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これも26日に南伊豆町奥石廊崎のユウスゲ公園でみつけた植物。伊豆半島最南端の石廊崎近くの崖の上、風当たりが強いため木がほとんど生えないカヤの草原(風衝草地)には、ユウスゲやイソギク、キキョウなどの野草が数多く生育しているという。この時期花はほとんど見られなかったが、私の目にとまったのがこの赤い実(9/26撮影)。 これは初めて見る赤い実だ。 写真を撮りながら近田博士に尋ねると、「これは海岸型のガマズミで、私が命名したソナレガマズミというんだよ」とのこと。 ガマズミという名は聞いたことがあるがソナレって? ソナレとは磯馴の意味で、山地に生育する植物が海岸近くで潮風をうけて変質したのもだという。 ソナレガマズミは葉が厚くてつやつやしているのが特徴だ。 「観察会でこういう話をするとうけるんだよね」と博士はおっしゃるが、名付け親に教えてもらえれば感激もひとしおだろう。 ガマズミは日本全国に分布するスイカズラ科の落葉低木で、二次林(里山のように人が伐採したあとに自然に成立した林)に多く生育するという。私はまだ普通のガマズミも見たこともなかったが、調べてみると、たしかにこのソナレは、普通のガマズミとはずいぶん感じが違う。 このほかにも、クロモジやコアジサイなど、海岸の気候の影響を受けて通常とはかなり葉っぱの感じが違うものなども見られたようで、「これもソナレですね」などと野口氏と近田博士はやり合っていたが、このへんの話になると私にはとてもついていけない。
2007.09.28
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25日と26日は2日かけて、伊東市から東伊豆町、下田市、南伊豆町の石廊崎、西伊豆町の仁科峠から西伊豆スカイラインを回って三島へと、伊豆半島を一周してきた。 植物の専門家との旅だったので、大いに勉強になったが、彼らの興味は私より数十ランク上のレベルなので、話について行けないところも多々あった。 それでも2日間で撮影した写真は500枚あまり。 まだ整理もできていないが、少しずつ紹介しよう。 これは26日に訪ねた南伊豆町青野川河口のマングローブ林(9/26撮影)。 ところで、みなさんはマングローブとはなにものかご存じだろうか? 熱帯雨林の水辺に育つ植物として有名だが、じつはマングローブという植物はない。 熱帯や亜熱帯地域の河口などの潮間帯(満潮になると海水が満ちてくるところ)に生える植物をまとめてマングローブと呼び、世界には100種類以上の植物がマングローブと呼ばれているそうだ。 日本では主に沖縄などでオヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギなどのマングローブが見られるという。 そしてこの南伊豆青野川河口のメヒルギが、世界最北限のマングローブだという。自生ではなく栽培ものということで天然記念物扱いはされていないが、50年近く前にこのメヒルギを導入して育てたのがこの左の人物、我が専門家の野口氏だ。 その右は野口が本物の専門家と崇拝する国立科学博物館の名誉研究員近田博士。 じつは私は、10年ほど前、近田博士に同行して沖縄の西表島を訪ねたことがある。 博士がマングローブの調査をするのに同行させてもらったのだが、当時の私は植物にはまったく興味がなく、「イリオモテヤマネコにあえないかな?」などという不純な動機でお供したのだった。 博士の撮影の手伝いをしながら、自分では写真を撮ろうなどとは思いもしなかった。 思えばもったいない話である。 今回は、せっかくこのお二人と南伊豆を訪ねるのだからと、私が無理を言ってここに立ち寄ってもらったのだ。 北限のマングローブ林の産みの親と日本の植物の権威のツーショット。 こんなすごい写真は滅多に見られるものではない。 さて、今日は写真が多いので駆け足で紹介しよう。 まず1枚目は下田土木事務所による説明看板。このマングローブ林の成立の経緯と、メヒルギ、ハマボウの説明をしている。 ハマボウは、地上でも生育できるので、マングローブの一種というより、マングローブの構成種という方が正しいそうだ。 あと7枚 2枚目がメヒルギの花。5弁の花のように見えるのはガクで、花は右上のように雄しべが密集している。花が終わると中心の子房が成長して種ができはじめる(3枚目)。そしてこちらが成長した種(4枚目)。長いものは15~20cmにもなる。 そしてこちらが種をつけた木(5枚目)。 こんな小さな木でも一人前に鉛筆のような種をつけている。 大きな木には種がたくさんついているのだが、なかなかうまい写真が撮れなかった。 そしてこちらが地面に落ちて芽吹き始めた種(6枚目)。こうやって次々と次世代の苗が成長していくのだ。 私が西表島土産に買ったメヒルギの種は、芽を出すことなく枯れてしまった。 そしてこちらはハマボウの実(種)(7枚目)。 花はすっかり終わっていたが、こんな実がなることも初めて知った。 いやー、いいものを見せてもらった。
