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2006/04/13
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カテゴリ: 環境問題について
戦後植林された杉が問題になっている。

身近なところでは、「花粉症」
花粉症の原因は杉ばかりではないが、何しろ日本で一番植林されている木は杉なので、その影響は確かに大きい。

一方、山林の荒廃問題という深刻な事態もある。
これは一般の人はあまり興味のない話だ。
ほとんどの人に親戚には「山林関係者」はいないだろうし、田舎に先祖の残した山があったとしても、財産的価値がほとんどないので誰もそれをあてにしていない。
私の家も田舎に「山」があるらしいのだが、父親に聞いても「このあたりらしい」という程度の情報しかなく、祖父はすでに死んでいるのでどうしようもない。
結局そのまま放置されている。

戦後、日本では、日本復興のためにたくさんの杉が植えられた。

戦後60年で、植林された杉もほとんどが伐採期を迎えているのだが、なにしろ貰い手がない。
貰い手がなければちゃんと身づくろいをして着飾ろう!なんて思わなくなるので、当然荒れてくる。
というわけで、日本の杉林は荒れ果てた。
お金をかけて面倒を見ても「元が取れない」のである。
結局、国民の税金で補助金を出して山の面倒を見ているのが実態だ。
日本の林業は「補助金」無しでは成り立たない。

どうしてこんなことに・・・・・。

答えは簡単だ。
需要と供給のバランスが取れていないからである。

杉と言う木は決して高級な木ではない。
確かに、「秋田杉」というようなブランド化した杉もある。

私が昔、建材の営業マンをしていたころ、銘木屋の展示会で見たことがあるが、それは確かにすばらしいものだった。
自然のみが作りうる木目の美しさ、力強さ、繊細さ。
確かに「銘木」の名に値する「杉」もある。
が、それは杉の中でも一握りに過ぎない。

杉という木はクセが少なく軽いため、昔から造作材や壁材として利用されてきた。

軽いので壁に張っても重くならず、赤味は湿気にも強い。
しかし、今では「防火」の問題もあって外壁に杉を張る家はほとんどない。

杉の弱点は「弱い」ことだ。
軽い分、やはり弱いので、構造材には向かない。
柱など、圧縮方向に力がかかる部材には使用されているものの、梁のような横方向の部材にはまず使わない。
同じ強度を出すには、他の材料よりも大きな断面が必要になるからである。
また、床にも不向きだ。
柔らかいので磨耗しやすくキズも付きやすい。

木の特徴を生かしていくと、結局杉は「天井板」「外壁材」「羽目板」「和室造作材」という使い方になる。
ただ、問題なのは「需要」がないのである。

今ある杉の使い方。
これは確かに問題だ。
が、杉を伐採したあとをどうするかもしっかり考える必要がある。

中途半端に人間が手を出して、もういらないから面倒を見ないというのでは「捨て猫」「捨て犬」と同じである。
花粉は捨てられた杉の木の「怨念」にようにも思えるのだが・・・。





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Last updated  2006/05/13 09:40:02 PM
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