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2015年06月12日
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カテゴリ: 洋画(12~)
5月に観た映画は11作品でした。そんなに観たい作品が多かったわけではないのですが、漫然と休日の唯一の娯楽を楽しんでいたらこうなりました(^_^;)。というわけで、玉石混交です。3日に分けて紹介します。


「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」
元気のないハリウッド映画がオリジナル脚本で元気になる時にはある法則がある。家族映画を作るということと、ロードムービーを作ることである。その二つが合わされば、たいていは佳作が出来る。

それに美味しい料理が加わると鬼に金棒だろう。という計算はあったかもしれないが、楽しい作品を見ることができれば観客は満足なのである。実際ここには「アメリカ」が満ちている。当たり前のように離婚をしている家族、でも息子との繋がりは仕事よりも優先(したい、なかなかできないけど)という価値観、南米移民の濃い生活環境、SNSが密着していて、小学生がそれに習熟していること、ライトで厳しい雇用環境、けれども美味しい料理に飢えているアメリカ国民、音楽が生活を豊かにしていること、マイアミからニューオリンズ、オースティン、ロサンゼルスの特色のある料理と風景、等々。

ラテン系のノリの良いアメリカ映画でした。

(解説)
オーナーと対立し一流レストランを辞めたシェフがフードトラックでサンドウィッチの移動販売をしながら料理や人生への情熱を取り戻していく様を、ラテン音楽に乗せ描いたヒューマンドラマ。監督・脚本・主演は「アイアンマン」のジョン・ファヴロー。ロサンゼルスでフードトラックブームを巻き起こしたロイ・チョイから料理指導を受けた。主人公の元妻を「マチェーテ・キルズ」のソフィア・ベルガラが、彼の力になる友人を「ムーラン・ルージュ」のジョン・レグイザモが演じるのに加え、「レインマン」のダスティン・ホフマン、「LUCY/ルーシー」のスカーレット・ヨハンソン、「アイアンマン」のロバート・ダウニーJr.ら豪華キャストが集結。第27回東京国際映画祭、特別招待作品。
(あらすじ)
ロサンゼルスにある一流レストランで総料理長を務めているカール・キャスパー(ジョン・ファヴロー)は、メニューに口を出すオーナー(ダスティン・ホフマン)と対立し店を去る。次の仕事について考えなければならない中向かったマイアミで、絶品のキューバサンドイッチと出会う。別れた妻(ソフィア・ベルガラ)や息子(エムジェイ・アンソニー)、友人(ジョン・レグイザモ)、と協力し合い、フードトラックでのキューバサンドウィッチの移動販売を始めるカール。行く先々でサンドウィッチを作りながら、原点に戻り料理や生きる上での情熱を取り戻そうとする……。
inシネマクレール

★★★★☆



「龍三と七人の子分たち」
いつもの北野作品ではあるのだが、どこか物足りない。

どうしようもない老人たちへの愛に溢れた北野たけしの老人賛歌。かつて若者へ賛歌を送っていた彼が老人へ送るようになった。その根底にあるのは、社会の底辺に生きるものへの愛情なのかもしれない。
(あらすじ)
70歳の高橋龍三は、引退した元ヤクザ。“鬼の龍三”と畏れ慕われた時代はもはや過去のもの。現在は家族にも相手にされず、社会にも居場所がなく、息子の家に肩身の狭い思いで身を寄せながら、「義理も人情もありゃしねぇ」と世知辛い世の中を嘆いている。ある日、オレオレ詐欺に引っかかったことをきっかけに、元暴走族の京浜連合と因縁めいた関係になった龍三は、「若いヤツらに勝手な真似はさせられねぇ」と、昔の仲間に招集をかける。

監督・脚本 北野武
出演 藤竜也、近藤正臣、中尾彬、品川徹、樋浦勉、伊藤幸純、吉澤健、小野寺昭

in movix倉敷
2015年5月7日
★★★☆☆



「百日紅 Miss HOKUSAI 」
今から200年前、1814年から15年にかけて、夏から秋冬春夏秋までの江戸の庶民の暮らしと想いを、現代世界最高峰の浮世絵師であるアニメーターの手によって写し取ろうとする試みである。



