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2023.07.29

BIGOMOTORは健全企業活動に違反

テーマ：気になったニュース(30386)

カテゴリ： Opinion

企業には活動を通じて社会に貢献するSCRと言う不文律がありますが、今回明らかになったBIGOMOTORにはその欠片もありません。それどころか、展示販売する自動車が道路から見える様に、歩道に植栽されている植え込みや街路樹を除草剤で枯らして伐採すると言う公共物毀損犯罪をも実行しているのです。

顧客には騙して修理項目を増やし、更に保険求償として保険会社に請求して、反社会的企業活動を続けますし、更に従業員に対しては過酷な勤務に加え労働3法に違反しつつ労働組合活動も認めない所業、これでは企業失格と言えましょう！
経営者辞任だけではなく、事業そのものを停止若しくは廃止しなければなりません。

BIGMOTORの第三者委員会の報告書を策定して弁護士は次の様に述懐しています。

労働契約とは本来、労務を提供することで、対価としての賃金を得るという契約である筈で、不合理に高い目標の達成ができなければ賃金が得られないということはありません。
労働者の個人の尊厳、思想良心の自由はいずれも憲法により保護された人権です。これを侵害された場合、労働者は損害賠償を求めることが出来、経営者と同じ思想を持たなかったことが「解雇理由」として法的に有効になる筈もありません。

保険金不正請求案件に関しては、第三者委員会による調査報告書（2023年6月26日付）の中で、発生原因も含めて詳細な分析がおこなわれています。
第三者委員会と労働者側・遺族側の立場との共同作業を通じて、不正行為が認定され、（1）不合理な目標設定がなされていたこと、（2）内部統制が機能不全に陥り法令遵守意識が鈍磨していたこと、（3）経営陣に忖度し盲従する企業風土があったこと、（4）現場の声を拾い上げる意識がなかったこと、（5）人材の育成が不足していたことが挙げられています。

問題のある労務管理を行われたことについては、（2）内部統制が機能不全に陥り法令遵守意識が鈍磨、（3）経営陣に忖度し盲従する企業風土、との状況下で異論が封じられていたのだろうと思われますので、このような事態改善の為、法的に保護される労働組合が立ち上がり、労働環境の改善に向けた動きが進められていくことが肝要です。

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