2007.09.27
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私の好きな花のひとつにハマボウがある。海岸に生えるアオイ科フヨウ属(ハイビスカス属)の落葉低木で、日本原産のハイビスカスだ。 去年の夏初めて実物を見たが、その時は午後の遅い時間で、もう花はくたびれかけていた。 オクラやトロロアオイに似た黄色い花だが、木に咲くというのが新鮮で、高さ2~3mの木にいくつもの花が咲いている様はみごとだった。元気のいい花が満開に咲いた様子を見てみたいと思ったものだが、それ以後ハマボウを木をみつける機会はなかった。 ところが先日、三保の松原から海岸沿いの自転車道を戻る途中で、この花を1輪だけみつけた(9/19撮影)。 花びらは欠け落ちて3枚しか残っていなかったが、見た瞬間「あっハマボウだ!」とピンときた。 よく見ると、どうやらこのあたりにはハマボウの木が何本もあるようだ。 季節はずれで花はこれしか残っていなかったが、ここにあるということが分かっただけでも収穫だ。 今度は満開のハマボウを見に行くぞ!! しかし、7月から8月に咲くハマボウを見に、この自転車道を真夏に10km以上走るのはなかなか根性がいるぞ。 来年、私にその根性が残っていたら、ぜひ行ってみよう。 あと3枚 今日はもうひとつ、同じ日に自転車道でみつけたハマゴウを紹介しよう(1枚目)。よく似た名前だがこちらはクマツヅラ科の常緑低木。 木とは行っても浜辺を這うように枝を伸ばすため、普通の木のように幹が立ち上がることはない。 我々一般人にはとても木とは思えない植物だ。 この紫色の花は、夏、葉っぱに包まれるように小さな花を咲かせるのだが、花も終わりのこの時期、夏の初めに比べると花びらも大きくなったような気がする。 回りを見ると実らしきものがなっている(2枚目)。 しかしこの実、葉っぱからずいぶん立ち上がっているぞ? しばらくあたりの花を見まわすと、なんと、花がずいぶん立ち上がって咲いている(3枚目)。 いやはや、私はてっきりハマゴウの花は1枚目のように葉っぱの上に咲くだけだと思っていたのだが、実をつける時期になるとこんなふうに立ち上がって咲くとは、恐れ入った。 それにしても先日のバーベナといい、クサギといい、クマツヅラ科とは、いったいどういうグループなんだろう? ところで、明日から明後日(9/25~26)は我が専門家と、さらに植物の権威の大先生に同行して伊豆の植物調査に出かけることになった。 この大先生とは、皇居の植物調査を任されるほどの日本でも有数の植物の権威で、私がもっとも尊敬する先生だ。 私は縁あってこの大先生と、20年近くおつきあいをさせていただいている。といっても、植物のことはひとつも教わったことがない。 当時は私が植物に興味がなかったからだ。 いまなら教わりたいことは山ほどある。 とっても楽しみだ。 今夜眠れるかな?
2007.09.24
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これは三保の自歩道沿いの芝生の中で見かけた花(9/19撮影)。色とりどりの花を咲かせているのだが、私はいまだにこういう花壇の花がよく分からない。 この花もよく見かけるのだが、どうにも名前が覚えられなかった。 調べてみるとこれがバーベナという花のようだ。 しかしバーベナといっても種類が多く、大きくは種から育てる一年草と、多年草の宿根バーベナの二つに分かれているという。さらに園芸品種が多く、大きさや花の色も様々だという。 バーベナの仲間はサクラに似ていることから美女桜(びじょざくら)という別名もあるそうだ。 それらの品種の中で、この花はどうやらバーベナ・テネラという品種のようだ。 中南米原産のクマツヅラ科バーベナ属の宿根草で、丈夫で花期も長いという。 それにしてもバーベナの品種、調べれば調べるほど大きさや花の色が様々だ。一色でなく二色の花もある。 どうにもこんがらがってきそうだ。 しかし、逆に言えば、花壇で5弁のこんな形の花を見かけたら、まずはバーベナの仲間だと思えばいいんじゃないだろうか? 素人の浅はかさかな?
