2006.01.11
カテゴリ： 山仕事
林道の縁に溜まり融けないでいる雪を
輝かせている
私に寄り添った
軽トラの影が不安そうに
この雪を越えていけるの？ と聞いている
影である私は
股を広げて雪の中にたち
大丈夫
ぜんぜん大丈夫と太鼓判を押し
彼を励ましている
この写真を
野の花社に帰ってきて見てみたら
まるでそんな会話が
この軽トラさんとなされていたみたいな気がした
不安そうに語りかけている軽トラ
自信に満ちて答えている私
普段の私とはずいぶん違って
この雪の上に踏ん張っている私が
とても可笑しい
まるで天真爛漫な少年に帰ったかのように
指でＯＫの丸まで作って
ああ可笑しい
この幼い私を
私は愛している
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