2012年08月の記事
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「カラット探偵事務所の事件簿2」 乾くるみ
ちょっとした日常の謎っぽい事件を探偵と助手が解決するシリーズです。で、助手さんが記録をまとめるという黄金パターンなんです。淡々と事件を解決していく、と見せかけて最後の最後に少し仕掛けがあります。そうきましたか、こりゃ～3巻も期待しちゃいますよ～あ、解決する事件は大したことなくてかる～く楽しめる短編集です。【送料無料】カラット探偵事務所の事件簿（2） [ 乾くるみ ]価格：680円（税込、送料別）
2012.08.29
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「キング＆クイーン」 柳広司
「ジョーカー・ゲーム」で気になってきた、柳広司さんの長編です。チェスのはなしが結構奥深くそれでいながらディープになりすぎず（もっと掘り下げても面白かったか？）そしてＳＰの話を絡めてあります。ＳＰは職業ではない、生き方だってな感じでしょうか…本編ではそんなことは書いてないのですが、ふと思いました。主人公の冬木杏奈さんは元ＳＰなんですが、やめる経緯なんぞもっとじっくり書いても良さそうですが、あっさりとまとめてあるのもこの作品の特徴かな。続編もいけそうですよね。なんか今野敏さんの小説でも似た設定のがあったような気もしますが気にせず書いてほしいなぁ。【送料無料】キング＆クイーン [ 柳広司 ]価格：660円（税込、送料別）
2012.08.26
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「青天の霹靂」 劇団ひとり
題名通りのお話です。マジック芸人＋ＳＦタイムスリップのお話です。なんかこう泣かせる話なんですが、読み応えがないといいますか、心に残るものがない。なにかもう一味工夫が欲しかった。しかし、そのひと味が簡単にかけないし、簡単に出会えないからこそ読書が楽しくなのも確かですねぇ。蛇足ですが表紙に筆者本人が出てくるのはちょっと興ざめと思うのですが？【送料無料】青天の霹靂 [ 劇団ひとり ]価格：1,470円（税込、送料別）
2012.08.25
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「鋼の錬金術師 完全版(17) 」 荒川弘
”真理”って何なんでしょうか？この漫画の主題たるテーマからは逸れてるかもしれませんが気になります。この”鋼の錬金術師”の根底をなすだろう錬金術のキモ、というか全てを司る”真理”なんだか、ドンドン気になってきました。そんなおっちゃんの感想はどこ吹く風で物語は、主人公側が大ピンチです。まぁ逆転の伏線はきっちり張ってあるので安心して次巻を待ちます。【送料無料】鋼の錬金術師 完全版（17） [ 荒川弘 ]価格：1,000円（税込、送料別）
2012.08.23
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「C.D.A. 若き彗星の肖像 全14巻」 北爪宏幸
またガンダム漫画です。わからん人にはわからんだろうが、知人より借りたので楽しく読みました。お盆休みにどっぷりと。でも自分のお金だったら、ちょっと手を出すのをためらいますねぇ。アニメの本放送が終わり30年以上が経つのに未だ新作がどんどん出てますからねぇ～で、この漫画はガンダムの主人公側の敵役であるシャアの、その後を描いたものです。それなのに題名に”若き”とつくのは何ぞや？それは読めばわかります、ホンマ若返ってるかのような行動です。熱情のままに行動してます。この後のシャアの様子はアニメでしっかり描かれているだけに漫画にするのは大変だったと思いますが、やっぱり”若き”に全てが表れているように思いました。【送料無料】【中古】B6コミック 機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像 全14巻セット / 北爪...価格：4,340円（税込、送料込）
2012.08.19
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「ダイナミックフィギュア 下」 三島浩司
いろんな謎は解けましたがなんか、残念な感じです。自分の予想した範囲を超えなかったというか。すっかりみんないい人でおわっちゃったハッピーエンドです。ユー・セイ･･･ですか。【送料無料】ダイナミックフィギュア（下） [ 三島浩司 ]価格：1,890円（税込、送料別）
