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さて今日は 2017主力株概況シリーズ です。
2位 9035 第一交通産業 (福証、3・9月優待) ◎◎◎
PF時価総額2位の超主力は、九州小倉地盤でタクシー事業を全国展開する第一交通産業です。
前回の2016年は7位であり更に株価もその頃からは結構下落したのですが、私は逆にアクセルを踏み込んで大きく買い増し(理由は後述)したので順位を上げ、超主力の一角としてここで登場しました。
ところで「福証単独上場銘柄」というのはどこも流動性が極めて低いことからそれが嫌気されて「逆プレミアム」が乗って指標的に安いところが多いんですね。具体的に言うと1771日本乾溜工業、2058ヒガシマル、7533グリーンクロスあたりですが、どれも優待付きですし、それぞれの方の予算に応じて1枚ずつ拾うというのは悪くない投資アイデアなのではないでしょうか? ま、株価が上昇するかは全く分かりませんが。(笑)
すいません、少し話が脱線しました。このように福証には割安な優待バリュー株が浜辺に打ち上げられたデブアザラシの如くにゴロゴロと転がっているわけですが、その中でも特にここ第一交通産業は飛び抜けて良い銘柄と思います。そのためこの2年ほど 「PF主力 福証枠」
「福証、最後の大物」
と言っても過言ではないとも感じています。
現在の株価は1401円、PBR0.67、株主持分比率22.5%と悪いのが最大の欠点、ついでに言うと「福証上場」のせいで、会社の規模は大きいのに流動性が非常に低いのも大きな欠点、今期予想PER6.36、配当利回り1.5%(21円)、総合利回り2.6%(21+16=37円、優待券はヤフオク平均落札価格の額面の80%で換算)で、優待は年2回、100株で1000円相当、300株で2000円相当、500株で3000円相当、1000株で5000円相当、5001株で30000円相当などの優待クーポン券です。
私はここを主力株としている関係で、毎回優待MAXとなる30000円分のクーポン券を戴いています。
凄いボリュームですね。
そしてこの優待クーポン券は「通販取り扱い商品」と引き換えすることが出来るのですが、その商品内容がかなりいいんですね。
今日は実際の優待品とその使用例を1つだけ御覧頂きましょう。
第一交通産業優待ホタテのバター焼き
バターの香りが香ばしく、口の中でホタテの旨みが広がります。
さて第一交通産業は不人気な福証銘柄でかつ財務状態も悪いですが、指標的には極めて割安で、利益の伸び方にも着実なものがあります。
タクシー業界ではすでに最大手の1位ですが、それでも業界シェアは僅かに3.7%に過ぎませんし、毎年M&Aを続けて着実に成長し続けています。
また昨年2016年の8月5日には優待拡充(100株優待新設)、8月24日には立会外分売の実施、9月12日には増配発表と、「おぉ、これはいよいよ東証昇格なのか?」と思わせるアクションがありました。それでは当時のIRとの白熱のやり取りをダイジェストでお送りしましょう。
Q 優待拡充、立会外分売の実施、増配と株主還元策が続いていますが、これは将来の東証への市場変更のための足場作りと考えてよろしいでしょうか?
A 否定はしません。
否定はしませんが、ただ、今までちょっと(株主還元策が)足らなかったんじゃないか?と思ってのことも大きいです。
Q 以前(2013年8月)に質問をした時に、「東証への市場変更は一切考えていない。我々は福証で十分やれると思っているし、このまま頑張る。」とのお言葉を戴きました。 その時と今とでは「明白に状況が異なってきている。」と考えても良いですか?
A 、、その通りです。
Q 今日お聞きした中でブログで書いてはいけない内容はありましたでしょうか?
A 特にありません。
という事でした。。。
率直に言って、第一交通産業は仮に東証2部に昇格したらそれだけで+20%、そして東証1部に昇格したら+40%くらいは株価が上がっても全く不思議ではないと思います。(ちなみに東証1部への直接昇格基準も現時点でほぼ満たしていると思います。)
その根拠ですが、同業他社を見ると小田急系のバス・タクシー会社の9081神奈川中央交通が東証1部上場企業でかつ売上高が第一交通とほとんど同じくらいなのですが、ここが1月27日現在でPBR.0.98倍、PER12.80倍に評価されています。第一交通は1株純資産が2086円、今期予想1株益が220円なので、東証1部昇格の暁には株価2000円程度まで評価されても全く不思議ではないだろうという事です。
現状は 「福証逆プレミアム」で株価は万年ディスカウントされた状態
ですが、上記のIRへの質問結果からも、
近い将来の東証昇格の可能性が高い
と考えており、私は覚悟を決めアクセルを踏み込んで大きく買い増しし、勝負に出ました。
ところで、著名なバリュー投資家でトゥイーディー、ブラウン・カンパニーのウィリアム・ブラウンは、
「低取引株には特徴がある。それは、運転資本であろうが、資産の簿価(PBR)であろうが、利益(PER)であろうが、どんな尺度においても非常に割安であるという事だ。」と述べました。
タクシー業界最大手のナンバーワンで1000億円を超える毎年の売上高があるのに、超不人気市場である地味な「福証」暮らしが長く続き、毎日の出来高が「枯れ枯れの枯山水」でほとんどない第一交通産業は、ブラウンが指摘する「低取引株の特徴」を全て、そして同時に非常に分かりやすく満たしています。
日の丸バリュー投資家として極限まで集中し、かつあらゆる情報に目を配りながら、「2017第一交通産業 春の陣」を緊張感を持って戦っていく所存です。
2017主力株概況シリーズ 免責事項
2017主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
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2021~24PF概況493位、白洋舎。 Nov 23, 2024