しかし、過去のSFにおけるタイムトラベル理論を見ましても、ただ、 別時空をくぐれば過去や未来に行ける 「時間の流れの違う並行次元」という概念を前提として設定している だけでも、私のタイムトラベル理論は 少し画期的 だったのではないのでしょうか。
そもそも、 「並行次元は全部、時間の流れるスピードが違う」 と言う発想自体、私が昔からという呼び方で、 自分の作品によく登場させていたSFアイディア でした。
なぜ、 隠れ里というコードネームなのかと言いますと、 浦島太郎 や ニック・ボック・ウィンクル など、別世界へ行った人間は、数日、その別世界にいたはずが、 こちらの世界に戻ってくると、すでに数百年経っていた、という昔話や伝説が 非常に多かった からです。
私自身、 こうした昔話や伝説をヒントにして、並行次元は時間の流れ方が違う、と言うアイディアをひらめいた のであります。
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