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今日のおすすめは、マガジン9条です。何度かこのブログでもふれた「アメリカ弱者革命」の堤未果さんが岩波新書から「貧困大国アメリカ」を出されました。その堤さんのインタビュー、雨宮処凛さんたちのコラムが(私には)共感を呼びます。マガジン9条 「もし、自分が戦争ビジネスで儲けている側の人だったら、どうするのが一番効率がいいだろう、と考えたんです。今もう、ビジネスには国境というものはないでしょう。それなら、自国内の貧困層に戦争に行かせて儲けるよりも、国同士に体力格差をつけて、体力のない国からどんどん奪う。そのために、グローバル企業を送り込んで、それによって中間層を下へ落としていくということをすれば、さらに効率よく儲かるんじゃないか。そして、それを一番やりやすいのは日本なんじゃないかと思ったんですね。」という言葉は、最近感じていたことと重なります。 東急線などに乗っても、前ほど見るからに余裕がある層という服を着ている人を見かけません。運転手つき自家用車を使うような人は最初から電車にはいないとしても、以前はちょっとゆとりのある中流の上みたいな感じの人がけっこういたのに、どうも「中流」が消えつつあるような感じを受けます。自分も古びた服でも恥ずかしくないから助かるといえば助かるのだけど。給与明細を見れば、1年前に比べ税金がだいぶ増えています。高齢者の中には住民税が10倍になったかたもいます。それなのにまだ消費税をあげるなどと言っています。しかも、毎回福祉に使うだの、年金に使うなどといって、実際は官僚や政治家が遣い放題。すべてが政・財・官の「利権」でまわっていると感じているからこそ、小泉改革に期待した人も多かったのでしょうが、それこそリフォーム詐欺でした。 日本人が豊かな暮らしを享受してこられたのは、軍備費が少なかったからだと読んだことがあります。いつのまにか日本の軍備費は世界でも上位になり、だんだんと私達の暮らしは貧しくなっています。いまだ北朝鮮の脅威をいいたてる人がいますが、実態はどうなのでしょう?原田武夫さんのブログをお読みになってみてください。騒然としたマーケットの陰で進む米朝接近を追う米朝和解後の時代に向け仕組まれた「朝鮮特需」という罠
January 31, 2008
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利用者の「応益負担」を決めた障害者自立支援法が成立してから、作業所に通ってわずかながらでも収入を得ていた障害者のかたたちの中には、通所にかかる費用と昼食費が収入をうわまわってしまうため、生きる張り合いだった仕事をあきらめたかたも多くいらっしゃいます。『自立支援』と聞こえのよいことばの陰の実態がこれ、とは、「旧土人保護法」(これは廃止されました)や「国民保護法」、舛添氏がたくらんだ「家庭団欒法案」(実情は残業代なし法案)同様、名前と内容が裏腹です。 きょうされん(旧称 共同作業所全国連絡会)で第31回国会請願署名・募金運動をしています。署名用紙のダウンロードはこちら ネット署名だと楽なのですけれど。身障者自立支援法に関しては、成立する前の記事ですが、下記をご参照ください。JANJAN 話変わって青森県六ヶ所村の核処理施設の本格運転が予定されています。稼動されると、海と空に放射能が排出されます。1日に原発1基1年分の放射能が出ます。薄まるので危険ではないと説明されていますが、放射能は消えずに拡がってゆきます。リサイクルではない!―再処理の問題点 グリーンピースが再処理工場をフル稼働させないための署名運動を行っています。ネット上で署名することができます。スイッチon自然エネルギーご参考までに、過去の日記です。六ヶ所村ラプソディー「内部被曝の脅威」
January 30, 2008
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掲載が遅くなってしまいましたが、今年も限りなき義理の愛大作戦が繰り広げられています。日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)というところでチョコレートを買うと、4個入りセット2000円のうち、1600円がイラクのこどもたちの薬代になります。イラクでは劣化ウラン弾の放射能の影響と思われる白血病になったこどもたちがたくさんいます。(湾岸戦争に行った兵士たちもかなり発病しているそうですNHKスペシャル 調査報告・劣化ウラン弾 ~米軍関係者の告発~参照)限りなき義理の愛大作戦へのお申し込みはこちらからJIM-NET
