失敗に負けない「強い心」が身につく 世界標準の自己肯定感の育て方

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これまで25年間、日米中で5000人を超えるバイリンガルを育ててきた筆者は、グローバル社会で勝ち抜く人たちを目の当たりにし、彼らに共通するある一つのことに気づく。それが、彼らはみんな、「 自己肯定感が高い 」ということ。自己肯定感が高いとどんなに失敗しても常に楽観的で、そしてメンタルが落ちてもそれを克服する術を身につけている。自己肯定感から生まれるそんな強いメンタルがあれば、社会がどんなに変わっても自分らしく生きていくことができるはず。自分に子どもが産まれた時に、自己肯定感が強い子どもに育てるために必読すべき一冊!!!


★子育てで大切なのは自己肯定感を育てる事だけ

自己肯定感の土台が大きく育てば、どれだけ競争が激しいグローバル社会でも、子どもはたくましく自分の夢に向かって突き進んでいくことができます。 「自分は愛され受け入れられている」という自信と安心感ほど、子どもに尊厳と勇気を与え、行動を前向きにしてくれるものはありません


上を目指せば目指すほど競争のレベルが上がり、誰でも一度や二度は大きな失敗や挫折を経験します。そのとき、燃え尽きから子どもを救い出してくれる力が「レジリエンス」です。 「レジリエンス」とは、失敗や挫折など、強いストレスに直面した際の「逆境力」「回復力」「跳ね返す力」「折れない心」という意味で使われる言葉です 。レジリエンスは、どうやっても曲がらない鋼のような強さではなく、曲がってもすぐ戻る竹のようにしなやかな抵抗力であり、失敗や挫折をバネに、さらに大きく成長していける力と言えます。


★ユダヤ人の教育

ユダヤ人は「世の中をよくするために勉強するんだ」と、子どもに学ぶことの目的を教え、高い志を持たせるそうです。そして、「学ぶのは楽しい」と実感させるために、家族全員で読書の時間を設けたり、家の外で社会体験をしたり、子どもの知的好奇心を刺激する子育てを実践しています 。子どもの得意分野を見つけ、親がサポートしてあげると、子どもは自主的なやる気で物事に挑むようになるのです。


天才を生み出すユダヤ人は、「強制する」「与える」のではなく、子どもの好奇心や情熱を「引き出す」ことに注力しているのです。親が好奇心を刺激するような環境をつくり、子どもの情熱を見つけようと努力しているのです。そして、 子どもの好奇心の芽が見つかったら、水を与え、栄養を与え、高いレベルに引き上げて「得意」にしてあげる 。これが実現できれば、子どもはその道で一流に育っていくことをユダヤ人は(長い歴史の経験から)知っているのです。


ユダヤ人が子どもに教える5つのこと

?@個性を大切にすること
?A自分の得意分野で優越するように努めること
?B全人格を向上させること
?C想像力を養うこと
?D生涯を通じて学ぶこと


★子供の成長にとって父親の育児参加は欠かせない!

父親の育児参加で大切なのが、子どもが生まれた「直後」に「ある程度まとまった期間」を赤ちゃんと一緒に過ごすことです 。オムツを替えたり、抱っこしたり、あやしたり、沐浴させたりすることで、我が子への愛着(アタッチメント)が強まり、周りにうるさく言われなくても、父親が自分から子育てに参加するようになるのです。


父親と多く遊んだ子供は、社会性が高くなり周囲の人たちといい関係を構築できる。すると、自己肯定感がさらに大きく補充され、やる気とレジリエンスに満ちたたくましい人間に成長する。


子育て上手なお母さんは、子どもに頻繁にお手伝いを頼み、成功体験のインプットを積み上げています。人から感謝される歓びと快感をたくさん経験して育った子供は、前向きで積極的、そして開放的な、たくましい人柄に成長していく。



★兄弟姉妹は平等に育てる、は間違いだった

2人目以降の子どもが産まれた時、たいていの親は「兄弟姉妹は平等に育てよう」と考えます。実はこの考えは、上の子の自己肯定感を下げる大きな要因なのです 。結論から言えば、兄弟姉妹は平等に育てる必要はありません。上の子を中心に育ててあげてください。


「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」は絶対に使ってはいけないNGワード 。なぜなら、下の子が生まれて1番悲しい思いをしているのは上の子だから。


下の子の子育てを上の子に手伝ってもらい、毎回「手伝ってくれて助かったわ」という感謝をしっかりと伝えることで、上の子の自己肯定感がぐんと上がる。また週に1回くらいは下の子の面倒を父親に任せて、母親が上のこと2人きりで過ごす時間も作るといい。



★家に子どもの写真を飾るのは欧米では当たり前

家に子どもの写真を飾っている家庭の子どもは「自分は親から大切にされている」「毎日を楽しいと感じる」「自分が好きだ」「自分には人と同じくらいの能力がある」と答えた割合が高いことが分かった。 子供が成長していく姿、楽しんでいる姿、笑顔の姿、スポーツを頑張っている姿などを写真に収めて家に飾ることで、子どもは親から大切にされていること言う事を、視覚を通して理解することが出来る


上手に描けた絵を立派な額縁に入れて人目に付く場所に飾ると、それだけで子どもは「自分には価値がある」「自分は大切にされている」と実感できる。



【感想】
日本人は何に対しても謙遜、へりくだることを善しとする文化がある。自分の子どもに対しても、人前で褒めることをあまりせず、寧ろ「ウチの子なんて・・・」とへりくだる場合も多い。それが日本人の自己肯定感の低さに繋がっている気もする。自己肯定感の高さがその後の子どもの人生に大きな影響を与えることは間違いないので、いかにして子どもの自己肯定感を育てるか、というエッセンスがこの本には詰まっていた。父親が子育てに積極的に参加するメリット、兄妹を平等に育てる必要がない理由などもこの本から学べたので、将来しかるべき時が来たら実践してみたい。