2007.09.21
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今日は夕方からアンチウィルスソフトの更新に手間取ってしまった。 それにしても、手順が分かりにくい。 私は1年更新をしたいだけなのに、更新申込欄には様々なソフト購入キーが並べられている。 自分のソフトを確認して…… さて、どれを買えばいいのかな? 見ると先ほど確認した自分のソフトと同じものが並んでいる。 これでいいんだろう。 カード決済で購入。 さっそくダウンロードするが、これが時間がかかる。 小1時間待たされてようやくダウンロード完了。 しかし、更新サービス期限は変わっていない!? あれこれ調べてみると、どうやらこの場合は更新延長キーを購入すればよかったのだ。 もう一度更新申込欄を確認すると、様々な新商品ソフト購入キーの下に申し訳程度に延長キー購入ボタンがある。 最初のときはこれに気づかず、次のページに進んでしまったようだ。 改めて更新キーを購入。 結局先ほどのソフト代は払い損ということか。 更新キー購入の際に一言コメントしてやろうと思ったが、そのようなコメント欄はなにもなく、ただただ泣き寝入り。 あんまり口惜しいのでここで愚痴ったという次第。 さて、今日はいよいよ彼岸の入り。 となればやはりこの花だろう(9/19撮影)。 静岡市内ではまだ咲き始めで、ところどころにぽつりぽつりという程度だが、私がよく通る自歩道の花壇に、白花(もう1枚)とともに数輪ずつ咲いていた。 ヒガンバナはヒガンバナ科の多年草で、「葉見ず花見ず」といわれるように、花の時期には葉がなく、葉が出ると花がなくなるという特異な生態をしている。 葉は、花の終わった10月頃から繁り始め、冬の間青々としている。 それが、春になると枯れ始め、6月頃にはすっかり姿を消してしまう。 そして9月の彼岸の頃に、一斉に花芽を出して一気に開花するわけだ。 普通の花とはずいぶん違うサイクルで生育しているので、花の時期しか人の記憶には残っていないだろうな。 ところで彼岸とは、春分の日と秋分の日をはさんだ前後3日間、合計7日間をいうそうだ。今年の秋分の日は9月23日だから、今日が秋の彼岸の最初の日、彼岸の入りというわけだ。 いやはや、そんなことも知らなかった。 じつは、今日が彼岸の入りと聞いて、??と思っていたのだ。 私は漠然と、秋分の前後の3日間だと思っていたのだが、完全な勘違いだった。 私はお彼岸の行事をしたことがないのでまったく無関心だったのだが、それにしても今頃になって気づくとは!
2007.09.20
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今日は天気がよかった(曇りで涼しかった)ので、自転車で清水まで出かけた。 いつものユリノキを確認したが、相変わらずつぼみのまま。 そのすぐとなりで工事が行われており、工事車両を入れるため、あの木はかなり枝が払われていた。 今年はもう咲かないだろうな。 清水駅からマリンロード沿いに三保半島に向かい、前回は旧三保駅で折り返したが、今回は三保半島をぐるりと一回りした。 まずは三保の灯台(1枚目)。 明治45年に設置されたわが国最初の鉄筋コンクリート造りの灯台だそうだ。高さ17.7mで、14海里(約26km)先まで光が届くという。 あと4枚 続いて海沿いの自転車道を通って三保の松原へ(2枚目)。 あの有名な羽衣の松があるところだ。 羽衣の松は松林のはずれ、海岸に最も近い場所にあった。 その昔、天女が三保の松原の美しい景色に見とれて降りたときに衣を掛けたという伝説のある木だ。 しかしその伝説の松ももう樹齢650年あまり。樹勢の衰弱は否めない(3枚目)。 ふと時計を見ると、もう12時半過ぎ、そういえば腹も減ったぞ。 見ると松林の中に売店がある。その名も「松見屋」。 ここで一服しながら焼きそばでも食べようか。 かき氷もいいな。 この夏初めてのかき氷を、夏も終わったこの時期に食べることになった。 私のお薦めは氷メロン。 子供の頃はどこに行ってもイチゴ(赤)とレモン(黄)しかなく、あの緑色のメロンにあこがれたものだった。 味が違うとは思わないが…… オット、またブログサーバーの調子が悪いようだ。写真が登録できない。 写真の掲載は後日とさせていただこう。 どうやら調子が悪かったのは私のパソコンだったようだ。 再起動したら障害が復旧した。 「困ったときの再起動」は相変わらず有効なようだ。
