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昔、キノコはすべて天然物であった。天然物のキノコは発生する条件が整わないと発生しない。すなわち、寄生する植物があることと温度と湿度である。寄生する植物はそのキノコによって相性がある。そして適当な湿度と温度のもとで、菌糸がその植物の主に樹皮の下をはびこり、キノコの発生に適した条件になるとキノコが出てくるというわけである。その条件とは、適当な湿度と1日の温度差が重要であると言われる。秋に朝晩冷え込むようになり、1日の温度差が一定以上に大きくなると発生する。キノコは菌類の繁殖のための形態、子実体と言われる。開いたキノコを採ってきて、黒い紙の上に置いておくとキノコの胞子が落ちて胞子紋ができる。キノコの繁殖は菌糸がはびこることとこの胞子によるものとある。菌糸がはびこる方法ではその樹が完全にキノコの利用する養分が吸い付くされてしまうと、それ以上続かない。するとキノコは胞子の状態で空中をただよい、次に寄生できる樹をさがすわけである。マツタケとかホンシメジといった、生きた樹の根と絡み合った菌根形成をして寄生するキノコでは生きたその樹がなければ栽培はできない。ホンシメジといって売られているのはよく似た木材腐朽菌のブナシメジである。一番最初に栽培が可能になったのはシイタケである。マイタケなどは昔天然物しかなくて、ミズナラの根元に出る珍しいキノコで、見つけると嬉しくて舞いたくなるので舞茸と呼ばれるようになった。今では、大抵の木材腐朽菌が栽培品ができるようになった。雪国まいたけ、ホクト産業などの会社は天然の優秀な菌株を見つけてはその栽培品を養殖するラインを作り、巨額の利益を上げている。しかし、現在でも養殖品と天然物を比べると、美味しさという点では天然物の方が数段優っている。よく、山の方の産直の店によると、栽培品と天然物が並べて売っていて、栽培品の方が揃っていてミテクレはよいが、値段は天然物の方が数倍~10倍くらいしている。栽培品と天然物ではかなり形が変わっているものもある。代表的なものではエノキタケがある。エノキタケはどこのスーパーでも売っているが、オガクズ栽培のあのモヤシのような薄黄色のキノコである。天然のエノキタケは笠も大きく開き、柄が黒くなるのが特徴である。黒くなった柄まで食べられる。汁物にしても、天麩羅にしても美味しいキノコである。晩秋に長谷村で。このキノコは晩秋から翌春まで採ることができる。春先に山菜採りに行って雪の中から顔を出していることもある。春、山菜採りに坂内村に行って、河原の柳の倒木に出てました。同じく坂内村で雪の中から顔を出してました。
2006年09月30日
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御巣鷹山というと、1985年8月12日日航ジャンボジェット123便が墜落し、520人の命を奪った、あの事故の群馬県御巣鷹山をすぐに思い浮かべるでしょう。御巣鷹山とは江戸幕府が将軍様の鷹狩りの鷹を保護するために全国に設けた保護区なのですもともとあった自然を一度完全に破壊して裸地化したあと、周辺から植物が侵入して、やがて以前あったのと同じような森林に回復していくことを植生遷移といい、その過程や回復までに要する年数は、200~600年かかると言われます。最後は極相林といわれるシイ類やカシ類を主としたブナ科の森林ができあがります。愛知万博が行われた海上の森もそういった極相林のひとつ。これを保護し、残すために随分計画が変更されました。江戸時代から自然の極相林を伐採して、杉や檜の建築用材を植林したために、こういったブナ科の自然林はどんどん少なくなりました。全国に残る御巣鷹山は江戸幕府の保護によって残った貴重な極相林なのです。昨年、長野県の野沢温泉でホクト生物化学振興財団(種々の養殖キノコを作っているホクト産業の研究部門)が主催するキノコ会が行われて、私も初めて参加した。1日目に千葉県立中央博物館の吹春俊光先生の講義があり、夜は宴会、温泉に入って、翌朝近くの御巣鷹山に上り、キノコ採集、降りてきて採ったキノコの鑑定会、昼食を食べて解散という楽しい会である。野沢温泉から登っていったスキー場の一番上のあたり。バスから降りて、さあ何が採れるかな周りはブナ科の高木が生い茂る極相林。ここでは主に倒木を探して歩く。ナラタケが倒木にたくさん着いている。小型のキノコだが、一度にたくさん出るので収量は多い。柄にツバがあるのが特徴だ。食べ過ぎると中毒する。これも苔むした倒木から出ていたブナハリタケ。少し臭いがきついが、炒め物、佃煮、炊き込みご飯などにして食べる。倒木に出るこれらのキノコ類は、その樹が完全に朽ちてしまうまで2~3年くらい出る。1本見つけると1ヶ所でたくさん採れるのが嬉しい。今年のホクトのキノコ会は10月11・12日、長野県戸狩温泉の鍋倉山、新潟県との県境にある。参考文献:日本どんぐり大図鑑(フリーページで紹介)
2006年09月30日
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今日は、カラマツ林からマツ林に行ってみましょう。マツ林に行ってもすぐにマツタケが採れるようなところは今はない。ここは、アカマツと広葉樹の混じった林、大小の黄褐色の笠をしたキノコがたくさん出ていた。採って、よく見ると笠の裏はイグチに似ているがもう少し粗い網になっている。これがイグチ科アミタケ、柄も割りとしっかりしている。少し虫がかじった痕があるが、ハナイグチのように中へ入り込んでる虫はない。このキノコほど異名・方言の多いキノコも他に知らない。あぶちゃちゃ、あみ(こ)、あみこきのこ、あみこたけ、あみこぽたし、あみこもたし、あみこもだす、あみこもだせ、あみじこ、あみっこ、あみのめ、あめこだけ、あみじこう、あめだけ、あめんだけ、あらね、あらめ、あわこぱたし、いくじ、いぐち(なば)、うまのくそ、えきちきのご、えぐち(きのこ)、えのちきのご、おとこいくち、かにしめじ、かのこ(なば)、このはしめじ、じいたけ、じごぼ、じじごけ(どうしん)、しばいくち、しばごけ、しばたけ、しばはり、しばじこう、ずいたけ、すかし(きのこ)、すぎたけ、すど(う)し、ずるなば、ぜにいくち、ちゃしめじ、ぬのめ、ぬぺらこ、ぬべり、ねもじ、ねもつ、のっぺらこ、のべらこ、のべり、はちす、はりさし、ふ(う)たけ、まんじゅうたけ、めろこ、もちのべり....等々。これだけたくさんの名前を持つということはそれだけ愛されている証拠帰りに松川町の産直の店(安心市場)に寄ったら、イグチと書いて、1パック20本ほど入って500円で売っていた。2000円分くらいは採ってきた。このキノコはアカマツ、クロマツなどのマツの根に取り付いて菌根形成をする、いわゆるシロを作るキノコである。しかし、その拡がり方はマツタケのように菌輪を形成はしない。菌糸の成長による栄養繁殖ではなく、胞子散布による拡がり方のようである。少しヌメリがあって、煮ると赤紫色に変わる。ピクルスにしても彩りがよいし、汁物にも合う。 このアミタケに混ざって、時々赤っぽいキノコが生えている。裏をみると、ヒダになっており、ヒダが柄に垂生している。これがオウギタケオウギタケも食べられる。アミタケと一緒に採れるので、一緒に調理することが多い。アミタケとオウギタケはよく共生していると言われる私はそうではなく、オウギタケがアミタケに寄生しているのだと思う。共生は両方が利益を得る関係、寄生は片方だけが利益を得る関係。その理由は簡単だ。アミタケのあるところにオウギタケがないことはあっても、オウギタケのあるところにアミタケがないことはないつまりアミタケさんはひとりで自活できる。オウギタケはアミタケさんがいなければ生きていけない。すなわちオウギタケはアミタケさんのヒモである。キノコの世界でも人間の世界のような対菌関係があるのですね
2006年09月29日
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それでは、美味しい天然キノコを順番に見て行きましょう。キノコは菌類、菌類は葉緑素を持たないから、他の植物、動物に寄生・共生をして生きています。従って何もないところにキノコは決して生えて来ません。菌類は枯れかけた樹、堆積した葉などに菌糸をはびこらせて、植物の作った有機物を分解してもっと単純な有機物に作り変えます。そして植物は朽ちて行く。キノコははびこった菌糸(これが菌類の本体)から周りの条件が整うと出る、植物の花のような繁殖のための姿、一般にはこれを菌類の本体だと思いがちですが、・・・。それぞれのキノコには寄生・共生をする相手が決まっています。蝶の幼虫が食べる食草が決まっているように。また、その寄生の仕方も決まっていて、枯れかけた材の中に菌糸がはびこり、キノコが樹から生えるもの、その周辺の落ち葉の中に菌糸がはびこり、地面から出るもの、また生きた植物の根と菌糸が絡み合って菌根をつくり、そこで物質のやりとりをするもの。そこで、”将を射んとすれば、馬を射よ”とは、そのキノコの寄生・共生をするパートナーを知り、生活形態を知ることにより、どこにどのように生えてくるかが判り、採集が容易になるという意味です。まず、最初はカラマツ林に生えるキノコです。カラマツはキノコが選ぶパートナーとして最も人気のある樹です。逆に人気のない樹は杉や檜でしょうか。広葉樹の中では白樺も不人気です。もてもてのカラマツ林に行ってみましょう。カラマツの葉が堆積した林の中、地面から2種類のキノコが出ています。丸っこい方がハナイグチ、笠が平たい方がアミハナイグチ、どちらもまだ比較的出たての美味しいところ。出てすぐは笠と柄が薄い膜で繋がっています。それが笠が拡がってくると、切れて笠の裏が見えるようになります。その笠の裏がスポンジ様になっているのがイグチ類の特徴。見上げればカラマツの林たいていのイグチ類は毒がなく、食べられます。ドクヤマドリを除いて。ドクヤマドリだけ憶えて間違えなければ、イグチ類は大丈夫。この2種類も少し笠にヌメリ(粘性)があって、汁物にするととても美味しい。長野県ではハナイグチはジゴボウとも呼ばれよく食べられています。(地方によって呼び名が違ったり、好まれるキノコが違うのはよくあること)難点は少し笠が開くとすぐに虫がつくこと。虫がついていても、スポンジ状の笠の裏を取って食べることはできます。これはアミハナイグチの群生、あまり大きくはならないが、たくさん出るので、収量は多い。それとあまり虫がつかないのも嬉しい。これはシロヌメリイグチ、ハナイグチほど大量には出ないがこれも美味しい。これはキノボリイグチ、他のイグチ類と違って倒れたカラマツの樹から出ている。これも美味しい。たくさん採れたときは、さっと湯がいて、ゴミを取り、石つきの硬いところを除き、食べる分づつ、ビニール袋に入れ冷凍庫に保存。食べたいときに味噌汁に入れる。市販のエノキタケやナメコは買わなくてすむ。カラマツはキノコ姫にもてもて、私もカラマツのようになりたい。
