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いまの時代は誰にでもチャンスがある。少し前までは会社に入ったら、終身雇用で定年まで勤めるのが当り前だった。ところが現在は同じ会社に一生勤めるという形態は、なくなったに等しい。これは幕末の時代と、どこか似ているようにも見える。徳川幕府の庇護の下で、各大名家に永久就職した武士たちが、立ち行かなくなった姿を思わせる。現代ではITという産業革命で、若者たちが続々と起業しているが、幕末では、坂本龍馬という若き風雲児が、新しい風を興している。今回きずな出版では『坂本龍馬に学ぶ「仲間をつくる力」』という本を出版した。著者は神谷宗幣さんで、彼は「龍馬プロジェクト全国会」の会長として活躍している。私は神谷さんを「現代の龍馬」になってほしいと思っているのだが、実際それにふさわしく全国を飛び回っている。いまの時代は幕末と似ていて、ひとりでは何もできない。むしろ仲間をつくって、一緒に旗上げするほうが成功の確率は高い。それは少年マンガの「ONE PIECE」を見てもわかるのではあるまいか。このマンガの主人公ルフィーは龍馬と重なるところが非常に多い。神谷さんはその点からも、龍馬を現代人的に表現しているが、それが読みやすいし、実に共感できる。今年は龍馬生誕180年に当たる。なぜ彼は20代から大きな国を動かすほどの活躍ができたのか、ぜひこの1冊を読んで、あなたも、あるいはあなたの彼にも、龍馬的人生を送っていただきたいと思う。テレビによれば、東大生、京大生は、坂本龍馬を「日本の偉人第1位」に挙げている。学ぶとしたら龍馬の生き方だし、進むとしたら龍馬の足跡を辿ることだと、私は思う。ぜひアマゾンでも書店でもいいので、手に取っていただきたい。『坂本龍馬に学ぶ「仲間をつくる力」』神谷宗幣著http://www.kizuna-pub.jp/book/9784907072513/
2016/01/30
韓国では若年層の就職が深刻になっている。日本でも大企業と中小企業では、その収入は相当違うが、韓国では2倍以上の差になるというから、若者は争って財閥企業に殺到するのだ。ところが大企業に就職できる学生は、ひと握りしかいない。すると浪人して、翌年も受けるのだが、またまた落ちてしまう。こうした就職浪人は貧困世代となり、結局七放(ななほ)世代といって「恋愛、結婚、出産、マイホーム、人間関係、夢、希望」の7つをあきらめ、手放すことになっていく。日本も似ているが、韓国のほうが不景気なので、より悲惨のようだ。一口に就職浪人というが、毎年新卒がふえていくので、ライバルはふくれ上がるばかりなのだ。「恋愛、結婚、出産、マイホーム」の4つは女子学生も同じで、できるだけ早く、できれば40歳までに完成したいところだろう。「人間関係、夢、希望」は、家庭がしっかりした上で広げたいのだろうが、いまのところ、この7つの念願を叶えるあてがないというのだ。いつの時代も学生が社会に出ていくには、困難が伴うが、韓国は経済政策が特にうまくいかない。というのも、財閥ががっちり根を下ろしている上に、資源も乏しい。なんといっても隣国に中国と日本という大国がいるので、それに挟まれて伸びるわけにはいかないのだ。それに北朝鮮に対しても金がかかる。さらに国民性として怒りやすく、執念深いといわれる。日本に助けてほしいのだが、それもままならず、まだ当分は七放時代がつづきそうだ。日本も若者の貧困が大きな問題になっているが、韓国に比べたら、まだよしとしなければならないかも。
2016/01/22
「週刊新潮」が面白い表を作成した。「動物商が動物園に引き渡す値段の相場」、つまり生きている動物の値段が出ているのだ。まず目を引いたのが、最高値のシャチの値段だ。なんと5億円だという。なぜそんなに高いのか?それは生きたまま、海洋から水族館などに運び込むまでが、大変だからなのだという。水族館に1頭を運び込む経費だけで、数億円かかるとか。億単位の動物はあと1種類、ローランドゴリラ1億2千万円だけだ。つづいて高価なのは6千万円のホッキョクグマ。別格はパンダだ。レンタル料として1年100万ドル(約1億1千万円)というから、中国はいい商売をしている。これに対して意外に安いのがアフリカライオンの45万円、ワニの25~80万円、ツキノワグマ、ヒグマの30~50万円だろうか?さすがにゾウは、アジアもアフリカも3千万~4千万円と、それなりの値段だ。