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私は女性学の専門家だ。28歳から「女性」をビジネスにしてきて、58年になる。つまり58歳以下の女性は、私より「女であること」が短い、といえるかもしれない。その女性学の専門家がこの大谷由里子さんの『オンナの敵はオンナ』を読み終わって、納得してしまった。これは女性読者に書いているが、本当に読むべきは男たちかもしれない。いまの女性たちは「何もそこまでして働く必要はない」といいつつ、実はそこまで働く人たちが多い。もちろん仲間の女性たちから、そういう女は冷たい目で見られるだろう。中には「あなたが働くから、私たちも働かなくちゃならなくなるのよ」と責めてくる同僚もいるだろう。しかしそのとき、本当の男なら、その女性の味方にならなければダメなのだ。ところがどうだろう! いまの男たちはそんなオンナたちの敵になっているのだ。「オンナの敵はオンナ」であるなら、男が味方にならなければいけないものを、実際には「オトコの敵はオンナ」になっているのだ。すぐれた女性は、両面を敵に囲まれていることになる。私は丁度30年前に『女がわからないでメシが食えるか』シリーズを書いた。それによって男たちを啓発したつもりだったが、実はまだ啓発されていない男たちは多い。そこで21世紀版の『女がわからないで―』を書こうとしているのだが、大谷さんはまさに、女性のあり方を先に書いてくれたことになる。私にとって勉強になる1冊となった。大谷由里子さんは吉本興業で、故・横山やすし氏の伝説的な女マネージャーとして知られている。それだけに話題が多く、講演も人気だという。この本を読んだ方は、講演、セミナーにも参加してみてはどうか? 大谷由里子 著 『オンナの敵はオンナ』
2016/11/25
米国大統領選では、久々に人間の上品と下品について考えてしまった。これまでは品のない会話や表情、あるいはつき合い方だけはしないように気をつけてきた、という人たちが多かったのではあるまいか?ところがどうだろう。世界一下品な言葉遣いで人々の眉をひそめさせてきた米国のトランプ氏が、大統領になってしまったのだ。こうなると「もっと行儀よくしなさい」とか「もっと言葉遣いに気をつけなさい」などと、子どもたちにいえなくなってしまうのではないか?「あんなひどいしゃべり方していても、大統領になれるんだよ」といい返されるし、場合によっては「有名人になれば、どんなことしても許されるんだよ」と、子どもにいわれかねない。すでに米国ではトランプ式に、わいざつな言葉遣いや、はげしい相手攻撃が流行っているという。ともかくあれだけ下品な言葉遣いをしても、国民から大統領に選出されただけに、当分は「上品」という言葉や「品のいい人」などという上流言葉は、お蔵入りになりそうだ。日本でも民進党の蓮舫代表の、上品とはいえない相手攻撃の言葉遣いが、結構な人気になっているところを見ると「下品」は世界的流行なのかもしれない。 それにいかにも上品そうに見えたお隣韓国の朴槿恵大統領も、20代の支持率は0パーセントと、衝撃的な低さだ。恐らくこれからは野生派的なタイプ、はげしい発言力と行動力をもつ人々が、ウケていくに違いない。あまりお上品にふるまっていても、若い世代のウケはよくないかも? 早稲田運命学研究会櫻井秀勲の「きみは小説が書ける! 書けるまで鍛え上げる実践教室」
2016/11/18
米国のゲーリー・チャップマンは結婚カウンセラーだ。彼には何冊もの著書があるが、そのすぐれたところは「愛には5つの言語があり、自分の第1言語と相手の言語が同じかどうかをまず知ることだ」といっている点だ。5つの愛の言語とは(1)肯定的な言葉 (2)贈り物 (3)大切な時間 (4)サービス行為 (5)ボディタッチ――をいうが、これをわかりやすくいうと、「愛している」という言葉であり、プレゼントであり、のんびり、ゆっくりさせる時間であり、家事などを手伝うサービスであり、握手や肩を抱く行為をいう。しかしこれらの行為は、恋愛中であれば、多くの人が知っているし、実行しているのではなかろうか? ところが実行しているにもかかわらず、なぜか性格が合わないところが出てしまう。そこで男女とも悩むのだが、チャップマンは、この5つの言語の順序が互いに合っているかどうかが大切だ、といっている。日本の男性の多くは、ボディタッチを第1言語に置き、第2言語にプレゼントを置く人が多いという。悪く解釈すれば「抱かせてくれたらプレゼントを贈る」というつもりなのではあるまいか? これに対して日本の女性は、相手がどんな言葉や内容を話すかが最重要であり、さらに充実した時間を与えてくれるかが、愛での第1歩になるようだ。つまり「会話と時間」こそ、もっとも大切な言語なのだ。このことを知っていれば、ずいぶんと恋愛の回数も結婚話もふえるのではあるまいか? また恋愛、結婚にかぎらず、子どもとの愛の交流も、上司と部下のあり方も、互いに相手が求めている第1言語を知ることが大切なのだ、と納得できるのではなかろうか?早稲田運命学研究会櫻井秀勲の「きみは小説が書ける! 書けるまで鍛え上げる実践教室」
2016/11/11
犯罪に走りやすい人には、それなりの特徴があるという。目白大学心理学講座の原田隆之教授によると「ビッグ4」と呼ばれる危険因子がある。犯罪歴、反社会的交友関係、反社会的認知、それに反社会的パーソナリティだという。これは「プレジデント」誌(11月14日号)によるものだ。これをわかりやすくいうと、心のどこかに「法を犯してもいい」「誰かを傷つけてもいい」という考えがあるのだという。とても簡単なことでいうと「ゴミの分別をしない」「喫煙禁止区域でタバコを吸う」といった行動をとる人は要注意らしい。反社会的な価値観の可能性があるからだ。それで行くと、赤信号でも渡ってしまう人も犯罪を犯す可能性がありそうだ。かりにこの人物が自転車や自動車に乗っていたら、信号無視で通行人に危害を加えるかもしれないからだ。このビッグ4につづいて、あと4つ加えてセントラル8と呼ばれる危険因子もあるようだ。家庭内の問題、教育・職業の問題、物質の利用、余暇活用の中に犯罪を犯す危険因子が含まれているという。その反面、低い社会的階層、精神的苦悩、知能などは、実際には犯罪とつながる可能性は高くない。たしかに低い階層だけでなく、高い階層でも犯罪は起きるもので、あまり関係なさそうだ。それより最近の研究でわかってきたことは、心拍数が低い人ほど粗暴傾向が大きいのだという。心拍数が少ない人は呼吸数も少ない。つまり生物学的には「不快な状態」なので、暴力や危険ドラッグを脳が求めてしまうのだという。自分の体を焚きつけないといられない人は、注意が必要だという。うーむ、私自身は大丈夫かな?早稲田運命学研究会櫻井秀勲の「きみは小説が書ける! 書けるまで鍛え上げる実践教室」
2016/11/04
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