窓辺でお茶を

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August 18, 2008
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 「原爆の秘密 [国外篇] 殺人兵器と狂気の錬金術」 鬼塚英明著 成甲書房 を読みました。


 この本の著者鬼塚氏は、「どうしてアメリカは日本に原爆をおとしたのであろうか」と考えて資料を読みあさっているうちに、私たち日本人はだまされてきたのだと確信するようになりました。広島・長崎の悲劇を繰り返さないため、日本人は現実を直視しなければならないと、鬼塚氏は訴えています。

 詳細や論拠は本を読んでいただくとして、衝撃的なのは、最初原爆を開発しようとしていたヒットラーに対抗して作ろうということだったのが、ヒットラーは途中であきらめ、原爆を作ること自体が目標になり、その際原爆カルテルともいうべきものが浮上したこと。ウラン235によるリトルボーイはロックフェラー・メロン財閥が作り、プルトニウムによるファットマンはモルガン・デュポン(ロスチャイルド系)が作り、プルトニウム型の完成が遅れたのでそれを待つために、ポツダム会議が延期されたこと。当時すでにカナダでもウランが採掘されていたにもかかわらず、ロスチャイルドの分家ランベール家が大きな影響力を持つベルギー領(当時)コンゴのウランを使うようアインシュタインがルーズベルトに勧める書簡を書いている(実際はサインしただけ)こと。

 日本がすでに終戦工作をしていたにもかかわらず、原爆投下は決まったこととして、進められ、ウラン、プルトニウムの両方を落とすために、終戦が引き延ばされたと著者は見ています。また、イギリス留学中に実家が破産してウォーバーグ財団の援助を受け、岳父が貞明皇太后と密接な関わりを持っていた白州次郎を介して、皇室と皇太后の周囲にいたヨハンセングループと言われる吉田茂らに情報が渡っていたと思われます。鬼塚氏は、アメリカが天皇制の存続を条件に、ポツダム宣言を「無視する」とのことばを天皇に言わせたと見ています。少なくとも天皇は事前に知っていたのです。

 鬼塚氏は、ルーズヴェルトは原爆を落とす前に日本に警告するべきと主張したので、殺されたのではないかと推理しています。次の大統領に成ったトルーマンも繰り人形に過ぎず、実際に指揮をとっていたのはスティムソン陸軍長官でした。スティムソンはエール大学で スカルアンドボーンズ という組織(ジョージ・ブッシュや大統領候補だったケリーも入会していた)の会員で、ロスチャイルドのザ・オーダー(国際金融寡頭勢力)の中枢にはいっていた人物とのことです。

 マンハッタン計画の資料によれば、そのスティムソンが討議すべき問題として挙げているのは、「現在における」ではなく、「将来に置ける」兵器や国際競争です。ウォール街の利益のため、ザ・オーダーのために戦争を長引かせたのだという著者の主張が納得できる気がします。

 つまり、湯水のように税を投入したマンハッタン計画の効果を国民に見せるため、スペクタクルが必要だった。実際投下すると非難の声が上がり始めたので、犠牲者を減らすために必要だったと宣伝し始めた。もちろん投入された資金は原爆カルテルの懐に入り、それ以降も原爆産業として成立していったわけです。また、ソ連に見せつける効果もありました。


また、ロックフェラー系のスタンダード石油から資金を与えられて設立されたハンブル石油社はナチスに石油を送り続け、ハンブル石油社と英国王室は、ロンドン爆撃で使われるナチスの飛行機の燃料として使われるガソリンに対して、特許使用量をナチスから徴収していました。
ヒットラーはベルギーを占領して国民を殺しましたが、王室と金融は大切にし、ロスチャイルドの分家ランベール家が支配するソシエテ・ジェネラルは戦後すぐ5%もの配当を出しているのだそうです。

 日本に2発以上の原爆を落とす計画がうまく行くためには、天皇がポツダム宣言をその前に受諾しては困るので、国内にも協力する勢力があったはず、ということで、「原爆の秘密 国内篇」に続きます。









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最終更新日  September 16, 2008 05:05:33 PM
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