January 26, 2008
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雨宮処凛さんのお話にあったのですが、出身地の北海道の若い人とメールのやりとりをしていて知ったことに、看護師になりたいけれどお金がかかると考えていたその人のところに、自衛隊から勧誘が来たのだそうです。自衛隊にはいって看護師になる道がある、と。 アメリカでは携帯番号を含む生徒の個人情報を軍に教えないと補助金をカットされるので、貧しい地域では学校が生徒の情報を提出し、携帯にしつこく勧誘の電話がかかると「アメリカ弱者革命」に書いてありました。日本でも、人ごとと言えなくなっているのですね。 雨宮さんによると、北海道では、正規雇用で会社にはいった人たちはあまりの激務に続かず、派遣に登録した人は地元に雇用がないのでトヨタなどで働いて、全国転々としているのだそうです。一番安定しているのが警官と自衛隊。 派遣で全国転々としている人たちは、住民票があるところに帰るのにもお金がかかるので、選挙にも行かれない、つまり、実質的に選挙権を失くしているも同然な階層が出現しているのですね。国民は権利ばかり主張して義務のことを考えない、という前に、政府こそ義務ばかり強調せず憲法に保障されている国民の権利を考えてほしいものです。 ほかのかたも、「貧困が意図的に生み出され、兵士にする準備がされている」と指摘していました。 安倍さんのような復古調ではないけれど、福田さんになっても、日本人の富をアメリカに貢ぎ、若者をアメリカの傭兵化する動きは止まっていません。 アメリカはイラクには日本が給油した油を使わないと約束することを拒否したのですから、それなら憲法に違反するからもう給油はできないと言うべきですね。シビリアンコントロールの会が発足したそうです。杉浦ひとみの瞳シビリアンコントロールの必要性について説明している動画です。駆けつけ警護という違憲行為をしようと考えていたと発言して問題になったり、自衛隊で演説して選挙違反ではないかと疑われている佐藤正久氏がYouTubeで給油法について説明していますが、その発言の間違いも指摘しています。こちらとこちら ちょっと明るいニュース。ジュゴンの生息する自然を破壊しても恒久的な基地を作ろうとしている米軍と追従する日本政府ですが、アメリカでは、サンフランシスコの連邦地裁は24日、移設による生態系への影響調査を国防総省に命じる判決を言い渡したそうです。日本では珊瑚礁を破壊したり、反対する人の酸素ボンベのバルブをしめるなどしながら、いいかげんな調査で済ませて基地建設を推し進めようとしています。abi.abiさんのところ
January 25, 2008
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藤村靖之著「エコライフ&スローライフのための愉しい非電化」を読みました。2004年発行のものを図書館で借りたのですが、2006年に改訂版?が出ているようです。 著者は、最初中国やインドの人たちが日本人のように電化製品を使うようになったら、地球が大変なことになる、との思いから非電化で電化製品にかわるものを作ろうとアイディアを持っていったところ、喜んでくれる人も少しいたものの、電気をたくさん使う日本やアメリカでこそ、そういうものを使えばいいじゃないかと反発もされたそうです。便利さに慣れてしまった日本人には無理かと思ったが、環境のためにそのくらいのことを乗り越える人だってたくさんいる、と市民活動家に怒られたそうです。 非電化冷蔵庫、非電化冷暖房、非電化除湿機などのほか、手巻きラジオ、取っ手をまわしたり、紐をひいたりするタイプの充電器、ころがすとブラシでゴミが取れる掃除機等々が紹介されています。 なんと、家庭の消費電力の10パーセントが待機電力なのだそうです。