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2023.03.16

シリコンバレー銀行とシグネチャー銀行が破綻

テーマ：気になったニュース(30383)

カテゴリ： Opinion

米カリフォルニア州とニューヨーク州の銀行が、高金利策の影響で破綻となりました。
各国共に、インフレ対策で金利が急騰していますので、金利が急騰していない日本以外の各国銀行が似たような状況になっても可笑しくないとされていますが、今回の時宜を得た公的資金介入で難局を脱することが出来るのか否か、注目しています。

又その動揺が広がり、ニューヨーク州の中堅行シグネチャー銀行も破綻となりました。

金融当局は、それ以上の連鎖倒産を阻止する為、「市場や預金者の不安解消に努めている様で、預金保険の対象となる上限（25万ドル）を超える分まで保護することを決定した他、連鎖倒産を警戒し、金融機関向けに緊急の融資枠を設定するなど、「火消し」を急いでいる。

カリフォルニア州シリコンバレー銀行は、テクノロジー分野、新興企業、エンジニアを結ぶ主要な金融窓口でした。創業者が新たな投資家を探したり、株式を公開したりするためには、この銀行と関係を構築することが重要だと考えられていたのです。
FDICによると、2022年末の預金残高1750億ドルのうち、89％にあたる1560億ドルは預金保険で保護される対象外だとされていましたので、今回の破綻劇を目の当たりにした人々は、「危うい」銀行から預金を引き出そうという誘惑に駆られたのです。

同じ様な銀行破綻事案は1990年代後半のバブル崩壊した日本でもありましたし、金融当局が「危うい」とされた銀行全部に公的資金を注入したことで、ようやく人々の動揺が収まったのです。
2008年のリーマン・ショックでも米当局がAIGなどに公的資金を投じているのです。

しかし、この影響で投資資金が米銀行破綻の連鎖を不安視したマネーが米国債と金と言う二つの「安全資産」に移行して、日米とも株式市場は大暴落となりました。
その翌日には、日経ダウは２万7000円割れかと危惧されましたが、米国ダウが上げ基調に変化したことで、日経ダウ平均もほんの少しだけ反発となりました。

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