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死は存在しない〜最先端量子科学が示す新たな仮説〜【電子書籍】[ 田坂広志 ] 本書の結論は、 この世界に「物質」は存在しない、すべては「波動」である。 すなわち、料理力学的にみるならば、我々が「物質」と思っているもののっ実態はすべて「エネルギー」であり、「波動」にほかならず、それを「質量や重量を持った物質」や「固い物体」と感じるのは、われわれの日常感覚がもたらす「錯覚」に過ぎない。(略) 量子物理学的にみるならば、我々が日常的に感じる「物質」というものは、本来存在しないのである。というものである。 つまりだ、つい最近まで私が追い求めていた終活の命題「私は何者?」の答えなんだな、これが。 そのために私は長きにわたり、坐禅を組んだりして探し求めて訳なのだが、それこそ終活終了宣言をして間もない今、ずばりこの本で解答を得ることになろうとは思わなかった。 終活終了宣言前、歎異抄にいたり、今は称名念仏の毎日だ。 聴聞の聴から聞へ。 私は、今日、その、南無阿弥陀仏こそ光明なんだと何の疑いもなく思えたのだった。 もしかして聞の領域に入ったのではあるまいか。 次、死後の世界の問題。 ここで最大の問題は、この「現実世界」での「現実自己」が「死」を迎えた後、ゼロ・ポイント・フィールドの中で何が起こるかである。 結論から述べるならば「現実自己」が死を迎え、消え去った後も、ゼロ・ポイント・フィールド内の「深層自己」は残り続ける。 「現実自己」が消え去ってもそれとともに「深層自己」も消え去ってしまうわけではない。 いやむしろ、「現実自己」が消え去った後も「深層自己」は、ゼロ・ポイント・フィールド内の「様々な情報」に触れながら存在し続け、変化を続け、生き続けていくのである。 「湖上の風」が止んだ後も、「湖面の波」が変化し続けるように。というような考えは、信じて南無阿弥陀仏と称えようと思った瞬間に南無阿弥陀仏にからめとられていることではないのか。 図らずも終活終了宣言をして間もなく本書を通じて、その解に通じたというわけである。(8/28記)
2024.11.09
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コロナ後の世界を生きる 私たちの提言【電子書籍】[ 村上陽一郎 ] そもそも本書はコロナ騒動の最初に書かれた本だ。 2020年ですからな、4年前。 もうそんなときにコロナ後の世界を書いているんだから大したもんだ。 複数の識者がそれぞれの立場から書いたもので、書きっぷりは実にしっかりしている。 ただ、今の世のコロナの状態までは読み切れていなかったようにも思う。 今は亡き安倍晋三氏がエビデンスのない、休校、そしてアベノマスクを配布した点を批判しているのは、全くその通りだ。 安倍さんは結局超長期政権についていただけだったという評価しか出ないんじゃないか。 裏金問題についてもこのコロナ禍の問題にしても結局うやむやなまま暗殺されてしまったという感じだ。 さてその本書の結論であるが、 高山義浩 今回の新型コロナウイルス感染症は私たちの社会が過密になっており、感染症に脆弱であることを教えてくれた。 私たちはワクチンや治療薬を心待ちにするばかりでなく、持ち込まれた感染症が自然に消えゆく社会を目指していく必要がある。 発熱などの症状があるときは外出自粛をこころがけ、学校や会社を休むのがあたり前の社会。 混雑を生じないように時間的、空間的に分散しており、自転車での移動が標準となるような都市設計。 在宅でできる仕事は、できるだけ在宅でやれるような業務管理。 出張を減らしてオンライン会議を定着させること。 咳エチケット、特に手のひらに向かって咳やくしゃみをしない心がけ。 外出した後と食事の前には手を洗う衛生習慣。 病院や高齢者施設に行くときは体の弱い人が集まっていることを認識し、とりわけ周囲への感染予防を心掛けること。 こうした暮らし方を身に着ける事が出来れば、ウイルスは持ち込まれにくくなり、持ち込まれても流行できずに消えていくはずだ。 これこそが、「新型コロナウイルスのある世界」で暮らすうえで求められていることであり、感染法に強い社会へと成長するために学び取るべきことだろう。ということ。 既に2020年すなわちコロナ初年の段階でこのような結論を出されていたとは、敬福に値する。 次、これもコロナ騒動初期の段階で 出口治明 全世界が直面している課題は共通して以下の3つだと思います 1つはウイルスは人を乗り物にしているわけですから感染を避けるためにステイ・ホームを要請するというのはまっとうな政策だということです。 人との接触がなければウイルスは移動できなくなります。 ワクチンや治療薬が見つかるまではステイ・ホーム以外の方策はありません。 二番目としてそのステイ・ホームが可能になるのはエッセンシャルワーカーと言われる人たちが働いていてくれるからです。 医療従事者を筆頭にスーパーで働く皆さんや流通にかかわる皆さん、食料品を生産している皆さん、あるいは交通・運輸を担当している皆さんなどそういう人たちはステイ・ホームが出来ないわけです。 だからそういう人たちにどのようにモチベーション高く働いてもらうか。 感謝と支援をどのように行うかが要請されます。(中略) 3番目の問題はステイ・ホームはほとんどの人にとっては収入減になってしまうということです。 そういう中で誰が一番ダメージを受けるかと言えば、パートやアルバイトなどの社会的弱者であることは明らかです。 その弱者に対して所得の再分配政策をどのように短期間で設計、実施できるかということを今各国が競っているのです。とまで分析していたことは素晴らしい。 新型コロナが収束した今も十分に通用する。 恐れ入る。(8/17記)
2024.10.22
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新型コロナワクチン 誰も言えなかった「真実」【電子書籍】[ 鳥集徹 ] この本の結論は、 コロナが(中略)死のリスクの高い感染症でないことが分かったからこそ海外の人たちも抵抗運動を繰り広げているのです。 少なくとも、コロナワクチンの接種は「任意」あり、接種証明を導入してまで多くの人に打たせるべきワクチンではない。 そのことを改めて強調しておきたいと思います。というものだ。 やはり本ワクチンは、 コロナウイルスは抗体が厄介なのです。 ところがこのワクチンは感染防御を狙ったのか、抗体の誘導も強力にされるようです。 私はそれは間違いだと思っています。 あと、ワクチンを接種すると39℃とか40℃もの高熱が出ることも多い。 「免疫が誘導されている証拠だからいいんだ」という人もいますが私はそこが怖いのです。 コロナに感染してもそこまで熱が上がらないことがほとんどです。 そんな高熱が出るということは免疫が強く誘導されてサイトカインがたくさん出ているということです。 大げさと思われるかもしれませんがやはり慎重に考えるべきだと思います。というものらしい。 私の表現が正しいかどうかはともかく、ようするに弱いウイルスに効きすぎるワクチンだった、ということなんだろうな。 とにかく本書を通じ流れているのは、新型コロナウイルスにワクチンは必要ないというもの。 それなのに、権力の側はあわてふためいて、とにかくワクチンを打つことにした。 その結果、大阪府は、 大阪府が発表したデータのまやかし鳥集 もう一つ、いしい先生はブログで重要なことを指摘しておられます。 大阪府が発表したコロナ陽性者を分析したデータのまやかしについてです。 2021年9月10日吉村洋文大阪府知事がツイッターに表を添付し、「ワクチン摂取群は40代50代の陽性者237人のうち、重症1人(0.4%)、死者0人(0%)です。 ワクチン未接種群は40代50代の陽性者1万5726人のうち重傷277人(1.8%)、死亡28人(0.2%)です。 ワクチンの発症予防効果だけでなく、重症予防効果も驚異的です」とツイートしました。 しかし表をよく見るとこの数字は実は①「2回接種後14日以降に発症」群と②「未摂取+接種歴不明」群、③「1〜2回接種後14日未満+発症日不明」の3群を比べたもので、すべての年代をまとめた総計の死亡率を比べると、①と②が同じ(0.2%)で③は0.6%、つまり②「未摂取+接種歴不明」群よりも③「1~2回接種後14日未満+発症日不明群の方が死亡率が3倍も高いことを示していました。 いしい先生は、「ドクチン1回目接種者は死亡・重症化ともに増え、2回接種者でも死亡率は下がらなかった。 それがこのデータがしめす事実である」と指摘していますが、よくこのまやかしに気付きましたね。のようなまやかしを堂々と述べたのだ。 私はこのことをテレビか何かで見たので覚えている。 直感的に嘘くさいな、根拠が薄弱だな。大阪がここまで言うのかい、政府ならともかく、なんて思ったものだ さて2年前の私のワクチン禍は、本当にワクチン禍だったのかそれとも実は新型コロナウイルスに罹患していたのはは定かでない。 ただ、私はあの日以来、ワクチンの接種はしていない。(8/16記)
2024.10.21
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新型コロナ 7つの謎 最新免疫学からわかった病原体の正体【電子書籍】[ 宮坂昌之 ] 四年前つまりコロナ大騒動の始まりに書かれた本だから、著者自身にもかなりのブレが認められる。 例えば、 最近新型コロナウイルスに対する自然免疫の重要性がクローズアップされつつあります。 その理由の一つは自然免疫を強く刺激することによって種々の感染症の発症率を押さえる事が出来ることが海外のいくつもの論文で報告されているからです。 日本でも最近自然免疫の重要性等の関連でマスコミで大きく取り上げられていて、その一つに国際医療福祉大学大学院の高橋泰教授が提唱している説があります。 「新型コロナウイルス感染症の感染予防には獲得免疫ではなくてもっぱら自然免疫が重要である」というものです。 この説においては次の3つのことが仮定されています。1 新型コロナウイルスは病原性が弱く増殖力も弱いので、獲得免疫がなかなか立ち上がらない。2 日本人の約3分の1はすでに新型コロナウイルスに曝露されているがそのほとんどは自然免疫によって排除されている。3 日本人が欧米人に比べて重症化率、致死率が低いのは自然免疫力の差による。 というように、かなりのスペースを割いて紹介している論に、著者自ら、根拠薄弱であるとかの反論を載せている。 としつつ、 新型コロナ感染症では、(略)感染後に症状がほぼない人が半分くらいいてこのため、学校や仕事をあまり休まないので、行った先で感染を広げてしまうことがよくあるのです。とも論じている。 軽症で済むか、重症化するかの分岐点は? 新型コロナウイルスの感染者で重症化するのは1割程度の人でそのほとんどが高齢者です。 どうして感染後大過なく無事に快復する人たちと重症化してしまう人たちがいるのでしょうか? 端的に言うと軽症の人はⅠ型インターフェロンをはじめとして炎症反応にかかわるサイトカインが適切なタイミングに適切な量だけ産生されるため、正常な炎症反応が働いて最終的にウイルスを排除するのに対して重症の人は、Ⅰ型インターフェロン産生や放出の不良を引き金にして様々な炎症性サイトカインが過剰に産生・放出されることで、ドミノ倒し的な炎症反応が広がったうえにそれにブレーキがかからず免疫系を疲弊させます。 その結果、肺を含む様々な臓器の機能不全(多臓器不全)が起きるのです。 とする。 これらのことは今だからゆっくり読める。 4年前の騒動の時には決して読む気にはなれなかったことでもある。(8/15記)
2024.10.19
