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私はお昼をはさんで自転車で市内をパトロールして回ることが多いのだが、決まって昼食を食べる食堂はほんの3~4軒しかない。 新しい店はないかと探し回っているのだが、飛び込みで入った店は外れが多く、結局常連の店に落ち着いてしまう。 1か月あまり前、前から気になっていた480円定食の店に思い切って入ってみた。 「思い切って」というのは、店の外観はお世辞にもきれいとはいえず、手書きの「480円」の看板も粗末なものだ。 入ってみると、どうやら夜は居酒屋を営業している店のようだ。 店に入るなりマスターから、「定食しかないよ」といわれてしまう。ここで後には引けない。「はい結構です」と定食を注文。 この値段だからとたかをくくっていたのだが、出てきた定食はおどろきの品揃え。今日のメニューで言えば、おからに春雨サラダ、ポテトサラダに冷や奴、卵焼きに目玉焼き、スパゲティに焼き海苔と、盛りだくさんだ。 じつはこのメニューにはうら話がある。 初めて私が店に入った日、出された定食のメニューには刺身が2品ほど入っていたのだ。 じつは私は、生魚にはまったく口を付けることもできない。 この日も、結局手をつけることもできず、恐る恐る「スイマセン、魚食べられなくて」とお盆を返すと、「言ってくれればよかったのに」と逆に恐縮されてしまった。 「いえいえ、食べられない私が悪いんですから。でもこの値段でこれだけの品揃えなら立派です。また寄せてくださいね。」 ということで常連の仲間入りをさせて頂いた。 以来、週に1回ぐらいは必ずこの店に通い、私には「魚抜き」の特別メニューを出してもらっているというわけだ。 これに食後のコーヒーが付いて480円とは、とってもお値打ちな昼食だ。 ただし、数に限りがあるらしい。私は12時前に行ける日に限って行くようにしている。 さて、今日の実は、イチジク(1枚目)。 道から1段下の畑の脇に植えられており、目の前で撮ることができた。 写真を撮りながら、「そういえばイチジクの花ってどんな花だっけ?」などという疑問が頭に浮かんだが、イチジクは無花果と思いだした。 イチジクは中近東で古くから栽培されてきたクワ科の落葉果実で、日本には江戸時代の初期に渡来したという。漢字で「無花果」と書くように、花が咲かないのに実がなるように見えるが、じつはこの実が、「花のう」といって、この中に雄花や雌花が咲くのだという。栽培品種のイチジクでは、ほとんどが雌花ばかりのため、この雌花が受精をせずに果実に発育して、あのぷりぷりの小さな実になるのだという。受精していないのでこの実には種がない。そうなった状態の花のうは「果のう」と呼ばれ、熟すにつれて表面が暗紫色になるという。これが私たちが「イチジクの実」と呼んでいるものの正体だ。 あと2枚 今日はもう1枚、サンゴジュの若い実を紹介しよう(2枚目)。 サンゴジュは関東地方南部以西の温暖に地域に自生するスイカズラ科の常緑小高木。常緑樹で葉が厚く火がつきにくいため、防火帯として垣根などに使われることが多いそうだ。 この実が9月には真っ赤に色づき、木を埋め尽くす様はみごとなものだ。 9月になったらまたご紹介しよう。
2007.06.29
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昨日のユリノキに続いて遊歩道を清水マリンパークに向かう途中で、不思議な実を見つけた。まるで葉っぱに包まれるように赤い実をつけている。一瞬ヘビイチゴなどのノイチゴの仲間かとも思ったが、実が4つ、きれいに並んでついている様子はイチゴの仲間ではなさそうだ。 よく見ると、葉っぱに包まれているのではなく、周りにあるのは顎のようだ。 もっと熟すと顎は枯れて実は黒くなっている(1枚目)。 あと2枚 お手上げする前に、もう一度葉っぱ図鑑を調べてみた。鋸歯(ギザギザ)がある、掌状脈、落葉樹。この項目で葉っぱの写真を見比べると、シロヤマブキが怪しい。 詳細を見ると、やはりよく似た実がついている。 まてよ、ヤマブキも葉っぱも似ているし、一重の花には実がつくという。 どっちだろう? 実が4つというのがポイントらしい。 ヤマブキは花弁が5枚で雌しべも5本、5つの実がつくという。 それに対してシロヤマブキは4弁花で実も4つだ。 これはシロヤマブキの実に違いない。 しかし花には気付かなかったな。シロヤマブキはまだ見たことがない。 来年の課題だな。 そのすぐ脇に、薄紫の小さな花が咲いていた(2枚目)。 ピンボケで申し訳ないが、どうやらこれが紫式部、コムラサキだ。 花を見るのは初めてだが、ほんとに目立たない花だな。 実がなればよく目立つのだが、花はほんとに目立たない。これでは気付かないわけだ。