2006年09月28日
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今日はキノコの鑑別法についてです。鑑別は最終的には種の同定まで行きたいのですが、それよりも食べられるキノコか、毒キノコかの鑑別が重要です。毎年全国で何人もの人が毒キノコで命を落としています。私はスーパーで売っているキノコしか食べないという人は今日の話は聴く必要はありません。でもその何倍も美味しい自然のキノコを食べてみたい、けれど毒キノコが恐くて手が出せないという方はよ~く聴いてください。昔から、食毒鑑別法として、いろいろなことが言われています。そのいくつかを挙げると、1.虫がついているキノコは大丈夫。2.縦に裂けるキノコは大丈夫。3.樹に生えるキノコは大丈夫。4.色の綺麗なキノコは毒が多い。5.ナスと一緒に煮れば毒が消える。6.銀のスプーンをつけてみて色が変わると毒。・・・などなど、いろいろなことが言われていますが、全て迷信で、必ず例外があります。それでは、簡単で確実な鑑別法はそんなものはありません実戦的な方法として、各人がまずキノコを1.食べられるキノコ2.毒キノコ3.食毒不明菌の3種類に分けます。これはその人の頭の中につくる分類とお考え下さい。最初のスタートは全てのキノコがその人にとっては3に属します。その中から確実に区別できる食べられるキノコが解ったら、それを1の中に登録します。また確実に毒であるキノコが解ったらそれを2に登録します。そして、1に登録されたキノコしか食べません。2に登録されたキノコは間違っても食べません。2に登録されるキノコというのは実はかなり少ないのです。致命的な毒を持つキノコはせいぜい日本では30種類くらいでしょうか。従ってまず毒キノコを憶えるというのがひとつの方法です。食べられるキノコを1に登録する場合は、そのキノコを普段食べている地元のよく知った人にきくことです。私も、少しづつ1に登録するキノコを増やしてきて、現在50種類ほどの天然のキノコを採ってきて食べます。でも時には失敗もあります。(フリーページ”キノコ中毒”参照)それは食菌に似た毒キノコというのがあるからで、それと鑑別ができるようになってから初めて1に登録しなければいけないという教訓を得ました。それではまず代表的な毒キノコを提示します。ドクツルタケ、真っ白なキノコで柄の途中にツバと根元にツボがあります。1本食べると確実に死にます。結構普通に見られるキノコです。一昨日中川村のキノコ会のときに撮ってきました。6年ほど前、名古屋に来ていた中国の留学生が東山植物園で採って食べ、一家2人が亡くなりました。白いキノコは要注意また、ツボがあり、ツバがあるもの要注意もうひとつ白いキノコを出しましょう。ササクレシロオニタケあるいはシロオニタケかでも毒タケのコシロオニタケとよく似ていますので、決して食べません。ドクベニタケ。虫が食べているが毒。昔からの言い伝えが迷信であることが判る。よく似た食菌にカワリハツがあるがその鑑別は慎重であるべき。地元の人は柄が固くしまっていればよいと言うのだが、私は食べない。次に中毒例の多いニガクリタケ、樹に生えるキノコ、食べられるクリタケと間違えて中毒を起こすことが多い。消化器系の毒。これはベニテングタケ、神経系の毒を持つ、1本食べても死ぬことはないが、うとうとした後に幻覚をみたり、興奮したりするという。昔、バイキングが戦いの前にこのキノコを食べたという。白雪姫が小人の家で毒入りリンゴを食べて昏睡状態になったという話はその周りに生えていたこのキノコの毒に当たったのではないかと私は思っている。カサの上のイボイボが取れると美味しいタマゴタケによく似ている。去年蓼科で見つけた。このキノコは覚醒剤取締り法の規制対象外である。マニアはわざと食べるという。去年中川村で見つけたタマゴタケ。スープにすると美味。今日のまとめ1.毒キノコを憶えること。2.食べられるキノコでもよく似た毒キノコに注意すること。明日は食べられるキノコを載せますね
2006年09月27日
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ずっと夏休みを取らずに働いていたが、今週月曜から水曜まで思い切って3日間休みを取った。もちろん今の時期、目的はキノコ狩り。一昨日、昨日と飯田のあたりの山に入り、一昨日は中川村のキノコ会に。昨日は飯田のマツタケ名人(井坪さん)に教えてもらった、長野県下伊那郡浪合村の三階峰へ。狙いはもちろんマツタケ。しかし、一昨日のキノコ会で名人に聞いた情報では今年はまだあまり出ていないという。名人もまだ今年7本しか採ってないという。マツタケはシロを作るキノコ。アカマツ、エゾマツ、トドマツ、ハイマツ、ツガなどの生きた根と菌根を作り、物質のやりとりをしている。従って養殖はできない。この山にはアカマツはない。ここではツガの樹がマツタケのパートナー。この山には約30箇所くらいマツタケの出るシロがある。それを全て見て回ると、6時間くらいかかる。ほとんど道のない斜面を尾根から尾根へと移動する。何かにつかまっていないと滑り落ちそうなところだ。ここは村有林、止め山にはなっていない。マツタケ採りの師匠は30年以上この山に通い、少しづつそのシロの場所を覚えて行ったという。私は2番目の弟子、今3人でシロの情報を共有している。師匠も仕事があるので、一人では毎日見回ることができない。情報を教えてもらうかわりに、こちらも山に入って採ったときは、どこのシロで、何本採れて、何グラムあったかを報告することが義務づけられている。マツタケのシロを見つけて管理するということは、情報を共有するメンバーでそのシロに出るマツタケを全て採ってしまい、他の人に採らせない、いやそこがシロであることも判らないようにすることである。お待たせしました。今年の初物です。我々が左カールと呼んでいるシロで頭がこれだけ出ているのを見つけた。周りには少し笹が生えている。広い山の中で笹をかき分け、周囲の色と似ているマツタケを見つけるのは、偶然では天文学的な確率であろう。それをピンポイントで見つけるにはシロの情報を知ってなければ不可能である。この場所は一昨年にも私が採ったことのある場所。慎重に周りの笹の根を切りながら、掘りすすめる。大体マツタケは地面の中に埋まっている部分の方が大きい。1本見つけたらその周辺をよ~く上から押さえてみる。するとマツタケのあるところは何か抵抗がある。普段乳癌を見つけるときに触診をするように、軽く抑えるのがコツ。上から見ても何もないように見える。でも私の指先はマツタケの抵抗を感じた。そっとその上の土をどかしてみると、ありましたマツタケの頭が。というわけで、今年初物のマツタケを採ることができました。早速師匠に報告、左カールで小さいのを2本、55gと。もちろん、採った痕は綺麗に修復、そこでマツタケを採ったことが誰にも判らないようにこれでわれわれだけのシロの秘密は保たれるのです。飯田のマツタケ採り名人、井坪さん。本職は切花栽培。飯田保健所のキノコ指導員もしている。(天神坂にて)天神坂についてはフリーページで紹介しました。
2006年09月26日
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昨日は長野県上伊那郡中川村のキノコ会に参加した。飯田の天神坂という居酒屋と中川村の片桐農園(リンゴ園と民宿)の共催である。30人くらい集まった。講師は私のマツタケ採りの師匠、井坪さん。それぞれが採ってきたキノコを新聞紙の上に拡げるとあっという間に食べられるキノコだけ選別してくれる。ほとんどは捨てられる。この人はとっても運のよい人、一人だけマツタケを1本採った。どれだか判りますか?終わると天神坂の得意料理で宴会が始まる。左はアケビの皮に、ポテトとツナが詰めて蒸してある。右下は自家製コンニャクとニンジン、ピーマン、ゴボウと春に取れたタケノコを干して作ったシナ竹が煮込んである。右上は天神坂お得意の花のサラダ。左は罠にかかった猪の肉が入っている。これも天神坂のお得意天麩羅。何でも天麩羅にしてしまう。キクイモの花、コスモスの花、ウドの花、ニンニクと饅頭まで。今日のメインはもちろんキノコ汁、ショウゲンジ、エノキタケ、ホウキタケなどの採ってきたきのことサトイモが薄味で煮込んである。蝿も美味しいと言っていた。キノコの紹介はまた明日。山の中でこんな紫陽花が咲いていました。コアジサイかと思ったが、外側に装飾花が少しついている。小芋さん何でしょう?
