2011年05月04日
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日本時間できょうは、METリゴレットのマチャイゼがジルダ・ヴァージョンの初日だったんだけど、当然ながら聴くことあたわず。
悲しい~!
それで今年の連休はルチッチ・in ヴェルディGW となりそうです。
ヒマやな~
ブレゲンツ・トロヴァトーレとドレスデン・リゴレットを聴きまくって
きっとあしたはマ×××かな。


私は合理的な人間だが
理由もなくそういうのすごく怖いんだよね…
子供の頃から。


ルイザ・ミラーとかもちゃんと聴きたいんだけど…
シモンとか…
ぶっちゃけルチッチさんの音源がないんだよね。
今年の9月はさすがにナブッコはMETが放送してれるでしょうから
Another Lunatic は9月までお預けか。

まずトロヴァトーレなんだけど、
カール・タナーがヘルデンテナーばりに声が太くて、
ルチッチの声がベルカントに歌っていて繊細だからどっちがバリだよ!?と突っ込みたくなるシーンも…

それにくらべるとマルセロは美しいテノール声です。
それに声がヒロイック!
これ大事。



ドレスデン・リゴレットのJDF、フローレスの声なんか本当すごいもんねえ~
ラドンナエーモビレもいきなり高い音程から歌唱が始まるが楽楽だもんね~
彼にとってマントヴァの高さはまったく意に介してない。
Powerもすごくて。
本当に突出した名歌手で生で聴くべき歌手だ。

ぜんぜん3人ともスタイルが違うんだけど、
それぞれ天才的なんだよね。
ルチッチはとにかくヒューマン!
感情がこぼれでてくる。
暖かい優しい声。
パパ。
とてもツェッペリンとパープルとメタリカばかり聴いているハード・ロッカーとは思えません(笑)。
私もティーンの頃はブリティッシュ・ロック命だったよ!
キング・クリムゾン、EL&Pは神だったし。

ダムラウは恋に浮かれたティーンエージャーで、ぜんぜん清楚なジルダのイメージじゃないんだけど可愛くて超強烈なベルカントソプラノ。

驚くことにヘッドフォンで聴くとほぼプロンプターの声が入りまくってんだよね。
マイクを歌手がつけていて感度が良すぎるので全部拾っちゃってるの。
これを聴くと歌手はどんなに舞台で安心して歌っていられるか謎が解ける気がしますよね。
ど忘れしたらどうしよう!って舞台の前日に夢に見るぐらいに恐怖を感じるかもしれないじゃない?
でもプロンプターがいたらど忘れしても絶対平気だし。
でも聴く方はこれが気になっちゃって困るんだけど。
ヘッドフォンで聴くのがいけないんだよね。

***

「マ×××」はあまりにも陰惨な話なので
本当に聴くのも見るのも辛い!
特に子供が殺されたシーンをリアルに表現している演出ヴァージョンなんか
封印だよね。
絶対見たくない。
METのマクベスは、ダンカン王を殺すシーンも衝立の陰になっている。
子供の死体も出てこない。
逆にラストとかアメリカナイズな演出になっていてちょっとぷっ…な感じもある。
でもやっぱりすごく怖くて、きのう怖い怖いと絶叫しながら見ていたら娘にうざがられた。
そんなに怖いなら見なきゃいいじゃん?
怖いもの見たさという言葉を知らんのかね。
史上最悪に怖い名作映画「ゾンビ」だって死ぬほど怖がりながら見ちゃったもんね…

このMET版の演出家が確か言っていたと思うのだが
マ×××の基本動機はSEXなんだよね。
妻との強いセクシャルな関係。
これが彼を突き動かしていると。

マ×××は居城に帰ってきた時第一声が
ア~・ミア・ドンナ~(お~い俺の女!)なんだよね(笑)
「お前、帰ったぞ!」って感じなんだけど。
お~い俺の女!ってよく私もダンナに言われる。

マ×××は妻が大好きなの。
だから妻を喜ばせたくって期待に応えたくって手を血に染めるんだよね。
魔女たちの予言に翻弄されていくんだよね。

コーダーの領主になったとき
不思議な魔女との出会いをまっさきに手紙で妻にだけ教えるの。

妻は帰ってきた夫にすぐにダンカン王の殺害を仕向ける
あうんの呼吸で共同正犯なんだよね

夜明けにマ×××とバンコーが駆け付ける。ダンカンの死体を発見する。
犯人は誰かわからないが明らかにバンコーはマクベスを疑っている。

マ×××はピストルを持ってぼんやり長椅子に座っている
自殺しようとする。
妻は夫をまたあやつり始める

今度のターゲットは王の父になると予言されたバンコーとその息子。

息子は危うく難を逃れるがバンコーはむごたらしく殺される。

そしてマ×××は晩さん会でバンコーの暗殺が成功したことを知る。

すると途端にマ×××には見えてくる
バンコーの亡霊が!
血まみれで座っている
血まみれで自分を指さしている
まさに恐怖映画のワンシーン。
錯乱するマ×××に妻は侮蔑の言葉をささやく