2007.06.28
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今日は清水を訪ね、前から気になっていた島崎町公園のすぐ近くのお宅を見に行った。玄関前に藤棚のようにツル植物がアーチを作っている。前回見たとき、おやっ? と思うような実がつき始めていたので今日はその正体を確かめてみようというわけだ。 覗き込むとたまたまご主人が植木に水をやっていた。 見れば見るほどブドウのようだ。「こんにちは。この実はなんですか? ブドウですか?」と尋ねてみると、「そうですよ」との答え。「これは珍しいですね」と写真を撮らせて頂いた。 民家の庭先にブドウ棚とは、私は初めて見た。 ブドウで有名な山梨県あたりでは普通にあってもおかしくないが、静岡では珍しいんじゃないだろうか。 じつは今日の最大の目的はユリノキの花を見ることだったのだが、最後につぼみを確認してからもう2週間になる。 咲き終わってはいないかと心配しながら並木のユリノキを見て歩く。どれも花の咲いている様子はないどころかつぼみも見当らない。 ようやくあのつぼみの木にたどり着くと、これもまだつぼみのままだ(もう1枚)。 どうなっているんだろう? ユリノキの花は初夏、5月~6月に咲くとされている。 私が最初にこのつぼみを発見したのが1か月前、もう6月も終わりになるというのに、まだ咲く気配がない。 どうやらこの並木はまだ植えたばかりでほかの木にはほとんど花も咲かず、ようやく花をつけられるようになったこの木も、普通よりは開花が遅いのかもしれない。 もう少し様子を見てみよう。 それにしても、ユリノキの花は見つけにくい。静岡市内にもユリノキ並木はいくつかあるので、その都度上を見上げて探しているのだが、いまだかって花の姿を見たことがない。 今後の課題だな。
2007.06.27
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こちらは駿府公園のプラタナスの実。 プラタナスは街路樹ではあまり実をつけないと言われており、私もほとんど実を見たことがないが、この木だけはたくさん実をつけることを知っていた。 この時期、花は一段落してしまったようなので、ふと思い出して駿府公園を訪ねてこの実を撮影した。 プラタナスはアジア西部からヨーロッパ南東部原産のスズカケノキ科の落葉高木。日本にはスズカケノキとモミジバスズカケノキ、アメリカスズカケノキの3種類があるとされ、街路樹などに多いのは、モミジバスズカケノキだという。じつは私も厳密な区分はよく分からないので、プラタナスで逃げているのだ。 鈴掛の木という名は、落葉後の果実が、山伏が着る篠懸(すずかけ)についている房に似ているところから命名されたという。 もうひとつ、駿府公園のマロニエの実を紹介しよう(1枚目)。こちらは駿府公園の一角にある「マロニエ園」の木だ。これらの10数本のマロニエは、昭和32年(1957年)、都市緑化のためにときの静岡市長がパリ市長に依頼して寄贈を受けたものだという。 私と同世代の木だ。 あと2枚 駿府公園を出てしばらく走ると、今度はこんな実を見つけた(2枚目)。おそらくヤブツバキの実だと思う。 ヤブツバキの実は、椿油を採ることで有名だが、こんなにたわわに実をつけた木ははじめて見た。 若い実は緑色をしていて、だんだん赤茶色に熟していくんだな。
2007.06.26
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私は今まで大変な勘違いをしていたようだ。 今日花壇でこの大ぶりな花を見かけたとき、「ボタンじゃないよな、シャクヤクでもないし、……ダリアはこんな花じゃなかったよな」と、相変わらず花の名前が出てこない。 ダリアという名前が気になって仕方がないのだが、私には皇帝ダリアの花のイメージが強烈に植え付けられていて、頭の中が混乱している。 そもそも、私が去年の暮れ、皇帝ダリアを初めて見たとき、私の頭の中にあったのは、よく似た一重の花弁が8枚くらいのツル性の花だった。 