リウマチックなカナダ生活
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悲しい出来事を書かなければいけません。待ちに待っていた赤ちゃん、元樹が産まれてすぐ亡くなりました。7月8日のことでした。5週間たった今、やっと書けるかもと思い、力を振り絞って書いています。ここでずっと書いていたように、妊娠中は私も元樹もとても健康で何の問題も無く過ごして来ました。予定日の2日後の7月8日に陣痛が始まり痛いながらもうきうき病院に行った際も、元樹の心拍は強く順調でした。それから30分ほどで破水し、看護婦さんが来てもう一度心拍と確認しようとしたらなぜか元樹の心拍がひどく落ちているのを発見。あっという間に何人もの医師や看護婦達に囲まれて、わけもわからないうちに手術室に運ばれ、緊急帝王切開をされると言われ、麻酔をかけられました。麻酔から目が覚めると、「元樹の具合が悪いから新生児の救急室にいる」と青ざめた顔でいう旦那。全くわけがわからなくてショックだったけれど、元樹は大丈夫なんだろうと信じて疑わずにいた私。でもその直後医師団が来て、「元樹が助かるチャンスはほとんどない、夜は越えられないだろう」と言われ、目の前が真っ暗になりました。ベッドに乗せられたまま会いに行った元樹はいろいろな機械やチューブにつながれていてとても痛々しかったけれど、とてもとてもかわいい子でした。それから何時間か経ち、もう機械の力を使ってもこれ以上持たせられないと言われ、機械やチューブを全部取るという決断をしました。チューブが取れて全体が見えた元樹の顔は今まで見た何よりもきれいで愛しかった。駆けつけてくれた私の父母と旦那と4人で交代にだっこしてあげて、最後は私の腕の中で本当に安らかに、眠っているように息を引き取りました。9時間一生懸命生きてくれました。3540グラムの大きな子でした。その後胎盤の解剖結果が出て聞かされた死因は「臍帯圧迫」。破水した際なんらかの原因でへその緒が圧迫されてしまい、その結果へその緒が出血してつまってしまい、私と元樹の間の流れを止めてしまった。破水から緊急手術で元樹を取り出すまでの8分間酸素供給が全くなかったのが致命傷になってしまったとのこと。「とてもとても不幸な、起こる確率のとても低い事故」で母親や赤ちゃんの健康状態とは何も関係がなく無作為に起こってしまい、予防はできなかったと言われました。こんなに辛いことが世の中にあったのかと思うほど辛い5週間でした。リウマチの痛みが何でもないと思うような息もできないような胸の痛みに悩ませれました。あんなに大事に大事に育ててきた元気な健康な子が、こんな事故で一瞬にしていなくなってしまうなんて残酷すぎる...。あれをしてあげたい、これをいっしょにしようと夢見ていたことが、本当の夢になってしまいました。元樹のために用意された物に囲まれた家への手ぶらでの帰宅。赤ちゃんがもういないと知らないで出て来てしまうお乳。すぐにしなければならなかったお葬式の用意。赤ちゃんのいない空のお腹。元樹の泣き声で目覚めるはずだった朝が特に辛く、起きたってもう何もやることが無いんだと思うと体が重くて重くて沈んでしまうのではないかと思いました。でも旦那や家族、友達に力強く支えてもらい、一日一日を過ごし今日までなんとか来ることができました。まだ元樹が恋しくて恋しくて涙の出ない日はありません。社会的に復活もしていません。ただただその日にできることをなんとかこなして生きています。でも他の赤ちゃんを亡くしたお母さんと話をして、この悲しみは乗り越えたり克服したりするものではないんだとわかりました。これはずっと消えることのない、共に生きていくものなのだと。いつかお空の元樹に会う時「お母さんもとちゃんのおかげで幸せな、充実した人生を過ごせたよ。」と言えるよう、その日まで元気にいきて行きたい。元樹の死によって失ったものよりも、私が今持っているもの、それから元樹が産まれて来てくれたことによって得たものを大事にしていきたい。9時間を一生懸命生き抜いてくれた元樹のために、私のこれからの人生を無駄にせず前に進んで行きたい。長く、寂しく、険しい道のりですが、旦那と、心の中にいつもいてくれる元樹といっしょにゆっくりゆっくり歩いて行こうと思います。どんなに苦しくても大好きな元樹のためならやっていけそうです。このブログでずっと私の妊娠を応援してくれた皆さん、本当にどうもありがとうございました。たくさん励まされました。10ヶ月元樹がお腹にいた時間は毎日がキラキラして人生で一番幸せな時間でした。悲しい結果となってしまったけれど、本当に元樹に会えて良かった!そう思っています。
2009.08.12
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