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相変わらず寒い日々が続いていますが、だんだんと寒さに身体が慣れてきたように感じる今日この頃です。今日も、学校の周辺ではうっすらと積雪が・・・。先週月曜日の雪がまだ日陰では解けてないというのに。今年の冬は、去年の夏が暑かった反動で寒くなる、と言われていましたが、まさかここまで冷え込むとは。想像できませんでしたね。さて、我が学校では3年生の最終考査が行われています。私の勤める高校では、大体ですが5分の3程度の生徒は指定校推薦や、AO入試などですでに進路が決まっていて、センターや私立受験をする生徒は比較的少数です。でも、そんな生徒が夕方まで図書室で勉強しているので、図書室での作業は午前中に済ませて、午後からは勉強の邪魔をしなように司書室での業務をこなしているという日々です。そんな今日は、3年生が2月から自宅学習に入るので、最後の督促状を印刷しました。所謂、最終通告書です。これに応じて本を返さなければ、自宅へ電話をかけるぞ!という脅し文句入りの督促状です。まぁ、自宅学習になるので、生徒の自宅に電話をかけるしか、督促のしようがないのが実情なのですが。そんなこんなで、細かい仕事を片付けている中でちょっと嬉しいことがあったので、今日のブログに書いておきます。学校司書の仕事の1つに、新聞のチェックがあります。これは、読者投稿欄に生徒の投稿記事が載ってないかや、大学進学や高校生の就職に関する情報、学校に関する記事が掲載されてないかを確認して、もし記事があれば翌日それをコピーしてそれぞれのスクラップブックに保存するというのがあります。当日しないのは、著作権法の規定があるのと、新聞を切り抜かないのは、新聞は半年間、完全な形で保存するという図書館の規定があるためです。そんな記事を昨日もチェックしていたのですが、そうしたら中日新聞の文化の欄に、私が敬愛してやまない森薫さんの『【送料無料】乙嫁語り(1)』(エンターブレイン、2009年10月)の記事があるではありませんか!内容は、「週刊 読書かいわい」という書評欄で、「マンガ」という内容で「先物買いでこの2本」という題にて、作家の辻真先さんが書いていました。 内容はと言いますと、私も購入した『【送料無料】このマンガがすごい!(2011)』(宝島社、2010年12月)の紹介で、最初にオトコ編のベスト1が諫山創さんの『【送料無料】進撃の巨人(1)』(講談社、2010年3月)で第2位がヤマザキマリさんの『【送料無料】テルマエ・ロマエ(1)』(エンターブレイン、2009年11月)であること。そして、諫山さんとヤマザキさんの作品の紹介があり、この2作品が「まずまず定評のある去年からの代表作(後略)」と言っているのに対して、「ぼく個人は少々先物買いながら」と断ってから、平野耕太さんの『【送料無料】ドリフターズ(1)』(少年画報社、2010年7月)とあの『【送料無料】乙嫁語り(1)』の名前を出しているではありませんか!平野さんの作品はここでは横に置いておいて(いや、内容は面白いのですよ、これも)、今日は森さんの話に集中します。辻さんは、平野さんと森さんの作品が「二十巻、三十巻が普通になったコミック界では、まだ駆け出しのタイトルにすぎない」、「それでも安心してこれからの展開を期待できるのは、(中略)「『【送料無料】乙嫁語り(1)』が『【送料無料】エマ(1)』で英国ヴィクトリア朝の時代を豊饒に描いた森薫の作品だからだ」と賞しています。そして「『【送料無料】乙嫁語り(1)』はその点で地に足が着いた物語なのだが、舞台というのが十九世紀中央アジアのコーカサス地方。その集落のひとつに二十歳の娘が十二歳の少年のもとへ嫁いできたのだから、風景といい生活習慣といい未知の場面が続出する。」と作品の特色を端的に紹介しています。さらに「それを作者は誠実に緻密に、だが余裕をもって描写してゆく」と大きな賛辞を書いています。私も『【送料無料】乙嫁語り(1)』に関してサラリと述べるなら、力強い絵の表現と民族衣装の華麗さが緻密に表現されており、コミックというより画集のように感じるこの作品です。また、知らない人のために内容を紹介すると中央ユーラシアに暮らす、遊牧民と定住民の昼と夜の生活。美貌の娘・アミル(20歳)が嫁いだ相手は、若干12歳の少年・カルルク。