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2010年06月30日
カテゴリ： 邦画（09～）
同じ西原恵理子の自伝的マンガが原作で、同じ仲良し三人の女性三人組が出てくる話といえば、 「女の子ものがたり」
という愛媛の海岸の町が舞台になった作品があった。前作はビンボーがテーマだった。今回も当然彼女たちは貧しいのだけど、おそろしいほどに彼女たちに生活感は無く、テーマは別のところにあることが分る。
菅野美穂と池脇千鶴と小池栄子。演技派がこうも揃ってくれるとさすがに文句のつけようのないものが出来上がる。みんなそれぞれドキッとする表情を見せる場面があった。
監督 ： 吉田大八
原作 ： 西原理恵子
脚本 ： 奥寺佐渡子
主題歌 ： さかいゆう
出演 ： 菅野美穂 、 小池栄子 、 池脇千鶴 、 宇崎竜童 、 夏木マリ 、 江口洋介 、 畠山紬
三人ともバツイチ以上。みんな男運がない。派手なのは小池栄子のみっちゃん。彼女は浮気と金の無心でだらしない男をひき殺しそうになる。身体中傷だらけになっても、明るく立ち直る。一方、もう何人も何人も男に捨てられて暴力で別れたともちゃん（池脇千鶴）は、今度は殴らない男を捕まえたと思ったらギャンブルに溺れて行方不明。でも彼女はいつも平常心だ。そして、バツイチ子連れで戻ってきたなおちゃん（菅野美穂）は、恋ばなで花が咲くパーマネント野ばらで唯一まともに見える。
恋をしないでは生きていられない。
みんなそうだよ。店に来る70歳を過ぎたおばちゃんたちも、おかあちゃん（夏木マリ）に寄り付かない夫（宇崎竜堂）もみんなそう。だから、可笑しくも哀れであるけれども、みんな優しく見守っている。そうだ、恋は見守ってあげることしかできない。恋は本人の問題だから。
「そうだとしたら、この町の女はみんな狂っているよ」
今回は遂に西原の故郷がそのままロケ地に使われたらしい。（宿毛市かしら）
菅野美穂と池脇千鶴と小池栄子。演技派がこうも揃ってくれるとさすがに文句のつけようのないものが出来上がる。みんなそれぞれドキッとする表情を見せる場面があった。
監督 ： 吉田大八
原作 ： 西原理恵子
脚本 ： 奥寺佐渡子
主題歌 ： さかいゆう
出演 ： 菅野美穂 、 小池栄子 、 池脇千鶴 、 宇崎竜童 、 夏木マリ 、 江口洋介 、 畠山紬
三人ともバツイチ以上。みんな男運がない。派手なのは小池栄子のみっちゃん。彼女は浮気と金の無心でだらしない男をひき殺しそうになる。身体中傷だらけになっても、明るく立ち直る。一方、もう何人も何人も男に捨てられて暴力で別れたともちゃん（池脇千鶴）は、今度は殴らない男を捕まえたと思ったらギャンブルに溺れて行方不明。でも彼女はいつも平常心だ。そして、バツイチ子連れで戻ってきたなおちゃん（菅野美穂）は、恋ばなで花が咲くパーマネント野ばらで唯一まともに見える。
恋をしないでは生きていられない。
みんなそうだよ。店に来る70歳を過ぎたおばちゃんたちも、おかあちゃん（夏木マリ）に寄り付かない夫（宇崎竜堂）もみんなそう。だから、可笑しくも哀れであるけれども、みんな優しく見守っている。そうだ、恋は見守ってあげることしかできない。恋は本人の問題だから。
「そうだとしたら、この町の女はみんな狂っているよ」
今回は遂に西原の故郷がそのままロケ地に使われたらしい。（宿毛市かしら）
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原作未読映画未見ですが
モンテヤマサキ さん
西原という人のギャンブル話をきくかぎり、儲ける才覚も無ければ、儲けようという気もない。
カネを捨てるのが真の目的である、と判断して差しさわりないように思われる。
マスコミのスターとしての話題が必要ということもあるのだろうが、それではあまりにも心中不安定であろう。その先にあやういものを多分に感じ取れる (2010年06月30日 23時22分58秒)
カネを捨てるのが真の目的である、と判断して差しさわりないように思われる。
マスコミのスターとしての話題が必要ということもあるのだろうが、それではあまりにも心中不安定であろう。その先にあやういものを多分に感じ取れる (2010年06月30日 23時22分58秒)
