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昨日放映してた松嶋菜々子主演のドラマ版を見た。アニメ版のイメージが強かったのでどうなるかと思ってたところ、視点がアニメ版は清太なのに対してドラマ版は二人が身を寄せる親戚の意地悪な叔母さんである久子になっている。アニメでは一方的な意地悪な叔母さんだったのだが、ドラマ版では心ならずもそう変わっていく久子の心情に時間を割いている。神戸へ疎開してなお明るく4人の子供を育てていた久子が二人の面倒をみていく。次第に戦争による物資の困窮で配給は減り手を出さなかったヤミ米まで底をついてくる。心ならずも鬼ならなくては子供たちを食べさせることさえ出来なくなる。そんな背景でアニメのように清太達には意地悪な叔母さんに写る。だが久子の目で見れば清太と節子は自分勝手に見えるだろう。勤労奉仕にも参加しない。お金はあるにもかかわらず食費を入れようとしない。軍人の息子という生き方を通そうとする。二人の事でご近所から非難される・・・ 自分に置き換えれば久子の気持ちはよく理解できる。清太にしても尊敬する軍人の父の教えを守ろうとした訳だしその面では正しいと思うだろう。立場によってこれぐらい受け取り方が違うのだから人と付き合う難しさを今更ながら身にしみる。昔、戦争体験者(被害者)の両親は事ある毎に戦争の体験談を話してくれていた。子供ながら恐ろしさ食べる事の大変さを感じ取ってた。また軍隊・警察の恐ろしさも聞いていた。明るく人の良かった久子をこの様に変え清太をその様に教育する。それが戦争・軍国主義というものだろう。戦争の恐ろしさを子供たち、次の世代に伝えていかなければ!と思った。
2005年11月02日
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