遊牧民と定住民、8歳の年の差を越えて、ふたりは結ばれるのか......? 『【送料無料】エマ(1)』で19世紀末の英国を活写した森薫の最新作はシルクロードの生活文化。馬の背に乗り弓を構え、悠久の大地に生きるキャラクターたちの物語! 、という感じです。物語が導入から絵が綺麗なので民族系が好きでさくっと読みたい方にはお勧めできるかと私は思っています。『【送料無料】乙嫁語り(1)』に関しては、書き出したら止まらないのでこの辺でセーブしておきますが、ともかく、大手地方新聞(中日新聞・東京新聞)に書評が紹介されていて本当に嬉しかった!という感情を表現したくて、今日のブログを更新しました。あ~、ホント嬉しいな~。図書室にもあるからミニコーナー作って、また宣伝しましょ。
2011年01月27日
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寒い日々が続いていますが、皆様の体調は如何でしょうか?空気も乾燥しているので、インフルエンザも心配ですね。私の勤める高校でもインフルエンザによる出席停止者が出てまいりまして、保健部から注意するよう生徒に指示が出ています。そんな状況なのですが、実は図書館というところはウィルスにとっては住み心地が良い環境なのですよね。ご存知のように本は湿気を嫌いますし、とくに我が学校の図書館は北向きでクーラーの暖房を入れても室温が20度手前しか上がらない寒い部屋ですので、空気の入れ替えなんてできません。それでも一応、冬場は観葉植物を置くなどしていますが、気休め程度しかならないのでしょうね。3学期は授業数の関係で調べ学習が多くて、図書館に40人程度の生徒がやって来て、時間当たりの人口密度が高くなるので、風邪などの危険性がますます増すのですが・・・。仕方ないですね。そんな、冬特有の問題を考えながら今日も仕事の合間に読んでいたのは、日曜日に名古屋の三省堂高島屋店で購入した本の中の1冊、菊池良生著『【送料無料】警察の誕生』(集英社、2010年12月)です。ご存知でない方がいるかもしれないので、ちょっと書いておきますが、私は大学・大学院時代に主に旧帝国海軍を中心とした政治史と軍事史を専攻していました。その関係で、軍事・海上保安・警察関係の方面に今でも興味・関心があります。勿論メインは、海軍・海上保安ですが、その周縁部にも常に学術情報の収集を続けている次第であります。そんな理由で購入した『【送料無料】警察の誕生』ですが、中身の内容はといいますと以下のようになります。まず、序章が「江戸の「警察」組織」、次の第1章が「古代ローマ「警察」制度」、第2章が「中世の「警察」制度」、第3章が「中世の都市の発展」、第4章が「嫌われるウィーン市警備隊」、第5章が「パリ「警察」の成立」、第6章が「警察大改革前のイギリス旧警察」、第7章が意味深な章名「「ありがたき」警察」で、最終章が「近代警察の誕生」で終わっています。この本の作者の菊池先生は、明治大学の理工学部教授で、専攻はオーストリア文学だそうです。ですので、近代警察の発祥の地、イギリスや日本が近代警察の導入の見本としたフランスと並んでオーストリア・ハプスブルグ帝国の警察制度が紹介されているようです。さて、本文の紹介&解説&私見を書いていきましょう。 序章から第4章までは私の関心外なのと文章の長さの関係で省略して、第5章をちょっと紹介してみます。第5章「パリの~」では、フランスでの警察組織の成り立ちが紹介されています。16世紀半ば、パリでは「王の夜回り」と呼ばれた国王から給金を貰っていた小規模な職業的な巡回パトロールと、中世以来の市壁防衛の街区システム以来の伝統である「同業者組合の夜回り」がありました。それにプラスして臨時の制度として後に「ブルジョアの夜回り」が発動されます。この法的に市民権を持つブルジョア=市民からなる夜回りは、自警組織として街区の自治の象徴でした。それゆえに、無給で武器も自弁で「同業者の夜回り」も同様に商人や手工業者の自治活動の一環であり、手弁当の組織でした。ですので当然、都市の拡張と共に市民や商工業者の間でこうした自弁の夜回りを嫌う傾向が出てきて、それは、地位の高い連中に特に顕著になってきました。そのような連中は金で自分の代理を送り込み、これが夜回り要員の傭兵化となり、治安の悪化に繋がっていきます。