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2006/07/19
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「そんなに自分の思うようにしたいんなら、無人島で暮らしんさい(暮らしなさいの広島弁)。」
と、私の子どもがお世話になったボーイスカウトの隊長は、子ども達によく言っていた。
ボーイスカウトといっても、小学校の低学年で、「ビーバースカウト」というクラスた。

子どもは言う事をきかない。
そこで、隊長はそう言うのだが、実際にはそれで言う事をきく程、子どもたちも甘くはない。

「言う事をきかないと、弁当を食べさせない。」
このほうが直接的で確かに即効性がある。

ただ、自分の思うようにしたいのなら無人島に行け、という言葉が僕の心の中にずっと残った。
この言葉は物事の本質を見事に捕らえていると思ったからだ。


誰にも文句は言われない。
ただし、食料も寝る場所も自分が見つけなければならない。
すべて自分の責任だ。
守ってくれる人もいない。
傷つけることもなければ、傷つくこともない。

そこにもう一人登場したらどうだろう?
家を作るにしろ、狩をするにしろ、二人のほうが効率がよいことは多い。
そしてなにより、コミュニケーションというものが生まれる。
一人では決して得られないものがそこにはある。
相手が喜んだということが嬉しいと感じる。
出かけたまま帰ってこなければ心配になる。

これはきっと、自分以外の人がいるからこそ生まれるものなのだと思う。
動物的な意味での喜怒哀楽はもちろん無人島にもあるだろうが、人間らしい喜怒哀楽は一人では生まれない。

「自分のしたいようにする」ということそのものが、一人では意味がないのである。
わがままを通すにも、通す相手があってこそ意味がある。

人間は人間の中でこそ人間なのである。



自分がどんなにお金持ちでも、
自分がどんなに頭がよくても、
自分がどんなに美貌に恵まれていても、

それに意味があるのは、自分以外の人がいるからなのですから。
そういうことを鼻にかけた人は無人島で暮らしなさい。





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Last updated  2006/07/20 12:57:21 PM
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