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2026.08.17
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カテゴリ: 教育
塾依存から抜ける学びを編集しているマモ〜です。
授業の前に必要な、学びの土台について発信しております。
今回は、「決めるべき時に決めない人は伸びにくい」という話をしていきたいと思います。
私は学習塾に5年以上勤めていて、これまで200名以上のご家庭と関わってきました。
その中で感じることの一つに、
決めるべきことを決めずに、そのまま時間だけが過ぎてしまう人は、やっぱりなかなかうまくいかない
ということがあります。
もちろん、何でもかんでも早く決めて、すぐ行動すればいいという話ではありません。
むしろ、すぐに決めて行動しない方がいい時もあります。
ですので今回は、
「決めてすぐ動くべき時」と「まだ決めずに待った方がいい時」は、どう違うのか。
このあたりについて、塾で実際にあった事例をもとに話してみたいと思います。
高3の生徒が「決められない」状態になっていた
まず、最近あった高校3年生のケースです。
この生徒は、私の1対1の個別指導塾で授業を受けていたんですけれども、特定の科目を受講し始めて数ヶ月経ったタイミングで、受験の方針を変えることになりました。
もともとこちらで受けていた科目を使わずに、別の科目で勝負することになったんですね。
そうなると当然、
「じゃあ、うちの塾の授業はこれからどうするの?」
という話になります。
塾を引き続き活用するのか。
活用するのであれば、何の科目を受講するのか。
このあたりを決める必要があります。
まず、塾自体は引き続き活用するという話になりました。
親御さんからご連絡があったんですね。
そして私からは、
「今の状況であれば、数学を受講した方がいいと思いますよ」
という話もしました。
もちろん、感覚的に「数学がいいですよ」と言っているわけではなく、なぜそう考えるのかという理由も説明しています。
ただ、最終的にどうするかは本人にも考えてもらう必要があります。
なので、
「じゃあ、受講する科目について考えてみてくださいね」
とお願いしました。
そして、数日経って、
「数学を受講します」
という返答は比較的すぐに来たんです。
ここまではいい。
では、次に、
「数学をいつ頃から受けられますか?」
という話になります。
というか、私から「いつ受けられるか決めてください」と依頼しました。
これが、なかなか決まらなかったんですね。
ちょうど夏休み期間だったので、予定が不規則になる時期です。
塾側、つまり先生側も通常より不規則になりますし、生徒側も不規則になります。
だからこそ、
「まず、いつだったら受けられますか?」
という話をしたんです。
ただ、日程そのものは、そんなに複雑な話ではありません。
この生徒は別の集団塾、いわゆる大手の予備校にも通っていました。
なので、まずその講習の日程を確認する。
あとは、家族との外せない予定を確認する。
それ以外の時間だったら、基本的にはこちらの塾の授業を受けられるわけです。
もちろん、友達との予定などもあるかもしれません。
でも、少なくとも受験生です。
受験勉強の時間を確保することを考えれば、ある程度はすぐ決められるはずなんですよね。
私からすると、
「これ、半日もあれば決められる話なんじゃないかな」
と思ったんです。
むしろ、半日もかからないでしょ、と。
ところが、1週間経っても決まらない。
さらに1週間経っても決まらない。
さすがにこれは、と思って、こちらから電話をしました。
もちろん、
「もっと早く電話したらいいじゃん」
という意見もあると思います。
ただ、私はどちらかというと、家庭や本人が自分で決めて、行動を起こすことを大事にしています。
こちらから全部お膳立てしてしまうと、どうしても受け身のスタンスになってしまう。
これは、あまり望ましくないと思っているんですよね。
「動けよ」と。
「自ら動けよ」と。
お客様ではあるんですけれども、「お客様だから塾が全部やってくれる」というスタンスでは、こういう塾はうまくいかないと思っています。
本人が主体となって、
「自分はどう塾を使うのか」
を考えないと厳しい。
だから、自分自身で行動を起こしてもらうために、あえてこちらから電話をしなかったんです。
とはいえ、さすがに遅すぎるぞ、と思って電話をしました。
そうしたら、
「まだ決められていません」
ということでした。
しかも、話を聞いてみると、
本人は「受けたくない」と言っている。
一方で、お母さんは「受けた方がいいんじゃないか」と思っている。
どうやら、親子で意見が合っていないようなんですね。
「なんだ、それは」
という話です。
これを聞いた時、正直ちょっと危ないなと思いました。
「考えている」と「決めずに止まっている」は全然違う
何が危ないかというと、
「考えている」のと「決めずに止まっている」のは、全然違うからです。
もちろん、人生の中には、すぐに決めない方がいいこともあります。
いろんな選択肢を比較して、情報を集めて、しっかり考える。
これは当然必要です。
でも、今回みたいに、