FAXやビデオはもちろんのこと、リモコンを使う電化製品は、スイッチが切ってあっても電気が流れていて、ビデオなどは実際に使っている時間の電力消費より待機電力の消費が大きいとか。携帯の待ちうけも、日本中の人のを合わせたらとんでもない消費量になります。給湯器のスイッチも使わないときには切っておくべきなのですね。以前こまめにプラグを抜いておくと電気代の節約になると聞いたことがあります。手の届きにくいところにコンセントがあったりして、なかなか実行しきれませんが… できるところから、ということで、この前映画「Earth」で見た、温暖化のせいで餌がとれずうずくまって死を待つホッキョクグマの顔を思い出して、たいして見たい番組もないのに習慣的にテレビをつけてしまうようなことはやめました。 テレビは本当に時間泥棒、画面に動いているものが映っていて音が出ていれば、どうしてもそちらを見てしまい、つまらなくても見てしまって時間ばかりがたってしまいます。月刊現代2月号「偽装国家からの再生」というテーマで高村薫さんが提言しているように、テレビ映りとパフォーマンスで政治家ができあがるような劣化した世の中を考え直すためにも、「まずテレビを消すことから始めよう」です。一石二鳥です。
January 24, 2008
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やっと「カルラのリスト」を見ました。渋谷アップリンクにて、トークイベント『正義とは何か?』付でした。カルラ・デル・ポンテは旧ユーゴスラビア紛争の戦争犯罪人を追及し各国に引き渡させ、裁判を受けさせる、国連検察官です。旧ユーゴ国際刑事法廷、通称ICTY は1993年5月、国連の安全保障理事会によってオランダのハーグに設立されましたが、検察局は安保理からも独立しています。現在は、地域や機関を限定せずジェノサイド(集団殺害)罪や人道に対する罪(拷問、奴隷制、レイプ、強制的失踪など)、戦争犯罪(武力紛争下で罪のない一般市民を殺害、平和活動の阻止など)を裁く国際刑事裁判所が2002年に設立され、日本も最近加盟しました。ちなみにアメリカ、ロシア、中国、イスラエルは加盟していません。カルラのリスト公式サイト カルラはスイス生まれ、スイスの検事時代からマフィアなど組織犯罪と戦ってきました。1999年旧ユーゴスラヴィア国際刑事法廷(ICTY)と、ルワンダ国際刑事法廷(ICTR)の検事に任命され、2003年からICTYに専念。映画では任期は2007年12月までということでしたが、延長されたのでしょうか? カルラのリストに載っている戦争犯罪人たちはなかなか行方が知れず、カルラは被害者家族たちを失望させているだろうと言いつつ、決してあきらめず、スイス政府提供のチャーター機で飛び回って、当事国の首相に会って折衝し、戦犯逮捕に協力するよう要請を続け、ついにクロアチアの将軍は逮捕にこぎつけましたが、カラジッチやムラジッチはまだ逃げています。セルビア政府が口約束だけしても協力せず、軍の保護下にいるのではないかということです。 トークイベントでは、雨宮処凛さん、アムネスティ事務局長の寺中さん、学生さんたち、それに客席も加わって意見を述べ合いました。 最初学生さんたちからは、「『正義の遂行』ということばに違和感を感じた。なぜなら、『正義』を理由に戦争が起こされたりするから。『正義』とは何か?」「正義とはひとりひとりの命が守られること」などの意見が出され、雨宮さんも「カルラはこの地位にいるから、できるのであって、国連に入らなくては正義を追及できないような気になってしまうと、中卒ではできないことになる。あまりこの映画にははげまされない」と述べましたが、のちに客席からは「お金持ちで何ヶ国語を自由に使いこなせても、この仕事を引き受けたい人など他にいないだろう。命がけでボディーガードがついて防弾ガラスの車を使っている。」の意見が出ました。真正面から向かってゆき、熱くスピーチするカルラはかっこいい、との声も。 寺中さんの意見は、「『正義』と口にしたとたん、それは虚構になる。ミロセビッチたちの側も自分達が正義だと思ってやっていた。カルラも虚構だとわかってやっている。なぜなら、(正義といわれるものを)失った被害者たちが回復を求めているから。人道に反する犯罪を行うと裁かれる、ということが抑制に繋がることを期待する」というような内容だったと思います。メモしなかったので正確でないかもしれません。
