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第24話「父の数珠」

買い物から戻った阿史那雲伊(アシナウンイ)が部屋に閉じこもって出てこなくなった。
阿霓(アゲイ)の話では数珠を買うため銭袋を取りに戻ったところ、その間に売れてしまったという。
庫狄琉璃(コテキルリ)は門を叩きながら何度も呼びかけたが、雲伊は返事もせず、ずっと泣いていた。
そこで琉璃は小檀(ショウダン)に付き添いを頼み、数珠の買主を探すことにする。
一方、張敏娘(チョウビンジョウ)は麴崇裕(キクスウユウ)が工房に向かったと聞いて慌てて屋敷を出発した。
実は麴崇裕の動向を知ろうと屋敷に人を配したが、この一月で皆が暇を出されている。
「私を警戒しているのかも…」

憤慨した張敏娘は無視して工房に乗り込んだが、麴崇裕の視線は冷たかった。
「どうやって私の綿布を手に入れた?」
司馬が怒っている理由を知った侍女・娜娜(ナナ)は主をかばい、自分が勝手に綿布を手に入れたと答えた。
「勝手にだと?もう一度やったら手足を失うと思え」
焦った張敏娘は司馬の機嫌を直そうと、綿布の織り方の普及に携わりたいと申し出た。
「…いいだろう、工房で織り方を習うといい」
張敏娘は何とか切り抜けたが、心中穏やかではなかった。

その夜、麴智湛(キクチタン)と麴崇裕が夕餉を終えた頃を見計らって祇(キ)夫人が薬を差し入れた。
麴智湛は恐ろしく苦い薬を嫌がったが、祇夫人は必ず飲ませて欲しいと麴崇裕に頼んで引き上げる。
「お前の庶母は医者の言葉を信じ切っておる
 玉郎(ギョクロウ)、やはりお前ももう1人、妻を娶ったら…」

「…自分で飲む」

翌日も琉璃は数珠探しに奔走した。
軍営から戻った裴行倹(ハイコウケン)は小檀から事情を聞いていたが、そこへちょうど琉璃が帰ってくる。
「数珠なら見つかったわ」
数珠を買ったのは若い漢人の男で、店でたくさんの装身具を買い求めていた。

そこで長安の商人たちが泊まる客桟を回ったところ、数珠を買った商人らしき夫婦を見つけた。
知らせを聞いた雲伊は喜んだが、裴行倹はその前になぜその数珠に執着するのか聞きたいという。

実は雲伊が露店で偶然、見つけた数珠は生き別れた父の品だった。
その数珠は戦で何度も父を勝利に導いてくれた聖品だったが、雲伊が狩りへ持ち出した際、失くしてしまったという。
するとまもなく父が大敗を喫し、泥孰(デイシュク)部は阿史那賀魯(アシナガロ)に滅ぼされた。
雲伊は自分が一族を滅ぼしてしまったと責任を感じ、独り苦しんできたという。

琉璃と雲伊は数珠を買った商人を訪ねた。
雲伊はついに父の数珠を見つけたが、商人は妻への贈り物として買った数珠のため譲れないという。
数珠が夫から妻への愛の証しだと知った琉璃は、銭ではなく他の宝物と交換はどうかと交渉した。
「今から持って来ます…雲伊、少し待っていて」
すると琉璃は急いで屋敷に戻り、裴行倹に事情を説明した。
これまで夫婦が肌身離さず持っていたお揃いの玉、しかし裴行倹は快く差し出してくれる。
「とても貴重な玉だが、これがなくても私たちの愛は変わらない
 人のためになるなら徳行だ」

( ๑≧ꇴ≦)またイチャエピw


琉璃は商人に婚礼の祝いで武(ブ)皇后から賜った佩玉を差し出した。
「もしお気に召したら交換を…お二人の愛の証しにぴったりですよ」
「こんな貴重なものを…お心遣いに感謝します」
武皇后の下賜品など民の目に触れることはない。
夫婦は喜んで数珠と交換、雲伊は自分のために尽くしてくれた琉璃に深く感銘を受けた。

そんなある日、琉璃は麴家の工房に呼ばれた。
実は夏になってから綿を上手く紡げる日もあれば、上手くいかない日もあり、原因が分からないという。
職人たちの話を聞いた琉璃は湿気が関係していると考えたが、まだ確信はなかった。
そこで帰り際、麴崇裕に細布が普通の綿布ように簡単に織れるようになったらどうするのか聞いてみる。
麴崇裕は細布の織り方を広めるつもりはなく、大規模な工房を造って織らせると答えた。
「それなら良い方法があるわ、風水の良い場所に工房を建てれば細布を織れるはず
 確かなことはまだ分からないからまた改めて…実は司馬にお願いがあるの」

