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2019年09月16日

「時の塔」

レイ・カミングズのSF小説 「時の塔」 は、中学生の時に、ジュブナイル版 「時間ちょう特急」 (SF世界の名作17・岩崎書店)で読み、悪役 ターバー の設定に惹かれて、ずっと印象に残っていました。今回、その事を思い出して、大人向けに書かれた 早川書房版の「時の塔」 (ハヤカワSFシリーズ)を手に入れた次第です。

 ところが、読み進んでいくうち、 「時間ちょう特急」とは少し違う部分が見つかりました。「時間ちょう特急」では、 ターバーがウルトラミサイルで未来都市を攻撃しようとするのを、それを上回る超兵器の原子分解器で反撃する ような、ワクワクする展開だったと思ったのですが、「時の塔」では、 これらのアイテムの名前が出てきません。その為、「時間ちょう特急」を読んだ時の興奮が イマイチ再現しなかった のでした。

 あらためて、調べてみますと、 「時の塔」が書かれたのは、1929年らしいです。第二次大戦前であり、そもそも、 ミサイルなんてもの自体が存在してなかった のでした。「時間ちょう特急」の翻訳者( 南山宏)が、 現代向けに少しアレンジしてた んですね。

 そんな訳で、 思い入れある「時間ちょう特急」も欲しくなってきたのでした。

posted by anu at 14:57| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ・本
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