2004年02月13日
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サリンジャー Jerome David Salinger [1919-]
米国の小説家。ユダヤ人を父としてニューヨークに生まれる。第2次大戦に志願して従軍した後,長編《ライ麦畑でつかまえて》(1951年)で高校生の欺瞞的な社会への反発を一人称で語って名声を得た。《九つの短編》(1953年)に続いて,〈グラース家年代記〉の連作に当たる《フラニーとゾーイ》(1961年),《大工よ,屋根の梁を高く掲げよ》(1963年)等を発表,真の生き方とは何かを追求している。



バナナフィッシュのアッシュのようにバナナフィッシュのアッシュのように少女漫画『バナナフィッシュ』は当然、サリンジャーの『バナナフィッシュに最適の日』からそのTITLEを拝借している。主人公のアッシュと日本人少年英二との友情物語であり、天性の才能、何をとってもそう言える非の打ち所のない美少年アッシュが、バナナフィッシュと名付けられた薬物にまつわる一大物語を通過するのがこの漫画のあらすじだ。男性であるわたしが読んだ(すでに日記にも書いたが)数少ない少女漫画の一つ、『バナナフィッシュ』は既に文庫化されており、古典ということばが似つかわしくないのならばせめてスタンダードと形容される名作としての地位を占めている。この作品について一つだけ残念なことがある。それは、アッシュと英二の友情物語的要素が強まりながら物語が進展していくのと不釣り合いなことに、アッシュの超人的な素養が発揮されていってしまっていることに違和感を覚えるのだ。その話は別としよう。男の子にとって、アッシュは理想の権化だ。ゴルゴ13にあこがれる男の子もいるかもしれない。『空手バカ一代』にあこがれたかつての少年もまた、確かにいる。しかし、75年生まれ、70年代生まれの男の子たちが持つ典型的な理想は、当のアッシュに凝縮されているような気がする。それは、多分に女性が男性に求めるものの権化としてアッシュがいるからであるとも言える。『バナナフィッシュ』が少女漫画であるのは、この点において重要だ(作者は女性でも男性でもいい)。アッシュは、不良少年だ。そして、「掃きだめに鶴」などと呼ばれるブロンドの美少年だ。彼はレイプ体験のトラウマを持ち、大胆不敵な度胸の裏にトラウマと繊細な心を持っている。コンピュータを操る頭脳派であり、またケンカ無敵の強腕だ。スレンダーな体を持ち、「太りたくない」とそれでも言う。美しく、強い男だ。わたしにとってもまた、彼は永遠のheroだ。





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最終更新日  2004年02月13日 01時20分51秒
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