家計簿を付ける 〜 社会との関わりについて考えたこと



今日は朝の鬱がそれほど苦しくない.

10 月分の家計簿を付けた.


この月は寝た切りの日が多くて大した買い物もしていない.
1 時間程度でまとめることができた.

レシートの日付を見ていくと, とにかく外に出ていないことがわかる.

作業療法は一度も行っていない.

デイケアには認知療法のために 2 度行ったが仲間とはほとんど話をしていない.
できなかった.

『ひきこもりとして生きること』 でも書いたが, 現在の自分と社会の繋がりは

  • 通院 (診察・認知療法・デイケア)
  • 作業療法
  • 図書館
  • アルバイト・買い物など生活上の要請から来る行為
  • ネット (主に情報収集. ネットでの SNS 等によるコミュニケーションは現時点では不可能)

だけだ.

この中でデイケアと作業療法にはできるだけ参加したい.
同じように心の病を抱えた仲間と直接会える場であり, ある程度の深さで関われる場だからである.

デイケアに行けば安く作れる料理のレシピを知ったり, 一つのテーマ (たとえば「この秋の過ごし方」など) について考えて議論することができる.
仲間と触れ合う中から対人恐怖との向き合い方が見つかるかも知れない.

作業療法では絵を描くことで自分を表に出すことができる.
誰に見せるためのものでも無いが, これまで描いた絵を眺めてみるとその時々の自分が確かに現れていると言わざるを得ない.

認知療法を担当してもらっている PSW さんから 2 年前の入院から帰った時に受け取った言葉を思い出した:

体調が悪くて働くこともできない状態であっても, ただ単にどこかに出かけて何かを買ったりするだけで「消費」という形で社会に参加している.
あなたも最低限かも知れないけれどすでにその意味で社会参加をしている.
では体調が良くなってきたらその次は「生産」という形で社会に参加を... と考えるかも知れない.
けれどもこの場合,「生産」という行為を金銭的な価値を生み出すという切り口でいきなり考えてしまうとものすごくハードルが高い.
それどころか, 実はこのような意味での社会参加は健常者であってもとても難しい.
まず自分にとっての価値を見つけることを「生産」の第一歩と考えてみては.
自分の価値を生み出すということ.

当時は人の話を理解することが非常に難しい状態だったので手帳にメモをしておいた話である.

現在の自分に照らし合わせてみると, 作業療法の場で絵を描くことがそれにあたるのかなと思う.
自分を見つめるための手段としての絵が, 今の自分の価値に当たるのかなあ, と.

数学もそうかな.
自分の内的な場で自分の満足のためだけの, だけど.
多分.
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posted by 底彦 at 20:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常生活

2016年11月03日

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