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2026.09.04
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 チャン・リュル「ルオムの黄昏」元町映画館 元町映画館 2026年8月の末 から 9月の初旬 にかけて 張律(チャン・リュル)監督 の作品を、 2本連続 で上映してくれてます。
「柳川」 とか見て、ただものじゃないなあという記憶で印象深い チャン・リュル というこの 監督 について、その出身が 朝鮮 なのか、 中国 なのか、訝しく思っていましたが、彼が 中国 吉林省の延吉市 生まれの 朝鮮族三世 だということ、で、もともとは 小説家を志していた人 だということをようやく知り、ますます興味をそそられての鑑賞でした。
 まあ、時間の都合もあって、まず見たのは チャン・リュル監督 「ルオムの黄昏」 でした。
北京 中国舞踏のダンサー をしているらしい 白(バイ) という女性が ルオム という町を訪ねてやってくるという旅の映画でした。 ルオム というのが、漢字で書けば 羅目鎮 四川省 峨眉山 という仏教の聖地の麓の町の名前であることに​気づいて
「へぇー、そうなんだ!」
​という調子で見始めたのでしたが、 が泊まったホテルの 女主人である 劉(リウ) という、ナカナカ個性的な女性が登場し、 北京の魯迅博物館 とかで働いていた過去がある人だということなのですが、彼女が、​
「天国は嫌だ、地獄は嫌だ、君たちと付き合うのも嫌だ」
​という意味(まあ、ボクが、そう理解したという適当な記憶ですけど)の、 魯迅の詩 の一節を暗唱するシーンで鷲摑みでした。
 ボクの勝手な見方にすぎないのかもですけど、そこからは、この映画に登場するすべての人たちのこころの奥底に流れる 通奏低音 として、 魯迅のこのことば が聴こえてくる印象で、とどのつまりの 結末 にも、​
「ああ、やっぱりね。」
​という納得でした。
のかつての恋人、 王(ワン) が送って来た一枚の絵葉書に記された 「羅目鎮の黄昏」 が、 を、この地に招き寄せた物語の発端なのですが、この監督が、今まで見てきた作品でも描き続けてきた、見知らぬ土地を歩く 「旅人」 としての人の姿と、その人々が見あげたり、座ったり、歩いたりする、山々の風景、水辺、階段、廃墟、庭、すべてのシーンが、この映画でも 美しさ を湛えながら、ある 哀しさ を孕んでいる印象が素晴らしいですね。
 やっぱり、この監督、ただものではありません。 拍手!  ダンサーである のたよりなげに踊る姿に漂う こころ の揺れ方 も、 劉と黄(ファン) という 老カップル の別れに至る 淡い関係 も、 吃音 を気にして大人とは口をきけないのに子どもとは話せるメイド、 雷(レイ) 存在 も、朝鮮族の旅の男 朴(パオ) 登場と退場 も、たしかに、 見失った恋人を探す 内面 については、かなり丁寧に描かれているのは当然としても、それぞれの 登場人物たち 「心のかたち」 を意味ありげに焦点化しない、この監督の 世界の描き方の自然さ がボクはスキですね。
 さて、次は 「春樹」 です。ワクワクですね(笑)。
監督・脚本 チャン・リュル張律
製作 ポン・ジン
製作総指揮 ホアン・ジェンシン
撮影 ピャオ・ソンリー
キャスト
バイ・バイホー(白バイ 旅の女性)
リウ・ダン(劉リウ ホテルの女主人)
ホアン・チエンシン(黄ファン ホテルの居候)
ワン・チュアンジュン(王ワン 白の恋人)
ポン・ジン(彭ポン 劉の女友だち)
レイ・シャーヨン(雷レイ ホテルのメイド)
ピャオ・ソンリー(朴パオ ホテルの客)
2025年・99分・中国
原題「罗目的黄昏」英題「Gloaming in Luomu」
2026・08・29・no160・元町映画館no393




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最終更新日  2026.09.04 11:06:28
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