盲いの娘から江戸を見れば、昔の江戸も現代の東京もワンダーランドだ、そんな監督の想いが聞こえそうだ。そして、ボテ振りの呼び声や下駄の音など、人間の出す「音」、水や雪の肌触りなど、自然の感触、それは現代にも通じる貴重な「愛しいもの」なのである。おなおは、それを感じ取ることが出来た。

「おなおの目も命も、オレが獲っていったのかもしれねえな」北斎の呟きが、哀しい。

(あらすじ)
活気あふれる江戸の街、両国橋の夏の昼日なたを真っ直ぐ歩いて来る意志の強そうな女――お栄、23歳、浮世絵師。移り行く四季とともに、父であり師匠の葛飾北斎や仲間たちと浮世絵を描いて暮らす日々。そして、今日もまた浮世の街を歩いていく――。

監督 原恵一

in TOHOシネマズ岡南
2015年5月10日
★★★★☆



「ビリギャル 学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」

問題。親が子供と共に学校に呼ばれて注意された。親が主張する言葉とて適当な
ものを選べ。A「この子はやれば出来る子なんです」B「この子はホントはいい子なんです」
(1)A(2)B(3)AもBも子供に味方していて素晴らしい(4)AもBも子供のためにならない

さて、映画は大方の予想に反して、アイドル映画でもなければ、個人的な成功物語でもなかった。彼女が慶応大学に現役合格することは、否が応でも知らされているので、物語の進展に大きな意外性はない。進展にはないけど、描き方にはあった。この意外性がこの映画を魅力的なものにしている。

吉田羊が、今までの「気の強い出来る女」感を払拭して、「自分に自信がなくていろんなことを犠牲にしてきたけど、家庭を築くことに生きがいを感じているお母さん」を演じ切った。改めて引き出しの多さを感じた。安田顕もプチ・売れ過ぎ。


一つは、この話を教育論の話にしないで、家族の話にした。「家族ゲーム」以来そういう作品は少なかったので、とても新鮮だった。
一つは、教育論の話は、発展して人生論の話にも通じる。それで傑作として、あと一歩手が届くところまで行った。足りないとしたら、それでも割り切れない人生の悩みは描けていないことだし、役者の演技もそれなりだった。もちろん、それはこの映画の役割ではない。
「意思のあるところに道は通じる」。マア人生のひとつの真理ですよね。

ただ、「この卵立つと思いますか」という先生の問いに、私は卵は立つと思ったけど、あれが実はゆで卵だったり、塩粒の助けを借りて立たせるのだと推測した。私のような人間には、可能性の扉はかなり狭く開かれているのかもしれない。

有村佳純は、演技なのか、性格的に適役だったのか、さっぱりわからない。でも可愛かった。ギャルと言っても、あそこまで擦れていない、家庭的に問題のないギャルは、やはり反則でしょ。結果を知りながら、泣いちゃうというのは、それなりに感情移入したということなのかな?

(解説)
名古屋の女子高に通うさやかは、勉強は一切せず毎日朝まで友達と遊びほうける日々。このままでは大学への内部進学すら危ういと心配した母・ああちゃんは、さやかに塾へ通うことを提案する。そこで入塾面接に行ったさやかは、教師の坪田と運命の出会いを果たす。金髪パーマ、厚化粧に耳にはピアス、極端に短いミニスカートにへそ出しというギャル全開の姿で現れたさやかに一瞬面食らう坪田だったが、見た目はハデでも素直な性格だとすぐに気付いた坪田はさやかと打ち解け、ふたりは慶應大学への受験合格を約束することに!

監督 土井裕泰
出演 有村架純、伊藤淳史、野村周平、あがた森魚、安田顕、吉田羊、田中哲司 in movix倉敷
2015年5月13日
★★★★☆





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最終更新日  2015年06月12日 12時56分18秒
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