2007.09.19
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あのカラスウリの花をみつけた日、そのすぐ近くの工場の裏庭に見たことのない花が咲いていた。金網の向こう側だったが、金網の上に身を乗り出して撮影(9/13撮影)。 なんとなく写真で見た記憶があるような気もするのだが、それ以上は思い出せない。 とにかく、葉っぱと全体像を撮影し(もう1枚)、持ち帰って調べてみよう。 調べてみるとこれがクサギの花だった。日本全国に見られるクサギは、葉や枝をちぎったりすると嫌な匂いがすることで知られ、そこから「臭木」の名がついたといわれる。 しかし、7月から8月に咲く白い花は、ユリに似たとてもいい香りがするという。 うーむ、匂いを嗅いでみるべきだったか。 また、花が終わると、紅紫色のガクが反り返って藍色の実をつける。 一昨年の11月、クサギの実を見つけたときに写真で花の姿も見ていたのだ。 写真で何度見ても覚えられないものだが、実物を見れば、もう忘れることはないだろう。 思えばこのクサギを会社のブログで紹介するときに、インターネットで検索して「石川の植物」さんを初めて知ったのだった。 そして、クサギの実を見つけたときも、その日の朝、石川の植物さんで紹介された写真を見ていたから気づくことができたのだった。 私は勝手に、石川の植物さんと私は「クサイ仲」と位置づけている。
2007.09.18
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昨日のパトロールでは、じつは真っ先にこのムベの成長を確認した。2か月前と大きさはあまり変わらないが、ずっしりと重く成長している。 ムベの実を観察し始めて4か月、この成長を分かりやすくするため、組写真を作成した。 まず、右下が5月15日撮影。小指の頭ほどもない。 1か月後の6月12日が左下。いっぱしの大きさに成長している。 その1か月後の7月18日が右上、この1か月でずいぶん成長したようだ。 そして昨日の9月13日が左上、2か月経っても大きさはあまり変わらない。しかし、質感がずいぶん違うのがお分かりいただけるだろう。 じっくりと成熟しているのだろう。 赤く色づくのが楽しみだ。 そういえば今年はムベの花の写真も撮影していた。 これで赤く色づいた実を撮れば完全制覇だな。 ムベは本州の関東以西から九州、朝鮮南部や台湾、中国に分布するアケビ科の常緑のツル植物。葉が常緑で常に青いことからトキワ(常葉)アケビとも呼ばれる。アケビと同じように、秋においしい実がなるが、アケビは熟すと実が割れて果肉が見えるようになるのに対し、ムベは熟しても割れない。【再掲】ところで、以前にも書いたが、「むべなるかな」という表現は、「いかにももっともだなあ」というような意味で私も時々使うのだが、調べてみると、このムベを見て天智天皇が発した言葉であり、そこからムベの名がついたという。 滋賀県八幡市にはこんな伝説が残っているそうだ。 -天智天皇が狩りに出かけた先で出会った老夫婦に長寿のわけを尋ねたところ、この地で採れる珍しい果実を食べているからだという。この実を食べた天皇は「むべなるかな」と納得し、毎年献上するよう申しつけた。- ここからこの実をムベと呼ぶようになったのだという。 むべなるかな!