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誰も書けない「コロナ対策」のA級戦犯【電子書籍】[ 木村盛世 ] 全く本当にあのコロナ騒ぎはいったい何だったのかというほど騒ぎが収まっている。 本書はあのコロナ騒ぎの検証の一冊である。 騒いだ人がいたのは間違いないし、今になってコロナは風邪の一種などと言われても、あのときは恐怖の一殺だった。 ただ本書のように改めて落ち着いて書いてもらうと、そうか、我々はただの風邪を見誤っていたのかと落ち着いて思う事が出来る。 とにかくあのダイヤモンドプリンセス号に始まる4年前の騒動はきちんと記録かし論文化しなければならないことなのだと改めて思う。 本書の結論は、 新型コロナで死亡する人は世界人口のうちごくわずかです。 そして多くの人にとって新型コロナは通常の風邪かインフルエンザ程度です。 この客観的な事実を受けいれるということは極めて重要です。 コロナ以外の疾患でも人はなくなるからです。 というもの。 そのほかいろいろなことが書かれているし、書かれていることはテレビなどで報道されていることだから、そんなことがあったのかなんて驚くほどのことでもないけれど、ただ、とにかく日本人の忘れっぽさには驚くばかりだ。 そんな中、本書を読んでふと思い出したのが、西浦論文だ。 そう、かなり悲観的なデータをそろえて、もうコロナで日本がどうしようもなくなるというような話だった。 それすらもう昔の話で私なんざあとっくに忘れ去っていた。 しかし、たしかに、彼の話はコンピュータによるシミュレーションであり、その当時は信憑性があったのだ。 結果、 テレビや新聞などの大手メディアは西浦氏の話に便乗し恐怖をあおるばかりでした。 (略) 橋下徹氏(21年9月のミヤネ屋でのコメント)「予想が外れたことには、なぜ外れたかを言ってもらわないと。 はっきり言って西浦さんのいうことは信用できません」ということでちゃんちゃん。 本当に彼の話はいったいなんだったのだろう。 ただ言えることは、大したことなくてよかったね、ということだ。 これに尽きる。(8/15記)
2024.10.18
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量子とはなんだろう 宇宙を支配する究極のしくみ【電子書籍】[ 松浦壮 ] あーあ、無茶苦茶でございますな。 とにかくこの本が何を言っているのか皆目見当がつかない。 ただ、 これは私たちが認識しているすべての物事について言えます。 極論でもなんでもなく、私たちは最初から「世界そのもの」など見てはいません。 見ていると思っているものはすべて、五感を通じて行われた「測定」と矛盾しないように構成された世界の想像図です。というのは仏教の教えと同じだということ、それから科学というものが、 このように、日常的に目にする現象から類推する限り、身の回りのものはすべて、石ころのように1個2個と数えられて質点のニュートン力学が適用できる「粒子」か、または、音のように何かの媒体の広がりや変化を意味する「波」であるかのどちらかと考えてよいでしょう。というように考えられていた時代から、 ところが、この章で見てきたように、光を単純な波だと考えたり、電子を単純な粒子だと考えたりすると、自然現象の説明が破綻してしまいます。 これは、光や電子のような存在が五感を通じて培われた概念では表現しきれないことを意味しています。 「世界は見えている通りである」という幻想が本当の意味で消滅したのです。と変化しているということ、つまりこのことから私なんざあ、なーんだ、科学はまだ何もつかんでいないんじゃないか、と考えてしまうのだ。 で、とこうなる。 今の科学は自分に都合のいいように考えて理論を組み立てている。 つまり見えもしないものをあるように考えて理論上間違いないとなればそれを応用している…らしい。 じゃあ、また何かたしかなものが新たに発見されて、これらの理論が根本から否定されるようなことが起きたら、そのときはたとえばノーベル賞受賞の快挙も覆されるのか、なんて下世話な心配を私なんざあしてしまうのだ。 とにかく読んでも読んでも理解不能ではあるけれど、量子という目に見えない存在を理論化することで今のところ理論が先行していると言う話なんだろうか。 都合のいい話なんていつまでも王道を歩けるはずがないと思う。 どこかで破綻したらそれを証明した者は世紀の大発見と言われることになるだろう。(10/2記)
2023.12.16
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量子力学のからくり 「幽霊波」の正体【電子書籍】[ 山田克哉 ] だいたい著者でさえ、 今まで話しませんでしたが シュレディンガーの波動方程式やデラックの波動方程式は厳密に導くことはできませんできないのです。 これらの方程式は粒子性と波動性あるいは相対性理論に合致するようにあーでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返しながら出来上がった方程式です。 この世は量子力学によって記述されるように出来上がっているのだということになるのでしょうか。 つまり誰も量子力学を理解できない?と誰も量子力学を理解できないとしているのに、こてこての文系の私が本書を理解できるわけがないでしょうが。 でも実はこのごろ科学書とりわけ物理学の本を読んでいるのは、終活として、いったい自分とは何者なのだという命題に向けて読んでいるのだ。 電子も波か? アインシュタインによって光( 電磁波)という波は電子などのように電荷を持った粒子(荷電粒子)と相互作用するときは粒子(光子)として振る舞うことが分かりました( 光の粒子説)。 この場合の粒子すなわち光子は質量も電荷も持たず真空中を走る時は常に光速で走っています。 しかし光が粒子として振る舞うのなら逆に電子などのように はっきりとした質量を持つ粒子は波として振る舞うことはないのでしょうか。 などという文章を読んでもちんぷんかんぷんなのだが、光にしろ電子にしろそれが私というものを形作っているものと考えたら、無視できない。 上記抜書き中、上の方で著者は、この世は人間の脳が作り出しているものだ、としたのは、私は、けだし名言だと思う。 とにかく今の物理学は、宇宙のビッグバンからの話で、つまりはそれは自分自身の成り立ちであることに間違いないのだから、無視できない。 さてその量子力学、人間が都合のいいように方程式を作り上げて、次から次へと新たな文明を作り上げているのだそうな。 そういう意味では証明はされないまでもあるいは正しいのかもしれない。 正しいとか正しくないとかの問題ではなくて、とにかく私は一体私が私であることをどうして感じているのかと言う大きな命題の答えを求めているのだ。 それがわからないうちは死ねない。 だからこの物理学と脳科学の両方を今読んでいるのだが、しっくり来る論にいまだあっていない。(9/23記)
2023.12.03
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時空のからくり 時間と空間はなぜ「一体不可分」なのか【電子書籍】[ 山田克哉 ] とにかくあたしゃあ理系が苦手でずっと忌避していたが、その間つまり私が苦手だと思い込んだ高校時代から今までの間の約半世紀でさえ、物理学は大きく進展していたのだ。 そしてその結果吾々の存在さらにいえば私の存在が諄々に明らかになりつつある。 まず物理学とは宇宙学でもあるのだ。 そこから自分の見識を改めていかなければならない。 そして、 一般相対性理論では、この「時空のゆがみ」をもって重力場としていて、重力は時空のゆがみによって生じるものと再解釈されるんだ!ということ、 ところが、だ。 空間や時間は、決して本当の「無」なんかじゃない。 本当の「無」ってのは、「時間」「空間」「物質」の三つすべてが、どれも存在しない状態をいうんだ。 俺たちの宇宙は、そのような「無」から誕生したとされている。 それこそ「なんだかすげえ」話だろ? 最終第7章では、138億年前の宇宙誕生直後に発生した「原始重力波」ってやつが登場する。 この原始重力波は、2017年5月現在では観測されていないが、実測されたら、今はまだ想像の領域にある「宇宙の起源」がかなりハッキリしてくるだろう……。ということ、からまずもって時空間は誰にでも平等ではない、という真実ですな、これを努々忘れないこと。 だれぞ、時間は誰にでも平等ですから、と誰彼構わずところ構わず口癖にしていたひとがいるけれど、それは大間違いなのだよ、彼女! 時間も空間も重力で歪むのである。 それがまずは物理学の根本原理だ。 そしてこの宇宙の始まりですな、 この初期宇宙の大膨張は「空間の膨らみ」を意味し、これほど急激な空間の膨張速度は光速度をはるかに超えています。 専門的な言葉では、インフレーション時代の宇宙の膨張は「指数関数的な急膨張」です。と、いいですか、光速以上のものがビッグバンに存在し、 多くの光子が直進できるようになったこの瞬間をあなたが目撃していたら、「すべてがぼやけていた状態」から一気に視界が開け、宇宙のようすが突然、明瞭に見えるようになるでしょう。 これが「宇宙の晴れ上がり」です(名付け親は日本の佐藤文隆博士)。と、やがて落ち着いてきた、それを宇宙の晴れ上がりという、これくらいは覚えておくべきでしょうな、一般人として。 つまりだ、吾々はこのビッグバンから生まれたのだということ。 ここをしっかり押さえなければならないのだ。(9/17記)
2023.11.27
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科学者はなぜ神を信じるのか コペルニクスからホーキングまで【電子書籍】[ 三田一郎 ] 本書はまさにネーミングの法則ですな。 題名につられて、宗教と科学の差あるいは歩み取れるところなどということにつられて読んではいけない。 本書の結論は実は一番はじめに 2016年の重力波の発見により、人類はついに宇宙のはじまりを見る手段を手に入れました。 とどまることを知らない科学の発展、とりわけ物理学の進歩は、宇宙はどうして創られたのか、物質はいかにしてできたのか、といった究極の問いをも解き明かそうとしています。 それとともに、人類が長いあいだ万物の創造主と考えてきた「神」の存在は、否定されつつあります。 人智のおよばない神の領域とされてきたことが、次々に科学の理論によって説明が可能になり、神の存在などに頼らなくても、この世界を創ることができると、多くの人が考えるようになっています。と書かれていて、それだけのものなのだ。 副題が本書の内容。 つまり本書は上の結論があって、その後延々と物理学史が続くのだ。 副題が主の本という、まさにネーミングの法則。 そしてこの本が致命的なのは著者が神という物の本質を理解していないということ。 著者によれば、キリスト教の神も日本の八百万の神も一緒くたで、その上で宗教について語っているから理由のわからんことになる。 本書に言う神は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教(本書では触れていないが)の、唯一絶対神のことで、それはいない、という結論なのだが、何故か著者はその後、自分の研究を通じてどうやらクリスチャンに転向したようなのだ。 その辺きちんと書けばいいのにね。 そもそもネーミングの法則に頼るような者にろくなやつはいないよ。 だから神はいない、だから仏教なのだと言い切る科学者のほうがずっと信用できる。 ただその宗教論は本書では全く使えないけれど、きちんとした物理学史は信用できる。 物理学史を知りたければ本書の宗教の部分を抜いた部分を読めばよろしい。(9/17記)
2023.11.26
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多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織【電子書籍】[ マシュー・サイド ] 多様性とはようするに, たんに集合知を高める要素というばかりでなく,独自の進化を導く要素にもなる。 ヘンリックの言葉を借りれば,「人類に成功をもたらすカギ」なのだ。というものだ。 人類の繁栄は多様性があったからで, ただ我々の祖先には,重要な,しかし見落とされがちな強みがあった。 社会性があった(社交的だった)のだ。 人類の祖先はほかの種より大きな,より密につながり合った集団で生活していた。 その違いが劇的な繁栄へとつながった。 なぜか? 密な社会的集団があれば,その中で学習が進む。 たとえ一人ひとりは食物を探したり道具を作ったりといった初歩的な知識しかなくて も,密な集団に属していれば仲間から学べる。 すでに頭のいい者でさえ,まわりから学ぶことは多い。 1人なら一生かけてやっと学べるような知恵を集団から得られる。ということで,ネアンデルタール人になくて人類にあったのが多様性ということになる。 多様性と平均値は相反する。 つまり, 真の問題は、平均値にすべてピタリと当てはまるパイロットなど存在しないのに,平均値を採用した結果,一人一人違う多様なパイロットのサイズにコクピットが合わず事故が続発したことがあった。 平均値の危うさは,GI値の分野にも及ぶ。 つまり, 人間の多様性という重要な要素を無視している。 エランは言う。 いわゆる「GI値」を見てみるとよくわかると思います。 これは血糖値の上がりやすさを食品ごとに表す数値です。 食品ごとに計測した,被験者グループの血糖値の反応をもとに,1~100の間で低GI から高GIまでランク付けされます。らしい。 極端に言えばたとえば私が今採用している食べ順は,効果的な人もいるだろうしそうでない人もいるだろうということらしいのだ。 いずれにしろ平均値が危うい。 本書では上司に対する進言の重要性も論じられていた。 いわく, 米国運輸安全委員会によれば,30件以上の墜落事故が,副操縦士ら乗組員が機長に進言で きずにいたことに起因しているという。 医療現場における26件の研究を広範に分析したあるデータでも,上司に進言し損なった ことが「伝達ミスによる事故の重要な要因」だったと結論付けている。とのこと。 現代は多様性の時代だ。 だからその多様性というのはいったいどういうことなのかということを本書で勉強した。 多様性というもやっとした概念を本書が少しは具体的に示唆してくれたように思う。 私が今の段階で理解したことは多様性とは人の話に耳を傾けることであるということである。(3/23記)
