるようになったと自己満足していたが、「樹」に関してはまだまだだな。
2006.06.01
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