権力は絶対だ。人々はマ×××がすっかりおかしくなっていることに気づくが逆らえない

マクベスはまた魔女の予言を求めて洞窟に行く。
そこでまた奇怪な予言をいくつも得る。
「バーナムの森が…」と
「女の胎から…」というの。
有名ですよね。
このシーンもめっちゃ怖いが幻想的ですばらしい。
吐き気もするが。

一方で国土は荒れ果て難民が続出
スコットランドを救いにイングランドに逃げていたダンカン王の息子マルコムが帰ってくる
これが多分英国軍を助けに来た第二次世界大戦のアメリカ軍のイメージで笑えるのだ。

マクダフは悲痛に言う
マ×××を殺しても完璧な復讐にはならない
彼には子供がいませんから!
妻子を殺されたマクダフのショックははかりしれない。
復讐の鬼と化している

マ×××の居城では
すっかり発狂してしまったマクベス夫人。

マ×××はもう破滅へと突き進む自分の運命がわかりすぎるほどわかっている
ここのアリアが本当に胸を打つ!

マ×××は奥方が狂い死にしたと聞いても
取り乱すこともなく
人生なんかなんだ…と吐き捨てる。

敵が迫ってくる

マ×××は予言にすがるが
すべて打ち砕かれる。

マクダフは母親の腹を裂いて生まれてきた。
ということは多分、母親は死亡し、赤子だけが取り出されたということ?
マクダフもとても悲惨な人生を送ってきたと想像される。
母親は自分のせいで(?)死に、妻子は自分がイングランドに救援を請うため行ったためにマ×××に見せしめに殺されるという…

マクダフはマ×××をあっけなく殺害する。

マクダフはテノールだがほぼ最後の方にしか活躍の場がないがやはりキーパーソンである

人々は勝利を讃える

全幕了。

***

リゴレット:
ルチッチがインタビューの中で語っていた"high note"
最後の「ああ、あの呪いだ!」というところの高音。
高さはAフラット
なんだそうですが。

マーガレット・ジャントウェイトが軽く聞いていた
ルーナとリゴレットの違いってどこなの?という質問。

考えてみたらこの役って全然違う役なんだよね。

バリトンにもいろいろあって
ルチッチさんもいろいろやっていて
最近ではプッチーニのスカルピアとかもやっているし、
ヴェルディのナブッコ、シモーネ、ヤーゴとかまでやっている。
しかし、
キーンリーサイドが得意とするような役、言ってみればロドリーゴ、とかレナートとかは
そう言えばルチッチで聴いたことない。
でもルチッチはルーナ伯爵とか運命の力のドンカルロディヴァルガスはやってるんだよね。
マクベスもどっちかというと後者の方の役なのかな。

私にはいまだによくわからないのだが
キーンリーサイドとハンプスンは間違いなくハイ・バリトン。
ハンプスンにはスカルピアは無理だと思う。
音符が彼にとって低すぎる。

バス・バリトンもわかる。
だったらハイバリトンでもバスバリトンでもない単なるバリトンというのもいるのだろうか?
それがヌッチとかブルゾンなのだろうか?
ブルゾン=最も正統的なヴェルディ・バリトン
と言われているが私もバリトンと言えばこの人なんですよね、イメージが。
生舞台は一度しか見ていないけど ローマ歌劇場のリゴレット だった。
マントヴァ公がステファーノ・セッコだった。
ブルゾンの声にすごくルチッチの声って似ているんだけど
それでも、ルチッチはいわゆる正統的なイタリアのヴェルディバリトンじゃない、って書かれちゃう。
それはなぜなのか私にはわからない。

ちなみに下記のムーティ指揮のリゴレット、
ブルゾンは最後の高音を下げて歌っていました。(ライブ録音)
これはこれで上品です。

BGM:
Verdi: Rigoletto 1994
 Roberto Alagna,
 Renato Bruson,
 Andrea Rost
Conductor: Riccardo Muti
Orchestra/Ensemble: Milan Teatro alla Scala Orchestra,
Milan Teatro alla Scala Chorus

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最終更新日  2011年07月27日 21時55分35秒


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