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さて今日は株式投資本オールタイムベスト143位
シュワッガーのマーケット教室 (ジャック・D・シュワッガー著、パンローリング、2013年)
の第6弾です。
今日も、第2章 非効率的市場仮説 から。
効率的市場仮説が経済理論のごみ箱行きになる理由
効率的市場仮説はリスク評価や最適ポートフォリオの決定、オプション価格決定を含めて、重要な金融の基礎としてさまざまに応用されているので、矛盾する証拠が山ほどあるにもかかわらず、この理論の支持者はこれを捨てたがらない。しかし残念ながら、根底にある仮定が誤っているために、これらの応用で誤った結論が導かれることもある。さらに、バブルと恐慌という、最も大きな代償を支払わされる時期に、誤りは極端になる。。。この仮説の欠陥は深刻で、その数も多い。
●もしもこの仮説が正しければ、不可能なことがこれまでに起きている。
●この仮説が正しければ、統計的に不可能な運用実績を達成している市場参加者がいる。
●この仮説には、感情が価格に及ぼす影響が組み込まれていない。
シュワッガーが指摘している通りで、効率的市場仮説の問題点は「明白に間違っているにもかかわらず、それが正しいものとして金融の世界で幅広く使われてしまっている事」にあります。
その悪影響は極めて深刻なレベルに達していますが、その信者の方たちは未だに一切気付いていないようです。いやむしろ積極的に気付きたくないと考えている気配もあります。実に不思議な宗派ですね。(続く)
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