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2024.10.26
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岸田奈美「家族だから愛したんじゃなくて愛したのが家族だった」(小学館) ​​​​ お勤め先の学校の図書館の貸出禁止処置から解放されて、久しぶりに借りた本が ​岸田奈美​ という方の 「国道沿いで、だいじょうぶ100回」(小学館) というエッセイ集で、感想をブログに書き終えて、返す時に予約したのが、同じ 岸田奈美 という著者で 「家族だから愛したんじゃなくて愛したのが家族だった」(小学館) でした。​​​​
​​​​ まあ、 貸出 だけじゃなくて、 予約 とかもできるのかどうか 試し予約 の意味もありましたが、1冊目が、そこそこ面白くて、すぐ読めたから、とりあえず、ある本はみんな借りてみようかと、同じ著者で、その図書館にある本、全部 予約 しました。まあ、そういう本の読み方をするタイプなのですが、1週間後に全部借り出せて、とりあえず、デビュー作らしいこの本を読み終えました。​​​​
 気がつけば、作家になっていた。
 いや、本当に作家なのかしら。代表作といえるものはないし、小説や詩を書いたこともない。下手の横好きが肥大化して、下手の縦横無尽好きのようになっただけだ。身のまわりに起こった愛しいことを言葉にして、花咲じいさんのように四方八方まき散らしたら、たくさんの人に読んでもらえた。ただそれだけだ。
     中略
 わたしは、父が大好きだった。
 それなのに、反抗期だった中学2年生のわたしはいってしまった。ささいないい争いがきっかけで。「パパなんか死んでしまえ」って。目も合わさなかった。
 その夜、父は急性心筋梗塞で病院に運ばれた。2週間、父は目を開けないまま、息を引きとった。
 いちばん大好きな父との、最期の会話が、いちばん伝えたくなかった言葉になった。わたしはずっと後悔していた。どれだけ泣いても謝っても、父はもなにもいわない。
 「パパはね、救急車に乗るとき、何回もいってた。 『奈美ちゃんは大丈夫や』 『奈美ちゃんはオレに似とる』 『だから絶対に大丈夫や』 って。たぶん、もう自分が助からんってわかってたんやろうね」
 母はいった。わたしは、父が残した大丈夫の意味を、ずっと探し続けている。(P5~P7)
​​​​​​​​​​ 本書 まえがき の一節ですが、読んでいて笑いました。先に読んだ 「国道沿いで、だいじょうぶ100回」(小学館) 大丈夫 を叫んだのは、 弟の良太くん を、危機一髪で助けた お母さん でしたが、この デビュー作 大丈夫 を繰り返したのは、 奈美さん が中学生の時に亡くなった お父さん でした。​​​​​​​​​​
​​​​​ で、 奈美さん 「死んでしまえ」 といったら死んでしまった お父さん が残した 大丈夫 という言葉の意味を探し続けて、日々、書きつづける 「作家」 になったというわけでした。​​​​​
​​​​ なるほど、どの文章も、 ​​
だいじょうぶ?  だいじょうぶ!
 ​ という、 問い 答え の世界が描かれていて、
彼女を愛し、彼女が愛している家族 ​の姿​
 ​が活写されていてどんどん読めてしまいます。読んでいる、こちらも、いつの間にか​​​​ ​​
​「ええー?だいじょうぶ?」「よかったね、だいじょうぶやったやん(笑)」​
​​  ​まあ、そんな言葉をつぶやきながら、次々ページを繰り続けて、ふと、時計を見ると、
​​ あれ、まあ、もう、午前3時やん! ​​
​​ ​  の読了でした。 ​70歳​ 老人読書 、目もかすむのに、ちょっと、大丈夫ちゃいますね(笑)。​​​

​​​

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​​​​​​​​​​​​​​ ​​​  追記
 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で 楽天ID をお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)​​​​

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最終更新日  2024.11.01 00:57:51
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