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竹富町で初の惨事14日午前1時39分ごろ、黒島1478番地の仲底忠和さん(26)=畜産業=宅で火災が発生し、焼け跡からこの家で1人暮らしをしていた忠和さんが遺体で発見された。離島での火災による死亡は今回が初めてで、島民はショックを受けている。 仲底さん宅はトタン葺き平屋の19坪で、通報で同消防分団と近隣住民など約20人が消火にあたり、同日午前3時10分ごろ鎮火した。 八重山警察署の調べによると火元は仲底さんの寝室で、仲底さんの寝たばこが原因と見られるが、詳しい火災の原因や死因について捜査中。 竹富町消防団の真謝永福団長は「各島とも小規模な分団だが火災予防運動を通して、地域住民に防火を呼びかけてきた。今後はより一層の防火啓発活動と地域が一体となった消火活動が行えるよう、訓練していきたい」と話した。
2007年03月31日
家畜セリ市場の落成祝う黒島 竹富町黒島で、地域待望の家畜セリ市場落成式が二日行われ、関係機関・団体や住民など多数が出席した。新家畜セリ市場の面積は旧市場の二倍。上場頭数は従来の三倍の二百五十頭規模となっている。二千八百頭余の牛が飼養されている「牛の島」黒島の、さらなる畜産振興が期待されている。旧市場は築二十六年経過して老朽化。肉用牛生産が拡大する中、狭あいさも指摘されていた。セリの売り上げは二〇〇六年には、九百三十六頭、三億七千六百万円余に達していた。
2007年03月17日
最南端・八重山の海びらきちょっぴり寒い夏到来 「日本一早い夏!最南端・八重山の海びらき2007」(主催・八重山ビジターズビューロー)が十八日、石垣市川平の底地ビーチで開かれ、本格的な海のシーズンスタートを全国にアピールした。朝から曇り空で、午前八時の気温は一八・六度と、ちょっぴり肌寒い「夏到来」となったが、川平小中学校の児童生徒による海びらき宣言とテープカットを合図に、大勢の人たちが海へダッシュ。水しぶきをあげて初泳ぎの感触を楽しんだ。高校生が企画したファッションショーなど、多彩イベントも繰り広げられた。
2007年03月16日
与那国~西表島を遊覧飛行JTA、滑走路二千m供用開始を記念 与那国空港の二千m滑走路供用開始を記念して、日本トランスオーシャン航空(JTA)は二十八日、町内の小中学生を招いた遊覧飛行を行い、百二人が参加した。定期便とは異なり、与那国島から西表島へ向かう遊覧ルートで、子どもたちは、眼下に広がる島々や海の美しさに興奮。空の旅の楽しさを実感した。JTAの大森徹専務取締役は「二千m滑走路になった喜びを町民の皆さんと分かちあいたい。就航率が大幅に改善されることを子どもたちにも伝えたい」と期待した。出発に先立ち、与那国空港で開かれた航空教室では、飯田啓一機長とスチュワーデスの砂川優美さんが、業務の内容などを説明。児童からは「スチュワーデスになるにはどうしたらいいですか」と質問があり、砂川さんは「人と対応するマナーや、学校での基本的な勉強を頑張ればいいと思う。英語に力を入れると、とても役に立つ」とアドバイスした。子どもたちはボーイング737―400型機に搭乗。与那国から西表島へ向かい、黒島を経由して戻るルートで、窓の外には、与那国島、小浜島、鳩間島などが次々と姿を現した。児童らは、時おり歓声を上げながら見入っていた。与那国小学校の上原ちかのさん(二年)は「人や車が小さく見えた。海に飛行機の影が映っていた」と興奮。久部良中学校の新川颯人君(二年)は「自分たちの島を遠くから眺めることができ、とてもいい体験になった」と話した。
2007年03月15日