そこに目を付けたのが国王です。古都パリの自治権を奪うチャンス到来とばかりに、「同業者の夜回り」を廃止して市民や商工業者の義務を金納化させて「王の夜回り」に一本化して、強化しようとしたのです。これに対して、パリ市は猛然と反対するも、市民の自衛の意識の希薄化と夜回りへの拒否感によって「同業者の夜回り」は廃止されてしまいます。これが、1559年のことです。さぁ、ココから一気に中央集権化、といきたかったのでしょうが、時代は三十年戦争、宰相リシュリューとルイ13世の死、さらに幼少のルイ14世の即位とルイ13世時代の中央集権的国家再編への反動であるフロイドの乱と激動の時代が続き、警察権の掌握どころではありませんでした。ようやく、ルイ14世が宰相マゼランの死後、親政を開始して、絶対王政確立への道を突き進むことになるのです。それが、1666年にパリで開かれた警察改革諮問会議であり、その最初の成果が同年12月に発布されたパリ市の警察条例でした。この条例は、パリ市の危機的状況、人口の異常な増加と、それによる治安の悪化、さらにペストの脅威が加わって(街の清潔さを強権で確保するには警察権力の確立が必要だったため)、作られたものです。これは、これまで高等法院のイニシアチブにより、街区から選ばれた名望家や上層階級が広く参加して治安と警察問題を議論していたことへの介入でした。そして、パリの街区にいた村の駐在さんみたいに市民に近かった治安維持官、警視を核にして街区住民の自治に近い形で維持されていた治安は、市民が参加できなくなって、国王直接の管轄事項になってしまったのです。さらに国王側は、警察条例の発布後に間髪要れずにパリ市の自治権への介入を行います。警察長官職の新設です。これは、中世以来の自治都市パリの既存の伝統や特権をいっぺんに覆すクーデターでした。国王側は、中世以来、パリの様々な身分・官職・諸団体がそれぞれ分有していた諸権利を「王権」のもとに一元化するために警察長官に強大な権限、犯罪防止・摘発のみならず言論統制、経済活動の監視・保護、さらには、都市計画、保健衛生などの都市行政全般にわたる広範囲な権限を与えたのです。こうして、警察が都市行政全般を管轄する方式は、その後のヨーロッパ大陸の警察制度の雛形になります。そして、この警察長官に稀代の財政家で政治家であるコルベールが任命した逸材が就任して、フランス絶対主義は確立していくのです。このように、「警察」について考えるということは、すなわち「自由」について考えることなのだと感じます。この本の中で他国、オーストリアやイギリスなど各国の警察の歴史を追う中で最も印象的だったのは、「民衆が勝ち取った自治は、多くの場合、民衆自身の手によって投げ出される運命にある」ということです。警察のない自由を追い求めていくと、必ず不自由に陥るという、不思議なパラドックスがそこには成立していることに本書を読んでいると気づかされます。規制とは、自由にとって必要悪な存在なのであることがよくわかった一冊でした。
2011年01月25日
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寒いですね~。今週の月曜日などは学校周辺で20cmもの降雪がありまして、普通のタイヤしかない私の車ではとてもじゃないですが出勤できないので、電車で学校近くまで行ったのですが、駅から学校まで行くスクールバスが出ない、というか山の上にある学校に行くまでの坂をバスが登れないとのことで、運休。仕方がないので20分かけて山道を雪を掻き分けて学校まで行ったら、職員の3分の1しか出てきていない状況。仕方ないので、1時間目は自習として、遅れてきた先生方が集まった2時間目から授業を始めたのですが、登校してきている生徒が各クラスこれまた2分の1程度。昼までこの状況だったら昼から休校だ、と言っていたら4時間目が終わって点呼したら各クラス3分の2ほどの出席状況だったので、結局そのまま短縮で6時間目まで授業を行ってクラブなしで放課となった次第です。我が高校には道が2つありまして、一つは南から、もう一つは北から来る道なのですが、北から来る道を通るバスは、山道に入る直前で生徒を降ろしたので、生徒たちは文句たらたら、これまた20分くらいかけて凍った雪道を登ってきたそうです。そんな雪で大騒動だった今週ですが、金曜日にもなると落ち着きも取り戻し、雪で生徒が来ない月曜日に仕事を粗方片付けたので、今日は比較的楽な1日でした。