琉璃は工房の黎(レイ)大匠たちを借りたいと頼んだ。
すると麴崇裕は琉璃も工房を開くつもりだと邪推、そのため工房に適した場所を具体的に教えてくれないのだと誤解してしまう。
「製法が漏れては困る、分かって欲しい、工房ができたら利益を差し出す
 工房を建てるのに適した場所を教えてくれないか?」
「谷よ、風と水がある場所がいいの、試しに簡単な小屋を建てて試してみたら?
 それで大匠たちはいつ借りられる?」
麴崇裕は庫狄夫人がまだ諦めてくれないと知って困惑した。
「まだその話を…職人たちに何をさせるんだ?」
「司馬、どういう意味?阿姉から椅子が欲しいと言われて作ってもらいたいだけよ?」
「椅子?ぁぁぁぁ…いつでも好きな時に使ってくれ」

軍営から戻った裴行倹は元気がなかった。
実は師匠の蘇定方(ソテイホウ)が西征軍で補給を担っていたという。
西征軍には西州の精鋭3万人が所属、蘇将軍は前軍総管とは言え配下が私兵の精鋭の数百人のみ、権勢が弱かった。
恐らく蘇海政(ソカイセイ)は蘇将軍に戦場で手柄を上げさせない魂胆だろう。
琉璃は百戦錬磨の義父なら戦場に出れば必ず力を発揮すると信じていたが、後方での任務のはずの裴行倹が自ら糧秣を軍営に届けに行くと聞いて困惑した。
「心配するな、全て順調だ、様子を見てくる」
裴行倹は司馬が同行してくれると安心させた。

…蘇定方は裴行倹たちを伴って鷹娑(ヨウサ)川に至り、4万の敵軍を発見した
裴行倹が敵を引きつけ蘇定方は後方に回り、夜になってから糧秣の一部に火をつけて撤退を装う
そこに唐軍が奇襲をかけたため、北部軍は壊走した
蘇定方と裴行倹は大部分の糧秣を守り抜き、敵の増援も遅らせることに成功する
これは唐軍にとって大きな助けとなった…

裴行倹が出征して1ヶ月。
先に高昌へ戻った麴崇裕は裴行倹から預かった書簡を届けに琉璃を訪ねた。
…私はしばらく師父を助け、帰るのは12月になる、何かあれば麴司馬に相談するといい…
琉璃は義父と裴行倹が無事だと聞いてひとまず安堵した。
すると麴崇裕は来年から民が綿布を税として納められるよう、各村に綿繰り機と綿打ち弓を届けるつもりだという。
琉璃はならば自ら使い方を教えに行きたいと申し出て準備を頼み、門まで司馬を見送りに出た。
その時、偶然、出かけていた雲伊が帰ってくる。
「司馬、私の妹妹の雲伊です、雲伊、麴司馬よ」
その時、麴嵩裕は雲伊があの時の娘だと気づいて目を丸くした。




雲伊は麴崇裕を珍しい生き物を見るような目で見送った。
「司馬って男らしい容貌なのに、絹を売る女子みたいな話し方ね?」
するとちょうど門を出るところだった麴崇裕はうっかり敷居につまずいてしまう。
琉璃と阿霓は思わず失笑したが、雲伊はすっかり司馬が気に入った。

工房に戻った麴崇裕は王君孟(オウクンモウ)に雲威邸(ウンイテイ)で見かけた女子が裴府にいたと教えた。
「赤い衣の女子か?」
「庫狄夫人はなぜか自分の妹妹だと紹介した、素性を調べてくれ」

その夜、麴智湛は息子の無事な帰還を喜んだ。
しかも2万もの敵軍に遭遇しながら、蘇将軍と裴行倹の知略で乗り切ったという。
「私は自分を守るだけで精一杯でした、守約(シュヤク)には感服しました、私は敵わない」
すると麴智湛が急に息子の手を握りしめた。
「玉郎(ギョクロウ)、こたびは確かに手柄を上げることはなかった
 だが自分の力を見極めることができたな
 私は信じている、お前なら西州に再び繁栄をもたらせると…」

つづく





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最終更新日  2025.08.23 20:21:17
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