察しのいい方はもうお気づきかもしれないが、それはクレマチスだ。 「皇帝ダリア」という名前を見た瞬間、あの花はダリアだったのかと思い込んでしまったのだ。 当時の記事を見直してもらえれば、あの花はクレマチスに似ていたことを確認頂けるだろう。 その後、クレマチスはクレマチスとして覚え直したのだが、ダリアについては記憶の修正ができておらず、あいまいなままになっていた。 しかし、どうにもダリアという名が気になって調べ直してみると、やはりこの花はダリアだった。 ダリアは南米原産のキク科の多年草。花の咲き方も八重から一重と多種多様で、花の色も様々な品種があるという。どうやら花壇の花の王様といってもよさそうだが、私にはこういう感じの花以外のダリアは見分ける自信がない。
2007.06.25
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この花はしばらく前にあるお宅の玄関先で見かけた花(6/12撮影)。 私は基本的には鉢植えの花は敬遠しているのだが、あまりにきれいなことと、鉢に名札が刺さっていたため、これ幸いと撮影した。 鉄枠造りのシックなドアの脇に華麗な鉢植えとは、なかなかオシャレなお宅だ。 名札も撮影したのだが、こちらはピンボケで、かろうじてフォーミディブルという名前だけが読みとれた。 しかし私には、フォーミディブルといわれても何者なのか見当もつかない。さっそく検索すると、ラン科デンドロビウム属のデンドロビウム・フォーミディブルという品種だと分かった。デンドロビウムの中でも比較的最近鉢植えとして出回ってきた植物で、初夏か冬に純白の大きな花を咲かせるという。上手に育てると一年に2回花を咲かせることもできるそうだ。 ラン科は幅広いことは知っていたが、一般に洋蘭の「デンドロビウム」「シンビジウム」などとして売られている花にも、様々な品種があることを改めて思い知らされた。 私は、花の雰囲気から瞬間的に「ランの仲間かな?」というところまでは分かったが、品種まではとてもお手上げだ。 私のレベルでは、洋蘭の一種と覚えておくのが賢明なようだ。
2007.06.22
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最近この青紫色のアサガオをよく見かける(6/19撮影)。 普通のアサガオとはどこか違うようだと思っていたら、去年の秋撮影した場所にも同じ花が咲いていた。 そう、これが冬まで咲くオオバアメリカアサガオだ。 花はすべて青紫色で、葉っぱの形も普通のアサガオとは少し違うようだ。そして、一番の特徴が、茎の先端に花がかたまってつくところだ(1枚目)。 オオバアメリカアサガオは、南アメリカ原産で、英名はblue dawn flower。北アメリカで広く栽培されているそうだ。 日本でも最近さかんに栽培されているようで、花屋では、オーシャンブルー、クリスタルブルー、イリオモテアサガオなどという商品名で売られているという。 普通のアサガオはまだほとんど見かけないのに、このオオバ……は、こんなに早くから咲いて、11月末頃まで咲き続ける。 アサガオの世界もずいぶん様変わりしたものだ。 あと2枚 ところで、このアサガオの周りに咲いている黄色い花、ときどき見かける気がするのだが、これはなんだったかな? いろいろ調べた結果、ツンベルギアという名前に行き当たった。 この黄色い花はツンベルギア・アラータ、矢筈葛(やはずかずら)というようだ(2枚目)。 熱帯アフリカ原産のキツネノマゴ科のツル性多年草で、現在では熱帯地方各地で野生化しているという。日本では小笠原諸島などに野生化しているそうだ。 こちらはオオバアメリカアサガオ同様野生の花ではないだろうが、こんな熱帯の花をみつけると、温暖化を実感してしまう。
2007.06.21
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ついにタイサンボクの花をとらえた。 日課の公園探険の途中、城北公園を訪ねると、タイサンボクの花がまだ咲いていた。相変わらず梢の上の方に咲いているので、花の形がうまく撮れない。周囲を回っていると、枝の1本が2m足らずの高さで花をつけているのを発見。 花はずいぶんくたびれはじめていたが、これなら手が届きそうだ。 茂みの中に分け入って枝に手を伸ばし、花を手にとって撮影(もう1枚)。 その時、ポキッと枝が折れてしまった! アイタタタ!! 失礼いたしました。 