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2020.07.25

三峡ダム決壊懸念－土木工事は得手の筈ですが

テーマ：気になったニュース(30422)

カテゴリ： Opinion

中国では、古来万里の長城を含めた大きな土木工事が行われていますので得手の筈ですが、今回の長雨に依る水位上昇で、決壊とそれに経緯する洪水の懸念が報じられています。
地球温暖化での水蒸気循環が予想以上で、従来想定されていた雨量を完全に凌駕してしまっていると言うことなのでしょうか？

中国では「南船北馬」と言われ、北部では陸上交通、南部では水上交通、とするのが通例ですが、国家の運営が北部中心で、南部での水利工事知見が生かされること無く無視されて、南部の大河長江（揚子江）に北部だけの意向に依ってダム建設されてしまったと言うことなのでしょうか？

今回、世界最大の三峡ダム決壊が懸念で終わることを祈るばかりですが、その後洪水救済措置が終わりましたら、三峡ダム本体の補修や補強だけでなく、大雨警報緊急時の複数の放水路整備や貯水池設営等、総合的な治水システム開発が望まれる処です。
流水量が日本とは比べるもなく、巨大ですので、困難を極めましょうが・・

しかし、日本でも都市の治水計画は、永らく雨量50㎜/Hrに対応出来れば可とされてきましたので、他人事ではありません。地球温暖化に依って、雨量が100～150㎜/Hrに達し、豪雨特別警報が出されることが頻繁になりましたので・・

古来、日本では「水を制するものは、国を制す」と言われていて、戦国時代の武田信玄は、暴れ川を治め、新田開発することで富国を目指しました。その仕組みは、実に雄大な規模です。人心を掌握し、川除普請を実行した治水総合力は、今でも学ぶべきものがあるとされています。

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