「数学を受講します」
というところまで決まっている。
あとは日程を確認して、
「この日なら受けられる」
ということを決めればいい。
そこまで来ているのに、1週間、2週間と時間だけが過ぎていく。
これはもう、慎重に考えているというより、
「決めることから逃げてしまっている状態」
に近いんじゃないかと思ったんですよね。
そして、受験で怖いのは、当たり前ですけれども、
受験日は、こちらが決めるまで待ってくれない
ということです。
「まだ決められていないので、もう少し待ってください」
なんてことは、受験では通用しません。
もちろん、決めるのが1日遅れたからといって、そこまで大きな差にはならないかもしれません。
でも、それが1週間、2週間、1ヶ月と積み重なっていくと、当然、その分だけ勉強する時間も減っていきます。
だから私は、
決めるべきことは、決めるべき時に決めて動く。
これは受験において、かなり大事だと思っています。
でも、何でも早く決めればいいわけではない
ただ、ここで一つ注意しておきたいのが、
「じゃあ、何でもかんでも早く決めて動けばいいのか」というと、そういうわけでもない
ということです。
これがまた難しいんですよね。
例えば、中学2年生くらいの男の子で、思いっきり反抗期に入っている。
なかなか勉強しない。
それを見て親御さんが、
「もう無理やり勉強させよう」
となる。
スマホを取り上げたり、ゲームを取り上げたりして、
「じゃあ、机に座って勉強しよう」
と無理やりやらせる。
これも、親御さんからすると、すぐ決めて、すぐ行動したわけです。
でも、こういうケースって、全然うまくいかないんですよね。
なぜかというと、
勉強することが、本人の問題になっていないからです。
親にやらされているだけなので、一時的に机に座るかもしれない。
でも、それで本人の中に、
「自分も勉強しなきゃいけないな」
という感覚が生まれるかというと、そんなことはない。
むしろ、
「なんでまた勉強なんだ」
「親にやらされている」
という抵抗感が強くなることがほとんどです。
私が勤めている塾は、中高一貫校の生徒が多いんですけれども、中学受験を終えて、その反動なのか、中学校に入ってから全然勉強しなくなる人もいます。
そういう時に、親御さんが焦って、何とか無理やり勉強させようとする。
でも、ここで無理やり動かそうとしても、逆効果になることがほとんどです。
こういうケースでは、もちろん周囲からの働きかけは必要だと思います。
例えば、
「そろそろ勉強した方がいいんじゃないかな」
とか、
「このまま行くと、ちょっとまずそうだけどね」
と声をかけたり、本人が考えるきっかけを作ったりする。
でも、最終的には、
本人が自分で決めて、動き出すのを待つ。
ということも必要になります。
むしろ、これが一番大事なこともあります。
「宙ぶらり」に耐えることも必要
周囲、特に親御さんからすると、何とも言えない宙ぶらりの状態です。
「いつになったら本腰を入れて勉強するんだろう」
と思うかもしれない。
でも、そこで焦って無理やり動かしてしまうよりも、
本人が自分で決断するまで耐える。
そういう時間が必要なケースもあるんですよね。
だから、今回私が言いたいことは、
「とにかく何でも早く決断しましょう」
ということではありません。
大事なのは、
今は決めて、すぐ動くべきなのか。
それとも、
まだ決めずに、待った方がいいのか。
ここを見極めることだと思います。
ただ、特に受験生の場合は、
決めるべきことを決めずに、ずっと時間だけが過ぎていく
というのは、本当に危ない。
「もう少し考えてから」
「また今度決めよう」
「今は決められないな」
と言っているうちに、受験日はどんどん近づいていきます。
だから、
決めるべき時は決める。
そして、
決めたら動く。
これは本当に大事だと思っています。
一方で、本人がまだ自分ごととして捉えられていないことについては、周囲が無理やり決めて動かそうとしない。
場合によっては、宙ぶらりに耐える。
この両方が必要なんですよね。
結局、学習において大事なのは、
「何をするか」だけじゃなく、「いつ決めるのか」「誰が決めるのか」
なんだと思います。
今回の話が、何かしらの参考になれば嬉しいです。
最後にお知らせです!
私は、「そもそも、なぜ成績が上がらないのか」というテーマで、Brainというスキルシェアのプラットフォームで教材を販売しております。
成績が上がらない原因って、単純に「勉強時間が足りない」というだけではありません。
そもそも、どこにボトルネックがあるのかを考える必要があると思っています。
そのあたりについて体系的に整理した教材になっておりますので、今回のような話に興味を持っていただいた方は、こちらも参考にしていただければと思います。
今回は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、良い一日をお過ごしください。​





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最終更新日  2026.08.17 10:15:05
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