そんな日に、ふと書架から取り出して読んだ本が堀川アサコ著『【送料無料】たましくる イタコ千歳のあやかし事件帳』(新潮社、2009年10月です。この本の主人公は、2人の女性です。1人は本の表紙にも「イタコ」の千歳。もう1人が千歳と一緒に暮らすことになった幸代。この2人を主人公に物語りは進んでいきます。この本はミステリーな短編が4つ、時系列順にそれぞれが絡み合って最終話で一旦完結、というストリーになっています。では、この本の第1話の始まりはと言いますと、昭和6年(1931年)2月の節分、生まれて初めて東京を出た幸代は、片手に旅行鞄、片手に幼い姪の安子の手を引いて汽車で16時間かけて青森駅に降り立ちます。旅の目的地は青森県弘前。旅の目的は、幼い姪の安子を実の父親と見知らぬ親類に預けるためでした。安子の母親で幸代の双子の姉である雪子が、借家の2階で一緒に暮らしていた男を刺し殺し、その血を使って流行歌の一節「知ってしまえば/それまでよ/知らないうちが/花なのよ」と襖に遺書めいた文句を書き殴って、自ら首を吊ったためでした。警察は、女が男の不実を恨んだ無理心中であると結論、幸子はそれに疑惑を抱きながら、姉が以前に心中を図った相手である安子の父親、大柳新志の実家へと体面を重んじる新志の母親の意向で安子を預けに向かっていたのです。その青森から弘前への汽車の車中で、幸代は1人の「イタコ」に出会います。「イタコ」とは皆さんご存知の通り、東北の死者と話す盲目の巫女のことです。その「イタコ」が弘前の名門の旧家、大柳家で再び会うことになる安子の父親の妹、つまり叔母の千歳だったのです。その後、大柳家に安子を預けた幸代は千歳との間で姉、雪子について話をします。そこで千歳は幸代に「姉さんの声は、もう聞いたでしょう」と告げます。そして、幸代はその言葉について考え、ある重要なことに気がつくのです。結論を言ってしまえば、雪子は殺人を犯しておらず、事件は無理心中ではなく第三者による殺人事件だったのですが、この顛末は、本書を読んでみてください。そして、幸代は千歳の誘いを受ける形で東京から弘前へと移り住み、千歳と姪の安子の3人で暮らすことになるのです。が、そこからまた事件が色々起こって、という感じでお話は進んでいきます。この本を読んでちょっと印象に残った部分を紹介してみましょう。千歳が「イタコ」に関して語る部分です。「巫女(イタコ)になるのは、もっと現実的で切実な問題ですよ。見えなくても、働かないと食べてゆけないとでしょ。私らには百姓仕事も職業婦人(オフィスガール)するのも無理だもんね。(後略)」どうでしょうか?ちょっと現代を生きる我々にとっても耳が痛い話題ではないでしょうか。障害者の自立は不況下の現在、大変厳しいものがあります。この問題は、今も昔も変わらない、日本の障害者に対する自立の問題を考えさせられるものではないでしょうか。そんな感じで、この本の全4話の構成は、それぞれに異なるミステリーが出てきますが、設定がしっかり完成されているので、作品の世界が潰れないまま、独自の世界観で謎解きされてゆくのか、とにもかくにも面白いです。雪に閉ざされた青森弘前のイメージと、「イタコ」の千歳に幸代に、泣くとき声を出さない姪の安子の3人が物静かに暮らす舞台設定に、物騒な殺人事件が挿入される構成と、なんとも魅力的な登場人物たちがおりなす哀愁やら郷愁やらを感じる作品です。最後に個人的感想を端的に述べれば、後味の良い好感の持てる作品だった、という感じでしょうか。続巻が出ています。『【送料無料】魔所』(新潮社、2010年8月)
2011年01月21日
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はい、学校の方では3学期が始まって殺気立っています。なぜって?それはもちろん登校2日目の11日の月曜日には1・2年生は実力テストだし、3年生は今度の土日はセンター試験。ということで、1・2年生受け持ちの先生方は採点で、3年生の担当の先生方はセンター対策で目の色が変わっている状態です。ちなみに、司書室の図書主任は1年生と3年生の英語が担当、もう1人の係り教諭は1年生の数学担当なので、実力テストの採点と得点の入力で大わらわ。おまけに通常授業をこなしながらですからもう大変。