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この4月から電力小売りが全面自由化される。一般家庭でも、これまでの東京電力や関西電力といった地域の電力会社でなく、新たに参入してくる電気小売り業者から、電気を買うことができるようになる。新しく売電できる会社は、電力とは何の関係もない企業も多い。それが何百社もあるだけでなく、その企業の代理店となる人たちも無数にいる。すでにこれらの代理店から「変えたほうがおトク」といった電話や訪問を受けている家庭もあるのではなかろうか?中には早く決めないと「4月1日から停電する」と脅す代理店もあるというが、そんなことは一切ない。また4月1日までに決めなくても、これまで通り電力会社が供給してくれるので、何の心配もいらない。じっくり考えて、いまのままにしておくのか、それとも新しい会社と契約するのか、決めればいい。たしかに新しい売電会社は一見すると安そうだが、だからといって、すぐ切り替えたほうがいいともいえないという。大手の電力をたくさん使う企業ならプラスも大きいが、一般家庭ではそれほどでもない、と専門家はいう。今回、何百社も売電会社に立候補したのは、自分たちの企業の電力消費量が大きいので、そのためだともいわれる。このところ、私たちの生活がいろいろ変化しはじめている。マイナンバー制度もその1つだが、あわてた人はバカを見ている。この新しい電気小売り制度も、あわてる必要はまったくない。4月以降、テレビや新聞に、変更した人たちの情報や報告が出てくるだろうが、それを見てからゆっくり考えよう。儲かる、損をしないという話にかぎって、その逆になることだってあるのだから。
2016/02/26
このところの国会議員の醜悪さは、目に余る。100年前の政治経済学者、マックス・ウェーバーは政治家の資質として「情熱、責任感、判断力」を挙げている。そしてこの資質のあり方は、いまでも変わっていない。つまり不変の真理だが、同時に最大の敵は「虚栄心」だとも指摘している。この政治家にとっての大事な鉄則を破る輩(やから)が続々と出てきた。島尻安伊子沖縄担当相は「歯舞」(はぼまい)を読めなかった。この担当大臣は北方領土担当も兼ねているだけに、失格といっていいだろう。だがそれでもあとで詫びたなら許せるが、「読めたけど、つまっただけだ」と、ぬけぬけと答弁している。まさに虚栄心の塊ではあるまいか?虚栄心といえば、喪服と牛歩で厳重注意を受けた山本太郎は最悪だ。いやいや、山本は形だけだが、議論で耳を疑うような質問を平気で重ねる自民の武藤貴也と、次世代に党の杉田水脈という女性議員もいる。武藤は「基本的人権の尊重が日本精神を破壊した」と、耳を疑うようなことをいっているし、ブログ上でもそのことを堂々と書いている。また杉田は「男女平等は、絶対に実現しえない反道徳の妄想だった」としゃべっている。2人ともなんとか目立ちたいということで、虚栄心の一種である、大それたことをいっているに過ぎない。国会議員は評論家ではない。実行人間でなければ、400人という多くの議員を必要としない。その実行力のために(1)体力 (2)コミュニケーション (3)交渉力が必要なのだが、なんとそれらを、宮沢磨由という女性タレントのために使った宮崎謙介という自民党議員もいる。おまけに「育休」という虚栄心まる出しのお題目を唱えて、赤っ恥をかいてしまった。それにしてもこのところ、国会議員ともいえない男と女の姿が、目に余るようだ。
2016/02/19
3DSを水に漬けてしまった8歳の男の子が、任天堂に修理に出すとき、お詫びの手紙をつけたのだが、それがネット上で評判になっている。リュックの中の水筒が倒れたとき、ふたが開いてしまい、3DSを4分の1ほど水没させたというのだが、自分で任天堂に電話をかけて、修理の手続きをしたという。このときこの子は――<水につけてしまってもうしわけございません。もうぼくといっしょだった3DSとあえないかくごをしたいと思います。これからは水とうのふたを、ちゃんと、しめるよう心がけます。本当にもうしわけありませんでした>という手紙を出したという。この子を育てた家庭の教育がしのばれるすばらしさだ。かつて昭和の大歌人、佐佐木信綱は5歳のとき、<障子からのぞいてみれは ちらちらと 雪のふる日に 鶯がなく>と詠んで父親を驚かせたが、小さい頃からの教育の大切さを、つくづくと感じさせるエピソードだ。近頃の子どもは乱暴だとか、挨拶もできない、と嘆く大人たちは多いが、子を責めるより、両親のふだんの姿勢が大切なのではあるまいか?しつけという字は躾と書くが、親がよい手本を見せれば、子の身体は美しくなるといわれる。ちなみにこの子が送った3DSは無事に直り、任天堂から丁寧な返事と共に戻ったという。近頃のいい話だった。
2016/02/12
コーセーの「雪肌精」という化粧品シリーズは、30年前から発売されているものだが、ネーミングも中国風ということも手伝ってか、中国人に爆買いされている。これによってコーセーの直近利益率は、化粧品全企業の中で最高となっている。偶然というか中国人によくわかるネーミングで、改めて商品名の重要さが指摘されている。特に女性には、ややオーバーなネーミングが心に響くようで、近頃は美容整形の施術名が、キラキラネームに変わってきた。「水光注射」「うるおいコラーゲンリフト」「ライムライト」「ミントリフト」「プラチナカクテル」――これだけを見たら、おいしそうなドリンク剤か飲みものかと思ってしまうが、これが施術名なのだという。ただし単なるネーミングではなく、手術もそれらしくされるのだというからオドロキだ。日本人の整形美容観も大きく変わってきて、自分がやるかどうかは別として、エステ感覚で手術を受ける女性がふえてきた。実際、病院側も大きな手術より、プチ手術に移行しているという。そのほうが若い女性が気軽に入ってきてくれるからだ。それにトラブルも少ない。どの業界も「重いものより軽いもの」に移行しており、出版界でも重厚な小説より、10代の少女が読めるライトノベル時代に入っている。ともかく「気軽く」がキーワードなのだ。子どもの名前もキラキラネームになっているように、いまの若い母親たちは、自分が楽しければよい、という考え方に移っている。整形美容のキラキラネームは、当分進化しつづけるだろう。
2016/02/04
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