2006年09月25日
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人間は目新しい変わったものに注目する。今日は近くで見つけた変わった花と変わったスポーツについて。近くのお宅の門の前で鉢植えになっていた。ハイビスカスのような花だが、通常メシベになっているところがまた花になっている。突然変異ではなく、どの花もこうなっていた。名前は知らない。これは近くの公園に咲いていた。ショウガか茗荷のような葉から出ていた。ハナミョウガだろうか?これは宮古島で見つけた。葉と葉の間に花びらのようなものが出ていた。名前は知らない。これは蒲郡の海で見つけた。何か凧のようなものに引っ張られて、ウェークボードをしている。新しいスポーツなのだろうか?名前を知らない。これは名前を知っている。けれど大きな声では言えない。そしたら近くの漢方薬局にどうどうと書いてあった。
2006年09月24日
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今日は植物と動物の違いについて考えてみましょう。生物界は植物、動物、菌類、細菌、ウィルスと大きく5つくらいに分ける。それぞれの種が他の種といろいろな関係を結びながら、世代交代を重ね、種を維持している。それぞれの生物はその生命の維持をするために、外界と物質のやり取りをしている。動物の特徴は無機物から有機物を自分で作ることが出来ないこと。生命の維持には外から有機物を摂取し(食べ)なければならない。従って移動して他の動植物を食べる。植物の特徴は光合成をすることによって、体の中で無機物から有機物を作ることができる。従って、光さえあれば、移動する必要はない。菌類(キノコ)は無機物から有機物を作ることもできないし、移動もできない。だから、動物や植物に寄生して生きている。アルコールは細菌の中の酵母菌だけが作ることができる。酵母菌は単糖類をアルコール発酵させるときに出るエネルギーを使って生きている。せっせと人間のために、アルコールを作ってくれるのは彼らが生きるため。ギンリョウソウという植物がある。山へキノコ採りに行くと、薄暗い林の中で咲いている。透き通るような白をしている。腐生植物の仲間で、葉緑素を持たず、菌類を呼び込んだ根(菌根)を持ち、菌類の分解産物を栄養として取り入れている、一種の寄生植物である。どちらかというと植物というより、菌類に近い生活形態である。その生育には、朽木を含めて豊かな腐植と菌類が生息、あるいは多様性に富んだ菌根が樹木との間に形成されていて、生活を依存する菌類が安定して供給される環境が必要である。そのため、多くの腐生植物は森林に生育する。一部は、特に安定した原生林に近い環境を必要とするらしく、そのような種は、現在では生育環境の減少から、絶滅危惧種になっているものもある。また、このような生活であるため、植木鉢に移しても栽培することはほとんど不可能である。マツタケが栽培できないのも似たような理由である。これも飯田の山でみつけたシャクジョウソウ、形がお坊さんが持つ錫杖に似ている。このあたりにはマツタケが出る。
2006年09月22日
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昆虫の世界では、いろいろと面白い種同士の関係がある。例えば蟷螂と花に集まる虫は天敵と餌の関係。例えばカリウドバチとその獲物は寄生の関係。例えばアリとアブラムシは共生の関係。これは、上にいるのはルリタテハ、下にいるのはスズメバチ、この関係はたまたま樹液を吸いに来て出会っただけ、遭遇である。こういうときは稀に押し合いへし合いすることもあるが、喧嘩には通常ならない。これは、昨年飯田の山へマツタケ採りに行ったとき、山の中でたまたま目撃した光景。ピンボケで判りにくいが、大きなツガの木の洞に自然のミツバチが巣を作っていた。その蜜を狙ってスズメバチが攻撃を仕掛けているところ。ミツバチはとてもスズメバチの敵ではない。しかしミツバチも黙って蜜を取られはしない。スズメバチが侵入してくると周りを取り囲んで羽ばたくことで、巣の温度を上げ、スズメバチを蒸し焼きにすると言う。まさに全面戦争である。飯田の天神坂という居酒屋ではスズメバチのから揚げを出してくれる。人間はミツバチにとっても、スズメバチにとっても天敵である。ミツバチの敵はスズメバチだけではない。この木には熊が引っかいた痕が残っていた。自然界での生存競争は人間以上に厳しい。もうじき、この山へマツタケを採りに行く。
2006年09月22日
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昨日は彼岸の入り、思わず彼岸花を探してしまった。やっと、ひとつ見つけた。今年は暑かったせいか少し遅いのだろうか?昨日は、名古屋へ国保の審査に行く日、もうブログを始めて1ヶ月以上になるんだ。帰りに栄のセントラルパークでも見つけました。ここは、名古屋のど真ん中、テレビ塔の横、クスノキもある。と言うことは、・・・。花菖蒲さん羨ましがらせてごめん。アオスジアゲハもいましたよ。こんな大都会の真中でも自然が残っているのですね昨日アップしたツルウメモドキ、今日はどうなったでしょうか昨日の画像からもう一度よくご覧下さい。それが、今日はこうなっていたわずか一日でこうなりました。この後、開いた皮は黄色くなり、半年くらいは実が落ちずについているのです。水をやる必要もありません。よい飾りになるでしょう
2006年09月21日
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昨日、少し暇な時間ができたので、久し振りに散髪に行った。大分薄くなってきたので、散髪へ行くのも2ヶ月に1回くらいだ。S理容のSさん、この人は私より、5才くらい上だが走る仲間だ。朝早く一人でよく走っている。いつか一緒に走ろうかといったら、朝4時半に迎えにきた。山菜も好きで、何がどこにあるかこの辺の山のことは何でも知っている。タカノツメ(本人はコシアブラと思っていたが)のありかを教えてくれたのもこの人だ。散髪をしてもらいながら、いつも情報収集する。あの人は奥さんをなくしてからどこそこの後家さんの家に入り浸りだとか、あの人は競艇ですって財産をなくしただとか、個人情報が飛び交っている。今日は、もう黄色くなったツルウメモドキの実が飾ってあった。初めて、ツルウメモドキを見たのも、どこにあるかを教えてもらったのも、Sさんからである。その後、蒲郡で何ヶ所か生えている場所を見つけた。蒲郡プリンスの庭にもあったが、まさかそこで採るわけにはいかない。でも中には、畑の土手や、雑草の生い茂ったところにもある。 朝、そのうちの1ヶ所に行ってみた。まだ緑色だ。でもこれくらいで採ってきてもじきに弾けて中の赤い実が顔を出す。 取り合えず、少し採ってきて外来診察室のカレンダーのところにかけてみた。今は緑色をしているが、直に弾けると赤い実が顔を出し、外側の皮は黄色くなって、いつまでも落ちない。半年くらいは飾りになる。何か流木でも拾ってきてそれに巻きつかせると面白い飾りになる。つる性の植物で何かに巻きついて高く登るので、採るには高枝バサミが必要になる。花はあまり目立たないのか、いつも見逃してしまう。
2006年09月19日
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昨日は予定変更の一日でした。朝目覚めたら、あっこれってもしかしたら、筋肉痛と思いました。たったの2.5km走っただけなのに、・・・。とりあえず、無事大会が終わり、ほっとして、さあもう一日休みがある。天気もよさそうだし、今年初めてのキノコ狩りにでも飯田方面へ出かけるかと思いながらブログの更新。そこへ、病院から呼び出し。受け持ちの入院患者Aさん(59才、女性)の容態が悪いという。昨日まで、普通に会話していたのに、・・・。昏睡状態で血圧50~60台だと言う。昨日は知多へ帰っていた。急いで車に乗って病院へ。急ぐときは、一般道(1時間かかる)を通らずに、西知多産業道路から、湾岸、東名を通ってオレンジロード経由で、約45分。着いて、呼びかけるとかすかに返事はするが、血圧測定不能である。Aさんは9年前に胃癌で手術した、7年半再発兆候なく外来で診て来たが、昨年末に残胃癌が見つかった。昨年暮れにもう一度手術した。残胃全摘、膵体尾部・脾臓・横行結腸合併切除して何とか取ったが、肝臓の浸潤部が取りきれなかった。術後外来で抗癌剤治療をしていたが、案の定癌性腹膜炎で再発し、この7月から不全イレウスとなり、入院していた。6月に結婚した娘の出産に立会い、孫の顔を見ることができたのがせめてもの救いであった。11時半に永眠された。お見送りがすんで、さあ昼飯を食べて、飯田は無理だから藤岡町の昭和の森へキノコを見に行くかと思っていたら、今度は警察から呼び出しだ。老夫婦二人が亡くなっているという。行ってみたら、88歳の夫が首を吊り、87歳の妻の首には絞められた痕が、・・・。「もう、疲れました」と夫の書いた遺書が、・・・。妻は認知症(痴呆症)、夫も2年前脳梗塞を患っていた。介護疲れからの無理心中であった。この場合夫は自殺、妻は他殺となる。県警本部から検視官も来ていた。終わって病院に戻り、検案書を書き終わったら、午後3時半。今日は、藤岡町も無理だ。しょうがない。クビツリ→ハゼツリに変更だ。4日前に水死体の上がったところで、飛び込む音を聞いていた釣り人がハゼが釣れると言っていたのを思い出した。ハゼツリも今年初めてだ、試験的に釣るだけだから、餌を買うのももったいない。普通は餌屋で石ゴカイを買うのだが、今日はその辺に着いているイガイを採ってそれを餌にした。飛び込み現場のすぐ横で、釣り糸を垂れる。確かにアタリはあるが、餌着きが悪いので、すぐに餌だけ取られてしまう。 というわけで、今日の獲物は小ハゼ1匹。スキャナで画像を作りました。もったいないので、1匹でも腹を出して白焼きして、冷凍庫へ。たくさん貯まったら甘露煮にする。 これはイチモンジセセリ、ハゼの顔を見ていたら思い出した。予定通りに行かない一日でした。