それを横目に私はのんびり通常の業務、図書館便りを作り、新刊案内のポスターを作り、本の登録・装備を行うということをして、なるべく先生方を刺激しないようにしている日々です。そんな日々の中で今日紹介するのは、昨年の年末に三省堂名古屋高島屋店で軍事と航空機のコーナーに平置きで売っていた漫画です。作者は松田未来さんで、題名は『【送料無料】天空少女騎士団(1)』(イカロス出版、2010年12月)です。本の帯には『戦乱の欧州・・・銀翼を駆って祖国の空を護る姫君がいた」と大文字で紹介がありまして、その下に小文字で「美少女たちが駆る個性豊かな戦闘機、そして圧倒的迫力の空戦シーンで航空ファンから高い支持を受けた空戦コミック、描き下ろしを多数加えて単行本化!」とありました。その宣伝と、イカロス出版が出す本にはハズレが少ないことを考慮して購入してみた次第です。 で、その内容なのですが、これは今後にかなり期待してよいと思われる内容でした。まず出てくる戦闘機の機種が本の帯の謳い文句の通り個性豊かで国際的です。主人公の王女様の乗機が液冷エンジンで低翼単葉固定脚の川崎キ28。この戦闘機は、後の九七式戦闘機となるキ27の競争機として、川崎航空機の土井武夫技師が設計した戦闘機です。土井技師は後に三式戦飛燕を設計し、戦後はYS-11の設計にも関わった名技師です。ついで、フィンランドとソ連邦との冬戦争でフィンランド空軍の主力として活躍した低翼単葉固定脚のフォッカーD21。ファシスト・イタリア空軍の主力複葉固定脚戦闘機、フィアットCR32。低翼単葉引込脚を採用した世界初の主力戦闘機、ソ連邦のポリカルポフI-16。他の機種よりちょっとだけ採用年が新しく新基軸を多数盛り込んで故障も多かったけどフランス空軍の主力戦闘機だった低翼単葉引込脚で20mmのモーターカノンを備えたモラン・ソルニエMS406。アメリカ海軍の主力戦闘機の複葉固定脚のグラマンF3F。そして最後はRAF(王立空軍=英空軍)の主力戦闘機でこの中では比較的設計思想が古い複葉固定脚のグラジエーター戦闘機と戦間期(第一次世界大戦と第二次世界大戦の間のことを指す)の戦闘機が好きな人にはたまらない品ぞろえになっています。その戦闘機を駆る舞台となるのが時は二次大戦直前のヨーロッパのドイツ、イタリア、スイスに国境を接する回廊地帯に位置する小国マリーエンエーエ公国。その公国にナチスドイツの真の手が迫っています。そのナチスドイツの仕掛ける謀略から国を守るのが先ほど紹介した世界各国から集めた戦闘機を操るうら若き少女たちなのです。その少女たちは、16歳の女王ジークリンデ・ド・マリーエンエーエを騎士団長に、男装の麗人で日本人の狩月蒔絵さん、パン屋見習いのジネット・ファイエルジンガーさん、不良シスター、ブリューエット・デュパイエ嬢、子供役者のロミルダ・ハンマーシュミットちゃん、幼年学校教師のエーファ・メイシュナーさん、最後はキャバレー看板娘のクロエ・ル・ルー嬢といった面々が先に紹介した戦闘機を駆って大空へ出撃します。各自の乗機は、漫画で確認してみて下さいね。そんなこんなで、敵はナチスドイツのアプヴェーア(諜報機関)の女少佐。敵機はもちろんナチスドイツの誇るBf109です。この姑息な手段を使う敵に航空騎士団の面々がどのように立ち向かうかがこの漫画の面白いところです。という感じで、簡単に紹介をしてみましたが、まずは興味を持ったら買っちゃうべきですね。買って損はしません。こういう方面に関心のある人にとっては。そんな漫画です。最後に、作中にメイドさんがたくさん出てくるのと、最近個人的関心を持っているイラストレーター兼漫画家の速水螺旋人さんが、漫画に出てくるポルカリポフI-16のデザインを担当されていることを買ってから知って、ちょっと得した気分になったのが蛇足です。
2011年01月13日
