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あなたの贅沢はなにですかと聞かれたら、その一つの答えが好きな花を買うこと。ひと通りの買い物をした後に、花屋に寄り好きな花を抱えて帰宅する。こんな時に、ささやかな幸せを感じます。今回は数本の芍薬の花。幾重にも重なった花びらが作り出す色の陰影の美しさには、ほんわかとした心持ちと、その美を表現する手立てを持たない不安を伴うような、何と言いましょうか、嬉しい中にはがゆさが混じるような複雑さがあります。ほろり・・・と、ほどけるように散り始めた花びらは色も形も咲いている時のまま。捨てるのが忍びなくて、乾燥してポプリにしました。甘やかさの中にも一枚の若葉を思わせるような香りが部屋の中をたゆたいます。湿気が多いこれからの日々、この香りはどのくらい続いてくれるでしょうか。あとひと月もすると、深緑のうねりの中ポワッと灯るようにベニバナヤマシャクヤクが咲く頃となります。今年も、逢えますように。
2016.05.29
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新緑とその中に点在する花々の香りは、五月がくれる宝物。大木になった栃の並木の大きな若葉がゆらゆらとそよぎ、小さな広場にはシロツメグサの小花が咲き、水辺に菖蒲が彩りを添え、これからヤマユリが芳香を放ってくれます。梅雨時の林ではキイボタケ・シロオニタケ・イグチ類のきのこ達が目を楽しませてくれます。そんな宮沢湖は、最適な散歩コースでしたが、「ムーミンの里」とかいう施設が作られるために6月1日から立ち入り禁止となります。外周を巡る木立の中の散策路が、施設が出来上がった後は人工的なものに変わるかと思うと寂しくなります。「このままがいいのに」と思うのは、行政とはかけ離れた私だからでしょう。今回見つけたきのこは「マツオウジ」まるで誰かが切り株の上にちょこんと載せたように立っていました。小さな黒い虫さんの食事中であります。散策路には、ウツギ・野バラ・卯の花・忍冬と様々な花が咲いています。レースのような美しさを見せるのは、何の花でしょうか。私のデジカメでのアップはこれが精いっぱい。人の手では作りだせない繊細で緻密な様、こんな時に「創造の神様、ありがとうございます」と深く息を吸い込みます。秋には紅に染まるモミジ、初夏のこの時期にもこんな淡い紅色の種子を抱えていました。どうかこの環境が残されますように・・・。
2016.05.21
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初物や旬のものをいただくと健康で長生きするそうで、やれフキノトウが出た、ワラビや独活が出たと毎年ほぼ決まって口にしている私は、いったいどれだけ寿命とやらが延びたのかな。先日収穫のコシアブラは、天婦羅とコシアブラご飯になりました。独特の香りとほのかな苦みが、怠けきった体に活をいれてくれます。週末ごとに採れるワラビ、麺つゆ漬けやワラビたたき、お味噌汁と少々飽きてきましたので今回はわらび巻にしてみました。酢飯とワラビの取り合わせは素朴な味わいで、お酒の後に一口つまむにはもってこいです。色味のない写真ばかりなので、ベランダ花壇の花を一枚。両手で包むほどの大きい花を見せてくれる八重咲のゼラニュウムは、肥料が切れてくると一重の花になってしまいます。この花色が好きなので、挿し芽をして増やすつもりです。
2016.05.18
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季節の歩みが早い今年、ゼンマイを採るなら「あの深山」と目論んでいつもよりも遠い場所へ。新緑をかき分けてコシアブラ探し。採り頃を過ぎたものが多い中、やっと何カ所かで可愛い新芽を見つけました。夫はコシアブラ、私はゼンマイと役割分担。雪深い地方のゼンマイは軸も柔らかくて、プチッと折れる感触は快感そのもの。心地よい疲れを感じて、早めのお弁当タイムをと準備していたら、なにやら目の前に車が止まる。「うん?まさか!」・・・そこにはカフェさんご夫妻の姿が。一番最初に私の口から出た言葉は「なんで~」、しばらくの間嬉しさが止まりませんでした。度重なる偶然に、びっくりです。杉林で見た、カサの裏側も黄色い不明菌。数カ所で目ざとく見つけては、幸せに浸ります。根曲り竹は今月下旬と読んでいましたが、日当たりがいいクマザサ林には早くも出始めています。全く期待していませんでしたが、食べるには十分な量。茹でていないものは、皮ごと焼いてお味噌でいただきます。さて・・・収穫したもので何を拵えよう~五月とは思えないような暑さの中をうろついたので、暑気払いのつもりで「根曲り竹タイカレー」。仲間のKさんに頂いていたハラペェーニョも入れて、疲れも吹き飛びそうな、それはそれはホットな仕上がりとなりました。今回もよく遊びました。
2016.05.15
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長歩きに備えて週末に体を動かし、いざ澄み渡った青空の下ゼンマイ採りへ。やっと探し当てても、残っているのは胞子葉ばかりで、イタドリ採りへと方針変更。そんな時にカフェさんご夫妻と遭遇。「ゼンマイ出ていましたよ」とポイントへ誘ってくださいました。ワラビも出始まっていましたが、終わってみればワラビはほんの少しの収穫。先ずは、春の荒野の中で体を伸ばせたことが、心身の栄養となりました。ワタを取り除き、軸の硬いところを切り取り手間をかけて揉んだゼンマイ。出来上がり途中の写真ですが、完全に干しあがると両手で一杯ほどの量になります。かけた手間と時間を考えたら、ゼンマイは買うにかぎるかな。でも、きっと目の前に見つけると採ってしまい、夜なべ仕事するんだろうな。根っからの貧乏性です。
2016.05.03
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