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2020年11月23日

僕たちはもう働かなくていい

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インターネットが世間に登場してから、インターネットを上手く使いこなす人とそうでない人の格差が生まれたように、今後はAIやロボットを使いこなす人と、そうでない人との格差の拡大が始まる。使いこなす側が受けられる恩恵と、使いこなせない側の不利益は、これまでの格差とは比べものにならないほど、大きくなるだろう。 とてつもない「AI格差」の時代が、始まりつつあるのだ 。AIやロボットに仕事を奪われる……ある意味では、事実だろう。だが、奪われるという発想を持つ必要はない。 私たちの方から、AIやロボットの側に、面倒な仕事を受け渡し、本当にやりたい事だけに集中すればいい 。ホリエモンが考える、AIとの付き合い方が全て集約された1冊。


★AIが「手」を獲得した時、飛躍的な進化を遂げる!?

私たちの幼児期を思い出してみれば、明らかだ。 世界の情報を得るための一番のツールは、何だっただろう? 言うまでもなく、「手」だ。 母親に抱きつく、食欲を満たすために物をつかんで食べる、ケガをしたところを撫でる、文字を学ぶのに鉛筆を持つ、気になったものを拾って見る……生きていくのに大事な知識や、経験を積み重ねていくのに、「手」は欠かせなかった。 「手」を介した無限のインタラクションが、知性を養った。さらに言うなら、「手」のインタラクションで、人は、知性体として成長できたと言えよう


「手」そのものが大事というより、知覚・感触によって得られる、身体性を通過したビッグデータが、進化には重要だという話だ。人の文明は、「手」がつくりあげた。 4本の長さの違う指と、少し逆の動きをする親指の連動で、「つかむ」「さわる」「なでる」「しめる」など、膨大な量の知覚情報の収集を可能にした。 人のディープラーニングを支えたのは、「手」なのだ


現在のAIロボットに高性能の「手」が搭載されたら、IT革命を超えるような次世代の一大産業革命が起きるのではないかと想像している。社会構造の在り方や人間の価値観を根幹から変えてしまう可能性すらある。



★パーソナルモビリティの進化

パーソナルモビリティ とは、一人乗りを前提とした移動支援マシンのこと。 セグウェイ は一時期、爆発的に売れて有名になった。多機能AIロボットの中で、パーソナルモビリティはいち早く製品化され、世の中に普及しつつある。


千葉工業大学未来ロボット技術研究センター所長の古田貴之さんが開発した、 カングーロ はホリエモンも注目しているパーソナルモビリティ。古田さんは14歳の時に脊髄がウイルスに冒される難病にかかり、余命8年と宣告された過去を持つ。余命尽きるまでずっと、車椅子生活になることも覚悟してください、と医者に言われたそうだ。半年の入院生活の中で周りの患者たちは次々と死んでいった。その経験は現在の古田さんの仕事観や人生観に多大な影響を与えることになる。


「いつかやれる、いつか作れるではダメなんだ。人生は一度きり、いつ死ぬか分からない。やりたいことをやって死んでいくのが1番。僕はロボットが好きだ。ロボットをとことんやろう!」


そう心に誓った古田さんは奇跡的に病状が回復し、車椅子時代に歩くのが不自由な人に対する社会インフラの未熟さに驚き、カングーロの開発を決めたのだという。


開発の仕事の本質は、ものづくりではなく、ものごとづくりである 。ものごとを作らないことには、既存のものによって行動を制限されている人たちの不便を解くことはできない」



★粛々と進むロボット化

アマゾンエコー、グーグルホームなどのスマートスピーカーは予想外の使用方法で普及している。それは、育児面での使用 。子どもは別に意味のある言葉を投げかけていない。無意味な質問をずっと続けがちだ。普通の大人なら相手にしきれず、仕事や家事にも支障が出る。しかし、スマートスピーカーはとことん付き合う。たくさん喋った子どもが賢く育つのは、発達心理の面でも正しい。


★アマゾン倉庫内の写真が出回らない理由

アマゾンの倉庫内の写真が世間にあまり出回っていない理由、それはあまりにも衝撃的で不安を掻き立てる光景だから 。従業員があまりにも少なく、ロボットによる作業が大半を占めている。ジェフ・ベゾスのビジョンには、人間のための仕事はない。 おそらく私たちの社会は、中産階級を維持する方法を見つけなければならないという重荷を背負う事をやめてしまったのだ


僕たちはもう働かなくていい。いやな仕事、面倒なことはしなくていい。これからの時代、生き残れるのは、安定した仕事を与えられた人でも、お金持ちでもない。働かなくてもいい世界で、なおモチベーションを持ち、何かの行動を起こせる人が、生き残れるのだ。AIやロボットは、そうした人たちを選別するツールでもある。



【感想】
AIが進化して普及すれば、人間の仕事は奪われてしまう。こういった間違った解釈を持ってAIやロボットを避けていると、間違いなく時代に取り残されてしまうという危機感を改めて持った。AIロボットに面倒な仕事を任せ、人間にしかできないもっと大事な仕事、ものに集中する。そういう付き合い方をしていかなくてはいけないのだと思う。どれだけ便利なAIが誕生するのか、楽しみに待ち望むくらいのスタンスでいようと思う。



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