2023.05.18
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すごい宇宙講義【電子書籍】[ 多田将 ] まあなんだかんだと生きているけれど、ひとつ宇宙に目を向ければ、自分の存在などなくなってしまう。 そもそも137億年だか138億年前のビッグバンによって無からできたこの宇宙が更に膨張し続けているなんてこと考えながら生きているなどということはなくて、それでも、 太陽のような星はだいたい100億歳くらいまで生きると言われていて、太陽は今ちょうど中年の 50億歳くらいですけれど、そのほとんど―― 90億年以上は、こんなふうに安定しているんです。 外に広がろうとする力と、重力で落ちようとする力がちょうど釣り合った状態です。なんだとか、その年数を読めば自分には関係ないなと思いつつ、その頃の人類は一体どうなっているんだと心配になる。 ブラックホールなんて言葉知ってはいるが、 たとえば、地球と同じ重さの半径 8. 9 mmの粒があるとしましょう。 その上にロケットがあったとしましょう――半径 8. 9 mmって作為的な数字ですけどね、あとで説明します(図6)。 先ほどは中心から6400 km離れたところから脱出開始でしたけれど、今回は 8. 9 mmのところからです。 計算すると、脱出速度は、秒速 30万キロメーター。 つまり、光の速度と同じじゃないと脱出できないんです。 ということは、この 8. 9 mmよりも内側からは、光ですら脱出できないってことなんです。 もし実際にこんな天体があったら、光が脱出できないわけですから、光輝いていない状態、真っ暗に見えるんじゃないか? つまりこれが、ブラックホールなんです。という話なんですねえ、これが。 自分というのは一体何なのか、なんて考えているうち、また一日が終わってしまう。 宇宙というのはそんなものを包摂して膨張し続ける。 しかしそれにしても宇宙の原理が分かる人はすごい!
2021.05.11
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「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義【電子書籍】[ シェリー・ケーガン ] ようするに著者は、魂など信じない、つまり宗教も信じない立場だ。 中味が饒舌で長大だ。 しかし中味は薄い。 無理に二元論を否定し、講義を聞いている学生がそれを追認するように仕向ける形だ。 ずるいと思うのは、最初に二元論やら宗教論、神のことなどを信じたり教示したりする側のことを紹介し、まるでそのことを肯定するような書きっぷりをしていながら、いきなりはしごを外し、二元論を否定し、結論、死とはこの体の終わりのことと結ぶのである。 そしたら最初からそう論じればいいではないか。 二元論の否定も実に脆弱だ。 そもそも次元は無数と言われているではないか。 それが二元論がない、人間に対する神は存在しない、だから後生はないというのであれば、答えになっていないのではないのか。 それはともかく著者が仏教のことを出してきたものだから、おいおい、と思ったのだが、仏教に対してはきちんとツボを抑えていたので少しは安心した。 仏教がこの世が苦であると捉え、更にこの世は幻だと断じていることで死の問題はきれいに解決するというように理解していた。 それにしてもイェール大学ではこんなこと教えているんですかね。 アメリカのエリートには、神も仏もないんでしょうねえ。 たしかに、死、は否定のしようがないものだ。 それはわかるから、この自分とは一体何者なんだというところに踏み込んでもらいたかった。
2021.02.25
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僕たちはもう働かなくていい (小学館新書) [ 堀江 貴文 ] たしかに科学技術の進歩はすごくて、その結果、AIが人に変わり始めているので、標題のように人間がする仕事が少なくなるという道理だ。 たとえば、 従来は、ネコとはどんな形で、どんなパーツを持ち、バリエーションはどれぐらいで、ほかのペットとどう違うのか? というデータを大量に打ち込まないと、コンピューターがネコを見分けることはできなかった。 しかし「グーグルのネコ認識」では、AIが人間の脳と同じように、「これはだいたいネコっぽいからネコだろう」という判断を、自律的にくだせたというわけだ。 AIが勝手に、情報をつなぎ合わせて、不確かな問いに解を出せる。 簡単なように聞こえるが、技術的には、革命的なことなのだ。 AIの画像認識の能力は飛躍的にスピードアップした。 現在は画像認識の技術を応用した写真加工アプリが大流行していて、街の警備カメラでの犯罪者の管理に用いられている。 そう遠くないうち、秋葉原連続通り魔殺傷事件を起こした加藤智大のような、街にうろついている怪しい挙動の奴を、画像でとらえ、事前に凶行を防ぐことも、技術的には可能になるだろう。 ある意味、AIが人間の能力を超えた力を発揮するわけだ。というように。 最近では、将棋界の話で、AIが人間を凌駕したとか、藤井聡太二冠の強さはAIによるものなどというのが有名だ。 また、コンタクトレンズが、 コンタクトレンズで言えば、さらにすごい製品の開発も進んでいる。 多機能コンタクトレンズの進化は目覚ましく、例えば、目の前の相手のデータを画像認識とディープラーニングで解析し、名前・年齢・所属・ユーザーとの関係性などを、瞬時に眼上に表示するレンズの研究が行われているのだ。 目と記憶の機能を高める〝身体拡張〟ツールとなりそうだ。というような状況下にあるらしい。 反面今回のコロナ禍でAIはどのような活躍をするのだろうか。 Googleが最近感染者数の予想を立てているが、これもAIだろう。 まだまだ不確実だが、まもなく精度が上がってくるのではないのか。 AIとはそういうものなのだろう。 AIが手を付けられないくらい暴れ始めたらそのときは、人間の終わりなんだろうねえ。 コロナ禍は、そのようなAI技術の加速にも関わっているのだと思う。 できれば、AIにコロナの終息に関わってほしいのだが。
2021.01.31
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新型コロナウイルスと国際人権 半沢栄一 さて本書は日本政府のコロナ対策に対し批判に満ちている。 各国のコロナ対策を紹介しているが、特に素晴らしいリーダーは西ドイツのメルケル首相であるという風に言っている。 反面一般的には中国とWHOの癒着が唱えられているところ ところで皆さんもご記憶のことと思いますが、一時期アメリカのトランプ大統領が、新型コロナウィルスは武漢ウィルス研究所からもれた証拠があると言い出したことがあります。 トランプさんは、この間のアメリカ全土にわたる人種差別反対デモで警官に突き飛ばされ重傷を負った人を「わざと突き飛ばされたように見える」と言い出したように、不確かなことを真実と思い込み平気で広言できる人です。 私は最初からトランプさんの「証拠」を信用しなかったのですが、案の定「証拠」が出されることはありませんでした。 このような人が一方の超大国のリーダーというのは本当に遺憾なことです。 これに対して武漢ウィルス研究所の王延軼(ワンエンイー)所長は5月24日、新型コロナウィルスは同研究所にとって未知のウィルスであり、研究したことも保存したこともないもので、同研究所からもれたというのはでっちあげだという声明をCCTV(国営中央テレビ)で発表しました。というように、トランプ大統領が挙証せずに一方的に Chinese virus と述べたことに対して批判しているけれども、逆に言えば著者もその証拠を挙げていないのであるから正しいとは言えまい。 じゃあ著者に聞くが、この新型コロナウイルスは一体どこから出てきたというのか。 明らかに武漢発祥ではないか。 そしてものの本によれば間違いなく武漢周辺のウイルス研究所が犯人と考えられるとしているではないか。 それに対する具体的な反証が何もないままトランプ大統領が証拠を挙げていないことを盾に中国に加担するというその姿勢は、私は肯定できない。 次、 こうしてアメリカでは多少の罹患感覚があっても診察を見送る人が圧倒的に多かったはずです。 黒人とヒスパニック層に死者が偏るというニューヨークを含む全米での現実が、その想定を裏付けています。 つまり新自由主義、さらにオバマケアによって荒廃したアメリカの医療インフラの状況は、新型コロナウィルス感染のいわば理想的な温床であり、アメリカが世界最大の被害国になったことは論理的必然だったともいえるのですという記述はまるでオバマケアの保険料負担が過多になったため、そしてその後のトランプ政権によるオバマケアの否定によって医療をアメリカ国民が受けられなくなったために起きた悲劇だとしている。 しかしこれもまた著者の独断ではないのか。 確かに貧困層が医療を受けられなかったということはあろう。 それよりもトランプ政権が本書でもそこここに書いてあるように、新型コロナウイルスをただの風邪と捉え集団感染があれば抗体ができるという信念のもと動いたということも言える。 本書は著者の独断により書かれているので、新型コロナウイルスについてはまだまだ様々な著書を読んで判断しなければならない。
2021.01.10
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ビッグ・クエスチョン 〈人類の難問〉に答えよう【電子書籍】[ スティーヴン・ホーキング ] 良書ですなあ。 青木薫という方の翻訳が実によろしい。 翻訳家の彼女は米沢興譲館を経て京大理学部に進んだ方だ。 私のような文系人間にもホーキング博士の理論を優しく伝えてくれる。 本当に素晴らしい本だ。 本書では宇宙とか生命とか様々なことが語られているが、特に、神、について、 神を、自然法則を体現するものと定義してもいいだろう。 しかしほとんどの人たちは、神をそのようにはとらえていない。 たいていの人は、神は人間のように人格的な関係を取り結ぶことのできる相手だと思っている。 宇宙の広大さを、そして広大な宇宙のなかで、人の生涯がどれほどちっぽけで、たまたまのできごとで生じたものでしかないかを直視するとき、そんなことはとうていありそうにない。 私はアインシュタインと同じく、「神」という言葉を、人格を持たない自然法則という意味で用いる。 したがって、神の心を知るということは、自然法則を知るということだ。 私の予想では、今世紀の末までに、人類は神の心を知ることができるだろう。とする。 この考えは、道元禅師、の考えと一致する。 さらに 宇宙の始まりでも、時間そのものが止まるというのだ。 ビッグバン以前には時間がないのなら、時間を遡ってもビッグバン以前には到達できない。 こうして私たちはついに、原因のない何かを発見した。 なぜなら、あるできごとに原因があるためには、そこにいたるための時間が必要だが、その時間がないからだ。 私にとってそのことは、創造主が存在していたはずの時間がないのだから、創造主が存在する可能性はないということを意味する。という。 博士は、神を全否定するのではなく、本来の神について正確に指摘しているのだ。 また本書で死後の生を否定する。 博士の理論では畢竟そうなるのだ。 正確に死後の生はないというのだ。 だから今を大切に生きよう、今を味わおう、という。 たしかに死後の生はなかろうが、死後に行くところはあるのではなかろうか。 ただ死後のことは誰にもわからない。 そういうことだ。
2020.09.26