2012.08.18
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「ダイナミックフィギュア 上」 三島浩司
裏には”リアル・ロボットＳＦの極北”とあるのですがリアル？というには謎が多過ぎる機体とシステム異星人侵略モノとしての方に重点が置かれていると感じました。あ、でもロボットの運用方法には政治的な側面をたっぷり盛り込んでいるのでそこは”リアル”ですなぁ。下巻では謎にどこまで迫るのか、楽しみです。【送料無料】ダイナミックフィギュア（上） [ 三島浩司 ]価格：1,890円（税込、送料別）
2012.08.17
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「もらい泣き」 冲方丁
冲方丁さんが集めた”泣けるはなし”です。東日本大震災後には特にこたえます。涙なしでは読めないエピソード中心なんですが中には、ちょっと違うんじゃないの？ってのも混じってる気がするワタクシは少々心が荒んでいるのかもしれませんね。【送料無料】もらい泣き [ 冲方丁 ]価格：1,260円（税込、送料別）
2012.08.16
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「週末のセッション」 伊園旬
ミステリフロンティアらしい軽めのクライムノベルですね。軽いのはいいんだけど出てくる人たちが皆さん詐欺をすることに対して抵抗感と罪悪感がなさすぎるのが腑に落ちません。犯罪者でもない普通の人々のはずなんですが・・・クライムコメディと銘打ってありますが、まるで詐欺を推奨するような話の進め方にはちょっと抵抗を感じました。もうちょっと反省してもいいんでないの？【送料無料】週末のセッション [ 伊園旬 ]価格：1,785円（税込、送料別）
2012.08.15
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「拡張幻想」 大森望・日下三蔵 編
2011年の年間ＳＦ傑作選です。東日本大震災小松左京没ヨーロッパ金融危機そんな世相を反映した作品が多かったようです。それに加えて伊藤計劃さんのトリビュートが面白かった。ホントに惜しい人をなくしたんだなぁ、としみじみ思います。で、残念なのは円城塔さんの短編の良さがわからなかったことです。ワシは読み手として芥川賞向きでないんだなぁ、と痛感しました。【送料無料】拡張幻想 [ 大森望 ]価格：1,365円（税込、送料別）
2012.08.14
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「ZONE 豊洲署刑事・岩倉梓」 福田和代
ＺＯＮＥとはこの小説の舞台となる豊洲が人が住み始めた新しい土地でまだ街ではない、ただの地域（ゾーン）である、コトから来ております。人口が８万人から２０万人へと爆発的増える豊洲。急成長する豊洲に起こる歪みと希望。そこで活躍する生活安全課の女刑事・岩倉梓（３４歳独身）の成長を描いた５編の物語です。（だいぶ帯とか裏表紙から抜粋しました）ごく普通に良い感じの警察小説ですね。福田和代さんにしては珍しく女性が主人公です。東日本大震災の話も入ってます。ひょっとしてドラマになったりは…しそうにないトコも気に入りました。続編希望です。【送料無料】ZONE [ 福田和代 ]価格：1,785円（税込、送料別）
2012.08.12
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「裏閻魔3」 中村ふみ
和風ファンタジーで純愛ストーリーなこのシリーズいよいよ完結編です。お、そうきましたかとマッドサイエンティストな登場人物も出して不老不死に対する、答え、らしきものにもばっちり言及してます。好感度大です。そして、不老不死の永遠青年の主人公男子とすっかり年齢で追い越してしまった96歳のおばあちゃんの純愛は、その手があったかと、ものすごく美しくエンディングを見せてくれました。宝生流オソロシ！エピローグではちゃっかり現代まで蛇足がついてますが、潔く”完結篇”と表紙にも書いてあるのはえらいなぁ。でも外伝とかで続きが出ても何となく許せるような気もします。ちょっと先走った感想ですがね。ゴールデン・エレファント賞シリーズ裏閻魔 3／中村ふみ価格：1,260円（税込、送料別）