しかし、せっかくの機会なので、手に持って1枚撮らせて頂いたのが冒頭の写真だ。 花の中心に雌しべのかたまりがある。先端がカギ状になっているのが1本1本の雌しべだそうだ。 その周りを雄しべが取り巻いているということだが、これはもう受粉を終えてお役後免になってしまったようだ。 撮り終えた花はそっと茂みの中に返却した。申し訳ございませんでした。 タイサンボクは樹高20m以上にもなるモクレン科の常緑高木。北米中南部原産で、明治6年(1873年)にアメリカから渡来したという。 漢字で泰山木と書くので中国原産と思われがちだが、花や葉、樹形が大きくて立派なことを賞賛してこう名づけられたと言われる。
2007.06.20
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これは数日前にみつけた花(6/15撮影)。 あるお宅の玄関先の花壇に植えられていた。通常私は、花壇の花は極力避けて通るようにしているのだが、真っ白な葉と黄色い星型の花が特徴的で、つい撮影してしまった。 この真っ白な葉は半夏生(はんげしょう)を思わせるが、こんな黄色い花がついた記憶はない。 とりあえずハンゲショウから調べはじめるが、やはりそれとはまったくの別物だ。他に葉が白くなるものにはマタタビがあるというが、これもまったく違う。 案の定、ここではたと行き詰まってしまったが、ダメ元で「白い葉」「黄色い花」で検索をかけてみると、崑崙花(こんろんか)の名に行き当たった。 コンロンカは種子島~台湾原産のアカネ科の常緑半ツル性低木。シロイの葉はではなく、ガク片の1枚が大きくなったものだという。この白い葉を、中国の崑崙山に積もる雪に見立てて名づけられたそうだ。 調子に乗ってそのとなりに植えられていた花も撮影してしまった(もう1枚)。赤と白のコントラストがあざやかな花だ。どこかで見たことがあるような気がするが、私はこういう花が苦手だ。 どうやって名前を調べようと思っていたら、ちょうどその日にのんちゃんさんが紹介しくれたのがこの花だった。 チェリーセージ。 学名サルビア・ミクロフィラ。シソ科サルビア属の半耐寒性の低木または宿根草。 サルビアの仲間のハーブ類だ。 ハーブ類は私にはちょっと荷が重いな。
2007.06.19
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6月8日、この日はジャカランダをみつけてしまったため、この記事が飛んでしまったのだが、駿河区の高松公園を訪ねた。その前日、カメラを忘れて高松公園まで行ったところ、ヤマモモの実がみごとになっていたので、その撮り直しを兼ねて公園探険に行ったのだ。ヤマモモの実、落ちているのはずいぶん見たが、なかなか木になっているところを見る機会がなかった。6月の上旬だというのに、もうこんなに赤く色づいている(6/8撮影)。 落ちている実を1つ拾って口に入れてみると、甘酸っぱくてなかなかおいしいもんだ。皮はほとんど気にならず、一瞬、モモというよりイチゴに似たような食感があった。 これなら生食のフルーツとしても通用するのではないかと思ったが、日持ちしないのであまり広くは流通しないということらしい。 ヤマモモは関東以西の暖地や沿岸域に生育するヤマモモ科の常緑高木。公園や庭園木として植えられていることも多い。雌雄別株で、近くに雄株がないと果実は実らないという。庭に1本だけ雌株を植えても実がつかないわけだ。 高松公園の周りにはサンゴジュがたくさん植えられている。私はようやく去年、この花と実を確認したのだが、今はサンゴジュの花がさかんに咲いている。とても小さな花で、遠目にはあまり花らしくは見えないが、近づいてよく見てみると、ひとつ一つしっかりと花を咲かせている(1枚目)。この花のそれぞれがあの赤い実になるわけだ。秋というよりも夏の終わり頃、この逆円錐形の形通りに赤い実がなっている様はなかなか壮観だ。 これもいずれご覧に入れよう。 サンゴジュは関東地方南部以西の温暖に地域に自生するスイカズラ科の常緑小高木。常緑樹で葉が厚く火がつきにくいため、防火帯として垣根などに使われることが多いという。 あと2枚 さらにこの公園の一角にはクチナシも植えられている。このみごとに均整のとれたヤエクチナシをご覧いただこう(2枚目)。私が常々、クチナシは八重の方が美しいと言っているのがお分かりいただけるだろう。
2007.06.18