January 23, 2008
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横浜元町のスイスオルゴールのお店で開かれるゴールコンサートを聞いてきました。スイス オルゴール ルヴィーブル 時代を追って説明をしていただきながら、音色を楽しみました。ここにも手紙を書くピエロのオートマタがあります。さらさらとペンを走らせるときには顔も目で追っているかのように横に動き、居眠りをするときには縦に動きます。ランプの明かりが暗くなったのを左手で明るくします。何度見ても詩的です。ランプの焔の明かりに顔と衣装の白が映えるということで、照明を落としても見せていただきました。一旦火が消えて暗くなってから、白い姿が浮かび上がります。余談ですが、歌舞伎も昔はろうそくの明かりだったから白塗りだったのだと納得。 蓄音機が発明されてオルゴールはすたれてしまいましたが、量産されていたディスク型が最初に姿を消し、職人手づくりのシリンダー型を作る会社はベビーベッドの上に一時はどこの家庭にもあったメリーゴーランドがヒットしたおかげで、生き延びたそうです。 75弁のオルゴールは耳には聞こえない低・高周波が脳幹に作用してアルファ波を出させるそうです。高価なものですが、100年使えるので、代々子どもの情緒教育に使えるというお話でした。とてもなごむ音なので、ぎすぎすしがちな今の時代、ひとつあったらいいなあなどと思います。婚約するときに、血塗られているかもしれないしあまり使うときのないダイヤモンドの指輪よりオルゴールをもらうほうがよいかもしれません(私は手遅れですけど)。家族のテーマ曲というか、思い出の曲になりますし。 お昼をとってから、映画「Earth」を見ました。自然の雄大さ、美しさ、厳しさをずっしりと感じる映画でした。喰うか喰われるかという場面は手に汗握ります。つい追われる方を応援したくなりますが、追う方も餌が捕れなければ飢え死にしてしまいます。以前読んだ本には、草食動物は天敵がいないと数が増えすぎ、餌がなくなって絶滅する、だから、敵のように見えても共生しているのだ、と書いてありました。自然の中で生命が循環していゆくのなら、かわいそうだけれど、納得がいくのですが、温暖化のせいで何日も泳ぎ続けてやっと陸地にたどりついたホッキョクグマが追い詰められて無理をしてセイウチを捕ろうとするという賭けに出たあげく、力つきてうずくまる姿はせつなすぎます。温暖化は太陽の黒点のせいだという人もいますが、そうだとしても人間が地球を汚し続けてよいはずはありません。化石燃料を燃やせば二酸化炭素だけでなく排ガスも出ますし、原発は周囲に癌が増えるとか放射性廃棄物が出る、バックアップ用に結局火力発電所が必要など、問題があります。 やっとのことで渡り鳥がたどりついたところが汚染されていたなどということにならないよう、私達は生活を見直さなくては、と思います。動植物だけでなく、人間についても、昨日ご紹介した元エコノミック・ヒットマンだったかたが、先進国の人間が安いものを買いたがることが発展途上国の低賃金の労働者を生み出すと言っていたのが、印象に残っています。
January 20, 2008
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晩秋に作ったレモンジャムはとっくに食べてしまったので、昨夜また作りました。この前作ろうと買っておいたレモン、忙しくなってしまって作れないでいるうちに皮がひからびてしまったので、今回は早く作らなくては、と思って。ひからびた方は中は無事なのでドレッシングなどに使っています。国産のポストハーベスト(カビ防止剤などの農薬)の心配のないレモンです。 今回のは初めて見るような大きいのや、丸いのなど、ふぞろいなところが、「産地直送」という感じで楽しい。 ところで、とむ丸さんのブログの「エコノミック・ヒットマン」の連載、おすすめです。最近翻訳が出た『エコノミック・ヒットマン」という衝撃的な内容の本についてです。とむ丸の夢 著者(実際にエコノミック・ヒットマンとして働いていた人)のインタビュー動画はこちらです。デモクラシーナウ!