即売や子ども向けイベントも【波照間】「波照間漁業集落第1回魚祭り」が25日に開かれた。 波照間漁業集落は、離島漁業再生支援事業で国や町の指導を受けながら平成17年度からさまざまな活動に取り組んでいる。 魚祭りでは、魚汁や焼き魚などが無料でふるまわれ、またモズクのプレゼント、てんぷらや刺し身販売などがあり、新鮮な魚目当てに集まった住民や観光客を喜ばせた。 子ども対象に行われたイベント「グルクンのつかみ取り」は大人気。幼稚園から中学生までの大勢の子どもが集まり、歓声をあげながらグルクンを追いかけていた。 第1回魚祭りは、用意した食材がなくなり、予定時刻よりもかなり早く店じまいとなるほどの盛況ぶり。 漁業集落代表の加屋本真正氏は「年度末でも季節的にもかなり厳しい時期の開催だったが、盛大にできて大変うれしい。今後も組合員一同、意欲と熱意を持って、魚祭りを波照間島の一大イベントとして定着させたい」と、第2回、第3回魚祭り開催に向けての意欲を語った。
2007年03月14日
船舶や港は整備進む西表島交通 車いす対応バス、近く導入< 車いす利用者など障がい者が竹富町の島々を観光に訪れるケースが増え始めている。西表島では、車いすのままで乗れる観光バスの導入が決まっており、「バリア」のない観光地づくりを目指す取り組みが始まっている。障がい者用トイレの不足などの課題も見えてきた。観光関係者からは「大規模なバリアフリー改修を考える前に、できるところからバリアを取り除いてはどうか」といった声が出ている。(松田良孝記者)■車いすに対応 西表島で観光バスを運行する西表島交通は近く、車いすのままで乗れるスペースが7台分あるバリアフリーバス1台を導入する。玉盛雅治副社長は「バリアフリー観光のニーズはある」と話す。 同社がこれまでに受け入れた車いす観光の団体のうち、最も規模が大きいのは20数人。同社にはまだバリアフリー対応の観光バスがないため、観光客用の観光バス1台のほかに、折り畳んだ車いすを積み込むためのトラック1台を準備して対応した。 この方法では、観光に訪れる車いす利用者と応対する従業員の双方に負担がかかるため、同社はバリアフリー対応の観光バスを導入することにした。 玉盛副社長によると、バリアフリー対応の観光バスがないことから、西表島への観光を断念するケースもある。バリアフリー対応の観光バス導入が、観光客を受け入れる間口を広げることにつながりそうだ。 ただ、同社によると、島内に車いす用のトイレが少なく、観光コースを変更したケースもあり、課題だ。島内では、トイレに手すりを設置して応急措置を施している観光施設もあり、参考になりそうだ。■高速船は対応型に 車いす利用者らの来町が目立ち始めた背景の1つに、浮桟橋とバリアフリー対応型高速船の整備・導入が進んだことが挙げられる。 浮桟橋は、乗り降りする場所が潮の干満に応じて上下するため、船との段差を低く、一定に保つことができる。定期航路が発着する町内の港湾・漁港はすべて来年で浮桟橋の設置が完了する見通しだ。 バリアフリー対応型の高速船は、去年12月のバリアフリー新法施行と相前後して、導入の動きが広がっている。同法は、定期航路の船舶を新造船する場合に、車いす利用者のためのスペースや設備を設けることを義務づけている。 白浜―船浮間で定期航路を運航する船浮海運では高速船の買い替え時期に入っており、池田米蔵代表は「次はバリアフリー対応型の船にしたい」と話す。■問題提起 「竹富島は道に砂が敷いてあり、車いすに乗ったままでは動けない。介助者も苦労する」。郡内各地でバリアフリーチェックを行っている八重山身体障害者福祉協会の石垣里八元会長(58)は指摘した。 白砂の光る路地が、赤瓦と石積みとの間に織りなすコントラストといえば、八重山を代表する風景。この光景を楽しみにして来島する観光客は多い。 八重山観光のセールスポイントとバリアフリーとの間にどのような均衡を見いだすべきか。車いす利用者からの問題提起は今後も波紋を投げ掛けそうだ。
2007年03月13日