2012.08.12
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「クリーピー」 前川裕
宮部みゆきの「理由」を思い出させる、ゾっとした物語の進行、誰が犯人なのか…そして鬼畜系の匂いがプンプン立ち込めながら結局残酷シーンは出てきませんでした。犯人の独白とかも全くなしです。ラストについてはちょっと有り得ない（現実的ではない）シーンもありますが新人賞なんで次回以降には期待です。しかし、やっぱりこのラストにはガッカリする人もいるでしょうなぁ。もっと主人公の犯罪心理学教授と犯人との対決を期待させておいてはしごをハズしてますからねぇ。でも、この展開以外ならありがちなクライムノベルで終わってたやろうしなぁ。【送料無料】クリーピー [ 前川裕 ]価格：1,680円（税込、送料別）
2012.08.11
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「キシャツー」 小路幸也
題名の「キシャツー」は少し解説が必要ですね。北海道の田舎では鉄道、一両編成のディーゼルカー、とか電車のことを”キシャ”と呼ぶそうで、そのキシャで通学する高校生が”キシャツー”するとなるそうです。自転車で通学すると”ジテツー”らしいです。そのキシャツーする高校生のひと夏の体験と成長を描いた物語です。登場人物はそれなりにドラマを持っていますが、びっくりするくらいイイコ達で爽やかです。なんかいい経験してるよね～でもその分印象薄いんですけど…おっちゃんの汚れた精神には”毒気”が足りなかったです。【送料無料】キシャツー [ 小路幸也 ]価格：1,680円（税込、送料別）
2012.08.09
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「確証」 今野敏
盗犯の刑事が主人公です。職人肌の刑事とその相棒の若い女刑事のタッグものです。捜査一課vs捜査三課の対立を描いております。なんか小市民的な警察小説だと思いました。今野敏さんの警察小説ってなんか間違った方向に進もうとする頑固な刑事、上の方の人がいてそれに立ち向かう職人的な刑事が活躍する。そんな定型的なパターンがあるような気がしてきました。ハンチョウ安績警部シリーズ、隠蔽捜査シリーズ、ＳＴシリーズみんなそんな感じと言うと言いすぎでしょうかねぇ～【送料無料】確証 [ 今野敏 ]価格：1,575円（税込、送料別）
2012.08.07
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「幻獣座２」 三雲岳斗
ラノベです。が結構鬼畜な展開でかましてくれてます。あとは出版ペースを上げてもらえれば言うことなしですな。【送料無料】幻獣坐（2） [ 三雲岳斗 ]価格：945円（税込、送料別）
2012.08.05
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「クローバー・レイン」 大崎梢
本を作る人、編集者の活躍を描いた作品です。劇中の「両刃」「シロツメクサの頃」どちらも読みたいよねぇ～大崎梢さんの本に対する愛情がにじみ出てくるような作品です。でもなぁ賞の候補になったり、爆発的に売れたりはしそうにないんですが、どうしてだろう？【送料無料】クローバー・レイン [ 大崎梢 ]価格：1,575円（税込、送料別）
2012.08.04
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「花のさくら通り」 荻原浩
現代の大人の童話”ユニバーサル広告社シリーズ”が帰ってきました。筆者のデビュー作から１５年、原点に立ち返っての作品・・・なんでしょうか？今回はシャッター通りにならんとする都心から少し、いやかなり外れた商店街の町おこしに挑戦します。その商店会に巣食う魑魅魍魎どもをバッサバッサと斬ってのけ、エイヤ～と町おこしに成功すれば正に童話なんですが、一筋縄では行かせないトコに荻原浩さんの筆力の向上が感じられます。あ、なんかワシ上から目線？でもなぁなんか広告業界ってやっぱり虚業だよねぇ～と感じてしまうんです。ラストの娘との再会がカッコ良すぎるのもう～ん、なんだかなぁ。【送料無料】花のさくら通り [ 荻原浩 ]価格：1,680円（税込、送料別）
2012.08.03
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