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こんにちは。
関東地方、来週末は季節外れの暖かさになると予報です。助かります。
さて、先々回からアナログレコードの再生に使用されるカートリッジの修復について書いています。
部材とおおよその手順が決まりましたので、実際に修復に着手してみました。
まず、前回の最後に書いた”ゼリー状”の瞬間接着剤を購入しに100円ショップに行ってきました。
あまり種類が無かったのですが、こちらを購入。
”エポキシ系”かどうか不明。というか売り場には「エポキシ樹脂系接着剤」が無かったのです。
主要成分が「シナノアクリレート」とのことでWebで調べてみたらやはり違ってました
何と、「エポキシ樹脂系接着剤とは異なり、隙間を埋めるのには適していない。」だそうです、
しかも商品の説明書きを見ると「接着面が小さい場合(眼鏡のフレームなど)やメッキ部分は十分な接着力が得られません。」とのこと。うーん初手から失敗?
まあ仕方ありません。今回はこれを使います。
さらに100円ショップの店内を見ていたらこんなものを発見。
Φ0.28mmのステンレス線です。
微妙な太さ(細さ?)なのですが、最悪太かったら削ればいいかなと思い購入しました。(20mもいらないけどね)
結果的にこちらは成功でした。
その他揃えた道具と部材がこちらです。
では、”外科手術”の始まりです。
まず、ステンレス線の太さの確認です。
何と0.28mmステンレス線はEPC-300MCの残されたカンチレバーの穴にぴったりでした!
むしろちょっと細いくらいかも知れません。
このステンレス線が使えるとわかりましたので、勇気をもってAT-13Eのカンチレバーを根元から切断します。使ったのはデザインナイフ。比較的うまく切れたと思います。
幸い切断面がつぶれていまん。結構固い素材だったようですね。
実は切断した直後、”パチン”という音と共に針がある方のカンチレバーとVMの磁石がある方の部分が飛んでしまい、捜索に30分ほどかかるという失敗を犯してしまいました。でも発見できて良かったです。
上の写真のように、AT-13Eのカンチレバーの切断面の穴の直径とΦ0.28mmのステンレス線の太さがほぼ同じ。実際挿入しようとしても入りませんでした。
それで、目の細かなやすりで軽く研磨して細くしました。さらに必要十分な長さに切ったステンレス線がこちらです。(ちょっと長いかな?)
スマホのカメラの拡大を使っているので見づらくてすいません。
これで準備が整いましたので、接合作業開始です。
①AT-13Eのカンチレバーの穴に少量の接着剤を付けて、ステンレス線を挿入します。(この部分の写真を撮るのを忘れました)
②EPC-300MCの残ったカンチレバーの穴の部分にも少量の接着剤を付けて、①で作ったカンチレバーを差し込みます。
③針の向きが正しい方向になるよう接着剤が固まらないうちに調整します。
で、完成したのがこちらです。
中々いい感じです。
Webで見つけた正常なEPC-300MCのカンチレバーと比較してみると....
ちょっと長いようですねでもまあ許容範囲かな?
後は接着強度がどうかなって感じですが、一応24時間以上放置して接着部が固まるのを待ちたいと思います。その後ヘッドシェルに装着して音出しをしてみたいと思います。
強度が弱そうなら「エポキシ樹脂系接着剤」で補強かな?
以上、「カートリッジ修復計画 その3」でした。
次回「カートリッジ修復計画 その4 音出し編」をお楽しみに!
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