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みなさま、新年おめでとうございます。と、書いてありますが、私は1年の中で正月という季節が一番嫌いです。これは、子どもの頃から嫌いだったので、理由なんて忘れてしまいましたが、本当に1年でこれほど馬鹿馬鹿しい季節はないと思っています。子どもの頃は、お年玉というものがあったのでよかったですが、大人となった今ではお年玉を与える方になったので、余計にイライラする始末です。ですので、この正月は酒でも飲まないとやってられないので、1年間、密かに集めていた良いワイン、1ダースを大晦日から正月3が日で飲み干してしまいました。や~97年のボルドーは干支が一回りしただけあって香りよし味よしで最高でしたね。ですが、そんな暴飲をやった報いは当然、欝を患っている身に降りかかってくるわけでして、身体はガタガタになりまして4日の仕事始めから昨日まで、家に帰って食事も取らずに寝る状態だったのですが、ようやく今日、復活いたしまして、遅らせながら新年初の更新と相成った次第であります。と、言うわけでして、大晦日からワインを毎日飲んでいたので、本を読んでいる暇はありませんでしたので、今日は楽天ブックスから届いた本を紹介してサラリと済ませておきます。まず最初は、勤めている学校図書館で購入した勝山海百合さんの『【送料無料】玉工乙女』(早川書房、2010年11月)を読んでみて面白かったので購入してみた、同じ勝山さんの著書『【送料無料】十七歳の湯夫人』(メディアファクトリー、2009年6月)と、『【送料無料】竜岩石とただならぬ娘』(メディアファクトリー、2008年8月)です。 この本を購入するきっかけとなった『【送料無料】玉工乙女』の内容は、石細工の職人になることにその身を捧げた少女と、男装をして怪異に挑む運命を受け入れた少女の2人が進む運命を淡く描いた、不思議な中華少女小説です。中々の良作なので、この本についてもいつか一筆書きたいところです。さて、その『【送料無料】玉工乙女』につられて買った2冊の文庫本ですが、『【送料無料】十七歳の湯夫人』の方は、帯に「姉上、あなたの肉を食べてみたい・・・・・・。」という不気味な言葉が書いてある怪談風のお話を集めた短編集です。本の紹介文でも、「その声は妖魔の甘いささやき。中国の神仙譚や幽霊話、六朝風志怪風の怪異譚、日本やベトナムを舞台にしたアジアン怪談など全17作。」と書いてあるように小野不由美さんの『十二国記』シリーズが好きな私としては中々興味の惹かれる本のようです。一方の『【送料無料】竜岩石とただならぬ娘』の方は、本の紹介では「大富豪・李大人の屋敷で働くことになった少年・李衛は、白家へ大事な書物を借りてくるというお遣いに出る。雨が降っているわけでもないのに、着ている物が濡れて重くなる。路地には蟹の鋏で首を挟まれた猫、人気のない白家では壁から一抱えもある魚が泳ぎ出て来て仰天。果たしてその魚は、白家のお嬢様?不思議な話の数々、中国志怪風の"怪しい話"20話。第2回『幽』怪談文学賞短編部門優秀賞作品の文庫化。」とありました。ですので、ちょっとこの本を読む前に調べてみると、なんと作者の勝山さんは、中国志怪風の新たな書き手として京極夏彦氏をはじめとする審査員の先生方が大絶賛し、文庫化デビューとなったそうではありませんか。なるほど、期待の新人というわけですね。元々、中華風ファンタジーが好きな私は、これで読むのがますます楽しみになってきました。お次は、海軍モノの植松三十里著『【送料無料】群青』(文藝春秋、2010年12月)です。本の紹介によりますと、幕府海軍の設立から、その終焉まで立ち会った男、矢田堀景蔵人物を中心に書かれた作品です。幕府学問所で秀才の名をほしいままにした景蔵は、阿片戦争の波及を恐れた幕府の命により、長崎の海軍伝習所に赴任します。そこでは勝海舟、榎本武揚等、その後の幕府の浮沈を共にする仲間と出会います。そして幕末の動乱の中、幕府海軍総裁まで昇りつめた男の生涯を描いた小説になります。海軍大好き人間にとっては、はずせない作品で、文庫化を楽しみにしていた作品でした。最後が、上白石実著『【送料無料】幕末の海防戦略』(吉川弘文館、2011年1月)です。これもまぁ、広い意味での海軍モノといえるでしょう。内容は、「突然のペリー来航は、幕府に衝撃を与えたが、外交交渉には周到な準備をして対応した。なぜそのような戦略をもちえたか。様々な異国船への対応を検証し、海禁を維持するために奔走する幕府の姿から海防政策の本質に迫る。」というものです。という感じで、今日届いた本について簡単に紹介してみました。来週からは、また独断と偏見に満ちた読書感を綴っていく予定ですのでお楽しみに。
2011年01月06日
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