January 19, 2008
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数週間前、田園都市線が人身事故のためストップしたというニュースがテレビで流れました。ふと思ったのですが、人身事故のため電車が止まったり遅れたりは東京近辺では、こんな言い方はしたくないけれど、日常茶飯事です。先週など外出するたびどこかの路線が止まっていると電光掲示板に出ていました。いつもめったに報道しないのに、なぜそのときは何度も報道されたのでしょう?いつも報道されず1度だけ報道されれば、他の地方に住んでいて様子を知らない人は珍しいことが起きたと思ってしまうのではないでしょうか?内容にウソ偽りがなくても、そういう報道のしかたってどうなのでしょう。 少年犯罪が増えているといってグラフを見せられれば、なるほど増えているのかと思いますが、切り取られた部分より前には今よりもっと多かったという事実、どう思われますか?最近の子どもはけしからんと言っている60代の人たちが少年だったころはもっと少年犯罪が多かったのです。 前にも書きましたが、吉野家でアメリカ産牛丼を復活した時のニュース、いつもは「日本橋の老舗デパートでは…」などと報道しているNHKが「吉野家」と名前を大々的に出し、行列している人たちを映し出して、まるでコマーシャルを流しているかのよう、いかにも日本人皆がアメリカ産牛肉を安全だと思って待っていたかのような印象を与えようとしているようで、ひどくいかがわしく感じられました。 犯罪被害者の「もっと重罪に」という声ばかり長々と取り上げたり(被害者としてはそう思うのは当然ですが)、裁判員制度を「国民の声が届くようになります」などと宣伝しているのにも疑問を感じます。国民の声が届くといっても、法律を知らない人たちの感情で判決が決められるなら、それはリンチであって、法治国家が崩れてしまうのではないでしょうか。 報道のありかたとは話がそれますが、教育再生会議関連の報道がありましたね。月間現代2月号の田原総一郎氏(このかたも偏っていると私は思っているのですが)の「学校再建は地域復活にあり」の中に、ある教育再生会議委員も「この会議には実はホンネとタテマエがある。タテマエは、学力の向上と規範意識の向上だが、ホンネは国家統制です…(略)」と述べていると書いてありました。同じく委員である百ます計算の蔭山英男氏も「『ゆとり教育』と『そうでない教育』と、スローガンとして二項対立させているだけで、みんな中身のことなどぜんぜん考えずに口にしているのだと思いますよ」と田原氏に答えています。
January 18, 2008
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自公政権は再議決により、無料ガソリンスタンド継続を決めてしまいました。(村野瀬玲奈さんのなぜ衆議院三分の二による再可決を問題にするのか (インド洋対米給油新法について)参照) アメリカは日本を守るために日本に基地を置いているわけでなく、戦略上置いているのですから、置かせてあげている方が下手に出る必要はないのです。それなのに、思いやり予算。グアムに米軍の住宅を建てる費用は一件あたり7千万とも8千万とも。(日本のゼネコンがからんでそこからまた自公に還元されるらしいですが。) それだけではありません。日本はアメリカの国債を大量に買っています。中国がアメリカの国債を持っているのは安全保障上の戦略だそうです。必要性に迫られてか対米関係が悪くないからか、最近売っているという情報を目にしました。日本の場合は売らせてもらえないと言われています。 小林節先生も、9条マガジンの対談で『これだけ貢献しているのに、この日本が、「おい、こら」と軍刀をがちゃつかせて出ていかなかったら孤立するなんて、被害妄想ですよ。しかし僕も、その被害妄想を持っていたんです。湾岸危機ぐらいまでは。だけど今は、気づいた。日本は、大丈夫だなと。 』とおっしゃっています。 めったに経済誌は買いませんが、週間ダイヤモンド12月22日号を買ってみたら、けっこう面白かったです。その中に、野口悠紀雄さんの「サブプライム損失より深刻な日本の対外資産」という記事がありました。 日本には去年10月末で9544億ドルという規模の外貨準備があり、このほとんどがTB(アメリカ財務省証券)だと考えられている、つまりドル建てなので、ドルが下落した現在含み損が生じている。外貨準備が積みあがったのは2003年から2004年にかけてで、当時の為替レートは120円程度。外貨準備は収益を目的とするものではないから安全に運用すべきと説明されてきたが、ドル建て資産に著しく偏る運用をしてきたのは、安全とはいいがたい。為替レートの将来は予測できないので分散投資するという基本原則を無視している。アメリカとの連携を密にする必要があるといっても、政治と経済は別に考えるべき。外貨準備は国民の財産であるのに、勝手にされており、すべての国民が無謀で合理性を欠く資産運用に無理やり付き合わされた。 というような内容が述べられていました。 今は1ドル107円切ったので、9544億×13円含み損が出ていることになります。銀行で大きな為替差損を出したら、責任者は左遷間違いないでしょう。2003年から4年といえば、小泉政権・竹中金融担当大臣の時代です。その時代に大量に買ったのですから、説明責任があると思います。国会で説明してほしいです。
