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都会の喧噪に疲れて旅した先は秋のカナダ。目の前には知床の100倍ほど雄大な森と湖が広がり、空気は冷涼で澄み切っている。わずか1時間強、そんなショートスリップをしたような錯覚に陥ったのがフィンランドの指揮者オッコ・カムが登場した札響定期演奏会。やはりフィンランド作曲家、シベリウスの比較的演奏されない作品ばかり(交響詩「ポヒョラの娘」、交響曲第7番、同第4番)を集めたプログラム。アンコール曲までシベリウスというシベリウスづくしの一夜、ではなく午後。それにしても、何と健全な響きであり音楽だろう。まるでシルバー・パインのログハウスの中に身を置いている錯覚してしまうような木質の響き。樹液の香りが漂ってくるようなマイナスイオンでオゾンな響きというべきか。その響きの中を、荒野をさまよう孤独でうつくしい野生動物の歌のようなメロディ、そしてハーモニーが深々と奏でられていく。弦楽セクション、特にバイオリン以外のパートの豊かで質朴な響きは、23年前に聴いたヘルシンキ・フィルハーモニーを思い出させる。思えば、あのオーケストラほど「健全さ」を感じさせるオーケストラには出会ったことがない。欧米の一流とされるオーケストラは、うまいが、どこかあざとさがある。しかし、バルセロナ、プラハ、ノヴォシビルスク、そしてヘルシンキといった「周辺の」オーケストラにはそういうものを感じなかった。素朴で心のきれいな人たちの集団がひたむきに音楽をやっている、演奏以前のそんな感動があった。日本のオーケストラでは、札響だけが、そうしたオーケストラと共通するものを持っていた。しかし、バブル以降、その美点は失われたと感じることが多かった。しかし、この日の札響には、部分的ながら、音楽の原点に戻りひたむきに音楽を作るという、かつての美点が甦ったと思える瞬間が多々あったのである。これはひとえにオッコ・カムの力によるものだと思う。いったい、どんなリハーサルをするとあんな響きをオーケストラから引き出すことができるのか。石を金に変える錬金術というより、石を木に変える錬木術のマジックを見ているようだった。アンコールの「悲しきワルツ」での、ワルツの後拍を演奏するセカンド・バイオリンの響きの何と美しかったこと。繊細というと病的な感じあるが、繊細さと健全さ、あえていえば健康な繊細さというものがこの世に存在するのだということをはじめて知った気がした。小澤征爾にもレナード・バーンスタインにもヘルベルト・フォン・カラヤンにも作ることのできない響きを、この指揮者は作り出すことができる。厚化粧しドレスアップした美しさではなく、一糸まとわぬすっぴんの女性の美しさというべきか。どっちもいいが(笑)、どうしてもどちらかを選べと言われたら後者であり、カラヤンではなくオッコ・カムをわたしは選ぶ。
October 30, 2005
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先週受けた脳のMRIとMRAの結果が出た。30年前にアタマをケガして以来、気圧変動時に頭痛に悩まされてきたが、異常なしとの結果。ただし視交叉で視神経がやや細いという。これは生まれつきなのか、それとも変化したのかは、経年変化で見ていかなくてはわからない。40代で脳こうそくになったり、50代でクモ膜下で倒れたりする人の話をかなり聞くようになったが、今のところ心配はないようだ。視神経は大事にした方がよさそうだ。これは、美人でも眺めてお酒を飲んでいろという神の思し召しと考えることにした。脳ドックだと3~4万円かかるところ、脳ドックより精密な検査で9400円で済んだ。来年もこの手が使えるかどうかわからないが、年に1度は脳のMRI、MRA検査を受けることにしたいと思う。
October 27, 2005