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読むだけで人生観が変わる 「やべー」宇宙の話【電子書籍】[ 気になる宇宙 ] 宇宙については(なんてしゃちこばって書いているけど、そんなに宇宙のことを知っているわけでもないのだが)幼稚園だったか小学校低学年の頃読んだ図鑑がベースになっている。 ビッグバンだの、宇宙ができたのは138億年まえだのなんてこともその図鑑には書いてなくて、月は地球の子供だから地球が産んだもの、みたいなのが定説になっていたんでしょうねえ、そんなことをそのまま自分の知識として生きてきたから、本書は驚きの連続だった。 まず、ブラックホールはホールじゃない!ということに驚かされる。 ブラックホールは、極めて強い重力を持つ天体なのだそうだ。 この地球の近くにそのような天体はないそうなので安心しろとのこと。 木星がこの地球を守っていてくれる話とか、いずれ太陽も巨大化してこの地球も灼熱地獄に陥るだろう話、そんなときまで人類は残っていないだろうがねえ。 天王星が臭い話とかまあとにかく、幼少の頃読んだ宇宙の図鑑とは全く違う宇宙の面白さが本書では展開していくのだ。 月の裏側の地下何百メートルに何百トンもの金塊が埋もれているなどという話も面白かったな。 そもそも宇宙のことなど知らないのだから、書いてあることが全て新鮮で、面白い。 最近こういう本に出会っていなかったので、本当にいい時間を持つことができたと感謝している。
2020.06.12
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ビッグ・クエスチョン 〈人類の難問〉に答えよう【電子書籍】[ スティーヴン・ホーキング ] ALSの天才科学者が書いた人生論あるいは宗教論的な本であった。 この科学者はやはり予想どおり、死後の世界はないと断じる。 ばかりか宇宙の成り立ちの前にも何もないと言うのだ。 まさに夢も希望もない話なのである。 それなのに惹かれるのは、その理論が確かな自分の理論に導かれたものであるからという確固とした理由を述べているからだ。 彼は、多分こうだと思う、などとは言わない。 私の理論によれば、死後の世界は断じてなく、宇宙成立以前は無である、と断言するのだ。 なんとも恐ろしい話ではないか。 これ以上恐ろしい話はないのである。 なのに惹かれるのは、彼が、だからこそこの世に生まれこの世の景色をほんの一瞬でも感じることができたことの幸せを思う、あるいは味わえることの幸せに感謝したい、的な一文があるからだ。 たしかに、この偉大な学者の理論によれば、宗教はひとたまりもなく木っ端微塵になってしまうのだ。 しかしそれだからこそ、目の前の景色を愉しむというスタンスですなあ、これを忘れてはならないということなのだと思う。 彼はALSすら愉悦に変えた人ではないのか。 私の読み込み不足もあろうが、私にはそう思えてならないのだ。 この学者の理論では、死はあるものの、私を構成していたものは塵になりまた存在するのだということと、遺伝子を通じて私はその後も何らかの形でこの世に影響を持ち続けるのだということも忘れずに付記している。 この偉大な学者に真っ向反論などできるわけもないのだが、ただ、死後の世界ということとか、宇宙以前の世界のこととか、そういうのは他の天才学者が様々異論を出していることだろうから、ホーキング様に、ははあ、と畏まるようなことを私は断じていしない。 ただ、彼が自分の立てた理論に基づいた人生論、宗教論を述べたたところがとても潔くて好感が持てるということを言いたいのである。
2020.02.29
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立花隆 立花隆の「宇宙教室」 知的巨人である、立花隆の対人の素晴らしさ。 取材する女性記者に対する態度は 普通ならここで、君には用がないから帰りなさい、と言われても仕方がない状況である。 にもかかわらず立花さんは、こうしたテーマをやるならばこの本を読みなさい、この本もここにこういうことが書いてあるから読まなきゃだめだ、こういう映像があるから入手してみるといい、などとアドバイスをくださったのである。というもので実に丁寧だ。 ただ自分がわかればいいのではなくみんなにわかってほしいというスタンスなんですねえ。 分かる人が多ければ多いほど話が弾むものね。 そして彼の、日本の指導者批判と子供たちに対するスタンス。 立花さんは子供たちがインターネットを巧みに使って情報収集したり難しい問題を自分たちなりに調べて意見づくりをしたりする姿に感銘を受けたという。 「日本をいま現実に引っ張っている世代はどうしようもない。希望がない。しかし子供たちは希望がある。子供をどのように導くかで日本の将来が変わってくる。」 月並みですけどそのとおりなんでしょうね。 子供たちを指導することは本当に重要なことだ。 それは今の指導者たちがどうしようもないからだ。 子供たちの未来に今の日本を託しているということでしょう。 そのために大人たちは一体何をなすべきかとういこと、具体的に子供たちをどう育てるのかということ、これでいいなどと思わないこと、要するに教育の重要性ということを言っているのだと思う。 立花隆には立花隆の考えがあるということ、それも子育てにも及んでいるということ、自発的な子供たちの勉強方法に感銘を受け日本の将来が託せると思っているところなど単なる知の巨人ではなかったという点でなにかホッとしたのだった。
2019.08.27
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【中古】 ニュートリノは何処へ 宇宙の謎に迫る17の物語 /ジョングリビン(著者),樺沢宇紀(訳者) 【中古】afb 地球温暖化が叫ばれまたそのことを体感している現在、実は氷河期がまた来るらしい。 だから地球温暖化なんて何も心配するなということなのかどうかはわからないけれど、結局この先のことはわからんということしかわからんということか。 本格的な氷河期への突入の予測は確実なことであるが人間の時間尺度からするとこれは遠い話である。 しかしこの予測の背景には地球の気候が今後小刻みの小氷河期を繰り返しそのたびに徐々に寒冷さをまして行くという見通しがある。 人類が将来に渡りこの小さな惑星を支配する地位を保ち続けることができるかという問題に関心を持つすべての人々は氷河期を前にした地球の気候がこのように徐々に寒冷さを増していくという見通しを心に留めて置かなければならない。 地球の温度変化は二酸化炭素によるものであるが、火山の噴火や太陽の76年周期の変動による熱量変化もあって、今騒いでいる温暖化の先に寒冷化も見え隠れしているということなのかもしれない。 気候学者たちは大方において20世紀の地球の温度は2種類の、摂動、を受けているという見方で一致した。 一つは二酸化炭素による温暖化の影響でありもう一つは大規模な火山の噴火の際に成層圏まで吹き上げられた灰が太陽から照射される熱の一部を遮ることに寄って引き起こされる一時的な寒冷化である。 (略)ジリランドは第3の要因太陽の大きさの76年周期の変動に伴う太陽からくる熱量の変化を考慮するとより正確にデータを説明できることを見出した。 いずれにしても気候には大きな関心を人類は持つべきでしょう。 温暖化が始まっていることは確かで、氷河期とか寒冷化までにはまだ時間があるのだから、それまでに例えば、極の氷を溶かし出すなどということのないよう十分な管理が必要なのではないのか。 自国ファーストで自分勝手な論理を振り回す超大国のリーダーよ、ここいらでもう少し地球のことも考えてほしいものだ。 サミットで共同宣言が出せないなどというていたらくをみたくない。
2019.08.26
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【中古】 私たちは暗黒宇宙から生まれた ALMAが解き明かす宇宙の全貌 /福井康雄(編者) 【中古】afb 1995年10月に天文学史上に残る大発見があったらしい。 天文学史上の残る大発見の報告があったのはそれからわずか半年後1995年10月のことです。 スイスのミッシェル・マイヨールと、ディディエ・ケローズが、太陽系から50光年はなれたペガサス座51番星のまわりに巨大惑星が回っていると報告。 直後にアメリカの、ジェフ・マーシーと、ポール・バトラーが、リック天文台でその追試に成功しました。 それはとんでもない巨大惑星で ところが初めて発見された系外惑星は太陽に似た恒星から半径わずか約750万キロメートルの軌道を約4.2日で周っている巨大惑星でした。 その質力は土星よりも重く太陽系で最も大きい木星の半分(0.46倍)。 長年系外惑星を探していた研究者の殆どがこのような巨大惑星が恒星の至近距離を短い周期で回っているとは考えもしませんでした。 観測の盲点だったのです。とのこと。 つまり地球の科学者たちには予想外のつまり地球的な科学の常識ではありえない巨大惑星ということになりましょう。 それが太陽系から50光年の、つまり宇宙的には極めて近距離のところに存在するということなのですな。 人間は様々な発見発明をしてきた。 これからもその活動は続くだろう。 私はその活動をすることはできないが、その結果を目の当たりにすることはできる。 そのことはとても楽しみなことだ。 新たな発見により従来の定説が覆されたことも多々あるわけで、本日正しいことが明日には過ちであるとされることもあるということだ。 そのたび理論大系が作り直されていくということですよね。 夜宇宙を目の前にして本日の記述のようなことが起きているのだということを思うこともあっていいのかもしれない。
2019.08.25
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誰かに教えたくなる宇宙のひみつ 理系親子になれる超入門 [ 竹内薫 ] 宇宙のことなどを考えてそれを理論化している人がいるということは私にとっては脅威ですな。 たとえば次の著述、 宇宙の始まりにもブラックホールの中心にもある特異点ですから「実はそれは同じものではないか?」と考える人が出てきました。 ホーキング博士もその一人です。 本当のところはわかりませんが同じだとするとブラックホールの中には宇宙があるかもしれないということになります。 私たちの側から見たらブラックホールに見えるものがブラックホールの中から見たら向こう側は宇宙の始まりかもしれません。 ホーキング博士が言う「赤ちゃん宇宙」という考え方です。何言うてるかわかりませんが、ただ、ブラックホールもすべての終わりではない、というふうに私は理解してしまいました。 そして宇宙の果とかこの世の終わりなどというものは存在しないなどという楽観的な考えに陥りましたけれど、理解力のないことは悲しいことですねえ。 次、熱力学第二の法則。 これを熱力学第二の法則といいます。 これは別名、エントロピー増大の法則。 秩序あるものはほっとくと必ずバラバラになり無秩序の状態になる。 そしてその逆は起こらないというものです。 エントロピーというものは、無秩序さ、とでもいいましょうか。 人間は80年もすれば死んでいずれ土に還ります。 個体のものを燃やすと煙になって広がります。 エンジンも液体だったものを燃焼してエネルギーとなって広がるわけです。 死生観、いかがしますか。 死んで土に還ればもとには戻れないという法則ですよ。 火葬され煙になって広がるという法則です、悲しすぎませんか。 これですと霊とか魂などというものは存在しないことになりますなあ。 まあ、まだまだ科学では不明なことが多いのですからここは気長に行きたいのですけれど、物質である肉体は滅びれば、もとには戻らない、それをエントロピーの法則という、こういうことまではわかりました。 それでよろしいでしょうか。
2019.08.24
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寿命100歳以上の世界 20XX年、仕事・家族・社会はこう変わる / 原タイトル:100 Plus[本/雑誌] (単行本・ムック) / ソニア・アリソン/著 土屋晶子/訳 現代は寿命が100歳の時代に突入したなどと言われているが、170年前は43平均寿命が43歳だったそうで、 平均寿命が43歳だった1850年に舞い戻り当時の人々に、もっと長生きするのはいいことかどうか、と聞くとすれば、YES、と答える楽観主義者達もいるだろうが悲観主義者は、そうなれば最悪な事態になる、と断言するだろう。 暮らしがこんなにきついのにもっと生きたいと願う人がどこにいる、と言うに違いない。と著者は推測する。 そうだねえ、そんなに長生きしてもしょうがないということだろうか。 日本のときは幕末、電気も車もない時代。 寒かったろうなあ。 そもそも長生きなんかできなかったろうね。 本書で気になった部分があったので抜き書きした。 将来も年がかけ離れたカップルは 少数派のままで行くのではないか。 というのは私達は、共通点( 教育レベル、職業的役割、年齢)がたくさんある人をパートナーに選びがちだからだ。 パートナーの年齢差なんてたまたまでしょう。 しかし年が近いというのは心地よいことなのかもしれない。 だから上記の論は当たり前のことということになる。