January 16, 2008
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根元に水をやろうと思って葉を持ち上げたら、実がなっていることに気がつきました。ラピスラズリみたいな青い実です。よく和風の庭に植えてある草ですが、名前は知りません。
January 15, 2008
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小池百合子氏が前原氏と対談した際、自民党を出て新しい党をつくることを否定しなかったと少し前にネット上で見て、いよいよ自民党を見捨てるのか、と思っていましたが、喜八さんがそれについてと、r氏の当たってほしくない予想について書いていらっしゃいます。1月12日と13日の記事です。喜八ログ
January 13, 2008
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マガジン9条の年末年始号特別対談が面白いです。対談しているのは、伊藤真先生と小林節先生です。小林先生の「集団的自衛権」はアメリカや自民党の考える「集団的自衛権」とは概念が違うようです。年末年始特別対談「憲法改正、私はこう考える」 憲法「改正」についても、自民党案は自衛隊を自衛軍として明記するだけでなく、国民主権・平和主義を変え、明治憲法に近づけようとするものですから、一般に「改憲に賛成」と考えるかたたちが思い描いているものとは違うのではないでしょうか。自民党新憲法案はこちら参照「改憲」ではなく「新憲法案」であるところから、クーデターを企んでいるのと同じとも考えられます。
January 12, 2008
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最近テレビは歌舞伎チャンネルとミステリーチャンネル以外あまり見ないのですが、一昨日でしたか、久々にニュース23にチャンネルを合わせてみました。ちょうど官製はがきの年賀状には<再生紙>と書いてあるのに、原料を分析したところ、リサイクル原料はちらしが1パーセント配合されているだけ、残りは広葉樹のパルプだったと言っているところでした。製造元?日本製紙も紙質を考えてのことと認めているそうです。 それで思い出したのですが、グリーンピースのホームページに、タスマニアの原生熱帯雨林が破壊されてウッドチップにされていて、輸出先は日本だという記事です。タスマニア ~紙に変わる原生林~ 同じオーストラリアのヴィクトリア州・Victorian Rainforest Networkというサイトにも、『日本製紙』の名が出ています。ウッドチップを輸出している会社としてハリス・大昭和の名もあります。Victorian Rainforest Network 最近紙はリサイクルする方がコストや燃料などがかかる、北欧でパルプ用に植林した木が売れない、などと読んで、リサイクルしないほうがよいのだろうか?と思わないでもなかったのですが、相変わらず熱帯雨林を破壊するのなら、やはりリサイクルを選ぶべきではないでしょうか。 割り箸も、一時は間伐材を使っているということでしたが、いつの間にか安い輸入の木材が使われるようになってしまったようです。検索してみたらこんなサイトがありました。地球温暖化白書2007年1月1日以来日本で消費された割り箸は256億膳以上!だそうです。
January 10, 2008
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保坂展人さんによると、与党は11日深夜(12日未明)に給油法案を衆議院で再議決するつもりのようです。保坂展人のどこどこ日記「真夜中の給油法案『再議決』とは 」そもそも、国民の支持も得ず、福田氏が勝手にアメリカに約束してきた法案です。日本が給油したオイルがイラクに使われないという保障もありません。再議決も憲法に決められているのだからやるべきだと最近テレビで御用コメンテーターが言っているということですが、今の国民の意見に近いのは去年選挙があったばかりの参議院の方であり、ねじれているのは衆議院の方ではないでしょうか。そして、口先ばかり「平和と福祉」公明党の二枚舌も、許しがたいです。
January 9, 2008