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グッスリーの羊毛敷き布団を使っての感想。素晴らしい。朝まで爆睡できる。夢さえあまり見なくなった。これほど快適な寝具で眠ったことは、カプリ島の4つ星ホテル「アウグストゥス」とアトランタのB&B(名前失念)しかない。何と言っても温かい。温かいのでかけふとんが薄くていい。ケガで入院したとき、ふとんが直接からだにかからないようになっていたのを思い出した。あれは慣れると快適だったが、体に圧迫感がない状態で寝られるのは気持ちがいい。これまでの寝具がどれもよくなかったのか、このふとんが優れているのかはわからない。かけぶとんもグッスリーにしようかと思案中。調べてみると、最高級品でもさほど高くない。同じクラスの西川のと比べると半額以下。真冬でも薄いタイプで充分のような気がする。寝るのが楽しみな日々。きょうは2時間も昼寝をしてしまった。
October 23, 2005
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使っていたマランツのCDレコーダーが壊れた。どうもマランツとは相性が悪い。以前使っていたCDプレーヤーも、2台ともよく故障した。マランツはツマランツ(さぶっ)。そこで何かいいのはないかと調べたら、ヤマハから400GBのハードディスクを搭載できるCDレコーダーが出ているのを知った。オークションに出している楽器店から、オークション外で買った。87400円。400ギガといえばCD600枚分のデータ量。CD600枚といえばスチールラックひとつ分。音質の劣化は免れないだろうが、MP3やMDのようなひどい音にはならないだろう。どうせすぐもっと容量の大きなHDDを搭載できる機種が出るのだろうが、まあ400ギガあれば充分だ。「紙」のデジタルデータ化はあまり意味がない。が、「音」や「映像」のデジタルデータ化はメリットが多い。パソコンにiTUNEで保存した音楽データは、千時間分を優に超えた。
October 18, 2005
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イサム・ノグチが設計したモエレ沼公園に行ってきた。あすから寒くなるという天気予報を聞いて急に思い立った。丘珠空港の近く、松本建工(笑)から15分ほどのところにある。有名なガラスのピラミッドの近くに「海の噴水」というのがあり、1日に何度か噴水のショーがある。どんなものかまったく想像できなかったが、なるほど、たしかに海のよう。ホンモノの海に出かけてもこれほど「海っぽい」光景に遭遇することは多くないのではないだろうか。かつて見た印象的な海の景色がいくつか思い出される。石垣島から波照間島に向かうフェリーから見た海。イスキア島の入り江で見た海。カプリ島の青の洞窟。西積丹、賽の河原の海。「海の噴水」は、夜はまったくちがう表情を見せる。ライトアップされた幻想的な雰囲気の15分。よく晴れて風があると虹が出ることも多いようだ。こんな近くで虹を見たのは生まれてはじめてだ。若い恋人たちのデートに絶好の場所ができた。
October 17, 2005
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冷蔵庫と電子レンジとガスコンロを買い替えたら、生活がぐんと明るく便利かつ快適になった。そこで着目したのは「ふとん」。かけ布団は安物とはいえ羽毛だが、敷き布団はいまだに重たい綿。そこでいろいろ調べて、羊毛がいいと考えて買ってみた。セミダブルのパッドとふとん。両方で約4万円。寝具を買おうと思って、ハタと困った。寝具店はニトリに駆逐されてしまっている。しかし、いくらわたしでもさすがに寝具をニトリで買おうは思わない。いまさらデパートでもないだろう。ネット検索で調べて、牧畜で有名な士別市にエコロジーを売り物にしている会社を見つけた。経営者(?)がブログを書いていて、誠実さが伝わってくる。こういう会社の製品、北海道の北のはずれでやっている中小企業にウソはないのではないか。そう考えたので、現物を確かめることもなく購入手続きをすることに何の不安もなかった。社名もいい。グッスリーという。こういうユーモアのセンスは好きだし羊の放牧で有名な士別と羊毛ふとんのイメージがぴったり結びついた。きょうからはいい夢が見られるだろうか?
October 13, 2005
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