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カリンの実はこの時期、葉っぱが元気よく茂っているので、なかなかみつけるのに苦労する。この木は、去年の秋実がなっているのを発見して、今年は花から観察していたのだが、今日になるまで実の姿をみつけられなかった。 今日再度訪ねてみると、ようやく葉っぱの陰にいくつかの実が観察できた。 大きさは5cmくらいだろうか、1ヵ月前に比べるとずいぶん大きくなっている。 そしてマルメロの実がこちら(1枚目)。こちらも5cmくらいに成長している。マルメロとカリンの一番の違いはこの時期だ。カリンの実は緑色でスベスベしているのに対し、マルメロには茶色の産毛がびっしりと生えている。 これが秋になると産毛も落ちて、カリンと同じように緑から黄色のツルツルの肌になる。そうなってしまうとなかなか見分けにくいのだが、カリンの方は丸っこいのに対し、マルメロの実はごつごつした感じがある。 あと3枚 カリンもマルメロも同じバラ科の植物だが、カリンはボケ属、マルメロはマルメロ属とまったくの別物だ。しかし、果実の利用法はほとんど同じで、ジャムや果実酒、砂糖漬けなどに加工される。カリンの特産地の長野県では、マルメロも「花梨」と呼ばれ、マルメロの砂糖漬けも花梨の砂糖漬けとして売られているという。 「種類が違うじゃないか」と農水省から注意され、地元では対応に苦慮しているという話を聞いたことがある。 もっとも、マルメロという名前には日本人はあまり馴染みがないため、花梨といった方が通りがいいのだろう。 しかし、この若い実を見ていただけば一目瞭然、カリンとマルメロは明らかに違う。花の雰囲気もカリンとマルメロではずいぶん違っている(2,3枚目)。
2007.06.15
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いよいよ東北・北海道を除きほぼ全国的に梅雨入りが発表された。静岡でも、大雨ではないが朝からしとしとと雨が降り続いた。こんな日は取材に出られないので、最近みつけた初めての花(6/12撮影)。 花を見た瞬間、ビョウヤナギに似ているぞ、と思ったが、こんな実がついているのは見たことがない。 ヒペリカム属(オトギリソウ属)に違いないが、私の知識にはない花だ。 というわけでこの2日間調べあぐねていたのだが、ヒペリカムで検索したらそれらしいものに行き当たった。 ヒペリカム・アンドロサエマム。ヨーロッパや北アメリカに広く分布するオトギリソウ科の半落葉低木で、果実が丸く光沢があるので小坊主弟切(コボウズオトギリ)と呼ばれるという。 花屋さんでヒペリカムというとこの品種を指すことが多いそうだ。 ヒペリカム属も奥が深いようだな。 ところで、よく「梅雨入り宣言」といわれるが、現在気象庁が行っているのは、梅雨入り宣言ではなく、梅雨入り発表だという。昔はたしかに「梅雨入り宣言」をしていたのだが、正確さに欠けるということで、現在では宣言ではなく、「梅雨入りしたようだ」という発表だけをしているそうだ。 以前は、梅雨入り宣言後に雨が降らなかった場合、農業関係者などから相当クレームが来たというが、これなら文句のつけようがないというわけか。 そうか、あの力強い「梅雨入り宣言」は、こんな事情があって封印されてしまったのか。
2007.06.14
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ここはよく通る観察ルートのひとつなのだが、去年の秋、この木に果樹がなっているのは確認していた。ところが冬、この木の葉がすべて落葉して、丸裸になっていた。その時には、この木になんの実がなっていたのか忘れてしまっていた。 たしかカキだったような気がするのだが、柿の木って落葉したかな? あの分厚くて立派な葉っぱはいかにも常緑樹のようだと思ったのだが、自信がなくなってきた。 ミカンは常緑だし、桃の実ではなかったような気がする…… 賢明な読者ならもうお分かりだろう。 そう、これは柿の木だ。 子供の頃は柿が落葉することは当たり前のように知っていたのだが、この仕事を始めていろんな植物を覚えるたびに、常緑・落葉の区別を真っ先に調べるようになり、当然のように知っている柿の木のことをしっかりと調べたことがなかったのだ。 このため、柿が落葉するという当たり前のことをすっかりと忘れていたという次第。 最近になってようやく、小さな実がつき始めたので思い出すことができた。