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2009.09.20
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カテゴリ: ドラマ系の感想
『天下りせず』

内容
昭和四十年。不興を乗り越えた日本
それでも一部の産業は苦境に立たされていた。
そんな中、鮎川(高橋克実)が倒れ、企業局長を牧(杉本哲太)が代行する。
そして片山繊維局長(高橋克典)には繊維産業を託す鮎川。

やがて、繊維産業の構造改革を風越事務次官(佐藤浩市)に提案する片山。
“繊維は弱者じゃない。技術はたいしたもんだ
 この技術があれば国際競争でも勝ち抜けます。


だがその交換条件として、ベトナム戦争への1000億の戦費支出が求められた。
もしも、、沖縄なら。。。。
風越は池内総理の時代の須藤の態度の取り上げ、猛反対するのだが、
受け入れられない。

そんなとき、鮎川が危篤に陥り、そのまま息を引き取る。

その後、いざなぎ景気を迎えた日本
繊維産業の構造改革は進んでいなかった。
石炭産業対策法案もあとすこし。。。
そして、風越が退官する日がやってくる。後任の牧に託し。。。。。退官。

が、数日後、風越にとって驚くべき事態が発生する。
次期事務次官に一番近い役職・企業局長に片山が抜擢された。

国際競争力を持ち始めていた。。。。

すると、それに対してアメリカの大統領選で国内繊維産業保護のために、
輸入制限を提案する候補が現れ、対応に追われる庭野。
片山から、牧、須藤とアメリカの間に、繊維を捨てる密約の可能性を聞いた風越。
沖縄返還のための苦渋の決断。。戦後を終わらせるためだった。。。




敬称略




↑もう、ほとんど、箇条書き状態ですね。
実際、あれこれとやり過ぎて、ただ時間だけが進んでいく感じだったので。

そんな雰囲気なのは確かだ。


そして、今回やったことと言えば。

風越が退官し、諸般の問題は先送り。
で、、、再び、通産省が繊維産業を裏切り。。。

『通産省なんかいらない』

って感じですね。



どうしても、
風越『精一杯やったさ』

という言葉に集約させたいのでしょうけどね。


いろいろなことがあって、
官僚も、それなりに頑張っていたんだよ!!

ってね!


たしかに、そういう見方も出来るとは思います。
言ってみれば、、

成功物語を描くのではなく、
官僚の視点を描きながら、日本の動きを描いた。

ということだ。

そこがね。このドラマのオモシロ味であり、問題点であったと思います。

1つの視点としては、描き方は間違ってはいません。
ただ、それが、本当に面白いのか、どうかは、別問題。

たとえば、第1話。『成功』を描いた。
その物語を観た人にとって、『NHK』風のモノをいろいろイメージしたモノだ。

が、、、
ふたを開けてみれば、途中では、、
日本、日本のためと言いながら、権力争いする姿しか表現しない。

“戦い”としてのオモシロ味はあっても、
そこに信念や理念がなければ、どれだけ熱く描いても説得力は生まれない。

中盤の、その状態が、後々まで足を引っ張った感じである。

別に、成功物語を描く必要はない。
だからといって、主人公の生きざまをキッチリ描かなくては、
そこにオモシロ味が生まれるはずがないのだ。
生きざまには、説得力が必要であり、それが出来なかったのだから、
どれだけ俳優さんが頑張っても、空回りにしかならないと言うことだ。

ほんと、おしい。。んですよね。
これだけのネタと、俳優さんを、上手く回しきれなかった。。
終わったドラマに“もしも”はないが、

もしも、中盤で、権力争いばかりを描かなければ、
もっと主人公の生きざまをシッカリ示していれば、
きっと、、、もっともっと楽しめた物語だったでしょうね。


これまでの感想
第9話 第8話 第7話
第6話 第5話 第4話 第3話 第2話 第1話





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Last updated  2009.09.20 22:17:06


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