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以前エリュアールの詩「自由」について書いたとき(十代のころのノートより)、ご自身も詩人でエリュアールの詩を翻訳していらっしゃる大島博光さんのサイトに出会いました。そこで知ったフランスの詩人ゴーシュロンの詩集「不寝番」を読みました。 ゴーシュロンは1920年生まれ、若いころアラゴンの指導をうけたという人です。詳しくは大島さんのサイトをご覧下さい。詩もそこでお読みになれます。 「不寝番」は1998年に出版された詩集(大島さんによる翻訳は2003年光陽出版社)で、フランス革命、パリ・コミューン、ベトナム、スペイン内戦、湾岸戦争、広島など、戦争と平和、圧制をはねかえして人間的に生きようとする人々をテーマにしています。 湾岸戦争が「砂の嵐作戦」で始まったとき、テレビで若い米兵達が飛行機に乗って出撃する様子を見ました。無関心だった私には、きらめく風防ガラスや颯爽とした兵士を美しく映し出す映像、「全員無事帰還」のことばなどがやけに格好良く思えたものでした。でも、ものごとをきちんを把握していた当時の若い人たちの間には嫌米の感情が広がったようです。ゴーシュロンは次のように語ります。銀の飛行機 みごとな蜃気楼(ミラージュ・原文はルビ)戦闘機そして人民の首には締め付ける貧困の首輪風にひるがえる旗老いぼれの大根役者は新石器時代の始めのように若く美しく腕の筋肉をふくらませて見せるさあ 悲劇が始まる 「湾岸戦争を見渡す岬」より 老いぼれの大根役者とは戦争のことです。数行前に『戦争という老いぼれの大根役者』のことばがあります。人民の首を締め付ける『貧困の首輪』とは、爆撃によって街や家を破壊される一般市民の状況でしょうか、あるいは、膨れ上がる軍備費のために福祉を削られ税負担を増やされたり、兵士要員にするためにつくられた格差社会の攻撃する側の国の人々の状況でしょうか。いずれもかもしれません。結局苦しむのは双方の庶民なのです。 湾岸戦争の頃の詩は、今の時代にもそのまま当てはまります。「わが心痛事・平和」の中の『これらの猿ぐつわ 鎖 虐殺は なんのためなのか』 から、私はアブグレイブやグアンダナモを連想しました。同じ詩の犠牲となった者たちへの崇拝と儀式人びとは 犠牲となったものたちの名誉をほめ賛えるについて、大島博光さんは「洋の東西を問わず国民を侵略戦争に駆りたてる軍国主義の一つの仕掛け」と解説しています。 まえがきに『詩は警戒する義務をもつように、ほめ賛える義務をもつ。いかなる時にももっとも歓迎されるべき人類の顔を明らかにすることが重要である』とあるように、この詩は悪戦苦闘して われわれは知る前進後退をくりかえしながら たえず前へと群集と民衆が前進してゆくことをそして万難を排して平和に与えるのを充分な大きさを 生の尊厳をそして人間としての誇りを くすぶる火をと結ばれています。 日本国憲法第12条には「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」とありますが、平和や自由、権利は、不断の努力をしていないといつの間にか失われてしまうものなのです。騙し取られるようなことがあってはなりませんね。
January 8, 2008
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今年最初の観劇です。東京宝塚劇場にて星組公演「エル・アルコン ― 鷹」「レビュー・オルキス 蘭の星」を観ました。面白かったです!「シークレットハンター」以来の子供の頃のワクワク感をたっぷり味わってきました。歌舞伎と同様、大衆演劇が洗練された宝塚の面目躍如です。 原作は青池保子さんなだけあって、登場する男性が格好いい。主演の安欄けいさん演ずるティリアンは七つの海を制するという野望のためなら、手段をいとわない、冷酷な男。女性の扱いや雰囲気がちょっと雷蔵の眠狂四郎を連想させます。なかなか官能的。でも、狂四郎のように孤独なニヒリストではなく、スペイン人の血を引き、スペインに内通していながら、英国海軍に属し、順調に出世しています。行く手を阻もうとするのは、父をティリアンに無実の罪で処刑され、復讐を心に誓って海賊となったルミナス(柚希礼音さん)とフランス貴族の称号を持つ女海賊で通称フルール・ブランシュことギルダ(遠野あすかさん)。ギルダは代々の領地である島をスペインに狙われ、スペインのために動いているティリアンを憎んでいました。もちろん憎みっぱなしでは終わりません… 時代はエリザベス1世の頃。おりしもネーデルランドがスペインから独立しようとしています。それを阻もうとするスペインと、同じプロテスタントとして独立を支援するイギリスが覇権を争っています。歴史には弱いのですが、たしか、スペインもネーデルランドもハプスブルク家が治めていたのですよね。スペインのフィリップとはフェリペ何世だっけ?などと思いつつ観ていました。(余談ですが、その頃、海賊女王と呼ばれた女性が実在していました。アイルランドに城を構えるオマリー家のグレースで、アイルランドに侵攻しようとするイングランドに抵抗して戦いを指揮し、何度も捕まっては救出され、晩年にはエリザベス女王に対面し、お互い理解しあったと言われています。ミュージカルになっているそうですね。) いわゆるコスチュームプレイで衣装も豪華で、物語のスケールも壮大で、原作は買ったけれど読んでいなかったので、この先どうなるのかと本当にドキドキしてしまいました。せりを多用していたのも印象的でした。休憩時間も興奮冷めやらぬ状態でした。 休憩後は「レビュー・オルキス 蘭の星」。蘭をモチーフに華やかな舞台が繰り広げられます。アルゼンチンのコロン劇場バレエ団の芸術監督を務めるオスカル・アライス氏が振り付けを担当している部分があって、いつもの宝塚と少し違うダンスが見られました。何度も通いたくなってしまいます。