この生まれたての実は直径2cm程度(1枚目)。これからどんどん大きくなって、色づくのが楽しみだ。 あと2枚 さて、先日のジャカランダの記事を見た読者からメールをいただいた。 「富士宮の者ですが、静岡にはたびたび行くのでジャカランダの場所を教えてください」という。こういった具体的なお便りは初めてだ。さっそく地図を添付して送信すると、すぐに「ありがとうございます。近々見に行ってみます」との返信が来た。 とても嬉しくて、今日もあのジャカランダはまだ咲いているか確認に行ってしまった。 もうしばらくは咲き続けてくれそうだ。 私だけが知っているのではなくて、私のみつけたものを実際に見に行ってくれるという方がいたとは嬉しいかぎりだ。 静岡近郊にお住みの皆様、ご質問頂ければいつでも地図をお送りしますよ。 「うちの近くの公園にも樹名板をつけてほしい」という依頼ならもっと大歓迎です。 ただし、それは私の力では難しいので、最寄りの市役所に投書して頂ければ幸いです。 なお、伝馬町の宝泰寺のジャカランダが今年も咲き始めた(2枚目)。 こちらは、種から育てて31年になるという。なかなか立派な樹に育っている。 中庭に咲いているのだが、この時期は「ご自由にお入りくださいと」一般公開しているので、お近くの方はどうぞ。
2007.06.13
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あれから1ヵ月、ムベの実もずいぶん成長したようだ。 この時期、ムベの葉っぱが旺盛に成長し、実を探し出すのはひと苦労。 生垣の前で葉っぱをかき分けてようやく実を発見。 かなり怪しい人に見えるだろうな。 1ヵ月前は小指の先ほどもなかったのが、この実は長さ5cmほど。これは三つ子のまま順調に成長したようだ。 しかし、ほかの実を探してみると、双子や一人っ子が多いようだ(1,2枚目)。 やはり、三つ子のまま成長するのは難しいようだ。 あと5枚 ところで、今日は不思議な花をみつけてしまった。花はユリによく似ているのだが、なにかがおかしい。太い茎の先端に花がかたまって咲いているのだ(3枚目)。 なにかに似ているのだが思い出せない。 もう一度花のアップを撮ってみると、すぐ脇にこれから咲くアガパンサスの二重つぼみがある。ひとつのつぼみの中にいくつもの花のつぼみが入っているのだ。 これだ! こちらがこの花のつぼみ(5枚目)。アガパンサスのつぼみと同じように、茎の先端に大きなつぼみがあって、その中に花のつぼみがたくさん入っている。 調べたところ、アガパンサスには白花もあるという。しかし、どの画像もあの花が白いというだけで、これほど大きな花をつけているものはない。 これを書いているうち、そういえば花のつき方がハマユウに似ているんだと気付いた。さっそくハマユウで検索すると、この花はインドハマユウだと分かった。 インドハマユウは、インド原産のヒガンバナ科の常緑多年草。花がテッポウユリに、葉っぱが浜木綿に似ているという。 そういえばこの葉っぱ、なにかに似ていると思っていたが、浜木綿に似ていたんだ。
2007.06.12
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今日は朝から清水を訪ね、営業がてら市内を1時間半ほど歩き回った。この炎天下、重いカバンを抱え、なかなかのハードワークだった。ユリノキのつぼみはまだ堅い。いつになったら咲くんだろう? ふと気付くと、コクチナシがもう満開を過ぎて、しおれはじめている。あたりはクチナシの甘い香りに包まれている。しかしこのコクチナシ、きれいな花なのだが、茶色くしおれた花がいつまでも残っているのが難点だな。 それでも、しおれた花の少ない部分を探してアップで撮ってみる(1枚目)。この一重の花はなかなかきれいだぞ。 クチナシの花は一重より八重の方がきれいだと思っていたが、一重のコクチナシはなかなかいい感じだ。 あと2枚 少し離れた場所では、八重のコクチナシが咲き始めていた(2枚目)。こちらはまだ咲き始めのようだ。花はぽつりぽつりとしか咲いていない。八重花の方が若干遅咲きなのかな? しかしこうして比べてみると、コクチナシは八重咲きより一重の方がずっと美しい。 花の大きなクチナシは、八重咲きの花が優雅な曲線を描いてバラのように美しいが、コクチナシの八重咲きは、咲き損ねたカンツバキのようで、あまり美しいとは思えない。 これは私の偏見だろうか?