2019.06.20
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山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた【電子書籍】[ 山中伸弥 ] 山中先生の3つの教訓とは APOBEC-1遺伝子を治療に使うなんてとんでもないことでした。 この経験はぼくにとって大学院の最初の実験で学んだ3つの教訓の復習になりました。 つまり科学は驚きに満ちていること。 新治療法と新薬はいきなり患者さんに試さず動物実験で安全性と効果を十分に確かめること。 そして先生の言うことをあまり信用してはならないことの3つです。ということだそうだ。 そりゃあ科学は驚きの連続でしょうが、世の中も驚きの連続であります。 新治療法とか新薬を、読む本、に置き換えれば自分にすぐ試すなよ、とでもいう教訓になりますか。 本を読んだらそれを実践しなければ何も意味がないなんて論法も結構多くの人が発信していますが私は経験上そう思わない。 これはぜひとも成功した人をみてから、つまり、山中先生の言う、動物実験を経てからで結構かと思います。 このことは第3の、先生の言うことをあまり信用しない、にイコールになりますね。 今まで多くの本を読んできましたが、そのとおりやって成功した経験が私にはありません。 したがって本は読んでもすぐには実践するな、多くの論を読んで比較すべし、というのが私のポリシーであります。
2019.06.15
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【中古】宇宙の始まりと終わり 二間瀬 敏史 本年4月10日,ブラックホールが観測されたというニュースは世界を駆け巡った。 理論的に証明されたはずのものが現実に観測されたということはまた大きな証明である。 そのブラックホールは 質量が一定のまま星の大きさが小さくなると星の表面の重力はどんどん強くなっていくので星は際限なく潰れていく。 つぶれる速さ(表面の落下速度)が光速度になるとその領域からは光さえも脱出できないブラックホールになる。というもの。 その概念はなんとなく理解できるような気がする。 そのブラックホールが観測されたことにニュースでは,漫画家の松本零士氏が,僕が予想していたものと同じだった,その中に入ってみたい,とおっしゃっていた。 ブラックホールの中にはまたもう一つの宇宙があるのではないか,とか,ブラックホールが宇宙の始まりで際限なく宇宙が生まれ変わり死に変わりしているのではないかなどという予測もされているが,それはまだ仮説の状態だ。 さて今回ブラックホールが観測されたが,理論上存在するがまだ観測されていないものに暗黒物質がある。 銀河系を離れても雲の回転速度はほとんど同じ大きさのままなのである。 太陽系では外側の惑星ほど遅い速度で公転しているがそれは太陽から遠いほど太陽の重力が弱くなっているからである。 公転速度が銀河系を離れても変わらないということはそれによる遠心力に見合うだけの重力があることそして質量が銀河系の外側にもあることを意味する。 この質量が暗黒物質である。 と言う理論からその存在が証明されているもの。 宇宙のことをほんの少し勉強してもこんなに面白い話が今やたくさんあるのだということを最近の読書で知った。 いやあ,本当に読書っていいもんですねえ,と言う言葉が思わず飛び出す。
2019.04.15
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体感する宇宙【電子書籍】[ 竹内 薫 ] 普通の人が勘違いしていっている言葉に,時間は誰にでも平等ですから,というのがある。 しかしそれは相対性理論により真っ向から否定される。 自分から見て時速100 kmで走る電車。 自分から見て1分後に走り出す車。 普段私たちは自分を中心にして主観的に物事を見ています。 ですが他の人には他の人の時間があります。 他人の主観があることはわかっていてもそれを具体的に観察することはなかなか出来ません。 時間についてもある人にとっては同時に見えていても別の人には同時ではないように見えることがあります。 視点を変えれば時間の見え方も変わる。 それが相対性理論です。 今こそ時間が平等であるという考えを捨ててしまわなければ,ブラックホールの存在が最新の天体望遠鏡でも明らかになった現在,改めて行かなければ,人生が誤ったベクトルで進んでしまう。 時間がいかに相対的であるかということを今こそ人々はきちんと知るべきだ。 そもそも人生論はあるいは宗教論も宇宙について知らなければ先には進まないということも知るべきである。 幻想や想像をいくらもってもそれが科学的に証明されなければ,前述の誤ったベクトルに進んでしまう。 超新星爆発とは太陽の約8倍より質量が大きい恒星が一生を終えるときに起こす爆発のことです。 恒星とは自分自身の力で輝くことができる星のことです。 自力で光ることができるのは恒星の中心部で核融合が起こり膨大な熱や光を生み出しているからです。 恒星は自分自身が持つ重力によってぎゅーっと内側に縮もうとします。 ですが一方でこの核融合で起こるエネルギーで外側へ膨らまそうとする力も生まれます。 この内側に縮む力と外側へ膨らむ力が拮抗することで恒星は星としての形を保っています。 いずれ我らが太陽系の恒星太陽も超新星爆発を起こすのだ。 そのときいったい人類はどこへどう進んでいるのか。 それはまた私たちの子孫に対する大きな心配でもある。 確かに私も子も孫も太陽の超新星爆発とは無関係だからいいや,ということもできようが,いずれその時が来るということは間違いのないことである。 まず私たちはこの宇宙についてもっと知らなければならないのだと思う。
2019.04.14
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宇宙の始まりはどこまで見えたか? 137億年、宇宙の旅【電子書籍】[ 平林 久 ] 宇宙の始まりの研究はまだまだというところ,その終わりについては理論的に説明がつくらしい。 熱力学にはいわゆる熱力学の法則があります。 3つの法則のうち第2法則と言われるものが現象の方向性を説くものです。 例えば熱いものと冷たいものを一緒にしておくといずれ一つの温度になってしまいます。 いわゆる,熱平衡状態,になり逆の方向に進むことはありません。 机の上から床に落ちたコップが粉微塵に砕けろことはあっても破片がすっと集まって元のコップになり机の上に飛び上がることもありません。 実験室内でも地球上でも宇宙でも出来事はこの法則の説くように起こると考えられます。 すると宇宙も長い時間の後にはこれ以上は反応の進まない熱平衡状態になると考えられます。 生き生きと色々なことが起こる世界ではなくいわゆる宇宙の熱的死と言われる状態に至ってしまうことになります。 ということで要するに終焉ですなあ。 いずれこの宇宙も終わる。 人類がどうの地球がどうの太陽がどうのなんてこともまた終わる。 今の地球上の諸々の問題もその頃には何も存在しないことになる。 宇宙の始まりについて ビッグバンはどうして始まったのかについて1980年代初めに大胆な理論的進展がありました。 東大の佐藤勝彦さん(1945年〜)とアメリカのアラン・グース(1947年〜)とが独立に提示したいわゆる,インフレーション理論,です。 宇宙初期に真空のエネルギーによって宇宙が 急激に極端な膨張を遂げ真空の相転移による潜熱が発生して超高温になりそこからビッグバンが始まったという壮大な理論です。 というところはどうしてもおさえておかなければならないツボらしい。 いきなりのビッグバンではないということ。 インフレーション理論というところに,佐藤勝彦さん,という日本人が登場すること,このことも重要なことだ。
2019.04.13
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的川博士の銀河教室 / 的川泰宣 【本】 宇宙には目に見えない物質があると言う。 目には見えないけれども大量の物質(マター)があることは確実なことだとわかりこの見えない物質のことを,ダークマター,と呼ぶことにしたのです。 そうすると星が集まって銀河を作り上げているのも銀河が渦巻き状の美しい姿を保っていられるのもまた銀河と銀河が集まって大きな銀河団が形成されているのもこのダークマターの重力があるおかげだということも分かってきました。 驚くべきことに私たちの銀河を取り巻いているダークマターの量は私たちに見えている星などの質量の10倍から100倍もあることが分かってきたのです。 ではそのダークマターの正体はいったい何でしょうか。 それがなかなか分からなくて困っているんですね。 ダークマターの候補として一番有望とされているのは私たちがこれまで知らなかった粒子のようです。 その未知の粒子を求めて世界の科学者たちがしのぎを削って発見競争をしているのです。 その物質はダークマターと呼ばれるものである。 その詳細は不明である。 それがあると様々な事象が証明できるから予めあるとされるものということだろう。 多くの学者がそういうからそうだという論理である。 しかし証明できないものをあるとして突っ走っっていいものなのだろうか。 科学的素人の私にはそれがとても危ういものにみえてしょうがない。 次,用語は正しくという著者の主張。 まずはじめに明らかにしておきたいのは用語についてです。 放射能は放射線を出す能力。 だから放射能が検出されたというのはちょっとおかしな使い方ですね。 放射性物質は放射線を出す物質のことだから放射性物質が検出されたという言い方が正しいわけです。 これがヨウ素とかセシウムとかカリウムとか言った物質です。 (略) まとめて言えば特に放射性物質と放射線の区別をしっかり理解することが大切だと思います。 その違いの本質は放射性物質は放射線の発生源であり人体に害を与えるのは放射線の方だということです。 ということですなあ。 この辺はしっかり覚えておかなければならないことだと思う。
2019.04.12
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宇宙になぜ我々が存在するのか【電子書籍】[ 村山斉 ] まずニュートリノから全ては始まるらしい。 科学的な脳がない私には理解不能なことではあるのだが, 超新星爆発で発生したニュートリノを観測できたことは宇宙の観測に新しい手法をもたらしました。 これまでは宇宙を見ようとしたら,可視光線を使う光学望遠鏡か電波を使う電波望遠鏡などを利用するしかありませんでしたが,ニュートリノを使って宇宙を観測することもできるとわかってきたのです。 小柴博士たちはこれをニュートリノ天文学と表現し,素粒子による天文学を切り拓きました。ということで,宇宙のことが飛躍的にわかるようになってきたということである。 物質は ニュートリノがちょっといたずらをして10億個のうちの1個分だけ反ニュートリノと物質のニュートリノのバランスを崩したのではないかと考えられるのです。 もしこのようなことが起きたとすると,物質と反物質が出会って消滅したため,最終的なな数がずれていますから,全部なくならずに少しだけ物質が残ることになります。 その残った物質が星や銀河を作り,私たちになっていくのです。ということで,つまり私たちは超新星爆発に端を発するということらしい。 どうも難しくてよくわからないが,そうことらしい。
2019.03.14
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【中古】 ホーキング、未来を語る /スティーヴン・ホーキング(著者),佐藤勝彦(訳者) 【中古】afb 科学論を振りかざして人生を渡っているわけではないから, 2個の正確な時計を飛行機で互いに反対方向に地球を一周させた。 飛行後2つの時計を照合すると東に向かって飛んだ時計は僅かながら遅れていることが確認された。などという話や 驚くことにほとんど全ての銀河は私たちから遠ざかりつつあることが分かったのです。 さらに遠くの銀河であればあるほどより早く私たちから遠ざかっているのです。などという話を聞いても今ひとつピンとこない。 せやからでやちゅーねん! ですよねえ。 じゃあ,なにかい,東周りの飛行機にずっと乗り続ければ長生きできるってか,ということですよね,ぼんくらな私から言えば。 まるで落語の世界だ。 あるいはつまり,東周りの時計は遅くなる,んじゃないかって話だ。 銀河の話なんざ,今の私にとってなんの必要性がない。 これこそだからなによということにしか感じられない。 宇宙が膨張しているということを言いたいんですかねえ。 ただ,こういうことを考えている人もいるということで,生きるために覚えなければならないことではないと今のところ断言できることではなかろうか。