Re:原作未読映画未見ですが(06/30)
KUMA0504
さん
モンテヤマサキさん
＞西原という人のギャンブル話をきくかぎり、儲ける才覚も無ければ、儲けようという気もない。
＞
＞カネを捨てるのが真の目的である、と判断して差しさわりないように思われる。
＞
＞マスコミのスターとしての話題が必要ということもあるのだろうが、それではあまりにも心中不安定であろう。その先にあやういものを多分に感じ取れる
-----
立ち読みで原作を読みました。
西原恵理子はあれが「地」であり、「知（性）」なんです。
あのたくましさ、があるから、ギャンブルに溺れたり、男に溺れたりする物語を時にギャグで、とぎ抒情的に、ときに突き放して描けるわけだと、あまり読んでいるわけではありませんが、思ったりするわけです。
(2010年07月01日 10時23分14秒)
＞西原という人のギャンブル話をきくかぎり、儲ける才覚も無ければ、儲けようという気もない。
＞
＞カネを捨てるのが真の目的である、と判断して差しさわりないように思われる。
＞
＞マスコミのスターとしての話題が必要ということもあるのだろうが、それではあまりにも心中不安定であろう。その先にあやういものを多分に感じ取れる
-----
立ち読みで原作を読みました。
西原恵理子はあれが「地」であり、「知（性）」なんです。
あのたくましさ、があるから、ギャンブルに溺れたり、男に溺れたりする物語を時にギャグで、とぎ抒情的に、ときに突き放して描けるわけだと、あまり読んでいるわけではありませんが、思ったりするわけです。
(2010年07月01日 10時23分14秒)
nhkテレビの映画宣伝も兼ねた作者の特集番組をみただけですが
モンテヤマサキ さん
たくましさが本末転倒・倒錯的だと思いますね
外国で賭博をやっていて、後に夫となる人物と知り合い、その夫から「賭博よりももっと面白いものがある」と誘われて戦場を見物。それを見て「人生観が変わった、ギャンブルに興味を失った」と戦場見物を賛美していた。
ところが夫はその戦場見物の悲惨さに心が壊され、逃れられず、アルコール中毒になって生活は崩壊。
比べて女は強いのか、西原という方はたくましいのか。
決して然らず。
悲惨を悲惨とし、愚かを愚かとする。
その常識的な判断が壊れている中で、もがいている頑張りが、尋常でないとして世間を驚かしているに過ぎないように思われる。
これが本当なら、作者にとっても読者にとっても不幸である。
とはいえ、原作マンガも殆ど読んでいないでここまで勝手に言うのは、加藤さんの教えに反するのではあるが、もう充分マンガは読み過ぎました。。。 (2010年07月02日 02時46分17秒)
外国で賭博をやっていて、後に夫となる人物と知り合い、その夫から「賭博よりももっと面白いものがある」と誘われて戦場を見物。それを見て「人生観が変わった、ギャンブルに興味を失った」と戦場見物を賛美していた。
ところが夫はその戦場見物の悲惨さに心が壊され、逃れられず、アルコール中毒になって生活は崩壊。
比べて女は強いのか、西原という方はたくましいのか。
決して然らず。
悲惨を悲惨とし、愚かを愚かとする。
その常識的な判断が壊れている中で、もがいている頑張りが、尋常でないとして世間を驚かしているに過ぎないように思われる。
これが本当なら、作者にとっても読者にとっても不幸である。
とはいえ、原作マンガも殆ど読んでいないでここまで勝手に言うのは、加藤さんの教えに反するのではあるが、もう充分マンガは読み過ぎました。。。 (2010年07月02日 02時46分17秒)
Re:nhkテレビの映画宣伝も兼ねた作者の特集番組をみただけですが(06/30)
KUMA0504
さん
モンテヤマサキさん
私もその番宣を見ていない。モンテヤマサキさんも西原の漫画を、あるいは映画を見ていないのならば、これ以上は議論はすれ違いのままのような気がします。 (2010年07月02日 09時39分29秒)
私もその番宣を見ていない。モンテヤマサキさんも西原の漫画を、あるいは映画を見ていないのならば、これ以上は議論はすれ違いのままのような気がします。 (2010年07月02日 09時39分29秒)
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