January 4, 2008
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「狂った裁判官」(井上薫著 幻冬舎新書)を読みました。新書は文字が大きくかさばらないので、電車の中で読むのにちょうどよいです。 日本では刑事裁判では99パーセントが有罪になりますが、どうしてか?著者によれば、まず、検察が有罪になりそうな事件しか起訴しない。無罪になると、検察官の人事評価が減点になるのだそうです。そして、裁判官はというと、自分が無罪にして控訴されて上の裁判所で有罪になると、やはり評価が減点になるようです。裁判官も左遷されたくないし、裁判官の任期は10年で更新されないと退官することになるので、悪い評価はもらいたくない心理が働いてしまうということです。検察は上下一体だけれど、裁判官はひとりで判断しなければならないプレッシャーがある。裁判の前に判決文を書いている人もいるとか。 民事は和解が多いが、それは、裁判で勝っても相手に支払能力がなくてはもらえないので和解してもらえるだけもらうほうがよい、などの理由のほかに、判決起案をすべて書くとなるとかかえている件数をさばけないから、という理由もあるそうです。新しく受けた件数より解決した件数が少ないと「赤字」といって、能力がないように思われ、ネット上にも一覧表がさらされます。 もともと裁判官になるタイプは優等生で変わったことをしない行動パターンの人が多く、判例に頼りすぎるとも著者は批判しています。 人を裁くときには、本当にこれでよいのか、何度も書類を見直し、常に頭から離れない状況になるが、自分から志願したのではない一般人の裁判員にそれができるのだろうか?また、世間が「死刑に!」と騒いでいても、法に照らし合わせて無期懲役がふさわしければ無期懲役の判決を出すのが裁判官なのに、法律を知らない人が「世間の常識」で判断するようになっては、法ができる以前に戻ってしまう。8割がたの人がやりたくないという制度を作ることも民主的ではないし、裁判員制度は始まる前に廃止するべきである。 なるほど、と思ったり、内側からみるとこうなのか、と思うことが書いてある本ですが、新しい証拠が出ても裁判では見てもらえない、アリバイもなかなか認められないなどには踏み込んでいません。著者はあまり人事の評価を気にせず、上司の言うことも自分が正しいと思えば聞かずに再任されなかった人なので、きちんと判断してきたのかもしれませんが。 著者は判決理由にはよけいなことは書くべきではないとして、例に、小泉首相の靖国参拝によって精神的苦痛を受けたとして10万円の慰謝料を要求した裁判をあげ、原告に損傷はなく、損害賠償は認められないのだからそう書けば済むのであり、「違憲であるが」などはいらない、と主張しています。けれども、原告は10万円が欲しくて訴訟を起こしたのでなく、靖国参拝は違憲ではないかと訴えたかったのであり、日本ではこういう形でしか訴えることができないからそうしたのです。コスタリカのように、アメリカのイラク侵攻を支持するのは違憲だと一学生が訴えて裁判で認められ、有志連合のリストからコスタリカの名を削除させた、などということができる制度の国であれば、著者がいうことは筋が通っていると思いますが。 裁判所には国会で作った法や行政の処分が違憲ではないか、審査する権限もあるそうですが、それなら、安倍政権の教育基本法など審査するべきではないでしょうか。
January 3, 2008
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見たいと思っている映画に、「カルラのリスト」、広河隆一監督のパレスチナを描いたライフワーク「NAKBA」(3月公開らしい)、それにPEACE BEDがあります。 反戦と投票に行くよう若者に呼びかけるジョン・レノンは、当時ベトナム戦争をしていて選挙を控えていたニクソンに危険視され、FBIに危険人物としてリストアップされ、国外退去命令を受けていたのだそうです。そのことも含めてジョン・レノンについての著作があり、「PEACE BED」にも資料を提供したアメリカの学者ウィナー教授、ピート・シーガーらのインタビューが「デモクラシー・ナウ」にあります。字幕つき。「彼らの武器で戦っても、必ず彼らが勝つ」 創造的な平和運動をめざす"労働階級の英雄"ジョン・レノン
January 2, 2008
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