2018.11.12
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「かくして冥王星は降格された」ニール・ドグラース・タイソン さて今度は月から離れよう。 私が子供の頃,水金地火木土天海冥,と呼ばれ覚えた9個の太陽系の惑星たち。 9個と言うのは私たちが野球少年であったことと合わせ,なんと素敵なことなんだろうと思ったことだ。 それがなんと,冥,がなくなり,太陽系の惑星は8個になってしまった。 8人のチームスポーツなんてありはしない。 バレーボール8人制? 冗談じゃない。 あれはリベロをいれても7人だ。 ということで冥王星が惑星でなくなったことを悲しんでいる一人でもある。 ねえ,冥王星よりも大きな天体がまた見つかったら仲間に入れたらいいじゃないか。 野球ができなくなるよりずっといいよ。 冥王星の向こうには その向こうにはその軌道がほぼ一枚の平面に収まる多数の彗星が集まっているカイパーベルトとがあり,カイパーベルトのまたはるか向こうは,オールトの雲,と呼ばれる軌道が,ありとあらゆる角度で傾いている彗星の群れがある。なのだそうだ。 その間にも冥王星よりも大きな星があるとか言われているんだろう。 その星たちは惑星の仲間に入れることはできないのか。 冥王星は球形の天体だ。 したがって冥王星は惑星である。 惑星の定義として最初に提案されたこの文言なら木星は冥王星の26万倍も大きいにもかかわらず,冥王星と土星を同等に扱うことができた。 (略) やがて冥王星は,新基準,れっきとした惑星はその軌道領域において質量の点で支配域でなければならない,を満たさないという悲しい ニュースを知った。 この基準なんか明らかに冥王星を切り離すためのものだったんだろうな。 だとしたら,惑星の定義なんてどうでもいいことになるんじゃないか。 旧惑星とかいう名称でいいじゃないか。 エリス,っていったかなあ,冥王星よりも大きい星,こいつは,新惑星と言う名で呼べばいいじゃないか。 どうも科学っていうのは新しい理論が生まれるとそれに溺れ,還暦を過ぎた人々が習ったことが次から次へと覆されると言う性格で,当時9つの惑星を全部書いてそれに太陽まで書いて100点をもらった賢い少年は,不正採点と言われっちまうっていうのかい。 だから科学は嫌いだ。
2018.11.11
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【送料無料】 月 人との豊かなかかわりの歴史 / ベアント・ブルンナー 【本】 月は太古の昔から現代まで魅力的な天体であった。 月岡芳年もその一人である。 月岡芳年(1839〜1892)にとって月は神聖なもので彼は1880年代に「月百姿」と言う傑出した浮世絵画集を作った。 いずれの図も日本や中国の伝説的人物などが中央に描かれている。 夜,月はどうしても気になるもの。 今日の月はどんな月? と思って思わず空を見上げる。 姿が見えればほっとする。 つまり,その日は天気がいいということ。 月の形成。 月が4億5,000万年前に火星サイズの天体と地球がななめに衝突したあとに形成されたというものだ。 というのがどうやら定説らしい。 それにしてもその時の地球の衝撃はいかばかりであったのか。 それから,つまり,月は地球とその火星サイズの天体との子供,ということになるのか。 そして,その天体は,一体,どこに行ってしまったのか。 謎は尽きない。
2018.11.10
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【新品】【本】図説月の文化史 神話・伝説・イメージ 下 ジュールズ・キャシュフォード/著 別宮貞徳/監訳 片柳佐智子/訳 月は女性である。 なぜなら, 月が女性として描かれる時その規則的な満ち欠けは女性の原型であり女性は月経,妊娠,そして,出産という一連の経過をとおして月の周期をたどるとみなされた。だからだ。 しかしそんなことを私は考えたこともなかったなあ。 私にとって月は中学一年生の夏天体望遠鏡を通して見て以来現実のものになり、そういう色っぽい世界からは切り離され次第に興味を失っていったのだった。 女性というのは美しいものという観念が私にはあり,月の表面はアバタで醜いものと決めつけた私が月を顧みることはなかったのだっった。 しかし今私がまた月に興味を持ち始めたのは3つの理由による。 1つは孫息子の名前に月がついたこと。 2つめは月が常に表面を地球に向けていることが不思議なこと。 そして3つ目は,兎。 なぜか私は兎が好きで,ミッフィーのスリッパやサンダルを履き,兎の図柄の茶碗やカップをいっぱい持っている。 月は,兎と切っても切れない仲になっているのはなぜか,なんていう疑問が出て,ちょっとだけ興味を持ったのである。 ところが原始から人々は月に対し この闇夜の3日間星だけが現れる。 するとその時弓なりに輝く光が現れ月が再び生まれることを告げ,知らせる。 月と人間が本当に同じなら死後人間はもう一度生まれてくるだろう。というように人生そのものをコピーしているのだ。 私とは違う視点で月を見ていたのだ。 私はもう一度別の視点で月のことを知る努力が必要だと感じた。
2018.11.09
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図説 月の文化史 上 神話・伝説・イメー (単行本・ムック) / J.キャシュフォード 別宮 貞徳 監訳 本当はこのシリーズのカテゴリーは科学ではないのかもしれない。 天体とか宇宙というカテゴリーなので科学に入れているが,読み手の私は科学よりも月の物語性を重視しているのだ。 月の一生は, 三日月からまた満月へ。 また三日月になり闇夜を経て再び三日月へと変化し続ける月は基本的な物語つまり誕生,成長,充実,衰退し,そして,再生という変容の物語を 示している。ととらえることができることは確かだ。 そのようなことは月を見ている人は,薄っすらと感じているのだ。 そして遂に月を天体望遠鏡で覗き見るときが来る。 なーんだ,つまんないの,アバタ面だ,なんてことでしばし月から遠ざかる。 この頃は中学一年生だった。 実はこの頃の私は秀才で学年一番になったことがあり,そのご褒美に父から天体望遠鏡を買ってもらったのだった。 その結果,上記の感想となり,月は次第に私の興味から遠ざかる。 ちなみにこの前後人類が初めて月に降り立ったのだったことを今初めて気づいた。 つまり,私の興味がこのときから継続して月にあったなら,今とは違う人生を歩んでいたろうな,というのが偽らざる感想である。 月は人生に似ている。 月が次第に痩せてついに姿を表すと世界中のあちこちでそれが本当に死ぬととらえられ,原始時代には人間の死と同じように現実の死として体験されていたことは 間違いない。 新月の相はしばしば「月は死んでいる」と形容された。 その新月になど結局本日まで興味を持つこともなかった。 新月,とは,酒田市にある中華そばや,くらいのイメージしかないのだ。 だが,いまなぜここまで月にご執心なのかというと,実は,かわいい孫に月の一字が使われているからなのだ。 どうにかして月の様々な情報を身に着けていたいと思うようになったのである。 しかしこの天体は本当に厄介な天体でそもそもなぜ表を地球にずっと向けているかの謎がまだ私の中では消化しきれていないのだ。
2018.11.08
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【中古】 月のかぐや /JAXA(宇宙航空研究開発機構)【編著】 【中古】afb 月の表と裏の化学組成は違うのだそうだ。 そんなこと何も知らなくとも現実の生活に関係があるわけでもないが,あのきれいな月について地球人として少しは知識を高めておくことは重要だと思う。 もしも異星人に会い,「あんたんところのエイセイの,ツキ,ってやつあるやん,あれってさ,ほんとに不思議な星やねんね」なんて言われて,「はあ」なんて言うわけには行くまい。 実は 月の表と裏の2面性の1つとして化学組成の違いも見出される。 裏は鉄やトリウムの少ない地域だとわかったのである。 物質の分布における2面性である。なんてこと言わないとだめだよね。 月の裏側については地球人として常に興味を持っていないとだめだよ。 もしかしたら極楽浄土かもしれないし,あるいは,兎がたくさんいるかもしれない,のです。 その裏側は実は 裏側は奇跡的に誕生直後の状態を保存した地域があるというとても貴重な「太陽系最古の化石」なのだ。なのだそうだ。 すごい星なんですよ,月は。
2018.11.07
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月の本 /河出書房新社/ドナ・ヘネス / 【中古】afb 月と太陽は地球人にとって最も身近な天体ということもあり,様々な逸話が繰り出されるわけだ。 太陽と月はきょうだいで姉の太陽はマリナ, 弟の月はアニンガという名前でした。 ある晩,欲望に駆られたアニンガは顔にすすを塗ってマリナの寝室に忍び込み姉に抱きつきますけれどもマリナは慌てず騒がず襲撃者のすすを拭い取りその正体を暴きました。 などという話は初めて知ったけれど,本書には他にもたくさんの逸話が盛られている。 月は兎と切っても切れない関係にあるというのは日本の話だけでもないようだ。 うさぎは繁殖力の旺盛な動物で妊娠期間は月の満ち欠けの周期とほぼ同じです。 なのだそうだ。 私は月を見るたび兎の姿を感じる。 それは兎だと教えられたからではなく,自然にそう見えるのである。 月を見て,ああ,今日も兎がいる,とハッピーな気持ちになるのである。 月については科学的なことよりもこんな文学的なことのほうが私には合っているようだ。
2018.11.06
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最新・月の科学 渡部潤一 さて本日からは,月,を中心にして宇宙について 書いていこうと思う。 まずは月そのものの単純な疑問から明らかにしたい。 つまり満ち欠けはどうやって起きるのとか,それから月はどうして地球に表しか見せていないのかという単純な疑問についてだ。 そのような疑問を明らかにしたいということから本を読み始めたのである。 この一連の満ち欠けの周期は平均して29.5日である。 (略) 月の満ち欠けは月が地球の周りを回っていることによって起きるものである。 次,月は地球の衛星で,地球に表を見せながら公転しているのだそうだ。 月は地球に表だけを 見せながら公転しているので地球にいる限りその裏側の半球を見ることは永久にできないのである。 それだけでは何だか簡単に理解はできない。 要するに一番最初の記述に戻るが月は29.5日かけて地球の周りを周っている。 その際1回転していることになるということ。 これはなかなか分かりにくい。 1回転したならなぜ裏側が見えないのか。 ところがいつのまにか表だけを見せて1回転していると言う。 不思議な現象が月と地球の関係なのである。 それでは,月はどのようにしてできたかということであるが, 月は地球に火星程度の大きな天体が衝突しそれによって飛び散った破片が集合して形成されたとされている。なのだそうだ 。 それこそ50年くらい前に見た月の図鑑では月は地球の子供のような表現で,月が地球から分離して地球の周りを周ったような絵が描いてあったけれども,どうも上記が今定説になっているようだ。 そして, 月の引力,重心が天体の形状中心よりもずれている。 そのためおきあがりこぼしのように月はそのお尻を地球に向けて安定した状態になった末にそのまま止まってしまったと考えられる。というように月は地球との関係で安定した状態になっているということらしい。 月は地球から見て一番近い天体であり様々な表情を見せてくれる。 夜どこに月があるかということを探すのは私だけではないと思う。 月がないと夜は不安になる。 とても重要な天体だと思う。
2018.11.05
