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2023.05.16
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松本大洋「日本の兄弟」(マガジンハウス)  松本大洋 「Sunny」 5巻 まで読んだのですが 第6巻 が手に入りません。で、こちらの漫画が手に入って読みました。「日本の兄弟」(マガジンハウス)です。短編集でしたが、収録作品の目次はこんな感じです。
「m」
「何も始まらなかった一日の終わりに[チャリの巻]」
「何も始まらなかった一日の終わりに[ハルオの巻]」
「何も始まらなかった一日の終わりに[祭りの巻]」
「LOVE? MONKEY SHOW」
「闘」
「ダイナマイツGON GON」
「日本の友人」
「日本の兄弟」
「日本の家族」
「べんち(単行本初収録)」
​  ​​​​​​​​​​​ 2010年 マガジンハウス社 から出版されている本ですが 執筆 されたのは 1990年代 のようで、 「何も始まらなかった一日の終わりに」 のシリーズから 「LOVE? MONKEY SHOW」、「日本の~」 のシリーズ(?)まで、まあ、だいたい 1995年前後 に雑誌とかに掲載された作品のようで、最初のページを飾っているフルカラーの 「m」 だけが、 2000年以後 の作品のようです。だから、まあ、全体として、初期というか、中期というか、 「鉄コン筋クリート」 くらいのころの 短編作品集 ですね。​​​​​​​​​​​
​​​​​​ 絵のタッチというか、雰囲気はずっと 松本大洋 です。そこがお好きな方もいらっしゃるでしょうね。ボクが 松本作品 に引き付けられるのは、一つ一つのマンガの時間の描き方と、その方法で描きこまれていく、なんというか、重層化した内面描写ですね。
 マンガは 「絵」 によって描かれるわけですから、世界の輪郭が多層に重ねられていることは目に見えますが、 セリフ ト書き によって異なった時間を書き込んでいくことによって、といえばいいのでしょうか、 「物語」 の輪郭の奥にある世界の描きかたが面白いのですね。​​​​​​
 この作品集の中の ​「何も始まらなかった一日の終わりに[祭りの巻]」​ にあるページです。老人が大きな穴が開いている橅(ぶな)の木の根っこのところに座って、過去が周囲に広がります。​
​​ 「ここから見る景色も随分と変わった」
「変わらんね君は・・・」
君にもらった懐中時計
ススキで切った僕の膝
​「ふふ・・・そうか・・」​
秒針も・・・
赤い血も・・・
「そうか・・・」
「痩せたか 少し・・・」 ​​
​  ​​​​時間は、たぶん、何層かに重層化していて、 老人 は、おそらく「死」と向かい合っているとボクは読んでしまうのですが、マンガの中で 老人 を見ているのは、 通りすがりの猫 です。​​​​
​​​​ 海の見える高台のベンチとかに、思わず座り込んで過去に浸りながら一休みすることは、 徘徊老人 にとっては日常的な体験なのですが、そういう 老人 が、思わず自分を重ねながら眺めてしまう、マンガの中の、この 老人 を、 1995年 ですから、まだ20代だったはずの、 ​1967年生まれ​ 松本大洋 が描いていることへの驚きというのがこのマンガに対する感想です。ボクは、その年齢の時に 「海の見える高台からの風景」 のことなど思いもよりませんでした。​​​​
​ まあ、本当に重要なのは、次のページに登場する の方なのかなとも思いますが、まあ、そのあたりの真偽は本作をお読みいただくほかありません。​
​ まあ、それにしても、絵も面白いのですが、この 漫画家 の持ち味はそれだけではないことは確かです。​
当分、おっかけは続きそうですね(笑)。

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最終更新日  2023.05.19 21:41:08
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