2006年09月18日
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今日はニュートンの林檎の樹についてです。自宅近くのコミュニティ広場にニュートンのリンゴの木が植えてある。その説明を読むと、ニュートンが万有引力の法則を発見するきっかけとなった、リンゴの実が落ちるのを見たその木から接木で増やされたものが東京大学理学部付属植物園にあってそれからさらに接木で増やされたものだそうである。 小さなリンゴの実が鳴る。ニュートンが見たリンゴもこんなに小さかったんだ。これは7月ころの写真。今では殆ど落ちてしまっていた。もともと落ちやすい品種だったのだろうか?落ちている実を拾って落としてみた。何枚かフラッシュを焚いて撮ってみたが、なかなかタイミングが合わず、丁度落ちていくリンゴを真ん中におさめることができない。 ニュートン力学では万有引力の作用は万有引力の法則(逆2乗の法則)に従い、瞬時すなわち無限大の速度で伝わるとされた。 アルベルト・アインシュタインの重力理論である一般相対性理論(一般相対論)では、重力場の方程式(アインシュタイン方程式)に従い、真空中では光速度で伝わると考えられている。一般相対性理論では、万有引力はもはやニュートン力学的な力ではなく、重力場という時空の歪みであると理解される。 ニュートン力学はラグランジュ形式やハミルトン形式でも表される。ニュートン力学は相対論とともに量子論的効果を考慮しないという観点から古典力学と呼ばれる。また、相対論や量子力学などの20世紀に花開いた現代物理学を含まないという観点からニュートン力学(およびその解析力学的表現)のみをさして古典力学と呼ぶこともある。何だか難しくて訳が解らない。昔地球物理学を志していた私でも半分以上ちんぷんかんぷんだ。要するにニュートンは地球上で観察される、いろいろな現象を合理的に説明する古典力学を完成させたが、天体の運動まで合理的に説明するためにアインシュタインが一般相対性理論で修正したということらしい。いろいろな疑問が湧いてくる。地球の裏側まで届く井戸を掘って物を落としたら真ん中で止まるのだろうか月は何故地球に落ちて来ない地球は何故太陽に落ちない万有引力があるなら、何故物どおし、磁石のようにくっつかない昨日の蒲郡のコンチネンタルカップ、鉄平が第2集団で今前へ出ようとしている。 バイクは第二集団が大きくなり、ラン勝負となったが、佐渡の疲れか切れがなく、11位に終わる。
2006年09月18日
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昨日は愛知県警察医会の主催する検視立会医のセミナーへ豊橋に行った。途中の田園地帯、大型コンバインが稲の刈り入れをしていた。おや、何かサギが群れている。車を路肩に止めて降りてみる。よく見ると、サギはコンバインの通った跡へ集まってくる。コンバインが通った跡に集まってきて何かつついている。そういうことか。コンバインが通ってひっくり返された土のところで、ドジョウかオケラでもついばんでいるんだこれはサギと人間の共生サギはコンバインの通った跡では餌が獲りやすいことを知っていて、コンバインが仕事をしているところへ集まってくる。(サギの利益)人間にとっては田圃の虫を食べてくれて、おまけに糞をして肥料を撒いてくれる。(人間の利益)合鴨農業といって田圃で合鴨を飼って、同じようなことをしているところがあると聞くが、自然に行われるものもあるんだと納得。少し、行った別の場所でも耕運機の跡に群がっていた。tozyokoさん、待ち伏せしなくても、こういうところを見つけると簡単にサギの写真が撮れますよシラサギに混じってゴイサギも1羽いましたよ。夕方、セミナーから帰って、明日の蒲郡で行われるトライアスロンのコンチネンタルカップの前夜祭に出る。海辺のオンディーヌというレストランでアルコール抜きのパーティだ。私と市長だけこっそり、水割りを頼んだ。手前の白髪頭は助役。明日は、私は医療班の責任者、でもこっそり選手でも出る。長男はエリートの部で出場、台風もそれそうで、何とか天気はもちそうだ。
2006年09月17日
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今日はうちのニャンコの激写を載せます。家の前の庭でくつろぐニャンコ。このネコは長男が7~8年前、どこかで拾ってきた捨て猫。来たときはまだ小さくてヒューヒューゼーゼーいっているし、ちゃんと育つかしらん?と思いましたが、今では我が物顔に家を出たり入ったりしています。メスですが、避妊手術を受けましたので、子供はできません。暑いときには涼しいところ、寒いときには暖かいところと居心地のよい場所を捜すのは得意中の得意です。時々押し入れの布団の中に入り込んでいることもあります。私の車の上も好きな場所のひとつです。 外に家族が出かけるときには、たいてい後をついてきます。庭で女房が作業をしていると、大体横でごろごろしています。これは3月、裏庭はバイモの庭になります。裏の土手との間の低いブロック塀に乗ってこちらを伺っています。でも、家族が遠くへ出かけると途中までついてきますが、自分で決めた縄張りの外へは決して出ません。裏山、蜜柑畑、下の畑までが限界で、休耕田や竹薮まではきません。そこで、止まって帰ってくるまで待っていることが多いです。 時々、こんなことをします。毛布の1箇所に吸い付いて、両足で交互にその横を押します。これはニャンコのオシャブリ。生まれてすぐ、母親から離されて捨てられた子猫が母親のオッパイを思い出しているのでしょうか? だらしのない格好で爆睡するニャンコ。 恐いニャンコ。 マタタビで狂ったニャンコ。 犬の真似をするニャンコ。以上がうちのニャンコの激写でした。食べ物はキャットドライフード(主食)とネコ用魚の缶詰(アメリカ製、オカズ)です。風呂に入るとついて来て、風呂のへりに付いている水滴を舐めています。あっ、それから時々、鼠やすずめを獲ってきてこれ見よがしに持ってきて食べてます。でもお蔭で家から鼠がいなくなりました。隣の家でも鼠獲りをしているようで、隣の家の人からも感謝されています。昼間は鍵が開いていると玄関を自由に自分で開けて出入りします。ただ開けるだけで、閉めてくれません。夜もトイレの窓を開けて勝手に出入りしていたのですが、一度そこから飛び降りるとき捻挫してそれから懲りてそこは使わなくなりました。そのかわり、出入りはがりがり引っかいて起こしてくれます。これは、すべてニャンコの仕業。夜は女房が寝ている納戸のどこかで寝ているのですが、時々夜お出かけしたくなると、横の障子をがりがり引っかいて女房を起こすのです。障子にはニャンコの通路にするために1箇所簾状の切れ込みが入れてあるのですが、最近意のままにならないとこういう悪いことをするようになりました。大事なお客さんがくる前には急いで障子の張替えをします。
2006年09月16日
