写真はウインザーホテル洞爺のレストランから撮影した羊蹄山を望む雲海です。
「ミシェル・ブラス」 です。
自然豊かなこの村から生まれた料理は、フランス料理の世界でも非常に高い評価を得ています。その唯一の支店が、この日本の中でも豊かな自然を有する北海道の洞爺湖にあるのです。
アミューズ 一品目。コックームイエット。ミシェル・ブラス氏が子供の頃、母親が作ってくれた丁度よい湯で加減の半熟卵を食べるのが素朴な楽しみだったと詳しく書かれたエッセイが渡されます。粋な演出です。
ミッシェルブラスのフランス本店にあるオーブラック高原のハーブ「シストル」。ミシェルブラスのシンボルマークがバターにもあります。
右)ライオールオリジナルのカトラリーは ずっしりと重い です。食べている途中はお皿にフランス語で書かれたメッセージが添えられています。スタッフの方が説明してくれます。
ミシェルブラスはソムリエナイフで有名なライオール村の出身。
ライオール村では、ナイフは一生に一本、質の良いナイフを子どもの頃から手入れを行い、一生使い続けるのだそうです。
そのライオール村でのしきたりとして、 「マイナイフ」を持ち、それを生涯大事に使い続けるという伝統があるそうです。 ライオール村にある本店でもナイフ1本だけは全ての料理最後まで使い通します。
その伝統に従って今日も 「ナイフだけは最後まで使って頂けませんか?」 とサービスされる方がおっしゃってました。食べ終わったときに、「ナイフはパンでぬぐってください」と。ファークやスプーンはその都度替えてくれます。
左)セップ茸のタルト。
右)アミューズ 二品目。蝦夷鹿のコンソメのジュレなど一口ずつスプーンに盛られたアミューズ。
左)北海道グリーンアスパラのロースト、ハーブと卵のヴィネグレット、ゴマ塩、洞爺湖で採れた野菜。
右)ウド&ホッキ貝のポワレ、ニンニクのコンフィ&ピマンデスプレットで香りをつけて:”アイゴブリドー”のエミュルシオン、クルミオイル。
ブルゴーニュ産エスカルゴのファルシ。ペティオニオンのポワレ、生ハムオイルとシブレット。
春巻き見立ての料理ですが、中には ぎっしりとエスカルゴが入っていました。
左)知床から来た:鶏の胸肉、ナスとオレンジのピューレ。
右)「アリゴ」という目の前で、チーズとジャガイモをこねて伸ばしたライオール地方の郷土料理。
オーブラックの修道院が巡礼にふるまった食べ物がルーツとされる、オーブラック地方の名物料理でライオールの凝乳チーズであるアリゴの熟成前の塊に、ジャガイモのピュレと牛乳とバターとニンニクを加えて練り、糸を引くような状態に仕上げたものです。
左)チーズの盛り合わせ。ミシェル・ブラスの地元であるフランス産チーズと北海道のチーズが揃えられ、この中から好きなものを好きなだけ取り分けていただけます。
右)デザートはチョコレートムースです。
ミッシェルブラスのディナーを堪能し、翌日の朝はシャンパンブレックファーストです。朝からシャンパンなんて贅沢な気分にさせられます。
北海道はグルメの宝庫として有名ですが、たいていは和食で海の幸。
ウインザーホテル洞爺の「ミッシェルブラス」は一度は体験していただきたいのです。
このレストランは小樽から車移動で2時間の場所にあるので、クルーズ乗船する前後泊として、または室蘭港に寄港した際の贅沢なランチとして利用されることをお勧めします。
ミッシェルブラスでは食事だけでも最低3時間かかりますのでゆとりあるスケジュールでご来店されることをお勧めします。実際、私たち夫婦は19時に入店し、24時半までおりました。食事が済んだあとソムリエの方の計らいで「ミッシェルブラス」のワインセラーを見学させていただきました。まるでワインが眠っている冷蔵された倉庫みたいでした。ちなみにディナーの場合、ワイン込みでひとり40,000円〜の予算が目安です。
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