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なぜ老いるのか、なぜ死ぬのか、進化論でわかる/ジョナサン・シルバータウン/寺町朋子【3000円以上送料無料】 さてここまで読書論について述べてきたが、ちょっとお休みして、美術のこととかを当分の間書いてみたい。 もし長寿を望むならば単なる寿命の延長ではなく、健康な寿命の延長を望むべきだなんて、当たり前のことじゃないか。 健康な寿命を望むのは、 それも早いほうがいい。 なぜなら老化は思ったよりもずっと早く始まるからだ。だという。 老化は避けがたい。 長く生きているから老化するのであって、一部特別な病気に罹患している人を除き早死する人に老化はない。 次、体の大きいほうが得する話。 小さな球の体積と表面積の比は1:1だが、大きな球の比は100:1だ。 要するに同じ体温にするためには小さな体は大きな体に比べて100倍強い熱を生み出さなければならない。 と、鼠と象を思い浮かべますな。 鼠は大変だ。 だが人間も大変だ。 糖の酸化は危ない。 諸悪の根源とされたのはフリーラジカルと呼ばれる分子だ。 フリーラジカルは糖が酸素と結びついて化学エネルギーが放出されると必ず生成される。 ということで危険なのだが、じゃあ、どんなことなんでしょうなあ。 甘酸っぱいものはだめということになるのでしょうか。
2018.10.01
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人類が火星に移住する日 --夢が現実に!有人宇宙飛行とテラフォーミングーー (知りたい!サイエンス イラストレーテッド) [ 矢沢サイエンスオフィス ] 感動的なメッセージも矢沢サイエンスオフィス まずメッセージはその場でアドリブで発言したという余計な演出などせずちゃんとカンペを見て発言すべきこと。 アームストロングのメッセージも実際には事前に用意されていた。 また旗を立てることには時間を割かないこと。 大統領は一番忙しい時には電話をしないこと。 そしてプロカメラマンを一人連れて行くことである。 火星に第一歩を記した宇宙飛行士のメッセージはどんなものになるだろう。 ここは一人の人間には広すぎる。 でも人類には丁度良いとか。 読者の皆さんも色々考えてみてください。と、カンペを見て話していたとか。 あまり重要なことでもないが、大きな歴史的出来事で陳腐なメッセージもなかろうから、むべなるかな。 火星に到着したら、 ここは一人の人間には広すぎる でも人類には丁度良いなんてこと言うかなあ。 暑いとか寒いとかカプリコン1じゃないよとか、かな。 火星のことなど何もわかるまいに、人類は何故か火星人がいることを前提にしているな。 火星人はさすがにいないと思われるが、生物の存在は、否定できないとも言われている。 月だって、まだまだ研究が進んでいない。 火星はその次だろう。 解明すべきことは甚だ多い。
2017.11.25
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探査機でここまでわかった太陽系 惑星探査機とその成果 (知りたい!サイエンス) [ 松井孝典 ] 次の1文を読んでもちんぷんかんぷんだが、なんとなく月のことというのはわかる。松井孝典 なぜ角運動量が異常に高くしかも材料物質が同じなのか。 矛盾なく説明するにはまだ産まれたばかり或いは形成直前の原始地球に火星サイズ(およそ地球の10分の1)の天体が衝突したと考えるのが合理的である。 衝突によって非常に大きな角運動量が生まれることになる上、地球のマントルが吹き飛ばされ衝突でバラバラになった天体とミックスして月ができた。 そう考えると月の平均密度が低く酸素同位体が同じことも説明しやすくなる。 まずもって月は、私達に1番近い天体なのだが、謎めいている。 上記では、 x 地球のマントルが吹き飛ばされ衝突でバラバラ になった天体とミックスして月ができたとしている。 理論付けもなされているので、無知な私は、ほうそうか、と、うなずくばかり。 子供の頃読んだ図鑑では、月は、地球の子供、地球の一部が月になったような記述がなされていた。 上記では、地球に衝突した天体プラス地球のマントルが月ということで、ある意味、月は、地球の子供に間違いなしということだ。 それにしても、月はロマンチックだ。 昨日三日月だったのが満月になったりして、楽しい。 地球に同じ面しか見せないなどと言うのも面白い。
2017.11.24
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人類の月面着陸はあったんだ論 と学会レポート [ 山本弘 ] 初めての人類の月面着陸は、中学校の白黒テレビで観た。 昭和44年の話。 48年前の話である。 それに先立つ米国の宇宙技術は、ジェミニ計画で山本弘 ジェミニ計画で最初に試みられた重要な技術には次のようなものがあった。 軌道修正 ジェミニ3号 揚力再突入 ジェミニ3号 ランデブー ジェミニ 6号 ドッキング ジェミニ8号 燃料電池 ジェミニ5号 長時間飛行 ジェミニ5号、7号 船外活動 ジェミニ4号 ジェミニ計画の期間、ソ連は宇宙有人宇宙飛行を行っていない。 新型のソユーズ宇宙船を開発していたからだが、ソ連がソユーズで試みようとしていた技術のほとんどはアメリカがジェミニで先に実施してしまった。と今の技術の基本となる部分を50年も前に行っていたということになる。 月面着陸は、アポロ計画によるものだが、今もってフェイク説が跋扈している。 私が疑問に思うのは、このアポロ計画のあと、人類が月にいていないということ。 私が高校の時だったか大学の時にカプリコン1という映画があって、人類の初火星着陸がフェイクだったという内容だったが、この映画、今にして思えば、アポロの月着陸がフェイクだったということを言いたかったのだろうか。
2017.11.23
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人工衛星の“なぜ”を科学する だれもが抱く素朴な疑問にズバリ答える! [ 日本電気株式会社 ] 実は、私は、図書館の本をラベルの順番どおりに読もうと決意し、ちょうどこの科学のところまで来ているのだが、なかなか理解するのに骨が折れ、何をどう勉強すればいいのかなどと思いつつ、とにかく自分が気に入ったところを抜書しているわけだ。NEC人工衛星プロジェクトチーム 人工衛星はいつでも好きな時に打ち上げられるわけではない。 目標となる軌道へより確実かつ安全に投入するために打ち上げのタイミングが限られてくる。 打ち上げは何時何分から何時何分までなら可能というようにある程度の幅を持つ場合が多い。 この時間帯のことを「ロンチウィンドウ」と呼ぶ。 この宇宙への窓が開いている時に打ち上げられば問題なく目標の軌道へ行けるというわけだ。 ロンチウィンドウという言葉に出会ったりして、だからといって、この言葉をいつも使うなどということもなく、読書は一過性のまま過ぎ去ってしまうのだ。 これまた一期一会である。 抜書のいいところは時間が経っても思い出せるところ。 抜書していないと、読んだ本は、結局忘れ去られてしまうだけ。 抜書はストックしておいて、後日、アウトプットする。 アウトプットする機会は、大変重要である。 楽天ブログに関しては、専用アプリがあり、抜書をストックしておくことができ、とても便利だ。 その結果、毎日の更新につながっているというわけである。 常時頭を使う1方法である。
2017.11.22
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飛ぶ力学 [ 加藤寛一郎 ] 今更戦争の話ですか。 戦闘機というカテゴリーもあり、そこにエースと呼ばれる人もいた。加藤寛一郎 坂井三郎 ここからは日本人の事例に移ります。 坂井三郎は日本海軍最高のエースでした。 零戦で戦い 64機撃墜しました。 坂井の真に驚異的なところは64機と言う撃墜機数ではありません。 その間にウイングマンー自分の2番機、3番機を1機も失わなかったことです。 当時坂井たちは空中戦を3機1組で行いました。 坂井は生涯あの負け戦で自分の2番機、3番機から一人の戦死者も出しませんでした。 だそうですが、撃墜された人もいるわけで、なんとも言えません。 戦後戦後などといううちに72年もの時間が過ぎ、そもそも、我が国の総理大臣でさえ経験していない戦争、それが軽々に憲法改正などという議論に持っていっていいのかと、飛行機のメカニズムとはまったく関係のない話だ。 とはいえ、現代の戦闘機は、第2次世界大戦のものとは異質のもの。 戦争、戦闘、戦略、いずれも変化している中、憲法9条についてきちんとした議論もせず、改正することは危険極まりない。 ただし、逃げることはできない。 そういう問題だと思う。
2017.11.14
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翔べ、MRJ 世界の航空機市場に挑む「日の丸ジェット」 (B&Tブックス)[本/雑誌] / 日刊工業新聞社/編 杉本要/著 期待されている割にスムースに進んでいないようなMRJの現況。 何年か遅れてやっとアメリカに行ったらしいが、今度は、神戸製鋼の鉄を使っていたことが判明して、また味噌がついた。 これは期待しないほうが良さそうだ。杉本要 日本の航空機産業はMRJの登場と世界的な市場拡大によってその産業構造が変わる時にある。 市場自体の成長は確実と考えられるだけにその成長をいかに国内に取り込むかが重要となる。 期待だけは大きいようで、結局日本のものづくりがまた戦後みたいに世界から信用できないようなことになってしまうのではないかと心配している。 中国の参加であらゆる面で日本がおかしくなっているのではないか。 車でさえ、日産、スバルの問題が出て、これは大問題ですよ。 品質がいいか悪いかというより、まずは、メイドインジャパンの信用問題。 せっかく築き上げてきてこれかい。 神戸の問題と日産、スバルの問題は別と考えるべきだろうが、同じ時期に不正が発覚すると全部同じに見えてしまう。 検査員に不正があったところで、それはあまり製品に影響はなかろうが、神戸のは、製品そのものが嘘なのだから、話にならない。 消えてもらうよりほかないだろう。 本題からそれた。 MRJもあまり期待しないほうが良さそうだ。 というより失敗だったと考えるべきだろう。
2017.11.12
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徹底図解旅客機が飛ぶしくみ カラー版 [ チームFL 370 ] 飛行機の出発時刻と到着時刻はチームFL 370 さてJAL503便の出発時刻は 6時40分なのですが、その時間はどの時点を示しているのでしょう。 基本的には飛行機の出発時刻はその便のタイヤ留めを外して飛行機が動き出した瞬間になり、逆に到着時刻は飛行機が着陸して指定のスポットの定位置に止まってタイヤ留めをした時ということになります。だそうだ。 旅の移動にはほとんど飛行機を使わない。 乗ったのは、沖縄、グアム、北海道の3回。 確率的に飛行機は他の乗り物より安全だと言われている。 でも悲惨な事故が起きるたび、飛行機に対する恐怖感は増えていきますな。 京都旅行も飛行機を使おうかと思ったが、やはり新幹線を選びました。 乗るに当たっての手続きも面倒だし。 まあね、乗るんだったら、やはり妻と一緒だね。 そのほうが安心できる。
2017.11.11
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【中古】 超・新幹線が日本を変える リニア開通2025年の高速鉄道網 / 川島 令三 / ベストセラーズ [単行本(ソフトカバー)]【ネコポス発送】 新幹線の小ネタ。川島令三 正式には上越新幹線の起点は新宿で新宿・大宮間は未開通である。 現在は東京・大宮間の東北新幹線に乗り入れている格好になっているがこれはあまり知られていない事実である。 また全ての線路は大宮で折り返しができるようにしている。 前述の様に今後北陸新幹線が金沢まで延長されると東京・大宮間のダイヤがいっぱいになり何本かの列車は大宮折り返しになるかもしれない。 だそうだ。 大宮といえば大学1年次大森から通った。 これが致命傷になって、ヨレヨレで4年で卒業した。 今は、1年生も水道橋キャンパスで学んでいるらしい。 アパート探しをした時、大宮にいいところがなくて、叔父の家に近かった大森のアパートにしたのだった。 そのまま卒業までいた。 今は、一般住宅になった(のを15年位前に確認した)。 なぜ長距離通学になったかというと、最初のアパート探しの時、私の腕時計が壊れていて、大森大宮間が1時間未満と計算してしまったからだ。 今は懐かしい思い出だが、その母校の凋落が気にかかる。 司法試験合格者1桁台、野球2部落ち、箱根駅伝に出られず、何が創立130年だ。 しっかりやれ!