キリンも高くて4千万円だという。これらは動物園の人気と連動した値段だが、一方、絶滅危惧種になると、跳ね上がるようだ。先にアフリカライオンは45万と書いたが、インドライオンはその50倍以上の2500万円と跳ね上がる。これらの動物園の人気者たちは、ただ入園者を喜ばせるだけでなく、もう1つ重大な役目があるという。それは後継ぎをつくることだ。子を産んでくれたら、一挙に動物園の経営が安定するからだ。どんな動物でも、子どもはかわいい。近頃は子猫や小犬のFacebookやYouTubeの動画が人気だが、誰でも心がいっとき癒されるからだ。まして人間の子どもたちは、なお一層小さな動物を喜ぶ。パンダの子が生まれたら、それこそ最高だろう。
2016/01/14
日本政府は韓国との慰安婦問題の解決に当たって「最終的かつ不可逆的」という、珍しい言葉を使った。不可逆的とは、「2度と元に戻れない」という意味だが、この意味を知らない日本人も多いのではなかろうか?昨年末、安倍首相は訪韓する岸田外相に「この文言が入らなければ、交渉を中断して帰国せよ」ときびしく指示したそうだが、韓国にとっては屈辱的な表現だったろう。日本はこれまで何度もこの問題では、むし返されては詫びと金を取られてきただけに「もうこれが最後だぞ」と、外交表現では使わない、きびしい言葉を突きつけたのだ。わかりやすくいうと「生卵を茹でれば卵になるが、それを元に戻しても生卵にはならない」という意味なのだ。つまり「むし返せない」ということになる。英語でいえば、何回でも繰り返せる「Reversible」の反対語である「Irreversible」が、不可逆的の意味に近いかもしれない。もう少し早くこの言葉が使われていたら、昨年度の流行語大賞にノミネートされたのではなかろうか?これを夫婦関係や恋愛関係でも、活用することができそうだ。何度も固い約束を交わしては、それを破る信頼できない男に対して、「今度こそ不可逆的約束よ」と、いってみるのもいいかもしれない。「なんだその言葉って?」というような恋人では、新しい情報や言葉を知らない無能な男、と位置づけできるし、反対にその言葉に強くうなずくような男性であれば、その後信頼できる仲になるのではなかろうか?近頃の女性は、意外に知的レベルの低い男と結婚している、といわれる。結局それによって、離婚がふえてしまうのだ。暴力を振われることもあるし、会話がつまらなくて、一緒にいたくなくなるのだという。「不可逆的」という表現も、そう考えると、私たちの日常生活に、意外と近い言葉なのである。
2016/01/08
新しい年になった今年は、日韓関係が大きく変わってきそうだ。すでにその兆候はさまざまな面で出てきているが、そうならざるを得ない理由は、まず経済不振だろう。韓国ではサムスンとヒュンダイの2大財閥企業が不振だったら、国全体がきびしくなる。それだけではない。こういう重厚長大企業は一旦不振となったら、長期間つづくことになってしまうのだ。ここで朴槿恵大統領は昨年夏で、任期の半分を終えてしまっている。韓国人は熱しやすく冷めやすい性情なので、早くも朴大統領に対し、きびしい目を向けはじめたのだ。これまでは慰安婦問題で、人気を得てきたが、安倍首相はそんなに甘くなかった。このままでは、朴大統領は何もできなかった大統領として、もしかすると任期後にまたまた、裁判や逮捕があるかもしれないのだ。風が急に変わったのは、サンケイ新聞支局長裁判の判決だ。無罪にすることで、何がしかのプラスを得たに違いない。そうでなければ、無罪であろうはずがない。それも政権から「上告しないように」と、検察側に話が通っているという。ともかくここは、日本に屈しても、経済面で援助を受けないことには、朴政権はあと2年半、保たないかもしれないのだ。「政治は裏で決まる」という言葉があるが、私たちが知らされるのは、ほんの一握りの情報に過ぎない。新聞社も知っていても、出すとはかぎらない。その情報を自社の利益のために、わざと出さないからだ。今回の裁判の裏でどんなやりとりがあったかわからないが、日韓両国が擦り寄った、いや韓国側が擦り寄ったことだけは、間違いない。もしかすると2018年開催予定の平昌冬季オリンピックの一部を、日本開催にすることで、話が煮つまったのではあるまいか?
2016/01/01
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