2007.09.14
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今日は朝から曇り空。 夏の暑さが嘘のように、涼しいくらいの1日だった。 こんな日はパトロールに出なくっちゃ。 市内の道はほとんど走りつくしたと思っていたが、そんな簡単なものではない。 いつもの道をちょっと外れてみると、また初めての道にいきあたり、新たな発見がある。 まずはこの実。 あるお宅の垣根の木にいくつもの実がなっていた。大きさは2cmくらいか、初めて見る実だ。 葉っぱはずいぶん光沢があって、スベスベしている。一見常緑樹のようにも見えるが、それほどゴツイ葉ではない。おそらく落葉樹だろう。 しかしこんな実のなる木は初めて見た。 帰って調べてみなくては。 あと3枚 そのすぐ近くでカラスウリの実を発見(1枚目)。 真っ赤に熟している。 じつは今日はこのほかにもたくさんの発見があったのだが、それは追々報告するとして、このあと久々の大発見にでくわした。 それがこの花(2枚目)。 たしかカラスウリの花だったと思う。 白い花の周りをレース状のヒダヒダが取り巻くなかなかきれいな花だ。 しかし花は夏の夜に咲いて朝にはしぼんでしまうと聞いていた。 このため花を見る機会はないだろうとあきらめていたのだが、この気候のせいで昼過ぎまで花が持ったのだろう。 レースの部分が少々くたびれているが、実物を初めて見た感動はひとしおだ。 カラスウリは北海道から九州に分布するウリ科の多年生のツル植物。雌雄異株で、実が赤く熟すカラスウリと、黄色く熟すキカラスウリがあるということだが、花だけでは区別がつかない。 さて、最初の実だが、調べてみるとこれはナツメの実のようだ。 ナツメは中国北部原産のクロウメモドキ科の落葉小高木で、果実は薬用や食用にされるという。 日本では時折庭木として栽培されているという。 この実はナツメヤシの実(デーツ)に似ているというが、逆に、ナツメヤシという和名が、「ナツメの実に似た実のなるヤシ」の意味で名づけられたのではないだろうか? 最後にもう1枚、久し振りにツユクサの花がうまく撮れたので紹介しよう(3枚目)。 今度のデジカメ、解説を読んでみたら花モードというのがあるそうだ。 それを選択してみたら、みごとに花にピントが合うようになった。 私のような素人にはありがたいモードだ。 これのおかげで失敗写真が少なくなった。
2007.09.13
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いよいよ全国草原サミット・シンポジウムin東伊豆の概要がかたまった。 今日はちょっと古い写真で恐縮だが、私がパラグライダーで撮影した細野高原の草原をご紹介しよう(8/10撮影)。 前方の小山の向こうが相模湾で、天気がよければ伊豆諸島が眺められるという絶好のロケーションだ。 しかし、伊豆半島を訪れるほとんどの人は海にしか関心がなく、ここにこんな草原があるということもほとんど知られていない。 私たちはまず、「忘れられた草原の再発見-その保全と活用」をテーマに、東伊豆の草原の存在を全国に発信するとともに、その保全と有効活用の道を探ることを目的にこのサミット・シンポジウムを企画した。 詳しくはパンフレット(案)と実施計画書を見ていただきたいが、この11月16日(金)~18日(日)の3日間、東伊豆町においてサミット・シンポジウム、自然観察会などを開催する。また今回は、同時に細野高原で実施されるパラグライダー全国大会とも連携して、希望者にはパラグライダーを体験してもらうプログラムも組み込んだ。 秋の東伊豆で、温泉と海の幸を堪能していただきながら、こんなところに草原もあったのか! という新しい発見をご提供します。 ご興味のおありの方は、ぜひご参加ください。 さらに詳細が決まり次第、順次ご案内します。
2007.09.12
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これも東伊豆北川温泉でみつけた実(8/28撮影)。 最近あんまり花がなくてネタ切れ間近だ。 これはあのイヌビワのすぐとなりになっていたのだが、どうやらツル植物のようで、緑色の実が青や紫に色づいている。 これはとってもお手上げだ。 専門家に助けを求めると、「これはノブドウだよ」とのこと。 なんでこうあっさりと分かるんだろう? ノブドウは北海道から沖縄までごく普通に生育するブドウ科の木本のツル植物。ヤブガラシに似た5弁の花は夏咲き、果実は淡い紫色から空色に熟すという。 紫じゃなくで青が完熟した姿とは、あまり見かけない熟し方だ。 ノブドウが繁茂しているところでは、コバルトブルーが秋の野山を彩るという。 これはちょっと壮観かも。 実は食べられないが、実を焼酎につけ込んだノブドウ酒は糖尿病、肝臓病、腰痛・関節痛などに効き目があるという。 また、茎葉や根を水洗いして小さく刻み、日干しにして乾燥させたものを生薬にする。 茎葉を蛇葡萄(じゃほとう)、根を蛇葡萄根(じゃほとうこん)といって、関節痛などに効くそうだ。
2007.09.11
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これもしばらく前の発見で恐縮だが、あの東伊豆北川温泉でみつけた実(8/28撮影)。 この緑色の実には見覚えがあるぞ。 たしかサル…… サルナシはキウイの仲間か。 イヌ…… だったかな? イヌ、イヌ、イヌ…… イヌビワだ! しかしあの実は黒く熟したかな? 私は緑の実しか見たことがないので自信が持てない。というわけでしばらくお蔵入りしていた。 後日専門家に確認すると、やはりイヌビワでよかったそうだ。 黒く熟すことを覚えていれば正解だったのだが、まだ学習が足りないな。 イヌビワはクワ科イチジク属の落葉小高木。雌雄別株で、関東以西の暖地の山林などに分布する。イチジク同様の無花果で、緑色の実だと思ったものの中に花が咲いているのだという。黒く熟して中にはイチジクと同じような種(果実)ができて食べられるという。 まさに小型のイチジクそのものだ。 名前の由来は、実がビワに似ているがそれより劣ることからイヌ(小さい・劣るなどの意の接頭語)をつけてイヌビワと名づけられたという。 でも、ビワというよりイヌイチジクだろう!