2007.06.11
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今日は珍しい花をみつけてしまった。場所は東名高速道路脇の地下通路付近。 今年一番のタチアオイをみつけた場所だが、そこにあった木の葉っぱが、ジャカランダじゃないかな? と思ったのは記憶している。 それ以来忘れていたが、今日久し振りにその場所を訪ねてみると、紫の花が咲いている。 咲いたよ!! こんなところでジャカランダの花にお目にかかれるとは思ってもいなかった。 静岡市内では、伝馬町の宝泰寺というお寺の中庭に立派な木があるのだが、それ以外はあまり聞いたことがない。2年前に清水駅前に植えられた木があるが、花をつけるにはまだしばらくかかるだろうと思っていた。 さっそく花の写真を撮影。トランペット状の花をご覧いただこう(1,2枚目)。 ジャカランダはブラジル南部原産のノウゼンカズラ科の半常緑性高木。和名を「紫雲木(シウンボク)」というが、ジャカランダと呼ばれることが多いようだ。青紫色の綺麗な花が特徴で、世界中の温暖な地域で街路樹などとして使われている。満開のジャカランダ並木は日本の桜並木と見間違うほどだという。 あと3枚 花を撮影していると、買い物帰りの奥さんが、「紫の花を撮影しいてるの? なんの花かしらね?」と声をかけてきた。 すかさず私は、「ジャカランダというんですよ。日本ではまだ珍しい花です」と教えてあげた。 奥さんは「そうなんですか。きれいな花だなと思っていたんですよ」ととても喜んでくださった。 ようやく私も、人に花の名前を教えられる身分になったようだ。 タチアオイとジャカランダの競演もご覧いただこう(3枚目)。
2007.06.08
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今日は午前中に営業がてら市内の公園を回ったのだが、いざ写真を撮ろうとしたら、デジカメを忘れてきたことに気付いた。 大事な商売道具を忘れるとは、ボケたかな? というわけで今日は1週間ほど前に撮影したアメリカデイゴ(5/31撮影)。今年はもう咲き始めた。 アメリカデイゴは江戸時代に渡来した南米原産のマメ科の落葉小高木。アルゼンチンとウルグアイの国花に指定されている。 南九州や沖縄などを中心に暖かい地方で栽培され、6月から花を咲かせ9月頃まで、3~4回に分けて花をつけるという。 メキシコでは花を生でサラダにしたり煮物にしたりもするという。 見れば見るほど不思議な形をした花だが(もう1枚)、おそらくこれは苞か顎が発達したものなのだろう。たしかにこの肉厚なニセ花なら、野菜として食べることもできそうだ。 別名海紅豆(かいこうず)は、海外から来た赤い豆の意味だという。 海紅豆は鹿児島県の木にも指定されている。 しかし、正確にはアメリカデイゴの変種であるナンバンアカアズキが本当の海紅豆だそうだ。
2007.06.07
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今日は清水次郎長の生家を訪ねてきた。 私が子供の頃は、「街道一の大親分」としての次郎長や大政、小政に森の石松など、華々しい話ばかり聞いたものだが、この「清水」が清水市(旧)のことだと知ったのはずっと後になってからだった。 次郎長が清水の人間と知り、さらに親近感がわいたものだが、これまでその生家を訪ねたことはなかった。 今日は久し振りに自転車で清水まで出かけたため、この機会に訪ねてみようと、地図を見ながらたどり着いた。 次郎長の生家は、清水の中心部を流れる巴川にほど近い商店街の一角にあった。その名も「次郎長通り」(1枚目)。 しかし、この次郎長通りも、シャッターが降りている店が多いことが寂しい。 もっと次郎長を活用しなくては。 あと3枚 清水次郎長は1820年1月1日、清水の船待船頭・雲不見三右衛門の子供に生まれ、長五郎と名付けられた。その後、叔父の米穀商・山本次郎八の養子にされる。このため次郎八の家の長五郎ということで、次郎長と呼ばれるようになったという。 20代で博徒の道に入り、30代、40代と波乱の人生を送ったようだが、1868年(明治元年)、大政奉還後の幕府軍に味方して街道の治安を守るなど、徐々に社会的な活動を行うようになる。 その後、富士の裾野の開墾事業に加え、三保の新田開発、巴川の架橋、相良町の油田開発、英語学校の設立、蒸気船による海運会社の設立などなど、様々な事業を行い清水地区の発展に大きく貢献したという。 私はやくざの大親分という認識しか持っていなかったが、晩年には偉大な実業家の顔を持っていたようだ。 お見それいたしました! この肖像はその頃のものだろう(2枚目)。大政、小政は似顔絵だろうが、次郎長は本物の肖像写真に違いない。 次郎長生家からほど近い港橋を渡ると、次郎長の船宿「末廣」があった(3枚目)。 これは「末廣」の部材を利用して復元されたものだが、現在は清水港船宿記念館になっている。
2007.06.06
