たった一人の熱狂

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角川書店時代に五木寛之、尾崎豊、矢沢永吉、石原慎太郎らと本を作り、角川書店・躍進の立役者となり41歳の若さで取締役編集部長に異例の大出世 。犬神家の一族などの大ヒット映画の仕掛け人でもある。その後、出版業界が不況の中独立し 幻冬舎 を設立。五木寛之『大河の一滴』、村上龍『13歳のハローワーク』、木藤亜也『1リットルの涙』など14作のミリオン人を連発し、業界を驚かせる。株式会社ブランジスタ取締役。エイベックス株式会社取締役(非常勤)。株式会社テレビ朝日の放送番組審議会の委員長・・・などのそうそうたる肩書を持つ伝説の編集者・見城徹。そんな彼がどんな心持で仕事に臨んでいるのかを、赤裸々に綴った一冊。



天職と出会いたいのなら、自分の内なる声に耳を澄まさなければ駄目だ 。職を転々としながら、茫漠とした気持ちで天職を見つけようとしても、巡り会えるものではない。自分を痛めながら何かに入れ上げる。生き方の集積が全てを決めるのだ。


どこまで自分に厳しくなれるか。相手への想像力を発揮できるか。仕事の出来はこうした要素で決まるのであって、学歴で決まるわけではない。 僕が最も親しくしているGMOインターネットの社長・熊谷正寿もネクシィーズ社長・近藤太香巳も高校中退だが、彼らは極めて優秀だ。


人は誰もが全員、死を背負って生きている。生から死への道は一方通行だ 。僕は7〜8歳の頃から、「自分はいつか必ず死ぬのだ」とはっきり自覚していた。近所のおばさんが突然亡くなったと聞いた時、僕は一日中泣いた。おばさんが死んだことが悲しかったのではない。 「自分の命には限りがあるのだ」と気付き、虚しくてたまらなくなったのだ


「生まれる」というゼロの地点から「死ぬ」という終着地点までの間に、不公平や不平等など、さまざまな個人差が出てくる。だがオギャーと生まれる瞬間と、死ぬ瞬間だけは、すべての人が平等だ。
生の虚しさを紛わせる要素は、せいぜい ?@仕事 ?A恋愛 ?B友情 ?C家族 ?D金の五つしかないと思う。


朝から晩まで仕事について考え抜き、骨の髄まで仕事にのめり込む。そして上司や同僚ができない仕事を進んで引き受け、結果を出す。 そうすれば、自然と仕事は面白くてたまらなくなるはずだ。


圧倒的努力とは何か。人が寝ているときに寝ないで働く。人が休んでいるときに休まずに動く。どこから手をつけたらいいのか解らない膨大なものに、手をつけてやり切る。「無理だ」「不可能だ」と人があきらめる仕事を敢えて選び、その仕事をねじ伏せる。人があきらめたとしても、自分だけはあきらめない。 憂鬱でなければ、仕事じゃない 。毎日辛くて、毎日憂鬱な仕事をやり切った時、結果は厳然とあらわれる。この世には二種類の人間しかいない。圧倒的努力を続ける人と、途中で努力を放棄する人だ。


癒着とはどういう状態を指すか。お互いがお互いを必要として結果を出す唯一無二の関係だ。しかし、誰かと癒着するにはキラーカードを持っていなくてはいけない。 「この人」と心に決めた人との信頼関係はなんとしても死守するべきだ。


安い買い物をして後で後悔するくらいならば、本当に欲しいものだけを一点買いした方がいい 。「好きでたまらない。いくら金を出してもどうしても手に入れたい」と思える逸品を、身投げするような思いで買ってしまう。代金を払うために、あとは猛烈に働くのだ。



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2020年11月11日

千田琢哉100の言葉

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成功者たちにインタビューしていて、共通していた驚くべきある事実がある。それは、周囲からその成功者が「すばらしい」と認められる前から、成功者たちは自分で自分を「すばらしい」と認めていた、ということである 。これは笑いごとではない。成功はすでに自分が自分を認めているところから、スタートしているのだから。


仕事のできる人というのは、ポイントを押さえている人だ。換言すれば、ポイントを押さえている人というのは、手の抜きかたを知っているということである。 どんな仕事であれ一〇〇時間かけたうちの五時間や一〇時間くらいしか、本当の核心部分に触れるような仕事はしていない 。だから仕事のできる人は、とてつもない短時間で驚くべき成果を挙げることができるのだ。なぜなら圧倒的な量をこなすことによって、手の抜き方を習得したのだから。

人間にとって、時間とお金が同じくらいの価値であるはずがない。古今東西問わず、富も名誉もすべてを手に入れた大富豪たちが最後に望むものは不老不死だ。つまり永遠の命である時間に他ならない。そのくらいに時間は尊い。遅刻するというのは、待っていた人たちすべての命を奪ったということだ。つまり殺人と同じになる。


時間を生み出す方法はいたってシンプルだ。 集団で行動しないだけで、時間はとてつもなく増える。集団で行動するデメリットは数え切れないほどある。集団で行動すると、その中で一番遅い人に合わせなければならなくなる。五人で行動すると、真ん中の三番目の人に合わせるのではなく、全員が五番目の人に合わせなければならない 。こうしてそのグループ全体が、五番目の人と同じレベルになっていくのだ。

そして愚痴を発する側と愚痴を聴く側は、人生のすべての時間をこれだけで埋め尽くして終えていく。愚痴を発しない、聴かないと決めるだけで膨大な自由時間がプレゼントされることをお約束する。


一番目に好きな人と一番やりたいことをやっていれば、それが最高の時間の使い方だ 。いったい自分は、どれほど時間の無駄遣いをしているかに気づかされる。二番目に好きな人と、二番目にやりたいことをやっている暇があるならば、一人で自分を磨いて、一番目に好きな人と会うための準備をしていたほうがはるかに有意義な人生だとは思わないだろうか。そんなの理想だと思うかもしれない。ハッキリしているのは、人生は一度きりだということだ。


プロフェッショナルとアマチュアの決定的な違いは何か。役職でもなければ労働時間の長さでもない。すべてにおいて呆れるほどに当事者意識を持っているか否か、である。


現状の自分と同じ人間は気休めにはなっても、決して憧れの対象にはならない。三〇代になって成長して夢を実現させていきたいのであれば、多少居心地が悪くても、将来こうなりたいという上司にどんどん近づいていくことだ。未来が変わる。本気で成長したかったら、厳しくて居心地の悪い上司にしがみついていくことだ。


勉強というのは義務なんかではなく、明らかに権利であることに気づかされる。学生時代は義務教育だったが、社会人になったら権利教育なのだ。権利教育では教科も教材も無限にある。この世の中のありとあらゆるものが、教科であり教材なのだ。


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