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今日は知多の我が家周辺の自然環境について説明しておきましょう。私はもう20年も蒲郡に単身赴任しており、2週間に1回くらいしか帰りませんが。知多半島の真ん中あたり、伊勢湾側ですが、少し海からは離れています。 高い山はありませんが、小高い丘はあちこちにあります。これは、自宅へ続く坂道を女房が行方知れずになった(フリーページ参照)ガマ(蒲郡で拾ってきた犬なので)を連れて散歩しているところ。このころはもうヨタヨタ、プルプルしてました。 これが母屋です。築100年以上になるそうです。(私は養子なので、女房から聞いた話ですが)昔はカヤブキであったそうです。何度か改築、増築して現在の姿となりました。左手も私がきてから増築した子供部屋。前は庭と駐車場になっており、ニャンコ(これも長男がどこかで拾ってきたネコです)が私の車の上でくつろいでいます。 これは母屋の玄関のあたりから左手の隠居(昔おおお祖母さんが住んでいて、今は三男が住んでいる)の方を見たところ、前の庭にはいろいろな樹や花が植えてあります。ちょっと葉枯れしていますが、一番よい場所に陣取っているのは、牡丹です。私はこの庭の真ん中に朴の樹を植えたのですが、女房に由緒ある牡丹がだめになると切られてしまいました。自然に生えてきたオオケタデもおおお祖母さんの言いつけを守って保護しています。庭の前には、少し畑があり、ナンジャモンジャの樹や、カノコユリなどの花、それとハーブ、ミニトマト、ネギなどの野菜が植えてあり、シソも毎年こぼれ種で出てきます。裏には土蔵があり、その西の庭には、昨日載せた茗荷がでます。さらに、裏には山があり、その土手にはヤマモモの大木(ヤマモモは知多市の樹で、女房の指導しているコーラスグループの名前にもなっている)がありますが、ここのヤマモモは毎年枝をおろしてしまうので、実がつきません。でも、山の他の場所では、こうしてヤマモモの実を採ることができます。これは次男夫婦、奥さんは産婦人科専門医、次男はまだ研修中。この山では、ヤマイモ掘りもできますし、破竹もでます。 少し離れたところにミカン畑があります。ここでは、温州蜜柑、八朔、金柑、酢橘、檸檬など植えてありますが、ほとんど消毒をしていません。脇に柿の木もあります。これは、2分くらい離れたところにある畑、ここではもう少し本格的に野菜を作っています。休耕田が1箇所あり、そこではクワイを掘ることができます。セリも生えておりキアゲハの幼虫も飼っています。1箇所孟宗竹の竹やぶもあって、タケノコを掘ることができます。4月がシーズンですが、1月でもよく捜すと見つかります。以上のような環境ですが、子供たちも3人外へ出て、今は女房とお祖母さんと地元の小学校に勤めている三男が住んでいます。女房にターシャの本を買ってやったら、私もターシャになるんだといって張り切って草取りをしています。また少しづつ、自宅の花も紹介します。
2006年09月15日
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今日はセセリチョウ科の蝶について書きましょう。蝶というとやはり堂々としたアゲハチョウ科、優雅に舞うシロチョウ科、孤高を守るタテハチョウ科、繊細可憐なシジミチョウ科が人気である。不人気ナンバーワンの継子扱いを受けているセセリチョウ科についてです。 まず、その格好を見て下さい。これは最も多いイチモンジセセリ。後翅の白い一文字がその名の由来。体長1~2cmの小さな蝶、ずんぐりむっくり毛むくじゃらの体に小さな翅、地味な模様、不釣合いに大きな目玉。どれをとっても可憐な蝶とは言い難い。その格好からは蛾と間違われそうだ。でも触角の先をよ~く見て下さい。先に棍棒状の太まりがありますね。これが蝶であることの証。これは、先日行ってきた横浜の乳癌シンポジウムの時、関内駅から中華街に向かってあるいていた途中で撮った。芙蓉ムクゲの花に止まったイチモンジセセリ。セセル(字が難しいので変換で出てきません)とは広辞苑によれば、1.つつく。ほじくる。2.くいつく。刺す。3.さぐりもとめる。あさる。4もてあそぶ。からかう。確かに、セセリチョウ科の飛び方はそんな感じの忙しい飛び方です。これは開田高原で撮ってきたコチャバネセセリ。 これは我が家の庭にきたチャバネセセリ、微妙に模様が違う。 これは蒲郡で見つけたダイミョウセセリ、普通セセリチョウ科の蝶は翅を閉じるか半開きにして止まるが、ダイミョウセセリは堂々と開いて止まる。だから大名か地味な色ばかりだが、唯一例外はアオバセセリ、花菖蒲さんがミドリシジミと間違えたくらいだ。花菖蒲さん画像お借りしますね。ただ、動物の糞などに止まって吸汁するのはやはり幻滅である。以上、セセリチョウ科の講義でした。これから蛾と間違えないでね追伸、当地でも雨が降り、少し涼しくなってきました。ようやく我が家の庭にも茗荷が出ました。
2006年09月14日
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今日は海浜植物の話をしましょう。海浜植物とは砂浜などの上に群落を作る植物で、 砂地の過酷な条件でも育ち、種が海水に浮かんで流れて、流れ着いたところでまた繁殖するという植物です。 これは、竹島海岸で見つけたツルナ。ほんの少しだけある砂地に生えていた。 これも、竹島海岸のハマボッス。実の形が高僧が説法のときに使う仏具の払子(ホッス)に似ているのでそう呼ばれる。 これは西浦海岸のハマウド。葉がウドの葉に似ているが食べられない。これは竹島にあったハマユウ。沖の大島にもハマユウの群落がある。 これは、蒲池海岸(常滑の北)のハマゴウの群落。海浜植物にはハマの着く名前が多い。接写をすると、結構綺麗な花だ。 ここは、遠浅の海岸で海苔の養殖をしている。中部国際空港(セントレア)が近いので、飛行機が低空で飛んでいる。若者はジェットで水上スキーを楽しんでいる。 帰化植物だが、コマツヨイグサも生えている。こういった海浜植物の生息範囲は最近どんどん狭まっている。少し前だがNHKが日本から砂浜が消えていくという特集をしていた。次男のお嫁さんのお父さん(宇多高明氏)が海岸の研究をしており、解説で出ていた。九十九里浜などで著しいという。海岸が侵食されて消えてゆくという理由については、いろいろあり、温暖化などの影響もあるようだが、大部分は海岸、港湾行政の失敗であるという護岸をつくり、港をつくることにより、流れが変わって、砂浜が侵食される。港の浚渫をした砂は沖へ捨てに行くので、周りの砂浜から砂が流れ込み、その繰り返しで、砂浜が減っていくという。波で削られるからまた護岸をつくるという、悪循環が続く。そのうち、子供のころに海水浴を楽しんだ砂浜はなくなってしまうのだろうかそれとともに、海浜植物の運命は、・・・もっと長い眼でみた海浜行政をしなければ、日本は護岸で囲まれた島になる以上は殆ど宇多さんからの受け売りです。
2006年09月13日
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今日は狩人蜂の話をしましょう。ファーブル昆虫記や手塚治虫の漫画には狩人蜂の話が出てくる。普通の蜂の巣を作る蜂と違って、他の昆虫や蜘蛛を狩って、幼虫の餌にする変わった蜂である。ジガバチ、スズバチ、ベッコウバチ、クロアナバチなど巣の作り方や狩りの獲物がそれぞれ違う。 この蜂は便所バチではありません。クロアナバチ、うちの畑にいっぱいいます。いまふたつの穴を掘っているところ。穴に出たり入ったりしています。 ここは、以前載せたニガウリの棚の横のナスとコンニャクの畝の横です。竹が3本立ててあるあたりです。この蜂は主にキリギリスの仲間が狩りの対象です。産卵管の変化した毒針で獲物に注射して、麻酔をかけ、それを穴の中に運び込みます。そして、そこに産卵をすると、獲物は生きながら孵った幼虫の餌になるという恐ろしい仕組みになっています。幼虫もどこから食べるといつまでも餌となるキリギリスが生きていて、腐らずに餌になるかを知っているようです。 これは、ウマノオバチという狩人蜂の1種です。7月に広島の昆虫館に行ったとき、その横の広葉樹の切り倒された樹が置いてあるところで撮ってきました。環境省のレッドデータリストにはまだ載っていませんが、山口県、大阪府、栃木県、和歌山県、神奈川県、青森県などでは県の指定する絶滅危惧種(ランクはいろいろですが)となっています。よ~く見て下さい。おしりから針金のようなものが樹に突き刺さっています。これがこの蜂の産卵管なのです。体長2cmくらいの蜂ですが、産卵管の長さは15~20cmあります。何故そんな不釣合いに長い産卵管を持っているのかといいますと、実はこの蜂は、シロスジカミキリという日本最大のカミキリムシの幼虫をターゲットにしているからです。シロスジカミキリの幼虫はクヌギ、コナラ、ミズナラといった広葉樹の倒木などに穴を開けて材を食べています。今このウマノオバチはシロスジカミキリの開けた穴をみつけて、そこに産卵管をつっこんでシロスジカミキリの幼虫に卵を産もうとしているのです。もう15cm近く中に入っているでしょうシロスジカミキリの幼虫にしてみれば、穴の奥へ逃げ込んでも何か判らない針が追いかけてくるというエイリアンさながらの恐い世界なのです。ところで、われわれ医療の世界でも最近インターベンションといって、カテーテルを使った検査や治療が頻繁に行われるようになりました。最も発達しているのは、心臓カテーテルの分野です。狭心症、心筋梗塞などで心臓を栄養する血管(冠状動脈)に狭窄ができているときに足の付け根や手の付け根から細いカテーテルを入れて、造影をして、必要があれば、バルーンで拡張したり、ステント(形状記憶合金でできており、入れると中で広がる)を入れたりといった治療もします。外科の分野では癌の肝転移に対して、抗癌剤を肝動脈から流したり、栄養血管を塞栓(つめる)したりといったことをしています。昔はセルジンガー法といって、自分で前の晩にその人の血管に合わせて作っておいたカテーテルを使ってしていましたが、今は既製品のカテーテルを使い、まずカテーテルシースというものを入れ、その中を通していろいろな形状のカテーテルを使い、目的の枝にかかると、さらにその中を通して子カテーテルを入れてさらに奥の方の細い枝にすすめて目的の血管に入るとそこから抗癌剤を流したり、コイルやその他の塞栓物質を入れます。手術で切るのと比べて浸襲が少なく、1泊2日くらいで退院できます。ウマノオバチの産卵管は3本になっていて、本当の産卵管は真ん中の1本だけで、そのまわりの2本は何のためにあるのか解っていません。恐らく細長くまっすぐでないシロスジカミキリの穴の中で、産卵管をうまく誘導するために働いているのだろうと思います。カテーテルシースか親カテーテルのような働きをしているのでしょうか?我々がほんの20年くらい前から思いついてしていることを、昆虫の世界では昔からしていたのですね