2017.11.08
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【中古】 新幹線とリニア 半世紀の挑戦 世界に冠たる「安全思想」はどう構築されたか /村串栄一【著】 【中古】afb 新幹線の安全を神話にしてはならない。村串栄一 震源に近い区間を走っていたのは仙台を出て古川に向かっていた下りはやて27号です。 金華山に設置された海岸地震計からおよそ5、60キロ離れた地点でした。 海岸地震計が初期微動を検知して下り線を停電させましたが、沿線の地震計が停電動作をさせる揺れを感じたのはその5秒後でした。 海岸地震計によって5秒の時間を稼ぐことができました。 はやて27号の架線電流が切れたのは初期微動感知から3秒後です。 沿線地震計だけに頼っていたらもっと時間がかかっていました。 あの巨大地震でも上記システムで大事に至らず。 安全のために十重二十重の対策を取る。 こるくらいの安全対策がなぜ原発で取られていなかったのか。 起きてしまったものはしょうがないのではなく、絶対起こしてはならないものだったのだ。 そういう絶対的なものを無視して賭けをするから失敗する。 神戸製鋼所の問題もそうだ。 日産、スバルも同様。 安全システムの構築は、絶対的なものであり、その危険性が無限なものはなおさらだ。 原発事故は実は許しがたい失敗だったのだ。
2017.11.07
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【中古】 新幹線が一番わかる しくみ図解シリーズ/井上孝司【著】 【中古】afb 孫が小さかった頃、新幹線が大好きで(今もきっと好きで、将来車掌さんになるなどと言っているが)プラレールを買って、部屋中を走らせた。 今は、私が、掃除の間だけ走らせている。 特に山形新幹線つばさは、思い入れがあるが、井上孝司 もう一つ変わった分岐駅の事例が福島駅。 ここでは山形・新庄方面に分岐できる線路が下り副本線しかないためつばさは上りも下りもこのホームを使う。 しかも下り列車はここで仙台方面に向かうやまびこと分割する必要があるし、上り列車は先に仙台方面からきたやまびこが下り通過線を横切って進入してきた後でつばさが到着して連結しなければならない。 この配線の問題は2点ある。 一つはつばさが使えるホームが1本しかないこと。 そのせいで上下つばさの同時発着が不可能になっている。 もちろんそうならないようにダイヤを組めば良いのだが、制約要因になるのは確か。 しかもダイヤが乱れた時には結果的に同時発着が発生してしまう可能性がありその場合はどちらか一方が待たされることになる。 もう一つの問題は上りのやまびこがつばさと併結するために下り本線通過線を横切らなければならないこと。 その間は当然ながら下り通過線は誰も通れない。というコアな情報は知らなかった。 福島に向かうつばさは、福島駅近くで、まるで空中浮揚のごとく1本の高架を走るのだ。 その結果、上記のような出来事が起きるのである。 そんなこと考えて乗ったこともなければ、プラレールを走らせたこともない。 孫はだんだん大人になっていく。 思いどおり車掌さんになれればいいなと応援している。 孫の思いを乗せて、これからもプラレールを走らせ続けたい。
2017.11.06
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鉄道と電車の技術 最新メカニズムの基礎知識 [ 広岡友紀 ] かつて東京の地下鉄は、使いずらくてほとんど黒国電を利用していたものだが、今や東京は、地下鉄を覚えなければどこにも行けないような状態になっている。 技術の進化は恐ろしいものだ。 技術が未来に向かって進化しているということは喜ばしいことだ。広岡友紀 平成25年(2013年)3月16日は東京の地下鉄路線網がようやく完成した記念すべき日である。 路線としては地下鉄副都心線科渋谷へ達した平成20年(2008年)6月14日をもって東京における地下鉄路線網の全てが開通したわけだが、相互直通運行を含めた路線網の整備では副都心線と東急東横線の相直着(相互直通運転)開始をもってネットワークが完成したことになる。 こうなると、地下鉄、私鉄、JRとかいう区別はなくなり、自由な交通網とでも言うのだろうか、会社というものを考えずにどこにもいける時代になったと言えるのかもしれない。 何々会社の何々線に乗ってどこどこに行くのではなくて、その駅の地名さえわかれば後はそのネットワークを駆使してそこに最短で行くというのがこれからの鉄道のあり方だと思う。 平成18年秋、私たち夫婦は銀婚記念ということで京都に行った、 その時の京都の案内は京都という街はバス路線が発達しているのでバスが一番便利だということだった。 その11年後つまり今年 9月に再度京都を訪れた。 清水寺の地主神社にお礼に行ったのだ。 というのはその平成18年秋、長男に良い相手が見つかりますようというお祈りをしたのだが、それがすぐに相手が見つかるという奇跡に恵まれ、そのお礼参りをしてきたのだ。 今回感じたことはバスもさることながら、たった2路線ではあるが、地下鉄も利用価値があることが分かったのである。 バスは混雑などでどうしても時間がかかる。 しかし電車であれば時間がかからない。 京都の場合バス路線が網の目のようにあるので、本当に痒いところに手が届くように目的地に行ける。 でも最近の交通事情でかなり時間がかかるようだ。 しかし、地下鉄はすぐに行くことができた。 これから京都も東京のようにあるべきだと思う。
2017.11.05
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トコトンやさしい水素の本 (B&Tブックス) [ 水素エネルギー協会 ] 書いてあることを理解できるわけではないが、光にもエネルギーがあって、水に与えれば水素と酸素になり、しかもその光の分だけ高いエネルギーになるというのだ。 水素エネルギー協会編 光はエネルギーを持っていますのでそれを利用して化学反応を進行させることができます。 例えば 紫外線に当たると起こる日焼けは紫外線の持つエネルギーによって皮膚の細胞で起こる化学反応に体が対応したものです。 この光エネルギーをうまく水に与えることができれば水から水素と酸素を作ることができます。 つまり水素と酸素は水に比べて取り込んだ光のエネルギー分だけ高いエネルギーを持つことになります。 人間というのは本当にすごいもんだな。 科学という分野の研究には舌を巻いてしまう。 ただそれは個人の問題ではなくチームの成果なんだということ。 しかも、何代にもわたる。 それに比べて我が身の貢献度のなさよ。 問題は私であることを感じていることだ。 私がなければ苦しみはないのだよ。 科学の本を読んで哲学的になる。 学問はつながっている。
2017.10.16
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【中古】 大人の科学研究室 好奇心を満たす珠玉の考察記録37 I・O BOOKS/似非科学研究会(著者) 【中古】afb サッカーの戦略に〇トップシステムを取り入れるのが日本チームに有効だという。似非科学研究会 〇トップシステムである。 フィールド・アンチフィールドの概念を知らない時の選手には無秩序な動きにしか見えないだろう。 だが味方の選手にとってはサッカーがかえってシンプルに見えるはずだ。 今の日本代表でこの戦略をとるとすれば以下の様な陣容になるだろう。 これは有能なMFが余っているが有能なFWがいないという世界でも珍しい 日本サッカー界にフィットした戦略だ。 図中の 中山や大久保は普通の時間は守備をこなすことになるのでこの二人には守備練習を徹底的にやらせる。 そしていざ得点チャンスが生まれそうなら突撃してゴール前に特異点を作る。 これが日本のフォワードの最も有効な方法だ。 ある意味固定化していないサッカーだからできるのである。 野球ではそうは行かない。 守備位置を、たとえば王シフトなっていって、三遊間に1人、1、2塁間に3人なんてのもあったが、これは掛け以外の何ものでもない。 流し打ちのできる左バッターならいくらでもヒットが打てることになる。 そういえば、最近、2番最強打者説が囁かれ始めている。 統計学的に2番に最強打者を置くべきというものだ。 つまり、バント戦略なんて小賢しいことをしないという主張でもあろうか。 まだ日本では、そんなふうなチームを見たことがないが、巨人みたいなチームなら、有効な作戦ではないのか。 1チームくらいそう言うチームを見てみたいし、サッカーもまた、〇トップシステムのチームを見てみたいものだ。
2017.10.15
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