2007.09.10
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昨日はやはり早く帰って正解だった。 午後6時に会社を出たときには、風は強かったが雨はさほど降っていなかった。 それが午後7時過ぎからは雨風ともに激しくなり、市内の定期バスもストップしたという。 テレビでは静岡駅前でタクシーを待つ客の長蛇の列を映していた。 その後、夜通し暴風雨が続いたようだが、一夜荒れると台風は通過したあと。 伊豆半島の東岸を北上して小田原付近に上陸したという。 やっぱり天気図は正しかった。 さて、今日は台風一過の青空とはいかなかったが、西からの強い風に押されて上空には晴れ間も見えた。 雨も上がったので定例のパトロールに。 静岡大橋を渡ろうと自転車を進めると、西からの強い向かい風。いつもは5分足らずで渡れる橋を10分以上かけてようやく渡りきる。 真っ直ぐ広野海岸をめざすと、広野海浜公園にはほとんど人影がない。 堤防から海を眺めると、海はまだずいぶん荒れている。 真っ黒な海から波が押し寄せ、消波ブロックや堤防に当たってさかんに波しぶきを上げている。長居すると水しぶきを浴びそうな雰囲気だ。 そそくさと引き上げ、国道150号の南安倍川橋を渡って戻る。行きは向かい風だったから今度は追い風だろうと期待したが、あまり追い風の恩恵は感じない。 損した気分だな。 さらに海岸沿いの自転車道を進むと、ここでも荒波が立っている。 消波ブロックに当たって大きな波しぶき(もう1枚)。 台風は遙か向こうに去ったというのに、海はまだこんなに荒れているとは知らなかった。 しばらく波しぶきを見つめた1日だった。
2007.09.07
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今日の静岡地方は明け方から大雨。 布団の中で雨音を聞きながら憂鬱な気分で起きだした。 台風はまだ数百キロも彼方だというのにもう雨が降り出すとは、今日は1日動けないな。 出勤時間になるといくらか小降りになったが、結局今日は1日中雨模様。昼の食事に出るのもおっくうな1日だった。 というわけでこれは先週の北川温泉でみつけた花(8/28撮影)。 前々からこの花の名前が分からずいつも首をひねっていたのだが、とにかく写真に撮影し、もう一度調べ直すことにした。 調べてみるとこの花は、南アフリカ原産のイソマツ科のルリマツリというそうだ。ルリマツリ属(プルンバーゴ)の常緑半ツル性低木で、初夏から秋にかけて、細長く伸びた枝先に青色の小さな5弁の花をたくさん咲かせるという。 ジャスミン(マツリカ)に似た青い花ということでこの名(瑠璃マツリ)が付けられたそうだ。 属名のプルンバーゴの名で園芸店などで出回っていることもあるようだ。 半ツル性なのであまり上には伸びず、横に這うように伸びるという。 南国原産のため若干寒さには弱いが、非常に丈夫で育てやすいそうだ。 花のブルーの色合いには品種によって濃淡があるという。 ところで今回の台風9号、天気図を見ると高気圧はすべて中国大陸や太平洋の彼方に押しやられ、日本列島はすっぽりと気圧の谷に入っている。 進路予想図も、静岡から神奈川あたりに上陸する可能性を示唆している。 これは毎度のことだが、ここ数年の台風のほとんどがこのコースから海岸線沿いに東に逸れていったのに対し、今回の気圧配置を見ると、真っ直ぐに上陸してくることも大いに考えられる。 今夜から明日の明け方にかけて、東海から関東地方では台風の直撃に注意が必要だろう。 今日は早めに帰ろう。
2007.09.06