2006年09月11日
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今日は病院の中の自然を見てみましょう。 これは、私の病院の外来の待合にある中庭、ガラス越しに見ることができる。夏ツバキの樹が植えてあり、グランドカバーにはツルニチニチソウと斑入りヤブランが植えてある。憩いの空間である。 6月には花も咲く。 同じ中庭でも反対側を見ると、ジャングル状態になっている。ヒメシャラの樹がヤブガラシに巻きつかれて、グランドカバーのヤブランもツユクサや他の雑草で埋もれている。これはどうしたことか?この外来棟は2階建てで、中庭部分は吹き抜けになっている。その屋上にはハーブ園があったはず。 急いで屋上へ上がってみると、何とハーブ園はいつの間にか雑草畑になっている。 かろうじて、ハーブ園の痕跡があった。 外来の中庭をその屋上から覗き込むとこうなっている。手前の中庭がましな方で、奥の中庭がジャングル状態。中庭に生えていた雑草は屋上の雑草畑から種が飛んできたものであった。1階ロビーにはベンジャミンの樹が植えてあり、2階の廊下の外側には葉物が植えてあったが、今ではこれも半分以上が造花に替わっている。 ここにはツブカラカサタケ、コガネキヌカラカサタケなどの怪しげなキノコも生える。周りは光触媒の造花だ。10年前に新築移転した時には、屋上にはハーブ園が拡がり、中庭や、花壇の手入れも行き届いていたのだが、毎年の10億近い赤字続きで予算が削られこの有様だ。そこで、競艇の登場となる。全国に24の競艇場があるが、蒲郡にもそのひとつがある。公営ギャンブルは競馬、競艇、競輪、オートレースどれをとっても斜陽である。そんな中で、三連単の早期導入、ナイターレースの開始など経営努力を続け、東海地区では一番の売り上げを誇り、病院の赤字も補填していてくれる。ここは私も一肌脱がなくてはというわけで、競艇の研究を始め、エクセルで競艇必勝プログラムを完成させた。競艇の本も出した。実は、まだ儲かるところまではいってない。儲かるようになれば、医者はやめる。でも、月に100万くらいは舟券を買うが、ほとんど損をせずに遊んでいる。公営ギャンブルの還元率は75%、毎月25万円ほど税金を払っている勘定になる。
2006年09月11日
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今日はタカノツメと私の秘密の山菜ロードの話をしましょう。タカノツメとは唐辛子のことと思う方が多いと思いますが、違います。 4月の新芽のころ、燃えるような光った緑です。これがタカノツメ、イモノキともいいます。タラノキ、コシアブラ、ハリギリ、ウコギなどと同じウコギ科の樹です。いずれも香りがよく天ぷらなどにすると美味しい山菜です。 タラノメが最も有名ですね。トゲがあって判りやすいので、皆が争って採ります。採りすぎて枯らしてしまうことが多いです。一番芽は採ってもよいですが、二番芽、三番芽を採るときには、下に次の芽が出ていることを確認してから採ります。 これは、ハリギリ(イヌダラとかエンダラともいう)、これもトゲがありますが、タラノキより大木になります。 ウコギは小さな芽がびっしりつきます。これにもトゲがあります。香りがよく、お浸し、菜メシなどにします。 これはコシアブラ、トゲがなく、大木になります。これが、一番タカノツメと似ていて、タカノツメより一般に知られています。コシアブラは開くと葉が5枚ですが、 タカノツメは葉が3枚です。どちらも同じようなところに生えます。蒲郡には以上の5種類すべてありますが、私の秘密の山菜ロードにはこのタカノツメがたくさん採れるところがあります。 ところが、この山菜ロードは通せんぼがしてある。ゴミの不法投棄に来る人がいて、5kmの間を一昨年から通行止めにした。どちらの入り口もトラ柵にくさりが渡してあり、3桁のナンバー錠がついている。タカノツメの生えているのは丁度その中間点だ。000から999まで根気よく調べれば開けられるが、私はそれでは面白くないから、推理する。この途中に自衛隊のアンテナ基地がある。ここに入ってくるのは、自衛隊の人と、蒲郡の走友会の人たちが練習に走ってくるくらいである。まてよ、自衛隊か自衛隊は何をしている○○○のために働いている。そうだ、それに違いない、○○○だ当たりどちらの入り口の番号も○○○でした。かくして、この道は私だけの秘密の山菜ロードとなる。
2006年09月10日
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今日はAEDの話をしましょう。AEDとは Automated Electric Defibrilater (自動電気除細動器)の略です。最近、飛行場や、公共の施設などに設置してあるのをよく見るようになりました。音声で案内されるとおりにしていけばよいので、一度講習を受けていれば、誰でも簡単に使うことができます。このAEDは先週幸田町で行われた子供のトライアスロンの会場内の町民会館に設置してあった。昔、これは医者しか使うことができなかった。今では救急救命士のみならず、一般の人でも使ってよいことになった。愛知万博では会場で何名かの人が命拾いをしたという。実はこの器械はトライアスロンに縁の深い器械なのです。高円の宮殿下がラケットボールをしていて、心臓発作で亡くなった。その時この器械があれば助かったと言われている。当時、海外では誰でも使うことができ、公共施設には備えつけられていた。それから日本でも法律が改正された。高円の宮はいつも蒲郡でのワールドカップにご臨席いただいた。いつも原稿なしで、日本語と英語で挨拶をされた、聡明なお方だった。 これは昨年蒲郡で行った世界選手権の時、高円の宮久子妃殿下がお来しになられた。JTUの猪谷千春会長と話をされている。スラリとしたお美しい方です。隣りの帽子のおっさんは私の飲み友達の金原市長、話をしているのはJTUの中山事務局長です。もちろん、トライアスロンの大会では必ずAEDの準備をします。tozyokoさんの地元、五島のアイアンマンでは4台準備しました。出番はなかったけど。しかし、AEDは止まった心臓を動かす魔法の器械ではありません。あくまで、除細動といって、心室細動の状態になっている心臓を電気ショックで初期化するもの。先週日曜日の佐渡のトライアスロンで63才の男性が亡くなった。スイム350m地点で浮いているのを他の選手が見つけ、ライフセーバーに連絡、すぐに救急蘇生処置をしながら岸に上げて、AEDを使ったが無反応であったという。私も長良川のトライアスロンに医療班で行き、スイムゴール付近で水没しそうになり、直ぐに近くの高校生ボランティアが助け上げて、AEDを使い、一時心拍が再開したがその後病院に運んでから半日くらいで亡くなったケースに立ち会ったことがある。 トライアスロンも命懸けです。これは毎年出ている宮古島のスタート、中央の373番が私です。1500人が一斉にスタートする。水中格闘技と言われる。周りの人に蹴られる、殴られる、沈められる。周りに監視船、ライフセーバー、水中にはダイバーが監視しているが、一人くらい溺れていてもすぐにわからないことがある。現実に4年前には水泳で2人亡くなった。 今日の締めの画像はナタリーさんの9月7日の日記からお借りしましたアオスジアゲハの飛翔。画像加工は時正宗さんから教わりました。
2006年09月09日
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昨日は山口県で容疑者の少年が腐乱死体で見つかったという。私はこれは無理心中事件と見る。私は蒲郡の監察医もしているので年間60件ほど異常死体の検案に行く。無理心中も何件か扱った。それがその人たちの運命、そっとしておけばよい。10日経てば、腐乱も進んで、黒くなり、巨人様になっている。首を吊ったようだが、ウジが湧くと白骨化が早く進んで、首と胴が離れて下へ落ちる。 あっ、ひょっとして腐乱死体か白骨死体の写真を期待してました?そんなもの出しませんよ、あるけど。今日はピンクのノウゼンカズラ。ノウゼンカズラは中国原産らしいが、アメリカノウゼンカズラというのがあって、黄色とかピンクもあるようです。蒲郡で1箇所、知多で1箇所ピンクを見つけました。ノウゼンカズラは花期の長い植物ですね。アルストロメリアとよい勝負でしょうか? これは子供の国のカノコユリの園の横で6月初めに撮ったもの、まだ咲いているのを時々見かける。3ヶ月も花期が続く。 ここはオレンジとピンクを一緒に植えてあった。ピンクを一枝もらって、挿し木してみた。今のところついているようだ。大きくなって花が咲くのが楽しみだ。花菖蒲さんからアンコールがありましたので、一度載せた画像ですが、・・・。これは普通のノウゼンカズラ、アメリカノウゼンカズラより花が大きいですね。