新会社参入で波照間路線存続へ■エアードルフィン社 今年12月から路線廃止が決まっていた琉球エアーコミューター(RAC)の石垣-波照間路線に、22日新たに那覇市に本社を有するエアードルフィン社(半田貞治郎社長、資本金4900万円)が乗り入れすることを発表、一転運航継続が決まった。 島では昨年9月にRAC側が当初は今年4月、その後11月末での路線廃止を表明して以来、青年会などが「島の活性化に冷や水を浴びせるもの」と住民大会を開くなど、竹富町とともに路線存続を訴えてきただけに、今回のエアードルフィン社の新規参入に大盛武竹富町長は「大変喜ばしい」と大喜び、嘉良直波照間公民館長は「航空需要確保にがんばりたい」と安どと期待を寄せた。 同社は9人乗りの小型機2機と3人乗りセスナ1機を有し、06年から那覇-伊是名、伊江島、慶良間のほか、奄美の沖永良部などの離島を不定期航路で結んだり、遊覧飛行しているが、今回新たに石垣-波照間-与那国のほかに、石垣-多良間-宮古、さらには那覇-下地島へ不定期で参入。 さらに石垣では、ピーク時にマンゴーやパインの積み残しも発生するため、早ければ4月中旬から貨物路線にも参入。1トン程度を積載できる機材で毎日1-3便運航することにしており、新たな八重山の足として大いに期待したい。■気になる運賃や運航体制 波照間は近年、日本最南端の島として観光客が急増。それに伴って従来のサトウキビの島は民宿など観光関連の新規開業も増えている。それだけにエアードルフィン社の参入は、今後の島の活性化に大いに期待される一方で、運賃がどうなるのか、不定期というが毎日の運航体制はどうなるのか、島の住民にとってはその点が大いに気がかりだ。 RACの場合、9人乗りの小型機を旅客の数に関係なく毎日定期運航し、その結果として毎年何千万円という赤字を計上してきた。これに県や竹富町は05年度までそれぞれ400万円近く赤字補てん(06年度は1000万円計上)し、運航を継続してきたが、結局はパイロットの定年退職を機に、これ以上運航できないと今年12月からの撤退が決まった。 それだけに同じ9人乗りで運航する同社の運航体制が気になるが、そこは定期便と違って、路線申請の必要もない不定期乗り合い便として、あらかじめ発着時間は決めず、旅客がいる場合に臨機応変に毎日何回も運航することにしているようだ。したがってその点は利用者にとって融通のいい小回りの利く運航体制になりそうだが、問題は運賃だ。 基本的には現行運賃より安くはなっても、高くなっては島の住民が納得しないだろう。その点は竹富町が従来のRACへの赤字補てんの補助金を活用すれば、運賃の低減で利用者に喜ばれ、それが新たな航空需要の掘り起こしや航空会社の支援にもなる。町の検討を望みたい。 先にも触れたが、波照間は日本最南端の島として人気を集め観光客が急増している。それだけに島の人々からは航空機の大型化が求められ、そのための滑走路延長が当面の大きな課題になっている。■せめて200メートル延長を 波照間空港の滑走路は現在800メートルしかなく、小型機にしか対応できない。RACはそれが赤字の要因になった。そのため竹富町は島の活性化を図るため39人乗り、あるいは50人乗りの機材を想定して1200メートル滑走路への延長を県に要請しているが、県はその分の需要が見込めないとして消極的だ。 確かに波照間は1時間足らずで石垣と島を結ぶ船便が2社も運航しているため運賃が割高な航空機の利用は現在のところ多いとはいえない。しかしそれも「卵が先かニワトリが先か」の論議に似て、今後の展開しだいだろう。しかも航空会社側によれば、39人乗りはあと200メートル延長し1000メートルにすれば技術的に十分乗り入れは可能ということであり、必ずしも1200メートルにこだわらなくとも良い。 日本最南端の島が観光客の人気を集めるということは、それだけ仲井真知事が目標に掲げる観光客1000万人にも結びつくものだ。県はぜひ滑走路を延長して島の将来に“大動脈”を開いてほしい。
2007年03月12日
