「pk」というインド映画を見ました。今日はそのレビューです。
ネタバレにならないあらすじを。
宇宙船で地球にやってきたけれど、いざ自分の星に戻ろうと思ってたら、そのために必要なカギを何者かにひったくられ、自分の星に戻れなくなった男。
留学先のハンガリーで失恋し、母国インドに戻ってテレビ局のリポーターをするヒロイン・ジャグー。当たり障りのない、批判を恐れたネタばかりをやるテレビ局に対して抱いていたフラストレーション。この状況を打破したいと思っていたところに現れたのが、その男。「神様が行方不明です」というビラを電車内で配り歩いていた。「これはネタになるんじゃ…?」と踏んだジャグーがその男をおいかけるところから、ストーリーが始まります。
しばらく、その男がなぜこういうことをすることになったのか?という回想が入り込んで、テレビに出ない?と提案するジャグー。神様ってなに?人は神様に願うけれど、現実はそうはうまくいかない。それはなぜ?人が神にすがる純粋な心と、このしくみを使って悪儲けをするものに迫ろうとする。
「pk」とは、インドでは「酔っ払い」をさす言葉だそう。
pkと呼ばれる男は、地球に降り立ったときは何もみにまとわず、
何も話すことができず、もといた星と同じ方法でコミュニケーションを取るべくいろんな人の手を握ろうとし、
そのさまから、pkと呼ばれるようになった。
いやー長かった。深かった。インド映画大好きです。
ただハッピーなだけなんじゃない。「宗教」って何?神に誓うって何?ってことに問題提起をしてくれてます。
人間なのか天使なのか、宇宙人なのか。まったく不思議な存在のpk。
すっごくコミカルなんだけど、しっかり真実を追求してくれてます。
アーミル・カーン、ここでもさすがの活躍ですね。
この不思議な存在をここまで演じ切れるのも彼、とびっきり大きな目と耳がそれっぽい(笑)
冒頭でフルヌードをさらしてますが、たまりません。すっごくムキムキで…
ただのpkではない、世の中の悪いことに迫ってやろう感がひしひしと伝わってきます。
ひそかに思いをよせる女性に、好きだって言いたいけれど、なかなか言えない。そのもどかしさと、好きな人の幸せをほんとに願うひたむきさ。きゅんとくる要素も満載ですね。
あと、特筆すべきはヒロインのジャグー!インド映画のヒロインって、なんだかすごく可憐で、お姫さまっぽさがあって、とびきりの美女。あんまり得意じゃないタイプ(笑)
だけどジャグーはとても親しみがもてました。ショートカットもかわいかった!
友達になりたい。男の人に守ってもらうんじゃなくて、自分で未来を切り開いてくタイプの。
活発で、とても好感もてますね。正しくないことははっきりと言えるその強さ。うらやましい。
インド映画のヒロインのイメージとはかけ離れてましたが、それがあえてストーリーにいい影響があったかもしれない。
pkみたいな男の人がメインなら、きゃしゃで美しいお姫さまみたいな女の子よりも、クラスメイトにいたら人気ありそうな女の子のほうがあってますね、うん(笑)
「きっと、うまくいく。」もとてもよかったけれど、
こっちもかなり好印象ですね。
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