アメリカ生活においての難関の一つに、『美容院で髪を切る』が挙がるのではないかと思うくらいに、美容院のことに関してはことさら困ることが多い。 まず、『I just want a trim.(ちょっと切りそろえるだけにして下さい。)』や『I want to get it thinned out.(髪をすいて下さい。)』などの決まり文句は出てくるものの、日本の美容室でもちょっと言葉を選び選びになりがちな細かいところまでの注文や微妙な表現を英語で言うとなると、いまいち上手く出来ないという言葉の壁は大きいし、それよりも何よりも、アジア系の髪を扱ったことがない美容師に髪を切らすと、とんでもないことになりかねないことも多いのである。
ネットで髪型を検索し、印刷して持っていくという手もあるし、雑誌の切り抜きを持っていくという手もあるが、『この髪型はちょっとあなたの髪質では無理かもしれない』と言われた時に備えて、違う髪形をいくつか用意しておくのもいい手だ。 『How would you like your hair today?』、『How would you like your hair done?』などと言われた時にでも、『I want a hairstyle like this.』などと言いながら写真や切り抜きを見せるだけで済むこともあるので、結構助かる。