石垣-那覇の貨物輸送にも参入【那覇】株式会社エアードルフィン(那覇市・半田貞治郎社長)は22日、石垣空港を中心とした新たな路線展開を図る方針を発表した。同社が構想している八重山関連路線は石垣-波照間-与那国路線、石垣-多良間-宮古路線の貨客事業と石垣-那覇の貨物路線への参入。同社は那覇空港と県内離島空港の旅客運送や遊覧飛行を行っており、不定期路線として八重山地区には参入するが、事実上の定期生活路線として運航する予定であり、郡内各離島を結ぶ路線として航空路線の拡充が図られる。 同社は那覇-伊是名、那覇-伊江島、那覇-慶良間など各離島間を06年から不定期路線として運航。今回は9人乗りで県内初となるセスナC208型機(米国製・通称キャラバン)の導入に伴い、アイランドシャトル便の拡充として新航路を設定。航空運送事業を行う株式会社エアトランセ(北海道・江村林香社長)と業務提携を結び、4月1日から那覇-下地島(宮古島市)の運航も始める。 石垣-波照間-与那国路線については、現在運航している琉球エアーコミューター(RAC)が石垣-波照間路線を今年11月末で運休する方針を出しているため、その代替路線としての期待も大きい。 22日午後、県庁で会見した三松達哉副社長は「調べれば調べるほど、離島の方々は物流面で困っている。旅客事業と貨物事業の展開とともに、波照間路線はかならず飛ばしたい」と今年12月からの同路線運航に積極的な見解を示した。 同社では石垣-波照間-与那国路線、石垣-多良間-宮古路線の両路線を1日に2巡する構想。具体的には石垣空港を出発し、波照間、与那国空港を巡って石垣空港着。そのあと、石垣空港を再度出発し、与那国、波照間空港を巡って石垣空港着となる見込み。 石垣-多良間-宮古路線も同様の巡回方式で1日2巡の不定期路線として運航する計画。離着陸時刻が未定の不定期路線としての就航だが、旅客の利用状況に応じた時間設定となるため、事実上の生活路線としての運航が期待される。 また、石垣-那覇の貨物輸送業務を同時に計画しており、特産品積み残し解消にも大きな役割を果たすとともに、石垣空港を中心とした各離島路線を結ぶ新路線として大きな注目を集めそうだ。
2007年03月11日
石西礁湖自然再生協議会の第4回協議会が1日午後、石垣市民会館中ホールで開かれ、石西礁湖自然再生全体構想(案)の第4章「石西礁湖自然再生の基本的考え方」のなかの「展開すべき取り組み」と第5章「石西礁湖自然再生協議会委員とその役割分担」について協議した。 協議に先立ち、去る2月18日に全体構想作成作業グループで「石西礁湖自然再生に向けた取り組みの流れ(案)」をまとめた。 石西礁湖の自然再生は、長期目標を「人と自然との健全なかかわりを実現し、1972年の国立公園指定当時の豊かなサンゴ礁の姿を取り戻す」。短期目標に「環境負荷を積極的に軽減する」「サンゴ礁生態系の回復のきざしが見られるようにする」と設定。 これに向けた取り組みでは、サンゴ礁生態系の保全・再生における課題として▽サンゴ群集の減少・劣化▽サンゴ礁魚介類等の減少・劣化▽藻場、干潟、マングローブ林等の減少・劣化▽陸域生態系の分断・劣化、の4項目に分類。 その上で、主な原因として▽オニヒトデの大発生▽生態系の回復力の減退▽人間による破壊▽過度の漁獲、採取▽赤土等の流入▽生活・農業排水、農薬の流入▽漂着ごみ、廃油等の漂着▽観光利用者の集中▽高水温による白化現象の発生など、18項目を挙げ、それぞれの原因に応じた環境負荷の軽減や回復力の強化、意識向上・広報啓発などの取り組みを示している。また、各委員の役割分担では(1)必要規制の整備(2)攪乱要因の除去(3)良好な環境創成(4)意識の向上・広報啓発(5)調査研究・モニタリング(6)活動の継続の各カテゴリー別に▽保護区等の設置・管理▽オニヒトデ対策▽赤土流出防止対策▽水産資源管理、などの活動を、委員別に実施主体と他から期待されているものに分類した。 この日の協議会では、これらの案に対し、5グループに分かれ、協議した。 そのなかで、観光客の入域規制や石西礁湖の危機意識の向上などを求める意見が出された。 また、大盛武竹富町長が、町民の生活保全航路の確立に向け、石西礁湖の利用面からの部会設置を要望した。
2007年03月01日
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