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2006/05/24
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カテゴリ: カテゴリ未分類

杉の木で、年輪の数を数えたら40くらいありますので、樹齢40年。
中心が右側に寄っていますので、左側が南向きで日当たりのいい方向、右側は北だと予測できます。
直径は30センチよりも少し小さいくらいだったと思います。(測らなかったのですみません)

さて、本題です。
中心よりの部分と外側の部分で明らかに色が変わる部分があるのが分かると思います。

中心よりの部分は一般的に赤いので、「心材部」「赤味・赤身(アカミ)」と呼びます。
一方、外側よりの白っぽい部分は「辺材部」「白太(シラタ)」と呼びます。
これは基本的にすべての木にあるものですが、木の種類によって境目にはっきりしたものと不明瞭なものとがるので、区別のつきにくい場合もありますが・・・。



やや、なんだか専門的な話になりそう・・・・、と思っても、ここでやめないでください。
日常的に使う木の話ですから、知っていても損はしませんし、知らないと損をする可能性もあります。

白太は現在成長中の、いわば若々しい部分です。
水分や栄養がガンガン移動して木を成長させます。
一方赤味部分は、「仮死状態」の部分で、すでに活動もせず、ご隠居状態。
ご隠居と仮死を一緒にしちゃ、まずかったですか?
確かにまずいですね。
でも、実は木の価値は、このご隠居の方にあるのです!

実は、木を腐りにくくさせる成分とか、虫に強くなる成分、殺菌作用とかいったものは、この赤味にしか存在しません。
活動をやめて、現役をリタイヤしたときに初めて得られるものなのです。
シラタなんぞ、「まだまだ若い!」と一喝できるくらい違います。



さて、この写真。
芯に近い黒っぽい部分にはカビが全く生えていないのに、周辺の白い部分には緑のカビが生えています。
カビかコケかは分かりませんが、このくらい違います。
このまま行くと、周囲の白い部分は様々な菌類の攻撃を受けて、ほどなく腐るでしょうが、中心の赤い部分はそれよりも相当長く残るものと思われます。

特に木を屋外に使用する場合には、木の種類とともに、この「シラタ」「アカミ」にも注意しましょう。





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Last updated  2006/05/24 01:08:03 PM
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