2006年09月08日
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いろいろな蝶の写真を撮ることができるようになると、さらに難しいことにチャレンジしたくなるのが、私の悪い癖だ。とまっている蝶を撮ることは、逃げないうちに撮ればよい。それは、花に吸蜜に来ているときとか、吸水、吸汁とか、卵を産んでいるときとか、夜寝ているときとか、羽化直後とかチャンスがつかまえられれば綺麗な写真を撮ることができる。 これは多分羽化直後のキアゲハ。近くにセリの生えている休耕田がある。これはウラギンシジミのメス、これも羽化直後であろう。近くに食草のクズがいっぱい生えている。しかし、飛んでいる蝶を写真に収めるというのはそう簡単なことではない。花に吸蜜に来て、ホバリングしているとき、あるいは花から飛び立った瞬間を撮る。これは、アベリアに吸蜜にきたモンキアゲハが飛び立った瞬間、動きがあるので、当然翅は動きでぶれてしまう。 これもヤブガラシの花に吸蜜にきたアオスジアゲハが飛び立つ瞬間。速く動くものほどぶれて写る。これを動きを止めて撮るには、フラッシュ強制発光を使う。 これは、アベリアに吸蜜にきてホバリングしているホウジャク(蛾)をフラッシュで翅の動きを止めて撮った。ただし、近くにあるものの色が白くとんでしまうのが難点。自由に空中を飛んでいるものを写真に収めるのは至難の業だ。昆虫の動きは人間には予測不可能、予測できても、構えてピントが合うの待ってシャッターを切ったころには画面の外だ。 これはキチョウ。少し離れて構えて、撮影範囲を拡げれば何とか撮れるがこんなものだ。この近くにも食草のハギがある。 これは、ムシトリナデシコの周りで追いかけっこをしていたモンシロチョウ3頭。もっと、近づいて大きく写したいが、近づけば近づくほど、画面から速く逃げる。 アキアカネ(赤トンボ)などもだいぶん増えてきて、田圃の周辺でよく飛んでいるが、なかなか撮らせてくれない。昔、飛ぶ瞬間の写真をアップで撮った写真集を見たことがあるが、それは暗い部屋の中に昆虫を入れておき一方向から明かりを当てて、それをめがけて飛ぶ虫の習性を利用し、光センサーをセットしておき、その空間を虫が横切るとシャッターとフラッシュがおりるようにした特殊なセットの中で撮ったものだった。どなたか、自然の中で飛んでいる昆虫の写真が撮れたら見せて下さい。
2006年09月07日
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今年も鈴虫の季節がやってきた。 今年も鈴虫をたくさんもらった。これだけいると、どれかが鳴いている。いつも鈴虫の合唱が聞こえる。これは女房が指導しているコーラスグループ”やまもも”の団員の中に鈴虫を育てている方がいて、いつもこの時期になると持ってきてみんなに販売して団費に充てているという。今年は三男が大学を出て小学校の先生になった。三年生を受け持っているらしい。時々、いろいろなものを教材に持っていく。家の畑のキャベツについているモンシロチョウの青虫とか、・・・。これも教材にするために貰ってきたらしい。鈴虫の鳴き声を聴いていると、昔を思い出す。さあ、お待たせしました。女房の紹介ですが、声楽をしています。何番目でしょう 娘は長唄演奏家、これは女房の入っているコーラスグループと娘の長唄との共演、珍しい。 昔、一緒にトライアスロンをしていたことがある。声楽の呼吸の練習に水泳がよいと言って水泳から入った。一番左はまだ小学生の長男だ。今ではトライアスロンのプロ。そそのかして、一緒に宮古島に出たこともある。夜遅くなり、最終走者には審判長の車が後についている。最後のフルマラソンの折り返しで敢え無くリタイア(時間切れ)となる。 これは50年前の保育園のお遊戯会の閉会式、私が挨拶をしているのを女房が心配そうに見ている。どうもこのときに眼をつけられたらしい
2006年09月06日
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本日は交尾体位の研究です。18才以下の方はご覧にならないように人間は動物の中で最も体位の研究に熱心であるようです。日本でも古くから48手と言われています。世界的には、最も好まれる体位は騎乗位29%、後背位28%、正常位20%だそうです。日本では正常位が一番好まれるようです。今日は昆虫の世界はどうか覗いてみましょう。まず、オンブバッタですが、これは親バッタが子バッタをおんぶしているのではありません。メスバッタの上にオスバッタが乗っているのです。これは交尾中ではありませんが、オスがメスを独占するためにこのようなことをするようです。後背位という体位ですね。オス、メスの体格差がある場合には小さい方が大きい方に乗った方がよいのかも知れません。ついお相撲さんの夫婦はどうしているのだろうと考えてしまいます。 これはモンシロチョウの交尾、蝶の交尾では反対向きになって、おしりとおしりをくっつけて交尾します。上がオス、下がメスです。この状態で飛ぶときはオスが頑張って飛びます。メスは翅を動かしません。両方で飛ぼうとすると離れてしまいますから。アゲハチョウ科では翅も大きく、尻尾が邪魔になるので、くんずほぐれつという感じになります。8月30日の花菖蒲さんの日記をご覧下さい。これはヒメシジミの交尾、シジミチョウですと翅が小さく重ならないので、比較的うまく交尾中でも飛べます。トンボはどうでしょうか? これは何と言ったらよいのでしょう?シックスナイン?上の体の細い方がオスです。オスは尻尾の先でメスの首根っこを押さえ、メスはオスの腹の辺りにお尻をつなげています。この状態で上手に飛びます。やはり飛ぶときはオスがリードします。 シオ カラ夫君、あなたはムギ ワラ子さんを妻として、永遠の愛を誓いますか?---「はい、誓います。」ムギ ワラ子さん、あなたはシオ カラ夫君を夫として、永遠の愛を誓いますか?---「はい、誓います。」それでは、結婚の儀式を 昆虫の場合は大きな分類によって、体位は変わりますがその中ではあまりバリエーションはないようです。やはり、人間が一番研究熱心ですね。
2006年09月05日
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昨日は蒲郡の隣りの幸田町で、子供(小学生が中心)のトライアスロンがありました。幸田町のハッピネスヒルという、町営プール、図書館、町民会館などがあるところで行われました。周囲は田圃に囲まれています。プールで泳いだ後、その周囲約1kmの道路を使って、とをします。最初のプール、付き添いの親の方が一生懸命です。自転車こそ、子供用のミニサイクルですが、格好は一人前です。おっと、変なおっさんが一人混じっている。何と、シドニーオリンピック日本代表の小原工(たくみ)選手でした。子供さん3人を連れて参戦してくれました。ゴール後は子供たちに取り囲まれて、ご機嫌の小原選手。レース中はすっかり小学生気分。周りの田圃の脇で見つけたヒメジョオンにとまるモンキチョウのメス。メスは白っぽいので、モンシロチョウやスジグロチョウと間違えやすいですが、後翅中央に黄色い紋があります。隣りの小川にはシオカラトンボの夫婦がいました。
2006年09月04日
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久し振りにドキドキしました。蒲郡から家についた時、大型のアゲハ蝶がフワフワと飛んでいました。後翅に黄色の紋が見えます。あっ、いつものモンキアゲハかと思いました。でも何か違う予感がして、車を降りると追いかけて行きました。すると隣りの家のノウゼンカツラに停まって吸蜜しています。近づいてビックリ、心臓が止まりそうでした。確かに後翅に黄色の紋がありますが、尾がありません。前翅も少し白っぽい。知多市では見たことのないアゲハです。これは、図鑑で何度も見て憧れていたナガサキアゲハ、ほっぺたをつねってみましたが、痛い。夢ではありません。ゆっくりと吸蜜してしっかり証拠写真を撮らせてくれました。うれしい。このナガサキアゲハは、九州・四国・中国地方で見られる蝶で、食草は柑橘類ですが、グレープフルーツ、カラタチなどで、サンショウ、キハダなどにはつかないようです。子供の頃には決して見られなかった蝶です。温暖化の影響で、ツマグロヒョウモンと同じく生息域を拡げているようで、最近では三重県、静岡県でも生息が確認されたようです。知多半島での確認記録は多分これが初めてではないかと思います。翅もまだ綺麗ですので、風に乗ってきた迷蝶ではないと思います。これはメス、子孫を増やして欲しい。花菖蒲さん、あきらめてはいけませんよ。アオスジアゲハもそのうちきっと岩手にも現れますから。tozyokoさん、これがナガサキの名前がついた、ナガサキアゲハですが、そちらでは見ませんか?
