青空と木洩れ日

青空と木洩れ日

2019.01.24
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カテゴリ: 住まい&ガーデン
子供の頃、食卓の中心には花を沢山活けてある
大きなガラスの花瓶がありました。

薄紫に白が混ざっていて、全体がフリル状に波打った
分厚い花瓶で、子供心に変わった形の花瓶だなあと
思っていました。

小学校に入りたての頃、
学校の花壇で栽培したチューリップだったと思いますが
球根を育てるためでしょうか、切り花にして
1年生に配ってくれた事がありました。


テーブルの上のその花瓶に生けたのですが、
とても大きくて重くて分厚く、
大きく波打っているのでしっかりと持ちにくく、
水を入れて両手でささえるのがとても大変で、
母にテーブルに置いてもらったのを覚えています。

それ以来、この花瓶は私には大きすぎて扱えない、
と、苦手に感じたままでした。

その花瓶はずっとテーブルの上で
季節の花を飾っていたので、
なぜこの変わった形の花瓶を使っているのか
母に聞いたことがありました。


気に入っている花瓶だったんだと思います。
もしかするとお嫁入り道具だったのかもしれません。

あるのが当然、と思っていた花瓶ですが、
気がつくといつの間にかなくなっていました。

すっかり忘れていたのですが、

「もうこの花瓶は古いから使わなくてもいいんじゃない?」
と言って私が片付けてしまったんだと思います。

その花瓶が最近、床下に片付けてあった不用品の食器の中から
見つかりました。

久しぶりに見た花瓶は、子供の頃の印象と違い
こじんまりとしていて、昔の記憶との違いに驚きます。

両手で持つのも大変、分厚くてずっしり重いと思っていたのに
花瓶としては小ぶりの、片手で持っても軽い
少し繊細な花瓶です。

子供の手には大きく重く感じたのでしょうが、
こんなに印象が違う物なのかと驚いています。

別の花瓶ではないかと何度も見なおしましたが
色も模様も形からも、同じ花瓶です。

手作りっぽい優しい雰囲気の吹きガラスで
誰かの手作りなのか、お土産品なのか、
母に聞いておけばよかったと思います。

そして「素敵な花瓶だね、私も好き」と言って
同じ思いを分かち合ったら
母も嬉しかっただろうなと思います。

母のことは元気な頃から大事にしていたのですが、
年齢が離れているせいか、好みも考え方も違って
同意しない事が沢山ありました。

この花瓶も、子供の私には良さが全然わからず
申し訳なかったと思います。

今頃母の考え方や良さがわかって、反省しています。
そういうこと、他にもいろいろあります。

その気持ちもこめて
母がいる時と同じように大事に実家に飾っています。
母が見たら、「あ、懐かしい」って喜ぶでしょうから。

その時自分にはわからなくても
時を経るとわかるものもあるので
しばらくしまっておいたり
故人を想い出して使うというのも大事だなと思いました。



もっと大きなフリル状の花瓶ですが
イメージ的にはこんな感じです。

この画は小倉亀遊さんのリトグラフ。

画像をクリックしてすると詳細が見られます。





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Last updated  2019.01.24 11:24:24
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