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今日の1枚は街角で見かけたこの花。 マテバシイにしてはずいぶん派手だなと近寄ると、葉っぱの様子がずいぶん違う。 そして何やら甘い香りが。 そういえば、マテバシイによく似た花があった。 クリの花だ。 クリは北海道から九州まで、日本中に分布するブナ科の落葉高木。6月頃、細長いひも状の雄花を伸ばし、木全体が真っ白に見えるほどになる。 山の中で遠くにクリの花を見たことはあったが、これほど間近で見たのは初めてだ。 なるほど、雄花の花穂が20cm近く伸びている(もう1枚)。 映画、ロッキー・ザ・ファイナルが上映されてから1ヵ月以上になるが、もちろん私はまだ見ていない。 まさかあのロッキーが帰ってくるとは思わなかったので、私のハンドルネームの由来を書いても誰も理解できまいと思っていたのだが、そろそろ白状せねばなるまい。 元々は私のパソコンの名前だった。 ワープロからパソコンに移行した1996年、最初に購入したパソコンに名前を付けるにあたり、いろいろ考えた末に、当時私のおかれていた状態(周囲からめった打ち)から、「打たれても打たれても立ち上がる」という Rocky の名前が思い浮かんだ。 もちろん私の場合は、決して肉体のタフネスではなく、精神的なタフネスだが。 案外この名前が気に入って、ブログを始めるに当たっても、この名をHNに採用することとなった。 ちなみに私の今のパソコンは4代目。 Rocky4 である。
2007.06.05
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今年もタイサンボクの花が咲き始めた。 駿府公園のタイサンボクに花が咲いていたが、高い梢の上なので、葉に隠れて花の形がはっきり確認できない。 それではと、数本のタイサンボクの木がある城北公園まで足を伸ばしてみた。 ここでもやはり咲いている。 ようやく捉えたタイサンボクの花だが、横からではまるで大きな白いまんじゅうのようにしか見えない。 城北公園には数本のタイサンボクがサークル状に植えられているため、その周りを上を見て花を探しながら一周する。 端から見れば、かなり怪しい雰囲気かもしれない。 平日なので来場者が少ないのがせめてもの救いか。 ようやく、大きく開いた一つの花をみつけた。 ここは外聞もはばからず、ベンチの上に立ち上がって最大ズームで撮影(もう1枚)。 相変わらずピントが甘くて申し訳ないが、これがタイサンボクの花。何枚かの大きな白い花弁を開き、中心に雌しべと雄しべのかたまりが集まっている。 もっといい写真を撮りたいものだが、こればかりは幸運を期待するしかない。 ところで、先日のザクロの謎だが、本多先生に質問してみたところ、ザクロの花には、雄しべと雌しべがあるが、雌しべの発達した(雌花)と雌しべの発達が悪い(雄花)とがあるそうだ。したがって、落ちている花の多くは雄花ではないかと思われるとのアドバイスをいただいた。 さっそく今日もザクロの花確認に行ってきたが、たしかに、雌しべらしきものが飛び出している花と、雄しべだけの花があるようだ。 何枚も撮影したが、私の写真技術では、その違いが分かるような写真は撮ることができなかった。 みなさんも、ザクロの花をみつけたら、注意してご覧になることをお勧めする。 しかし、ザクロの花をそうやって覗き込んでいる姿は、端から見たらかなり怪しいかもしれない。 私が、城北公園脇の道路に面した垣根のザクロの花を観察している際に、何人もの人が後を通り過ぎていた。 その方たちは「この人なにやってるの?」と思ったことだろうな。
2007.06.04
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いよいよ6月、もう「初夏」を通り越して「夏」といいたい気候だが、梅雨前線が微妙な動きで、梅雨入りがいつ頃になるのか予測がつかない。 もっぱら自転車で動いている私にとっては、こういう状態が一番つらい。どうせなら早く梅雨入りして早めに明けてしまってほしいものだ。 さてこの写真、一見ヤブツバキに似ているようだが、これがザクロの一重花。 私はこれまで、八重咲きの花しか見ていなかったので、一瞬ずいぶん感じが違うと戸惑ったが、ついに一重花をみつけた。横から見れば一目瞭然、これがザクロの花だ(1枚目)。 あと2枚 ザクロは西アジア原産のザクロ科の落葉小高木。八重咲きの花は観賞用の園芸品種で、実はならないという。実がなるのはこの一重のザクロだけだそうだ。 花びらが散ると顎が星形にせり出してきて、「たこソーセージ」のような形になる。ちょうど落ちていたたこソーセージを集めてみた(2枚目)。花びらがついたまま落ちていたものもあったので、花と顎の構造がお分かりいただけるだろう。 しかし、ここで疑問が生じた。 このたこソーセージ、実になる部分じゃないだろうか? 八重花は実がならないから落ちてしまっても構わないだろうが、この一重花までたこソーセージを落としてしまったら、どうやって実をつけるんだろう? 図鑑などもいろいろ調べたが、花と実の図解はあるのだが、たこソーセージと実の関係がもうひとつよく分からない。 ひとつの仮説としては、花が終わったあと顎片ごと落ちるものもあるが、残ったものが実になる。すなわち生産調整を行っているのではないか? でもこんな植物はあまり聞いたことはないが…… 謎は深まるばかりだ。
2007.06.01
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