2006年09月03日
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皆さん夏休みの宿題よくできました。全員にあげちゃいますね。それでは解答をまず1問目私はこれをアカメガシワと勘違いしていました。いやー、よく似ているんですよ。間違いと判ったのは、写真の上にマウスを持ってくると、撮影年月日、時刻まで出るんですね。それをみると、撮影されたのは、8月6日17時15分、その時刻に私は、長良川国際トライアスロンで長男が優勝するのを見届けてから揖斐川の上流の坂内村というところへ行き天然ワサビを採ってきました。この時刻坂内村の川沿いの道でイタドリの花にこの蛾がいるのを見つけて撮ったのを思い出しました。花はよく似ていますが、アカメガシワは樹、イタドリは草、葉の感じが大分違いますね。ですから、みなさんには全員をあげちゃいますね。今回のことで、気づいたのですが、ブログでアップした写真を別のファイルで保存してみると、撮影年月日、時刻からtozyoko さんに指摘されたのですが、写真につけた名前まで判るんですね。これはアリバイ証明に使えるなーと。逆に、いつも家に帰らず、「どこに行ってたの?」という女房に写真から足がついてしまう可能性があります。あっ、これは女房に内緒ですよ。古いデジカメで撮った写真は撮影年月日が入っていますが、新しいデジカメでは撮影年月日が写しこめないのですが、パソコンに入れると判るようになっているんですね。勉強になりました。ところで、イタドリとアカメガシワですが、今はこんなことになっています。これは蒲郡の今頃のイタドリです。花も殆ど終わっているのですが、花のついているのが、少しありました。これは春先のイタドリ。イタドリも春先には採ってきて食べます。サッと湯がいて、皮を剥き、水に半日ほどさらして、うすく切ってマヨネーズ、味噌などつけて食べます。結構いけますよ。アカメガシワは今こんな感じです。でももう少し前は花が本当によく似ているのですよ。イタドリもアカメガシワも花は地味であまり注目されません。結構難問だったかも知れませんね。2問目はハナヅルソウ、最初普通の野草や花の本を調べていて全然出てこなくて、葉が厚いので、ひょっとしたら多肉植物と思って調べてようやく判りました。3問目のツルナは5月に竹島の遊歩道を散歩していて、海水が満潮にはかかりそうなところに生えているのを見つけました。でも全く判らなくて、時々見に行っては考えていましたが、花が咲いてようやく判りました。これも正解を出していただきました。これは種が波に乗って流れていって拡がる海浜植物の仲間だそうです。蒲郡には海あり、山ありで、海浜植物もいろいろあります。今日は豊橋で飲み会があったので更新が遅れました。私の場合はブログ更新の障害は飲み会です。でも、何とか1日1回更新しようと思っています。
2006年09月02日
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少し朝晩涼しくなってきたので、エアコンを切って網戸にして寝た。久し振りの雨の音で目が覚めた。こちらでは本当に夏の間雨が少なかった。秋のキノコ採りシーズンに向けて降ってくれるとありがたい。今日は同定(名前の検索)の練習をしてみましょう。いきなり問題です。この花に止まっている虫の名前を同定して下さい。私も名前は知りませんでしたから、みなさんと同じ条件ですよ。まず、よく観察することです。足はこの写真では見えませんが6本ですから、昆虫です。昆虫の仲間といいますと、蝶、蛾、甲虫(カブトムシ、コガネムシの仲間)、セミ、ヨコバイ、ハチ、ハエ、アブ、アリ、キリギリスなどに大きく分かれます。難しく言うと、燐翅目、鞘翅目、膜翅目、・・・。これらの大きな分類の中で、蝶か蛾であることはその形の特徴、共通点から異論はないでしょう。さあ、それでは蝶でしょうか蛾でしょうかそれによって調べるところが違ってきます。体が翅に比べてほっそりしているから蝶翅を開いてとまっているから蝶昼間花に吸蜜にきているから蝶見た目や習性にだまされてはいけません。蝶と蛾の鑑別は触角を見て下さい。蝶の触角は必ず、先に棍棒状の太まりがあります。この触角はすーっと細くなっていますので、蛾です。蝶となれば、日本産230種くらいに絞られますが、蛾となると大変です。普通蛾の図鑑を持っている人は少ないでしょう。私も持っていません。そこで、インターネットで検索することになります。試みに、"蛾"で検索してみてください。一番最初に何がでてきましたか?そうです。【みんなで作る日本産蛾類図鑑】ですね。そこには下の方をみていくと、いろいろな科の名前がでてきます。一番下まで追いかけていくと、80科5976種が載せてあると書いてあります。それぞれの科をクリックして、成虫縮小画像をもう一度クリックすると、その科の蛾の縮小画像が並んで表示されます。それをひとつひとつ全部見る必要はありません。パッと見てこの科の蛾は形が似ていないなと思えばすぐにパスします。また自分で例えばスズメガの仲間はあんな形だから絶対ないなと思えば最初から見なくてもよいのです。似たような形が出てきたらそこでゆっくりひとつづつ見て行きます。ちなみに私は4つ目の科で当たりました。アゲハモドキガ科のキンモンガです。約5分で解答に辿り着きました。日本産の蛾は数千種類と多いですが、このやり方で調べればそれほど難しいことではありませんよ。稀には、載っていない新種というのもあるかも知れませんがそれは本当に稀なことだと思います。蝶は種類が少ないし、昔集めていたこともありますが、蛾については素人ですので、今まで知ったかぶりをしていたのは、陰にこういう努力があったのです。それでは、植物についてはどうでしょうか。皆さんの方が先輩ですので、きっと簡単に判るでしょうね。それでは問題です。判った方は、コメントではなく、すぐに見えないように、掲示板に答えを書き込んでくださいね。まず、第一問キンモンガの止まっている花は何でしょうか?ヒント、春先の若芽は赤く、食べられます。第二問下の花は何でしょう?私もこの植物の名前を調べるのに少し苦労しました。 第三問、竹島の海岸べりにありました。最初は5月ころ花の咲いてないときに見つけて、名前が判りませんでしたので、何度か通って、花がついてようやく判りました。鹿の子百合もそうでしたが、花が咲いて初めて判るものって、結構ありますね。新芽は食べられるそうです。花も載せておきます。
2006年09月01日
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