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こちらも月曜日の発見。高松公園のヤマモモの木にたくさんのセミの抜け殻(空蝉)を発見した(9/3撮影)。これまでにもいくつかみつけたことはあるが、これほどたくさんの抜け殻は初めて見た。 葉っぱにしがみつくように、1本のヤマモモの木に何十個もの抜け殻が取り付いている。これはまさにウツセミズ・ツリーだ。 さて、空蝉といえば、源氏物語に登場する神秘的な女人として記憶の片隅にあるが、今回調べていて私は、大変な勘違いをしていたことに気づいた。 すなわち万葉集などに歌われる空蝉(うつせみ)とは、「この世・この世の人」のことだという。「現(うつ)し臣(おみ)」、つまりこの世の人から、「うつせみ」と変化したという説があるそうだ。 なんで抜け殻がこの世の人なの? とオドロイタが、「どうやら当時の人々はこの世の中は、蝉のぬけがらのように仮のもので、はかないものだという思いがあったもののようだ」という解説を聞き、少し納得。 ところで、源氏物語の空蝉はというと、これは光源氏が若かりし頃に袖にされた女性の通称だという。度重なる光源氏からの求愛になびかず、無理矢理屋敷に忍び込んだ源氏に対して一枚の着物を残して逃げ去った女性で、そのことを源氏がセミの抜け殻に託して送った和歌から名づけられたという。 源氏物語か…… 日本最古の長編小説の傑作ということで、若い頃に読み始めたことはあるが、第1巻の1/3程度で挫折してしまった。 当時の私には、いいとこのオボッチャマの放蕩物語としか認識できなかったのだ。
2007.09.05
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これは河津町の杉鉾別命(すぎほこわけのみこと)神社(来宮神社)の大クス(8/28撮影)。御神木としてしめ縄が巻かれている。 この神社は、平安時代の延喜式にも記されているという古くて由緒ある神社だそうだ。 このクスノキは静岡県下でも有数の巨木として知られ、昭和11年に国の天然記念物に指定された。樹齢は1000年以上といわれ、目通り周囲14m、高さ24m。通称「来の宮様の大クス」として古くから御神木として崇められてきたという。 このあたりには、江戸時代から明治中頃まで、「河津峡七抱七楠(ななかかえななくす)」と呼ばれる大クスが(7本?)あったということだが、現存するのはこの1本だけだそうだ。 あと2枚 ではこの木の全体像をご覧に入れよう(1枚目)。木が大きすぎて全体を収めることができなかったが、大きさを感じ取っていただけただろうか? この木の前には夢安禅師の歌碑が建てられている(2枚目)。 この碑によると、樹齢推定2000年、太さ日本一だそうだ。 写真では読めないだろうから、この夢安禅師の歌をここに再掲する。 来宮や 神代の昔 偲ばるる 仰ぐも尊し 楠の大森
2007.09.04
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いよいよ9月、サンゴジュの実は7月のうちから赤く色づきはじめていたが、9月になるのを待って、今日は気合いを入れてサンゴジュ並木を見てまわった。 しかし、どうやら待ちすぎてしまったようだ。 去年に比べると、サンゴジュの実はずいぶん寂しい。 早々と鳥に食べられてしまった木が多いようで、全体に実をつけた木はほとんど残っていない。 今年は実の成熟も早かったようで、鳥たちに早くから食べられてしまったようだ。 サンゴジュは関東地方南部以西の温暖に地域に自生するスイカズラ科の常緑小高木。常緑樹で葉が厚く火がつきにくいため、防火帯として垣根などに使われることが多いそうだ。 静岡市内でも、南部の海に近い道路沿いに、街路樹としてずらりと植えられている。 なかでもこの道は、1km近くにわたって道の両側にずらりと珊瑚樹が植えられている(マテバシイと交互に)。今日はこれらの木をずっと見てまわったのだが、もう、びっしりと実をつけた木は残っていなかった。 その中ではこの木が比較的たくさんの実を残していたが、去年に比べるとずいぶん見劣りする。 それでも、残っている房はなかなかしっかりと実をつけている(写真右下)。 こんなふうに逆円錐形にびっしりと実をつけるのが特徴だ。 ひとつの房には数百個の実がついているんだろう。 さらにアップで見ていただけば、珊瑚樹の実の豪快さが分かるだろう(もう1枚)。 この写真に写っている実をざっと数えたら約100個、裏側を考えると200個程度と推定される。
2007.09.03
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