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私はこれまで何百冊もの株式投資に関する書籍を読んできたのですが、その中でも間違いなくベスト3に入る本として、

があります。
この本は私の投資家としてのバイブルで今まで何十回も読み返しています。全ページが宝物のような1冊なのですが、中でも最高に気に入っているフレーズの1つに、
船が沈み始めたら祈るな。飛び込め。
というものがあります。これは「損切りの大切さを説いた公理」なのですが、船が傾きすぎてもうどうしても飛び込めない、そのまま死ぬしかない悲惨な状況に陥る前に、自分の過ちを認めなくてはならないということなんですね。
私は毎日自分に、「含み損が大きすぎて冷静で理性的な判断が出来なくなってはいないだろうか? 投資家として必須能力である2次的思考ができないような精神的な窮地に追い込まれてはいないだろうか? もう海に飛び込めないほどに今乗っている船は傾いていないだろうか?」を問いかけています。
具体的にはポートフォリオをその含み損順に並べて凝視し、「これ以上損失が膨らむと、もう海に飛び込みにくくなるぞ。」と思った場合にはすぐに損切りするようにしています。
ポートフォリオから大きな含み損を消し去ることは投資家の知的レベルを飛躍的に高めてくれます。これは実際にやって見れば誰でも分かると思います。「あ、損切りしたら頭がすっきりとクリアになった。切る前には見えなかった高度と解像度でポートフォリオを俯瞰できるようになった。」と実感できます。
それだけ含み損は「遅効性の猛毒」として我々の心身を蝕んでいるのです。つまり、損切りは我々投資家自身を守るためには必須の作業であり、まさに「損出しは必要経費」そのものなんですね。
、、、すいません、悪い癖が出てまたもや前置きが長くなりました。それでは2025年12月03日現在の最新のPF含み損ランキングを早速見て行きましょう。これが年内最後ですね。

(上記データはSBI証券より引用)
含み損ランキング1位には、パチスロ大手で、フィリピンのカジノ・リゾート『オカダ マニラ』の開発に注力している6425ユニバーサルエンターテインメントが登場してきました。
ここは、 2017年
2018年
2019年
と3年連続でポートフォリオ1位で戦った銘柄ですが、全くうまく行かず今は岡田ジュニアによるMBOの日をただ呆然と待っているという惨状です。
ユニバEでのこの「苦闘の10年」を改めて振り返ると、「一攫千金を夢見がちで、脇の甘いドリーム系投資家」であるというワイの弱点が、分かりやすく最悪の形で思いっきり出てしまったなと、日本海溝よりも深く反省しています。
1発1発の損失はしっかりとコントロールをしてはいたのですが、ここまでのトータルでの損失額は9桁を遥かに超える国家的大惨事となりました。主力株概況シリーズの狭間の時期で細かく書けていなかった部分も含め、諦めきれずに何度も何度も何度もリトライしたことが結果としてとんでもなく大きく傷を広げました。
タラレバになりますが、ここユニバEに拘泥していなければ今の資産規模は遥かに大きく、既に完全リタイアを真剣に考えなければならないレベルに到達していただろうと思います。
でも、それは叶わなかった。すべてはユニバEに「赤道直下のエルドラド」の黄金の理想郷を夢見てしまった自分の責任です。
投資の世界はプラスもマイナスも全部複利で効いてくるので、本当に痛かったです。
ま、ポジティブに考えると、ユニバEでの激闘のおかげでワイは自分の投資家としての弱点を高い授業料を払いながら骨身に染みて理解することが出来ましたし、またここまで大成することができなかったからこそ、依然として元気に毎日ブログを継続してもいるわけです。そして、これからもまだ続く自分の人生にとってはこれで良かったのかもな?とは感じています。
たくさんの思いが去来しますが、今、一番の教訓をここに書いておくとするならば、 「海外で夢のある事業を展開している会社は厳しめに見ないといけない。自分の投資家としての弱点であるドリーム成分で過大評価してしまう傾向があるから。」
ということですね。。。
9位には、
「不適切な会計処理に伴う損失の先送り」が発覚して株価が急落した4088エア・ウォーターが登場してきました。
ただ「現時点で把握できている」のは25億円ということであり、自分は「25億円が本当であれば、今の株価位置なら面白いな。」と感じて大きめに買い増ししたのでした。自分は「逆張りが3度の飯より好き」な投資家であり、こういう案件にはどうしても張り切りがちなのです。
ちなみにこの時は本当は優待MAX+α+αくらいまで欲張って買っていたのですが、しばらく経ってから「ちょっとリスク取り過ぎたかな?」と我に返って、今は優待MAX株を残して一部撤退しています。
気になるのはこの2銘柄くらいかな。後はしっかりとリスクコントロールが出来ていると考えています。
ま、これからもPFの損失コントロールに最大限の力点を置きながら、毎日頑張っていこうと思います。
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